砂丘屋ブログ

鳥取市今町にある居酒屋店主の
日々の泡とか

斎藤 斎藤さん

2023-08-06 | 日記
昨日聴いた短歌のラジオ放送。リスナーの短歌を紹介する選者は歌人の斎藤斎藤さんでした。人気の歌人ということで名前は知ってたんですが声やお話を聞くのは初めて。で、その柔らかい口調、視点のおもしろさに惹かれ番組が終わる頃にはすっかりファンに。明日、図書館で探してみよう。

リスナーの短歌も面白いのがたくさんありました。公園の傍にタクシーを停めてうたた寝する運転手を眺めて季節がすぎそして一年が過ぎるみたいな短歌。タクシーの運転手と話すこともないんだろけど春は桜の下かもしれないし、夏は蝉時雨、秋は落ち葉がつもってるかもしれないし、冬は公園の池に水鳥か首をすくめて浮かんでるかもしれない。そんな中、いつも停まってるタクシー眺めて通り過ぎる。すごく絵が浮かぶ素敵な歌だなと思いました。

もうひとつは、さぼってた絵日記をまとめて書こうと適当に捏造してる。それは夏の呪いだみたいな歌。捏造するときはきっと、海へ行きましたとか、魚釣りをしましたとか、花火を見上げましたとか夏っぽいことを書こうとして、それをやってるうちに、この夏なにもしなかったしなにもなかったことに気づき、ハッとする。そしてもう夏が終わってしまったことに愕然としてしまう。多くの人が共感するだろうし、夏の呪い締めもいい!これは小学生時代のことで懐かしい話だけど、たいして今も変わってない。夏の終わり、上半身裸になってベランダに向かって背中を丸めてるおじさんの姿が目に浮かびます。あっ、それは自分か。
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