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中国で「労働教養」制度廃止(K)

2013-11-25 | 特定秘密保護法
 今日のしんぶん赤旗に
中国で「労働教養」制度廃止 世論が党指導部動かす
という記事が載った。

「娘が複数の男性から暴行を受けた上、売春を強要された事件で、容疑者を厳しく罰し、腐敗した警官を処分するように当局に繰り返し陳情した唐慧さんに、逆に「社会の秩序を乱した」として、2012年8月労働教養処分が科された。
これに対しネット上で批判が噴出し、当局は処分を撤回。さらに、唐慧さんは損害賠償請求を起こし二審で勝訴した。これを通じて労教制度の残忍さが広まり、今月12日に閉幕した中国共産党第3回中央委員会総会は『労働教養制度』の廃止を決めた。
労働教養制度は1957年に制度化。50,60年代に『右派分子』のレッテルを貼り、拘束する手段に使われ、多いときには30万人以上が拘束されたといわれます。」

という記事です。


映画「無言歌」
 一昨年見た、「無言歌」という映画を思い出した。
    

1949年、毛沢東の革命は希望だった。
1956年、毛沢東は自由な批判を歓迎すると言った。
人々は未来を思い、はつらつと発言したものだ。
しかし、その数ヶ月後―
彼らを弾圧する「反右派闘争」が始まった。
彼らはだまされたのだろうか、彼ら自身の政府に。

1960年。日本は高度成長期だった。フランスはヌーヴェルヴァーグだった。そして中国では、世界の誰にも知られぬまま、人々が辺境で死に向かっていた。 中国西部、ゴビ砂漠の収容所。右派とされた人々が囚われている。轟々と鳴る砂と風。食料はほとんどなく、水のような粥をすすり、毎日の強制労働にただ泥のように疲れ果てて眠る。かつて百花のごとく咲き誇った言葉は失われ、感情さえ失いかけた男たち。そこにある日、上海から一人の女性がやってくる。愛する者に逢いたいと、ひたすらに願い、嗚咽する女の声が、いつしか男たち心に忘れかけていた生命のさざ波を広げていく………。

以上が映画を紹介した「物語」です。

 人々が幸せに暮らせる中国を夢見て、建設的に発言した学者や労働者が、強制労働を強いられた。ゴビ砂漠の土の下に作られた、石窟ならぬモグラのような土窟の部屋に収容され、いつ終わるとも知れず、生きることさえ支えられないほんのわずかな水のような粥だけで、無気力に生きるもの、生き抜けず死んでいくもの。
 どんな理由をつけようとも人間らしく生きることは最も大切にされなければならない。
 どんな理由であろうとも、良心的な発言は封じられてはならない。

 ようやく労働教養を強いられた名誉が回復される。民主化とは何かを考えさせられる記事だった。

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