もうずいぶん前のことだが、某総聯の幹部と一杯やりながら、『三枚目の写真』の話になった。
民団には、歴代大統領の写真が飾られ(金大中以降無くなった??) 総聯には、二枚の写真が飾られている。
三枚目のというのは、言うまでもないことだが、“世襲”があるのかどうかということだ。
彼は、それはないと断言したが、私は、いや、十分にありうるし、それ以外に考えられないとも話した。
彼が断言したのは、いわば願望であり、悲痛な叫びであったのだ。総聯組織の将来を考えたら、“世襲”はあってはならないことだからだ。
金日成から金正日への権力移譲は、“世襲”ではないという理屈も成り立つ。金正日が、いわばクーデターのように権力を掌握したという見方もあるほどに、彼自身の“実力”があったからだ。
(※この点について私が尊敬する方は、「息子であるという地位のために実力が養われたということだろうから、やはり問題だ。」と話していたがその通りであろう。)
しかし、今回の場合は、“世襲”以外の何物でもない。
彼の苦悩はますます深まるほかない。
それを思うと胸が痛む。
三枚目の写真が登場する背景について、日本のマスコミにも韓国のマスコミにも、それこそ玉石混交でいろんな分析が躍るのだろう。
こういうときだからこそ、いわゆる知識人たちの発言に注目したいと思う。
by maneappa
……………………………
聯合ニュース
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2010/09/29/0300000000AJP20100929000500882.HTML
2010/09/29 07:50 KST
金ジョンウン氏、軍事委副委員長・中央委員に選出
【ソウル29日聯合ニュース】北朝鮮は28日に44年ぶりとなる朝鮮労働党代表者会を開き、金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者、三男ジョンウン氏を党中央軍事委員会副委員長と党中央委員会委員に選出した。朝鮮中央通信が29日未明に報じた。ジョンウン氏には、27日付で朝鮮人民軍大将の称号が与えられている。
朝鮮人民軍を管掌し、軍事政策を総括する中央軍事委委員長には金総書記が再び選任された。ジョンウン氏は軍事分野の「ナンバー2」として軍を掌握する土台を築いたものと、専門家らは分析している。党にはこれまで中央軍事委副委員長職がなかったとされ、ジョンウン氏のために新設したのでは、との見方も出ている。
北韓大学院大学の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は、20代後半とされるジョンウン氏の年齢と経歴を考慮すると、党政治局常務委員などの職に就くのは難しいため、中央軍事委で金総書記に次ぐ職を与え、軍への掌握力を高めようとしているようだと話している。
朝鮮中央通信は、「朝鮮労働党代表者会が28日、金正日同志が出席するなか平壌で盛大に進行された」と伝えたが、ジョンウン氏が出席したかどうかについては言及しなかった。また、「金永南(キム・ヨンナム、最高人民会議常任委員長)が閉会の辞を行った」と伝え、会議が1日で終了したことを明らかにした。
注目を集めた党政治局常務委員には、金総書記と金永南最高人民会議常任委員長、崔永林(チェ・ヨンリム)内閣首相、趙明禄(チョ・ミョンロク)国防委員会第1副委員長、李英鎬(リ・ヨンホ)軍総参謀長の5人が選出された。
ジョンウン氏とともに「軍大将」の称号を与えられた金総書記の実妹、金敬姫(キム・ギョンヒ)党軽工業部長は党政治局員に任命された。金敬姫氏の夫である張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長は、政治局員候補と中央軍事委員に選ばれた。政治局員には金総書記をはじめ、金永南氏、崔永林氏ら17人が、政治局員候補には張成沢氏ら15人が選任された。
また、4人だった書記局(秘書局)書記(秘書)は金己男(キム・ギナム)氏、崔泰福(チェ・テボク)氏の2人だけが再任され、崔竜海(チェ・リョンヘ)元黄海北道党責任書記をはじめ文京徳(ムン・ギョンドク)中央委員会副部長、朴道春(パク・トチュン)慈江道党責任書記ら8人が新たに書記に任命された。ただ、誰がどの分野を担うかは伝えられていない。
党代表者会では、1980年以来30年ぶりに「党規約改正に対する決定書」も採択した。通信は「金正日同志を中心とする組織思想的全一体として、党の特性に合わせ朝鮮労働党最高指導機関の構成とその地位、役割について新たに規制した」と伝えている。
民団には、歴代大統領の写真が飾られ(金大中以降無くなった??) 総聯には、二枚の写真が飾られている。
三枚目のというのは、言うまでもないことだが、“世襲”があるのかどうかということだ。
彼は、それはないと断言したが、私は、いや、十分にありうるし、それ以外に考えられないとも話した。
彼が断言したのは、いわば願望であり、悲痛な叫びであったのだ。総聯組織の将来を考えたら、“世襲”はあってはならないことだからだ。
金日成から金正日への権力移譲は、“世襲”ではないという理屈も成り立つ。金正日が、いわばクーデターのように権力を掌握したという見方もあるほどに、彼自身の“実力”があったからだ。
(※この点について私が尊敬する方は、「息子であるという地位のために実力が養われたということだろうから、やはり問題だ。」と話していたがその通りであろう。)
しかし、今回の場合は、“世襲”以外の何物でもない。
彼の苦悩はますます深まるほかない。
それを思うと胸が痛む。
三枚目の写真が登場する背景について、日本のマスコミにも韓国のマスコミにも、それこそ玉石混交でいろんな分析が躍るのだろう。
こういうときだからこそ、いわゆる知識人たちの発言に注目したいと思う。
by maneappa
……………………………
聯合ニュース
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2010/09/29/0300000000AJP20100929000500882.HTML
2010/09/29 07:50 KST
金ジョンウン氏、軍事委副委員長・中央委員に選出
【ソウル29日聯合ニュース】北朝鮮は28日に44年ぶりとなる朝鮮労働党代表者会を開き、金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者、三男ジョンウン氏を党中央軍事委員会副委員長と党中央委員会委員に選出した。朝鮮中央通信が29日未明に報じた。ジョンウン氏には、27日付で朝鮮人民軍大将の称号が与えられている。
朝鮮人民軍を管掌し、軍事政策を総括する中央軍事委委員長には金総書記が再び選任された。ジョンウン氏は軍事分野の「ナンバー2」として軍を掌握する土台を築いたものと、専門家らは分析している。党にはこれまで中央軍事委副委員長職がなかったとされ、ジョンウン氏のために新設したのでは、との見方も出ている。
北韓大学院大学の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は、20代後半とされるジョンウン氏の年齢と経歴を考慮すると、党政治局常務委員などの職に就くのは難しいため、中央軍事委で金総書記に次ぐ職を与え、軍への掌握力を高めようとしているようだと話している。
朝鮮中央通信は、「朝鮮労働党代表者会が28日、金正日同志が出席するなか平壌で盛大に進行された」と伝えたが、ジョンウン氏が出席したかどうかについては言及しなかった。また、「金永南(キム・ヨンナム、最高人民会議常任委員長)が閉会の辞を行った」と伝え、会議が1日で終了したことを明らかにした。
注目を集めた党政治局常務委員には、金総書記と金永南最高人民会議常任委員長、崔永林(チェ・ヨンリム)内閣首相、趙明禄(チョ・ミョンロク)国防委員会第1副委員長、李英鎬(リ・ヨンホ)軍総参謀長の5人が選出された。
ジョンウン氏とともに「軍大将」の称号を与えられた金総書記の実妹、金敬姫(キム・ギョンヒ)党軽工業部長は党政治局員に任命された。金敬姫氏の夫である張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長は、政治局員候補と中央軍事委員に選ばれた。政治局員には金総書記をはじめ、金永南氏、崔永林氏ら17人が、政治局員候補には張成沢氏ら15人が選任された。
また、4人だった書記局(秘書局)書記(秘書)は金己男(キム・ギナム)氏、崔泰福(チェ・テボク)氏の2人だけが再任され、崔竜海(チェ・リョンヘ)元黄海北道党責任書記をはじめ文京徳(ムン・ギョンドク)中央委員会副部長、朴道春(パク・トチュン)慈江道党責任書記ら8人が新たに書記に任命された。ただ、誰がどの分野を担うかは伝えられていない。
党代表者会では、1980年以来30年ぶりに「党規約改正に対する決定書」も採択した。通信は「金正日同志を中心とする組織思想的全一体として、党の特性に合わせ朝鮮労働党最高指導機関の構成とその地位、役割について新たに規制した」と伝えている。