小春奈日和

赤ちゃんは、人間は、どのように言葉を獲得するの?
わが家の3女春奈と言葉の成長日記です。

トウロンコシ食べる!

2014年05月27日 00時29分26秒 | 日記
2011年7月17日(日)(3歳3か月)


 「とうもろこし食べる?」

と、みんたに訊かれて春奈が、

 「トウロンコシ食べる!」

と、元気よく叫んだ。

 「トウモロコシやで」

 みんたが言うと、

 「トウロモコシ」

と、春奈が言い直す。

 あまり音が入れ替わることの少ない春奈にしては珍しい現象だ。

 よく幼児は、たとえばエレベータのことを「エベレーター」と
言ったり、音が入れ替わることがある。

 ゆうきとりえにもそれがあった。

 ところが春奈にはそれがない。と、思っていたのだけど、やっぱり
春奈もやるんだな。

 でも、これが人間らしい、本来の言葉の自然な獲得の形だ。

 機械のように正しくインプットされ、間違った音を再生することは
ない、なんて人間はしない。

 間違ってインプットしたり、また言い間違えたりする。

 これって、一見すると非効率というか不完全な記憶装置みたいに
思えるけど、実は「柔軟性」に満ちているのだ。

 だからこそ、言葉は広がっていく。

 もしも人間が「とうもろこし」という音を正しくインプットし、
その後も絶対に言い間違えないとしたなら。次に「コーン」という
音を耳にしても、

 「これはトウモロコシやで」

と、脳が「コーン」という音をブロックしてしまうだろう。

 人間は言葉に関して言えば機械より優れている。