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大飯原発再稼働で節電が緩和というが、元々再稼働は必要ではない2(K)

2012-07-11 | 震災と原発
前回、次回で掲載とした省エネについて

エコロジカル・フットプリント
 原発に替わるエネルギーを考えるとき、同時に環境問題も考えなければならい。人間の経済活動に関わる根本的環境問題は、温暖化そして、資源の大量消費によって引き起こされる生態系破壊が主要な問題ととらえている。

 資源の大量消費はどの程度環境に負荷をかけているかを見るとき、エコロジカルフットプリントという尺度がある。WWF(world wild fund)とグローバルフットプリントネットワークが共同で、「エコロジカル・フットプリント・レポート 日本 2009 限りある資源で幸せに暮らすために」で定義と2006年の現状を次のように述べている。

定義
 エコロジカルフットプリント(消費EFc)とは「国内で消費された資源量」を指す。正確には、「ある国の国境内で発生する全需要を満たすために必要な耕作地・牧草地・漁場・森林地・生産能力阻害地に更に排出された二酸化炭素の吸収に必要な土地を加えた合計面積(エコロジカルフットプリント・生産EFp)」+「国内で生産された資源の輸出」-「国内消費のために輸入された資源」
 バイオキャパシティ(BC)とはその土地の生産力を考慮した「供給できる再生可能な資源生産量と廃棄物吸収量」と定義されている。
 単位はグローバルヘクタール(gha)で表す。

2006年の現状
 2006年、地球の総バイオキャパシティは119億gha(1人当たり1.8 gha)であった。一方、世界のエコロジカル・フットプリントは171億グローバル・ヘクタール(1人当たり2.6gha)であった。人類による需要は、地球が1年5カ月かかって再生産する資源と廃棄物吸収能力に等しい。

2008年の状況をグローバルフットプリントネットワークから見る
 グローバルフットプリントネットワークの2011 Data Tablesから、日本を含むアジア太平洋地域、EU,そして北米を見ると、2008年の状況は次のようです。

アジア太平洋地域




日本のどこが問題
日本の消費は日本の国土の再生産可能量(バイオキャパシティ:BC)のどれくらいを消費しているか。グローパルフットプリントは次の数値も試算している。


• CO2の排出は吸収量の10倍を排出。全体の2/3を占める。
• 耕作地はBCの4.5倍を消費しているが、しかし消費量は発展途上国並み
• 放牧地の製品は再生可能量の約20倍の消費
• 森林資源は3分の2しか使っていない
• 漁獲可能量の5倍を消費。他国と比較した場合上位10%に位置する。輸入量も多いが、日本の大陸棚でも再生可能量の3倍を獲っているので、このままでは漁獲資源は枯渇する。

 再生可能エネルギーへの転換と大量消費を改めること、森林の活用が必要だ。

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