故郷の田園風景
さくらつつみの桜も、すっかり花をおとし、潮の引くように人波が消えていった。
今は、ウオーキングをする人や、
犬を連れた人たちがチラホラ静かになった遊歩道を散策している姿が見られます。
桜並木の向こう側に広がる田園の広がりが少しずつ春の色に変わっていきます。
山の色も川のせせらぎも、日一日と春色に染まっていきます。
川のほとりの堤防沿いに2㌔ほど続く桜並木のほぼ真ん中あたりにこんな文章が刻んである。
農村の生活とは
かくも忙しくめずらしく
おもしろく
活気があるものなのか
田園に広がる空は
かくもあざやかに美しく
変化するものなのか
蒼々とした冬の空
横たわる雑木林
枯れた葉のざわめき
自然とはかくも変化にとみ
詩情に満ち満ちた
ものなのか
森田 茂
森田茂氏は洋画家で、文化勲章受章者でもあり、名誉市民でもある。
画家の感性が切り取った農村の風景だ。
絵具をキャンパスにたたきつけるような画法の中に、重厚で奥の深い作風は一見の価値がある。
絵の中に物語性を追求した作風が好きだ。
参考作品「黒川能(熊野)」 黒川能(知盛)
(2018.4.11記) (石仏・仏像・塑像等№4)
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