方位については、奇門遁甲が秘密のものであったので、色々と研究がなされたと思います。
こういうことの研究が好きな方は、気が長くないとできないと思います。
九星の本質や干支の本質を研究しないといけないわけですから。
さんざん、研究してみて、効果がないなんてこともあったかもしれません。
実際に、試してみたけれどあまり効果がなかったという記述もあります。
干支で、方位を見る時に、本命星をどこでみるのかという問題があります。
年なのか、日なのかです。
昔の四柱推命は年柱を中心に見ていたという話があります。
戦に使う場合の方位は年の干支を使っても妥当と思えることもあります。
方位の結論は、結局長い間に生き残った者が正しいという話になるでしょう。
九星は現象は表れやすいわけです。
干支も使って、10干も12支も使えるけれど、目立つのは九星だから、気学は九星でいったわけです。
干も支も使えるけれど、使いやすい九星で、さらりと見て、足りない所を干や支で補えるかというところで、全部が細かく出る必要がないわけです。
故望月 治の本には、演算ということが言われています。
方位の吉方なり、凶方なりに動いた場合、どうなるか、どんな感じになるかということで、占卜を行い、吉ならどのように吉に、凶ならどのような経緯にという事を見て行くわけです。
調子よく見て行っても、ちっと引っかかるところが出てくるでしょう、その時、別の占いをするわけでなく、干とか支の象意にヒントがあったりするわけです。
実際には、披見者がいれば、顔を見たり、手を見たりもして、兆項を確認するわけです。
命理の占術でないわけですから、細かくというのは、何に対して細かくで、決して占術の精度の話ではないのです。