2012年9月17日(月)(4歳4か月)
今日もいつものように春奈を風呂に入れてやる。
かけ湯をしてやる時に、春奈が、
「足かけんといてな(足にはお湯をかけないで)」
と、言った。
見ると左の膝の下あたりにすり傷ができていた。
「お湯が傷にしみるのか。それなら手で押さえとき」
そう言うと素直にそれに従いながら、
「保育所で、どうしたん?って訊かれたらどうしょう?」
と、言う。
そんなん気にしてんのか?
「すりむいた、言うたらええやん」
そう僕が答えると、ああ、そうか、といった表情を見せた。
それを見て、今度は僕の方が、ああ、そうか、と思った。
最初、僕は春奈が保育所のお友だちに傷のことを触れ
られるのがイヤで「どうしよう?」と言ったのかと思ったの
だけど、傷のことを訊かれたらどう説明しよう?という意味
だったのだね。
そんなもの、僕が答えたように「すりむいた」と言えばいい
だけの話なのだけど、4歳児はどう説明すべきかいろいろ
悩むようだ。
でも、これって言葉で説明しようとするからこその悩み
なんだよな。
やっぱり人間は言葉としようとする本能が誰にでも備わって
いる。
大人には気づくことができないそんなことも幼児はあら
ためて気づかせてくれる。