斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

平昌五輪への視察団派遣について

2018-04-25 18:15:27 | 議員活動
Q斉藤議員
平昌オリンピック、パラリンピックへの視察団派遣について伺います。
まず、1点目は、平昌オリンピック、パラリンピックへ派遣された
視察団費用約700万円の事業費の内容について伺います。
2点目、視察者の人選、人数、日数はどのようにして決められたのか
伺いたいと思います。
3点目、オリンピックへ派遣された関係者全員からお一人お一人の経費が
幾らで、何日間か、また報告を聞きたいという町民の方からの要望が出て
おりますので、この件について教えていただきたいと思います。

A菊地教育長
初めに、2016年冬季北海道札幌オリンピック、パラリンピック招致へ
向けた取り組みでございますが、立候補の可能性を探る過程におきまし
ても精度の高い構想、想定に基づく準備が重要であると思います。
このことから、札幌市を初め関係自治体が現地調査を含めた協議検討を
早い時期から進めることの必要性につきましてかねてからご説明を
申し上げているところでございます。

それではまず、
①の視察団の旅費約700万円の内訳ですが、オリンピック特別職班に
つきまして札幌市ほか関係自治体との連動を基本に、開会式、現地での
IOC、JOC関係者等とのレセプション、PRなどのアプローチ活動、
その他観客の視点での交通輸送及びホスピタリティーの確認などを目的
として、町長、議長、随行担当職員、計3名に通訳兼ガイドを含めて
約196万6千円となっております。次に、競技会場視察班につきまして,
各種アルペン競技の会場設営、競技運営、会場へのアクセスなど交通輸送
の状況視察などを目的とし、スポーツ係長ほか町職員、町内スキー場関係者、
スキー連盟スタッフ、計8名に通訳兼ガイドを含めて約436万4千円と
なっており、オリンピックに係る総事業費は合わせて約633万円
でございます。続きまして、パラリンピックの関係ですが、
競技会場視察班を派遣しておりますが、各種アルペン競技の障害の種類、
視覚障害、立位、座位、3種類ございますが、に応じた会場設営、
競技運営の確認などを目的として、スポーツ係長ほか町職員、計2名に
通訳兼ガイドを含めて約55万円となっております。平昌オリンピック、
パラリンピック視察に係る総事業費の合計は、約683万円でございます。

次に、2つ目の質問でございますが、特別職班は札幌市など関係自治体との
同行、IOC並びにJOCとの現地日程などの調整をもとに町長以下庁内協議
により決定し、行政機関のトップであります首長、議会代表の議長及び
オリンピック担当管理職員、この3名が参加しております。日数につきましては、
2月9日の開会式から2月12までの3泊4日となっております。

会場施設班は、長期視点を見据えて、町民学習課スポーツ担当係長を初め
役場内の若手職員を募り、調査研究に当たるプロジェクトチームを立ち上げ、
当該メンバーの中から選考を町長以下庁内協議により決定いたしました。
また、今後の招致活動の推進においてスキー場、スキー連盟関係者の理解、
協力が不可欠である旨を庁内協議のほか議員の皆様からもご提案いただき
ましたので、関係スキー場及びスキー連盟に対し趣旨の説明と協力の依頼
を行い、社内、組織内で人選をしていただきました。派遣人数でございますが、
2月10日から25日までの大会期間全日程において各種アルペン競技の全体や
会場設営の展開等を確認するスポーツ係長に加えて、その他町職員が前半、
後半で各1名、ニセコビレッジスキーリゾート、ニセコアンヌプリ国際スキー場、
ニセコ町スキー連盟からの参加を合わせて8名となっております。
なお、平昌パラリンピック視察として、3月12日から3月15日までの3泊4日間
において町民学習課スポーツ係長と町職員1名、計2名を現在派遣中でございます。
パラリンピック視察では、オリンピック会場からどのように展開、変更するのか、
また障害の種類に応じた競技運営の確認などを行ってまいります。

最後に、視察報告につきまして、去る2月22日に倶知安町で開催されました
ニセコ町、倶知安町の両町長、議会、スキー場、スキー連盟、北海道、
札幌市が参集しました連絡会議の席上、特別職等の視察内容につきまして
両町を代表して本町の町民学習課長より報告しております。今後につきましては、
平昌パラリンピック視察終了後、「冬季オリンピック、パラリンピックに
ついて考える」をテーマとして、2月5日に開催しました第166回ニセコ町
まちづくり講座の続編とあわせまして、平昌オリンピック、パラリンピック
視察報告会を予定しております。なお、各視察参加者がそれぞれレポートを
作成しますので、派遣者一人一人の視点などを盛り込んだ企画内容としたいと
考えております。このほかニセコ町広報紙や町のホームページなどにより、
町民の皆様に対して可能な限り情報等の提供に努めてまいりたいと考えて
おりますので、よろしくお願い申し上げます。

Q斉藤議員
ただいま教育長から私の質問に対して詳しい説明をいただきました。
そこで、私も町民の皆さんからいろいろ質問されたものですから、調査と
いいますか、一緒に行かれた札幌市、倶知安町、それから帯広市のスポーツ
関係者の方に電話で聞き取りしてみました。そこで気がついたというか、
町民の方の指摘もあるのですが、私も3月8日にブログでもう発表してしま
っているのですが、まだ2026年のオリンピックは決定したわけではないです。
今年の9月頃に立候補を表明する。そして、来年の2019年11月に開催地が
決定されるという段階なのです。その前に北京オリンピックがあります。
ニセコ町以外のところは、札幌オリンピックをPRするために首長が中心
になって、札幌市は違いますが、札幌市は市長と職員を含む15人となって
いました。倶知安町は4人なのですが、帯広市は3人です。ニセコ町は11人。
今言ったように技術の関係ですか、の方たちも行かれているのですが、
これは今の段階ではまだ時期尚早ではなかったのかという意見があります。
PRは十分していかなくてはいけない。ですから、町長とか議長とか、
それから関係職員が行かれるのは結構なのですが、それといろいろと事情は
あるかもしれませんが、札幌市は市長を含めて職員全部同じ江陵だけに泊まった
そうですけれども、予算は700万円以内というふうになっています。それから、
倶知安町の場合は、4人行って、江陵だけで4泊で420万円、これは西江町長
じきじきに調べて下さいました。それから、帯広市は、3人ですが、ソウルだけ、
江陵ではなくてソウル2泊2人、それから1泊が4人で数十万円、100万円は
絶対かかっていないとおっしゃっていました。

今申し上げたように、PRのために特別職の方たち、特別班が行かれるのは、
皆さんもPRですから結構なのですが、納得というか、初めてニセコで
オリンピックはするかもしれないということで、いろいろな現地を調査に
行かれたということはわからないわけではないのですが、私も9月13日の前、
教育委員会の説明員から説明聞いたときに、ああ、そうか、オリンピックと
いうのは本当にお金がかかるものなのだなということで、議会として承認した
一人なのですが、今回なぜニセコ町だけがそういう技術班とか、動線だとか
交通量だとか見に行かなければならなかったのか。
次は北京が決まっていますので、北京オリンピックの段階で、そのときには
もう次の開催地が決まっていますので、その段階でもよかったのではないか
という町民の方からの意見がありましたので質問をさせていただきました。
そこで当然経費も高くなりますので時期尚早だったのではないか。それと、
札幌がオリンピックを主催しますから、ニセコ町になるかもしれないという
ことで、やはり町民の理解あってのオリンピックですので、町民のみなさまは
どこまでそれを理解しているのか。これは、ヨーロッパでは住民投票で否決され
ているところがたくさんあります。そして、ニセコ町のまちづくり基本条例の
第49条に町民投票の条例化というところがちゃんとありますので、私は年内に
立候補をするかどうかという前に徹底的に今年度中にオリンピックについて
町民と議論して、そして住民投票をしてもいいのではないかと考えています。
それがなければ本当の意味で理解されないというふうに思っています。
やはりオリンピックにはお金がかかりますので、その辺のところをどのように
考えていらっしゃるか伺います。

A佐藤町民学習課長
そもそも私どもの平昌オリンピック、パラリンピックの視察の立て付けに
つきましては、議員ご指摘の部分でPRといいますか、招致活動を中心と
する部分と技術面を確認する部分、競技会場視察班という2つの組み立て
になっております。
それで、なぜニセコ町だけ競技会場に行くのかという部分ですけれども、
現実的な問題でニセコ町につきましてはアルペン競技の開催経験がない
ということが第一前提になりまして、それと時間軸でいうと、先ほど教育長
からも冒頭にご説明いたしましたけれども、立候補の可能性を探る過程に
おきましても精度の高い内容が求められるということで、事前にどういった
ものか、いずれ地元になるだろうとするニセコ町としても技術面の内容を
把握しておかないとならないということが大前提であります。
2026年、日数があるようでないのです。現実的にプレオリンピック、
国際大会を開くとなると、もう北京では遅いのです。ですので、今の段階
パッケージとしてある平昌オリンピックを見に行って、合理的に内容を確認
しておくというようなことが必要かということで、そういう立て付けにした
ところでございます。
それと、費用の面で単純に金額の比較で小さいからいいということには
ならないです。それで、先ほどの宿泊の面でご指摘がありましたけれども、
札幌、倶知安は江陵だけに泊まっていると言いましたけれども、実は江陵の
宿泊料は高いです。高いのと平昌に近いので、立地的にもありましていいの
ですけれども、技術班は全体的な経費、いただいた経費の中を有効的に活用
するということで、当初はソウルからだったのですけれども、ソウルなら
余りにも遠いということで平昌とソウルの中間の原州というところに宿泊
して移動したということで、費用の節減について工夫しておりますので、
江陵は高い。ですので、単価は実際に高いということで、単純に比較はでき
ないかと思います。それと、予算額が大きくなるというのは、技術班につき
ましては2月10日から2月25日までの間に町職員、スキー場、スキー連盟
の関係者が行くと。スキー連盟、スキー場の関係の方も2月の中旬は大変
忙しいところなのですけれども、こちらの趣旨をご理解いただいて、責任者、
実務者、パトロールの主任とか、あと支配人とかも来ていただきまして協力
していただいたところでございます。
あと、住民の皆さんへの周知につきましては、今まで議会の皆さんへの
議員協議会とか、それと所管事務調査とか、あとは行政報告でしていただいて
いるのですけれども、直接的なPRという部分がどっちかというと実務的な
部分が先行したという部分は反省するべきであると思いますけれども、
ただ先ほどの住民周知の範囲につきましては、今IOCと札幌市が実務的な
ものを詰めていっている段階ですので、住民投票をするとかそういったところ
まではなかなかできないところもありますけれども、ただ機運の醸成とか
情勢の報告についてはできる限りお知らせをして、皆さんとともにつくり
上げていきたいという認識でおりますので、そのあたりまたご意見もいただき
ながら、また札幌市、隣の倶知安町とも連携して行っていきたいと思っております。

Q斉藤議員
いろいろとその理由を今佐藤課長から伺ったのですが、これは最初に申し上げ
るべきだったかなと思うのですが、新聞の報道によりますと札幌オリンピック、
少なくても2026年にできなかったら2030年はもう確定しているような、
雰囲気というか、感じられるので、それに対してニセコ町は一生懸命準備して
いるというふうに見えます。だから、その準備にも経費もかかりますし、
期間もあるので、アルペンは初めてだということでそれだけの準備が必要だと
いう説明だったと思いますが、私が聞くところでは、いざそういう開催という
ことになれば世界中のプロが来て準備されるそうなので、地元が、よくわかって
いるのか、いないのかわからない人たちが行って何をするのかという質問が
非常にあるのです。ですから、IOCが認めてオリンピック開催ということに
なれば、何もそんなに慌てることはない。決定してからでいいのではないか
という意見があるのですが、オリンピックありきで進んでいないか。
その経費が私は非常に気になるところですが、つい先日、「広報ニセコ」の
3月号に「ニセコ町の行く末は」という記事があって、これをたまたま目にして、
こういう心配しているニセコ町を本当に愛する町民の方々が同じような考え方を
持っている方がいらっしゃいますので、オリンピックという目標は、
すばらしい祭典なので、私は決して反対ではないのですが、経済的な効果が
果たしてどうなるのか、ニセコ町には負担になり過ぎるのではないか。
そのくらいならもっと地に足をつけた政策、町民が将来しっかり安定した、
人口もふえて、子育て支援の方にお金を回してほしいという思いがあります。
そして札幌市が主催ですから、ニセコ町はそんなに一生懸命にならなくても、
札幌市からぜひニセコでやってください、IOCのバッハ会長からオファーが
出るとか、札幌市が半額助成するからニセコ町でぜひやってくださいという
くらいの熱意を持って要請されるなら、ニセコ町はもっと自信を持って受けて
ほしいと思っているのです。それがあってもなくても、そのくらいの堂々とした
対応が私は求められているのではないかなと非常に強く感じています。
町民の皆様のご意見も含めて、私の意見として申し上げました。

A片山町長
ニセコ町だけどうしてということでありますが、今帯広市と札幌市とニセコで
3つが主な会場ということになっていまして、アルペンでコースを新設する
というところは今のところニセコ町だけであります。先般倶知安町の会議で
これまで公表しないでくれと言われていたものが札幌の事務所で地図も公表
されましたので、もうオープンになっていることと承知しておりますけれども、
場所については湯の沢といいましてビレッジさんとアンヌプリとの間の沢なの
です。そこしか北海道でやる場合の滑降コースはないと。そこに新たにつくる
わけです。それがどんなものかということを地元の人たちが知らない中で
こういうコースつくりたいのだといったときに、何にも知見ない中でどうぞ、
どうぞということにならないと思うのです。やっぱり地域の実情、それもき
ちっと訴える必要ある。だから、堂々とやるためにきちっと見てもらう。
職員にもスキー連盟の皆さんにも見てもらう。そのことによって、いわゆる
技術面はおっしゃるとおりIOCとかJOCのトップクラスが来てスキーを
やるわけですから、別に運営を我々がやるために見に行ったわけではなくて、
これからあるであろう開発のときに地元に全く知見がなくて、知らないうちに
どんどん、どんどん進んでいくのではなくて、知見を持ってきちっと対応したい、
そういうことから現地をしっかり見るということで行ったものであります。
慌てたものでも何でもありませんし、札幌市とも十分協議して、2026か、
2030か、それはこれからでありますが、今回行ったこと、それから私も
バッハ会長にもお会いしましたし、安倍総理ともお会いしました。
そういうことがニセコ町にとって大きなまちづくりにおいても観光においても
PRになると、そういう確信を持って行っておりますので、決して無駄な
ことではないというふうに思っております。

Q斉藤議員
今町長がおっしゃったように、この北海道でアルペンをできるところは
ニセコ町しかないということになれば、これは本当に今申し上げたように
ニセコ町ができなかったら札幌オリンピックは開催できないわけですから、
ニセコ町はもっと経費の面でも考えていただいてもいいのではないかと
思っています。そして、町長がおっしゃったように地域の人たちの理解を
得るためにはどんどん公表して頂き住民のみなさんにもっと本当にここに
なるかもしれないということを分かっていただくために説明会を開くべき
ではないかと私は思っています。


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