きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

チューリップで俳句を作る也

2021-04-12 | ここで一句?

しかしまぁ、これだけ何時間もチューリップを見つめながら、チューリップの句が思いつかない。
チューリップはチューリップ以外の何物でもないと思ってしまう。チューリップからこれ以上世界が広がらないのである。

昨日の辻桃子さんの本には、「初心者はその一つの対象物に向けて、たくさんの句を作ることを勧めます。100句ぐらい作れば、さすがにその対象物と同化することができるでしょう。」なることが書いてあり、まさにこれが今の私のチューリップ。
だが100どころか、10でも難しい私なのである。(もっともチューリップと同化する必要もないのだが。)

チューリップと言えば・・・「チューリップ赤白黄色きれいだな」

いやいや・・・これは童謡のパクリになってしまう、いかんいかん。。。

 

最近思うことは、昔の歌謡曲や童謡の原点は俳句なのではなかろうか、ということである。
そう思いついたのは、「風車」という季語を知った時だ。

風車と言えば・・・・真っ先に浮かぶのは
「風車 恋車 ゆらさんといて」
という中森明菜の「脆い午後」の歌詞の一部だが、この中と下の句を交換すると

「風車ゆらさんといて恋車」

このように俳句になることに気が付いたのだ。さすがにこれではパクリになってしまうが、この路線でちょっと言葉を変えてみたら(季語+~~せんといて+恋〇〇〇)で・・・1句になるのではなかろうか。
(↑こういう引き出し(テンプレート)をいくつか用意しておいて、不意打ちの時に応用できるようにしておくのはどうだろう?)

渡哲也の「くちなしの花」も

「山梔子や旅路果てまで匂い来ぬ」
   ↑
これでほとんど1番の意味は成しているように思う。(指輪が回るとかどうでもいい話)
くちなしの花は言われなくても白いし、これが元カノのことを言っていることも、俳句の世界に住む人なら想像つくだろう。


つまり、昭和時代の童謡や歌謡曲の中には俳句の世界観が残っているのではないか?と思ったのだ。90年代以降だんだん歌がつまらなく思えてきたのは、そういう世界観よりも、頭に残るメロディーの繰り返しや、CMやドラマとの宣伝で売れること(要はグローバルなマネーですね)を重視し、俳句や短歌の世界観を持っている作詞家に頼まず、ちょっと見きれいな言葉を並べた歌を軽く作ってアーティストに歌わせる方法を選んでいった結果・・・歌の歌詞がつまらなくなったのでは?!

・・・なん~て、知らんけど。(;^ω^)


そして私もチューリップで俳句を編み出してみる。


  チユーリップ肌艶やかでありにけり
   (見たまんまツルツルお肌)

  チユーリツプみんな揃いて優等生
   (「みんな違ってみんないい」を思い出し逆にしてみた。)

  チユーリツプ生まれた姫はフイギユアの子
   (チューリップから親指姫を連想してみた。)

  チユーリツプ背に教科書の重さかな
    (チューリップ→小学校→6年間最後まで生きていけるのかという当時の不安から連想。)

  欝金香ト音記号のお顔立ち
   (カタカナが繋がると分かりにくいので漢字で書いてみた。)


一日考えてやっと5句だよ。。。orz
         :
         :

         :

  俳句とは険しき山かな夏近し
  (季語:夏近し)
  



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます! (fuji3386)
2021-04-14 12:13:44
「テンプレートを準備しておく」って楽しませて頂きました!発想が凄いですね。
歌詞を俳句に置き換えてみるのも面白い考えですね。これも感心しました。
チューリップの句は「チユーリツプ背に教科書の重さかな」これ、とっても良いと思います。
私もチューリップで考えてみようかな?
いっつも下手な句しか浮かばないんですよ。チューリップは(笑)
返信する
>fujiさん (sake)
2021-04-14 12:48:06
fujiさん、こんにちは!
俳句って即興で作らねばならない時もあるのかなぁ~と思って、そういう時はこういう風にあらかじめ用意しておいたら、どうだろうと思ったのです。(まだ会にすら入っていないのにね。(^-^;))

くちなしの花も、一応三段切りに気を付けて、切れ字も入れてみました。^^山梔子が季語です。
他の歌も俳句にできそうですよね。

私もこの中ではチューリップ背に教科書~が一番気に入っています。自分の小学校時代の記憶を詠んでみました。何気に人生観みたいなものも入れてみたんです。何か俳句を作るのが楽しいです!

fujiさんの俳句、また楽しみにしていますね!
返信する

コメントを投稿