
高橋まゆみ人形展
-おかえりなさい、故郷へ-
人形のほとんどが「ご老人」です。
時どき幼児が展示されていますが、
これは、主役の「ご老人」を引き立てるための名脇役です。
主役の「ご老人」は、老人でもなく、高齢者でもない。
年輪を重ねた人の額に刻まれたシワひとつひとつが
命を刻んだ年輪であり、
尊厳に値するシワであり、
腰の曲がりであり、
少なくなった白髪なのだ。
尊厳に満ちた「ご老人」なのだ。
薄暗い会場の中で、
おもわず
「かあちゃん!」
「とおちゃん!」
とつぶやいてしまいそうになる
郷愁の風景だ。
若くして夫を亡くし
私を育ててくれた母の面影を彷彿とさせる。
優しい「ご老人」たちが自然の中で、
晩年を光り輝いて生きている。
のどかな農村風景や、田んぼや野山で元気に遊ぶ子供たちなど、
約100体の人形作品を情景展示にてご紹介します。
日本人の心の故郷を見つめなおし、私たち自身が暮らす故郷の魅力を
再発見できる展覧会です。(ポスターの説明文より抜粋)
(つれづれに……心もよう№49) (2017.02.14記)
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