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「貧困の連鎖」「格差極悪論」「社会的包摂」ー阿部彩氏の講演より(上)(K)

2012-10-10 | 貧困・格差・社会保障
 9月29~30日、第11回地方自治研究全国集会がさいたま市で開かれた。記念講演は、国立社会保障・人口問題研究所の阿部彩氏の「すべての人に、暮らしを守るセーフティネットを」だった。印象深かった講演を掲載する。
 「貧困の連鎖」の証明、「格差極悪論」、「社会的包摂」という考え方、と3つに分けて紹介する。グラフは阿部氏の9月29日の講演資料より引用する。


「貧困の連鎖」の証明
 
 第一に貧困の連鎖を、統計上から証明したこと。「保護者の年収と小6の算数・国語テストの点の比例関係」「親の収入と進学率」、親の収入と「入院経験(1歳から6歳)社会経済階層別」「子ども期の貧困は成人後の状況に影響する」「貧困の連鎖:『不利』は次世代に受け継がれる」などの統計を使って、貧困で育ったと言う「不利」は大人になっても続くことを訴えた。貧困は、自己責任ではなく、親が貧困だったという社会的環境にある。











つづく

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