そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

ノロイ

2006年08月20日 | ホラー


2005年 日本 116分
■2006.8.20 wowow
■監督 白石晃士
■出演 松本まりか アンガールズ 荒俣宏 飯島愛 ダンカン 高樹マリア  小林雅文  堀光男(霊能力者) 矢野加奈

《story》

「すべては 本当に あったこと
             みんな 死んだ」

怪奇実話作家、小林雅文のドキュメンタリービデオだ。彼の家は全焼し、妻も焼死、彼自身も行方不明になっている。その彼が残した1本のビデオがこの「ノロイ」だ。
それは、ある主婦の、隣の家から赤ちゃんの泣き声が聞こえてくる、という取材から始まった。その家はゴミが散乱していて不気味な様相のある家で、訪ねてみると、不可思議な言動の女の人が現れ、すぐに扉は閉じられた。別な窓から男の子が覗いていることを確認する。その後、訴えた主婦と娘が交通事故死、謎の女はいなくなっていた。
松本まりかとアンガールズの心霊スポットの取材、超能力番組に出た矢野加奈の誘拐事件、そして超能力者堀光男のそれぞれが、次第に一つに交わり、今はダムの底に沈んだ村の「かぐたば」という祭りが謎を解く鍵であることを突き止める。かつてそこに住んでいた巫女の石井潤子こそ、あの不可思議な行動の女だった。

◎すぐに信じてしまうから、これは本当にあったんだ、と思いながら見てしまった。途中で出てきた超能力者の堀さんは見るからにいんちきくさい。彼のキャラをもっと真実っぽく、どこかにありそうなものに変えたら、もっと信じていたかもしれない。
だんだんさまざまな出来事がつながっていくのはわかるけど、いったいだれの何のための呪いなのかよくわからなかった。あの男の子はいったい何なんだろう。最後はどうなったのか。謎が残されたまま終わってしまう。その方が恐怖感が残るからかな。

公式サイト「ノロイ」


男はつらいよ27 浪速の恋の寅次郎

2006年08月20日 | コメディ

1981年 日本 104分
■2006.8.20 BS2
■監督 山田洋次
■出演 渥美清(車寅次郎)  倍賞千恵子(さくら)  松坂慶子(大坂の芸者、ふみ)  下絛正巳(おいちゃん)  三崎千恵子(おばちゃん) 吉岡秀隆(満男)

《story》 
印刷工場の経営が苦しいたこ社長を、帰ってきた寅さんがからかった。夜になっても帰ってこないたこ社長を心配した寅さんは、金策がうまくいって一杯やっていたたこ社長とまたもめる。そして、寅さんは旅に出る。
瀬戸内海の島で、墓参りをする女性おふみさんと出会う。身寄りのないおふみさんを励まし、フェリーで送る。
大阪で商売をしているところにおふみさんと出会う。おふみさんは芸者だと知り、飲み歩く。身寄りのないおふみさんだと聞いていたのに、あるとき小さいときに生き別れになった弟のことを聞く。すぐに二人で勤め先を訪ねるのだが、すでに亡くなっていた。意気消沈したおふみさんは、その晩、酔いつぶれて寅さんの部屋に泊まる。寅さんは、おふみさんが眠った後、部屋を出て、別の部屋で眠る。朝、部屋に戻ると「どう生きていくか考えます」という書き置きがあった。寅さんは部屋を引き払い、柴又に帰った。
しばらくして、おふみさんがとら屋を訪ねてくる。結婚を知らせにきたのだった。寅さんは、なぜわざわざ知らせに来たのかとつらい気持ちを抑えながらも、おふみさんを祝福するのだった。

◎だれとでもすぐに仲良くなれるところが寅さんのいいところだと思う。特に女性だけど、親しくなって相手を大事にしすぎるんだと思う。それが恋に変わって危険信号。相手の気持ちがよくても悪くても、もう寅さんは一緒にいられない。相手の気持ちが良くてもだめなんだから、恋が実るわけがない。でも、まただれかとすぐに仲良くなる。失恋や別れることはつらいけど、気軽に声をかけ、普通は言えないことも話ができる寅さんは素晴らしいと思う。寅さんと出会う人はみんなこうして幸せになっていくんだから。寅さんはつらいと思う。でも、月日がたって、再び「元気か」って会えるところがもっと素晴らしいと思う。
今回から、満男の役が吉岡秀隆に変わった。やっぱりちがう、あまり台詞はないけど、存在感がある。これからが楽しみだ。