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河野談話の否定は「勝ち組」の再来

2012年09月05日 | 東北アジアの平和
「アリランの碑」建立4周年祈念集会開催2012/09/02
尹貞玉(韓国・利花女子大学元教授)が印象に残るあいさつ。
「どんな権力も少女の生命の美しさを踏みにじる権利はない」「い​つか、この碑と隣の日本軍の兵士の慰霊碑の間にある木々が取り除​かれ平和の森になるでしょう。戦争で「生命」を踏みにじられると​いう意味では両者は権力の犠牲者だ」と。このあいさつを聞きなが​ら、元1フィート運動の会事務局長だった中村文子先生が同様のこ​とを言っていたことを思い出していた。

この画像と文は、Facebookの友人の投稿を転載したものです。

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Facebookで、友人が紹介してくれた秀逸なブログがありましたので紹介いたします。

蟷螂余話
~憲法9条を  潰してしまえと  いう声に  私は黙って  いられない~  
池田幸一
http://blog.livedoor.jp/kamakiriikeda/

一部のみ紹介しますので、ぜひ、ご訪問ください。


by maneappa


河野談話の否定は「勝ち組」の再来 1
http://blog.livedoor.jp/kamakiriikeda/archives/65777834.html

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 一つは「慰安婦」の何が問題とされているのか?その実相が正しく報じられていない、国民はつんぼ座敷よろしく「裸の王様」同然で、殆ど本当の事を知らないまま世論に押し流される心配です。二つ目に、松原国家公安委員長の発言は実に無責任、そんなことをしようものなら、日本人は大手を振って世界を歩けないほどのしっぺ返しを覚悟せねばなりません。

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 皇軍がそんな汚らわしい行為をする筈がない、祖父や父、兄たちがそんな酷い事をしたなんてとても信じられない。これらが募って全てを否定したい気持ちは判らないではありませんが、事実は事実、世界の目は誤魔化せないのです。”そのような資料は何一つ見つかってはいない”というのがその理由ですが、出てくればシュレッターに掛けるか、焼却してしまえば済むことです。



河野談話の否定は「勝ち組」の再来 2
http://blog.livedoor.jp/kamakiriikeda/archives/65777906.html

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 日韓の和解を遠ざける食い違いは、実にこの一点にあるのです。何故此方の好意を彼女たちは侮辱と感じるのか?それは国としての賠償ではないからです。“国民の皆さんのご好意は嬉しいが、これを頂く筋合いはない。私たちが望んでいるのは日本国の国としての謝罪と賠償なのです”この食い違いをどうして朝日は判らないのか?償いの主体は償いをする者ではなくてされる方であり、事前に彼女らの気持ちを確かめなかったが故の失敗でした。

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 自分の犯した非行を他人に償わせるような民間の募金は5億6500万円、このキャンベーンに要した国の費用は47億円を超えると聞きました。小細工を弄せず初めからすんなりと賠償金として出していればお釣りがきた筈です。であるのに、未だに基金でと、虻蜂取らずの対応をもう一度と云う声が外務省から聞こえてくるのには驚きました。役人には足を踏まれた人の痛さが何一つ判っていないのです。




河野談話の否定は「勝ち組」の再来 3
http://blog.livedoor.jp/kamakiriikeda/archives/65778046.html

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[アジア女性基金」の失敗は日韓の温度差を知るうえに極めて重要な要点ですので、掘り下げて検討する必要を感じます。この方面に詳しい戸塚悦朗氏の総括に依れば 1)「慰安婦」は性奴隷であり、軍という国家機関による犯罪性は明らかで、そのため被害者は国家補償を要求し続けた。それを回避しようとした政府の政策に誤りがあった。2)国連とILO(国際労働機関)は日本の法的責任を勧告し、慰安婦への補償は必須と指摘し続けたが、日本政府はこれを無視した。3)慰安婦と交渉するチャンスはあったに拘わらず、外務省はこれを回避し、彼女らの声を真剣に聞かなかった。4)最大の問題は、外務省が情報を隠匿し、歪曲し、時には虚偽まで述べて、政府首脳や国会議員を「裸の王様」にしてしまったことにある。

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 時の総理大臣安倍晋三はこの勧告をどのように受け止め、どう対応したでしょうか。“大きくは軍の関与あり、小さくはその事実なし”と逃げ廻り、あれほど毛嫌いしていた「河野談話」を持ち出して“総理就任時にも誓った通り、「河野談話」の意思を尊重することに変わりはない”と、これを救命ボートに使って辛うじて脱出致しました。“この際「河野談話」は見直すべきだ”と閣僚間での論議を提起した松原 仁国家公安委員長も賛同議員44名の中の一人でしたが、アメリカや下院に対してはひと言の文句も言わず、すごすごと退散しています。

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こうして世界の常識に逆らい孤立してゆく流れは、戦前の国際連盟脱退とそっくりです。あの時は関東軍の謀略ででっち上げた満州国の独立が世界に認められず、業を煮やして脱退したのですが、国民は真相を知らされず“正義は我にあり”と信じて全権大使松岡洋右を凱旋将軍のように迎えたのです。そして国際社会から孤立した我が国を待っていたものは悲惨な亡国でした。