そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

ソウ2

2006年09月30日 | サスペンス/ミステリー


2005年 アメリカ 94分
■原題「SAW II」
■2006.9.30 wowow
■監督 ダーレン・リン・バウズマン
■出演 ドニー・ウォールバーグ(エリック・マシューズ) シャウニー・スミス(アマンダ) トビン・ベル(ジグソウ) フランキー・G(ザヴィエル) グレン・プラマー(ジョナス) ディナ・メイヤー(ケリー) エリック・ナドセン(ダニエル)

《story》

「目覚めると金庫の置いてある部屋。」
「出口の無い館に集められた8人の男女。」
「さあ、ゲームをしよう。」


エリック刑事は、離婚したあと息子と暮らしていた。しかし、その息子は反抗心から傷害事件を起こし、警察に捕まってしまう。引き取りに行ったあとも、エリックの元から走り去ってしまった。その夜、ジグソウを追っていたケリーから電話が入る。他殺体のそばに「エリックよく見よ」と書かれていたのだ。ケリーとエリックは、ジグソウのアジトをつきとめ、急行した。そこで見せられた映像は、エリックの息子が8人の男女とともに館に閉じこめられたものだった。館の中は次第にガスが充満し、早く解毒剤を見つけないと死ぬという。エリックは息子を助けるために必死になるのだが・・・。

◎やはり、「えーっ」と思うようなラストの展開があった。エリックはもっと人の話を真剣に聞いて、人を大切に思う冷静な心があったら・・・・そんな意味のある展開だった。自業自得と言えばそうなんだけど、必死に息子を思う気持ちだけは本物だった。それだけにかわいそうに思える、少しだけ。エリックが犯人を捕まえるためにやってきたひどいことを考えると仕方ないかなとも思う。
しかしまあ、よくここまで考えて人を陥れるものだと感心する。自分のことは棚の上に置いといて、人の悪いことをした弱みにつけ込んでいくなんて、卑怯な奴だと思う。正義づらしているけど、あんたが一番残酷で悪いでしょうと言いたい。でもまあ、映画だからね。その悪知恵に引き込まれていくんだよね。

公式サイト「ソウ2」


ソウ

2006年09月30日 | サスペンス/ミステリー


2004年 アメリカ 104分
■原題「Saw」
■2006.09.30 wowow
■監督 ジェームズ・ワン
■出演 ダニー・グローヴァー(タップ刑事) ケーリー・エルウェス(ゴードン)モニカ・ポッター(アリソン(ゴードンの妻)) リー・ワネル(アダム) ケン・レオン(シン刑事) ディナ・メイヤー(ケリー) シャウニー・スミス(アマンダ)

《story》
古びたバスルームで目を覚ました2人の男。二人は足を鎖で繋がれていた。そして、二人の間には自殺したと思われる男が、拳銃を片手に、テープレコーダーを片手に、頭から血を流して倒れていた。次第に明らかになる二人の接点。そして、生への喜びを伝えるために、冷酷なゲームを繰り広げる犯人。監視カメラからのぞいている奴が犯人なのか。二人がどちらかを相手を殺さなければゲームは終わらない。

◎二度目だ。衝撃的な展開に驚かされた。また、ゲームと称して、自分や他人をここまで痛めつける装置をよくも開発したものだと恐れ入る。窮地に追い込み、あわてふためき、泣き叫ぶ姿を間近で見ているのだから、狂っているとしかいいようがない。それでも、見たくなる自分がここにいることも事実なんだ。ただ、残酷なだけでなく、どんでん返しがおもしろい。ええ、そうだったのか、と今まで思っていたことが覆されるところがおもしろい。忘れた頃にまた見てしまうかもしれない。

公式サイト「ソウ」


マエストロ

2006年09月30日 | サスペンス/ミステリー

2006年 日本 118分 
■2006.9.30 wowow drama w
■監督 星護
■出演 観月ありさ(神野瑞恵) 中村俊介(柄沢朗) 長塚京三(保坂善次郎) 伊藤裕子(伊藤孝子) 佐藤めぐみ(郷田淑美) 宅麻伸(石橋俊介)

《story》
バイオリニスト神野瑞恵は、ロイヤルダイヤモンドの広告塔になることで、名声を得てきた。一流半のプロ。ある日、6000万のバイオリンを直すという保坂の店を訪ねる。そこで紹介されたバイオリンは音色がとてもよく、2000万の価値があると言われ、修理の間は使わせてもらうことにした。修理されたバイオリンを受け取りに店に行き、代わりに使っていたバイオリンが、保坂の手作りであることを知り、神野は激怒する。
神野は、将来プロになりたいという、大学の生徒にバイオリンを斡旋する。しかし、そのバイオリンは数ヶ月できれいな音が出なくなってしまう。生徒の親である代議士は、偽物を買わされたと、神野を告訴する。そこには保坂の陰があった。

◎ハデではないけど、なかなかおもしろいドラマだった。だれもが初めは悪人に見える。けれど、そのほとんどは善人だった。ちょっとした歯車のかけちがいで起こった大きな事件だった。あのロイヤルダイヤモンドの社長は最後まで悪人だったが。
その社長に踊らされた瑞恵が、心の音を聞く力が失せていたことがきっかけかもしれない。保坂は、彼女なら自分の作ったバイオリンの音色の素晴らしさをわかってくれると思っていた。しかし、そのときの彼女はそうではなかった。だれが作ったかが先にあった。そこに分かれ道があった。
事件後、しなびた講堂で演奏する瑞恵、安らぎの音色がそこにあった。音色を奏でるのはバイオリンだけではなかった。それを弾く人間の心だった。6000万のバイオリンなんて、どこかに飾ってあればいい。心をこめて弾かれるバイオリンの音色は、よく伝わってくる。

男はつらいよ32 口笛を吹く寅次郎

2006年09月26日 | コメディ

1983年 日本 105分
■2006.9.26 BS2
■監督 山田洋次
■出演 渥美清(寅さん)  倍賞千恵子(おばちゃん)  竹下景子(諏訪家の檀家寺、蓮台寺の出戻り娘・石橋朋子)  中井貴一(蓮台寺の息子、一道:朋子の弟)  杉田かおる(一道の恋人、ひろみ)  松村達雄(蓮台寺住職)

《story》
博の父親の三回忌を思い出し墓参りする。その墓を護る蓮台寺の入り口で、住職とその娘の朋子と出会う。お茶を一杯という言葉に誘われ、夜は宴会、ついには泊まることになる。朝、法事のお経をあげてくれと檀家が誘いに来る。しかし、住職は二日酔い。変わって寅さんがお経をあげにいく。これがきっかけで蓮台寺に住むことになる。ある夜、住職が娘の朋子に、寅さんみたいな人が家にいてくれたらという話をする。それを耳にした寅さんは、あわてて柴又に帰ってしまう。朋子は、弟が柴又のとらやに世話になったことを理由にとらやを訪ねる。

◎そでをひっぱる朋子。どうしていいかわからない寅さん。意気揚々と坊さんになることを決意して帰ってきたのに、結局自分から逃げてしまう。何も語らないで、坊さんしていたときが一番幸せだよね。その先にも進めるんだけど、寅さんはそんな夢は見るんだけど、その夢が実現する寸前までいくんだけど、寅さんは後ろを向いて去ってしまう。いつもラストは、手で目を覆ってしまう。わかっていても、見ていられない。
寅さんは坊さんがよく似合う。本当に決意して、この仕事につけば人生変わるかもしれない。でも、坊さんになることが望みじゃなくて、朋子さんが好きだから坊さんになってるんであって、朋子さんがいなくなったら、坊さんやっても意味がない。
中井喜一や杉田かおるが出ていたけど、若いのでとても古い映画だと、今更のように思った。

LOFT ロフト

2006年09月25日 | ホラー

2005年 日本 115分
2006.9.25 サロンシネマ2
■監督 黒沢清
■出演 中谷美紀(春名礼子)  豊川悦司(吉岡誠)  西島秀俊(木島幸一)  安達祐実(亜矢)  鈴木砂羽(野々村めぐみ)

《story》

「その女は永遠の美を求めてミイラとなった。千年の後、彼女は目覚め、そして私に呪いをかけた。恐るべき永遠の愛という呪いを」

女性作家の礼子は、将来を期待され、新しい分野の恋愛小説に挑んでいた。しかし、思うように進まず、担当編集者の紹介で郊外の家に移り住む。その家の前に建っている大学の古い倉庫に、ある夜一人の男がシートにくるまった遺体らしきものを運び込む。それがミイラだと知り、その大学の教授吉岡と次第に深く接するようになる。ミイラの記事を調べていくうち、礼子は女性の霊に取り憑かれていく。そして吉岡とその女性の霊の関係が次第にあきらかになっていく。

◎メンズデーなので見てみようかと、そんな気持ちで見た映画でした。悪くも良くもないかな。ホラーに感動的なホラーはないかもしれないね。ミイラと殺された亜矢とが重なるのだと思うけど、千年前のミイラは具体的にどんな因縁があったのだろう。語られるだけでなく、もっと本題に結びついた確かな軌跡がほしかった。たぶん、教授がミイラに関わったから、呪われたということなのかな。自分が殺人を犯していることすらわからなくなっていたけど、礼子が現れなかったらそれも気づかなかったかもね。
中谷美紀は好きな女優の一人だ。「電車男」と「まつ子の一生」と雰囲気ががらりとかわってしまう。そこがおもしろい。亜矢の安達祐実は適役かもしれない。子どもっぽいところが余計に不気味さを出している。豊川悦司って、いつも「演じている」って感じがする。「北の零年」は自然な感じがしたけど、フラガールとこれは役を演じている。

公式サイト「LOFT ロフト」

フラガール

2006年09月25日 | 人間/社会派ドラマ

2006年 日本 120分
2006.9.25 シネツイン2
■監督 李相日
■出演 松雪泰子(平山まどか)  豊川悦司(谷川洋次郎)  蒼井優(谷川紀美子)  山崎静代(熊野小百合)  岸辺一徳(吉本紀夫) 池津祥子

《story》

「未来をあきらめない」

「人生には降りられない舞台がある。まちのため、家族のため、友のため、そして自分の人生のために。少女たちはフラダンスにいどむ。」

1965年(昭和40年)、福島県いわき市の炭坑町。石炭の時代が終わりに近づき、閉山の波が押し寄せ、リストラが始まろうとしていた。そこで、会社側は少しでも雇用の場を作ろうと、「ハワイアンセンターの計画を立てる。東京からSKD(松竹歌劇団)で踊っていた平山まどか先生を呼び、炭坑の町の中でダンサー募集の公告を出した。早苗の誘いで説明会に出かけた紀美子は、母も兄も炭坑で働いていた。説明会に来た多くの女性は、初めて見るフラダンスに驚き、ヘソを出して裸同然で踊ることに抵抗し会場を出ていった。早苗と紀美子と、父親に連れて来られた大柄な小百合、そして子持ちの初子の4人だけが残った。平山まどか先生も、借金を背に気持ちがのらないレッスン指導に入るのだが・・・。

◎懐かしい日本、生活にあえいでいた日本、それでも生きることに活気があった日本。背景的には今と同じかもしれないけど、貧しいながらも生きることに必死で充実していたような感じがするのは、その場にいないからかな。炭坑の時代はすでに終わった。でも、ひとつの町を作り上げるくらいのかつて巨大な産業があったんだと、今さらのように思う。
あの長屋の人々は、みんなで助け合って生きていたんだろうな。ストーブをみんなでかき集める場面が心に残った。みんなで力を合わせれば何とかなる。フラダンスに大反対だった母が、必死で踊りの練習をしている娘の姿を見て、考えが変わった。時代は動いている。よくも悪くも変化している。
「フラダンス」と聞いただけでは、見たくはならなかった。炭坑の町でなぜフラダンスなのか、一昔の時代の変化の一場面なんだとわかったら、見たくなった。蒼井優も見たかった。演技というものはすごいと思った。泣いて笑ってしゃべってだけでなく、実際にフラダンスを踊って見せなければいけない。そのための練習も大変だったのだろうなと思いながら、最後のオープンの踊りの場面を見た。

公式サイト「フラガール」

バタフライ・エフェクト

2006年09月25日 | サスペンス/ミステリー


「バタフライ・エフェクト   ディレクターズ・カット版」
■2006.6.25  wowow
「バタフライ・エフェクト」
■2006.9.25  wowow

2004年 アメリカ 120分
■原題「The Butterfly Effect」
■監督 エリック・ブレス  J・マッキー・グルーバー
■出演 :アシュトン・カッチャー(エヴァン) エイミー・スマート(ケイリー) ウィリアム・リー・スコット(トミー) エリック・ストルツ(ジョージ) エルデン・ヘンソン(レニー) メローラ・ウォルターズ(アンドレア)

《story》

「君を救うため、ぼくは何度でも過去に戻る」
「それは、神でも許されない行為」


エヴァンは、少年時代、時折記憶を失った。そこで、日記をつけることにした。記憶を失う前の出来事などを書き込んだ。ケイリーの家での映画撮影、ポストの爆発など、何が起こったのか覚えていなかった。エヴァンはケイリーと再開を約束し、街を出ることになった。その後、記憶を失うことはなかった。大学生になったエヴァンは、少年時代に書いた日記を見つけ、読んでいるうち、記憶を失った過去に戻った。そして、過去を変えることで「今」が変わることを発見する。しかし、思わぬことも変わり、人をも変えてしまうのだった。自分が望む姿にはならなかった。
「バタフライ・エフェクト」とは、ある場所で蝶がはばたけば、地球の反対側で竜巻が起こる。初めのちょっとしたちがいは、のちに大きなちがいを産む、ということだそうだ。

◎おもしろい映画だった。思うように変えたようで、実際には予期せぬ変化が別なところで起こっている。最初の小さなズレは、後に大きなちがいに変わっていく。過去は変えない方がいいのか、悪いことはできるだけいい方向にもっていった方がいいのか。選択の余地がなければ、もっと気は楽かもしれない。しかし、変えることができるということが、ある意味では不幸だったのかもしれない。「変える」それは自分を中心に周りを変えるということ。自分以外のすべての者が、本人の意識はなくとも、コロコロと変えられていくのだ。他人の人生を変えていく、傲慢な能力なのかもしれない。
ラストは公開版とはちがうようだ。正直言ってよくわからなかった。自分がいなければみんな幸せになるということだったのか。父も同じ能力を持っていて、自分が存在すること自体別な過去なのかもしれない。とすると、何が本物の過去で、何が意図的に変えられた過去なのかわからなくなってしまう。
公開版を見て、もう一度考えてみたいと思う。

◎ディレクターズ・カット版との違いはラストだった。見知らぬ二人にもどった。出会ったところで、初めから突き放した。だから、ともに行動することもなく、彼女は悪の根元だった父親と暮らさずにすんだ。みんなハッピーエンド。こんな人生を大きく分ける分岐点のようなところがあるだろうか。私は、どんな道に進もうと、今以上によくはならないと思う。今以上に悪くなることはあるかもしれない。兄のトミーのようにひどい悪人になったり、人を大切にする善人になったり、全くちがう人生だ。これは映画の中の話だから、私はこれからの残り少ない人生をできるだけ開き直って生きていくしかないのだ。もし、あんな日記のノートがあったら、やっぱり使ってしまうな。

公式サイト「バタフライ・エフェクト」


氷雨

2006年09月23日 | ラブロマンス/青春

2004年 韓国 106分
■原題「Ice Rain」
■2006.9.23 wowow
■監督 キム・ウンスク
■出演 ソン・スンホン(ハン・ウソン) イ・ソンジェ(カン・ジュンヒョン) キム・ハヌル(キム・ギョンミン):ユ・ヘジン:キム・ジョンハク

《story》
ウソンと先輩のジョンヒルは、あこがれのアラスカ、アクシア登山に参加する。二人にはそれぞれ思い出のある山だった。登頂後、天候が崩れ、二人は一行から離れ遭難してしまう。吹雪をさけるために岩穴に入り、ウソンは、先輩のジョンヒルから、かつて愛した女性の話を聞く。その女性は、ウソンにとっては幼い頃から思いを寄せていたギョンミンであることがわかった。足を負傷して動けないジョンヒル。吹雪はますます強くなっていった。一人の女性を愛していたことがわかった二人。猛吹雪の中で二人は・・・。

◎どちらが切ないか、つらいかと考えたら、ウソンだ。思い続けてきた時間が長いし、優しく彼女を見守ってきた兄のような存在だし、彼女は異性として見ることができなかった。彼女に恋人がいるとわかっていても、彼女を愛し続け見守ってきた。そして、遭難の場でその男と出会うのだからつらい。それにその男が自分が尊敬している先輩だからなおさらだ。
自分勝手に見えるのが先輩ジョンヒルだ。結婚しているのに、女性を惑わしている。好きになるのは仕方ないにしても、早めに彼女との仲にけじめをつけるべきだった。そうすればこんな悲劇はおきなかったかもしれない。前しか見えなくなってしまたのがギョンヒル。一番自分の幸せを思っていたウソンが見えなかった。恋とはこんなものかもしれない。
生き残ったウソン、それも悲劇だ。事実を知り、苦悩する日々が始まる。

マザー・テレサ

2006年09月22日 | 人間/社会派ドラマ

 
2003年 イタリア/イギリス 116分
■原題「Mother Teresa of Calcutta」
■2006.9.22 wowow
■監督 ファブリッツィオ・コスタ
■出演 オリヴィア・ハッセー(マザー・テレサ) セバスティアーノ・ソマ(セラーノ神父) ミヒャエル・メンドル(エクセム神父) ラウラ・モランテ(マザー・ドゥ・スナークル) イングリッド・ルビオ(ヴァージニア/シスター・アグネス) エミリー・ハミルトン(アンナ)

《story》

「それはどんな困難にも負けず、愛することをやめなかった女性」

1946年、マザー・テレサはインドのカルカッタの修道院内で教職についていた。ある日、マザー・テレサは、神の声を聞き、修道院内に出て、貧しい人々のために身を捧げることを決意する。それが神の御心であれば必ず実現すると信じ、さまざまな困難を乗り越えていく。まず、修道院の外での活動、『神の愛の宣教師会』設立、青空教室、孤児の家、死を待つ人の家、希望の村など、貧しい人々のためにという純粋な思いが、賛同する人を集め、これらを実現させていくのだった。

◎私の尊敬する人の一人だ。「貧しい人は美しい」という彼女の言葉から、多くのことを考えさせられた。世の中、一握りのお金持ちや特権階級の人が支配している。貧しい人は、まるでゴミのように道ばたで死んでいく。それは、インドだけでなく日本でも同じことが言えるだろう。町中でなくとも、家の中で餓死する人、自殺する人は多くいる。ああ、自分のことじゃなくてよかった、ですますのではなく、そんな貧しい人に手をさしのべることができる人間でありたい。そうできる心こそ、今までよりも美し心になることができるのだと思う。お金儲けのことばかり考え、自分がだれよりも特別な権利を持つことを考えるのではなく、自分の心の中に落ち着いた優しさ、思いやりがふくらんでいく。自分はいいから、あなたのために力を出したい。そう行動できるようになることだろう。「貧しい人は美しい」とは、それを見ている自分の心のことを言っているのだと、私は思う。

公式サイト「マザー・テレサ」


フライ,ダディ,フライ

2006年09月18日 | 人間/社会派ドラマ

2005年 日本 122分
■2006.9.18 wowow
■監督 成島出
■出演 岡田准一(パク・スンシン) 堤真一(鈴木一) 須藤元気(石原勇輔) 星井七瀬(鈴木遥) 塩見三省(平沢章吾) 松尾敏伸(南方) 愛華みれ(鈴木夕子)

《story》

「大切なものをとりもどす、最高の夏休み」

鈴木は、娘と妻と笑顔あふれる家庭を築いていた。しかし、ある日、その娘が暴力をふるわれ傷つけられた。娘はおびえ、家庭はひびが入った。鈴木は、包丁を持って、娘に暴力をふるった石原の高校に押し掛ける。しかし、鈴木が行った高校は隣の高校だった。出くわしたパクに包丁を奪われやられてしまった。事情を聞いたパクたちは、鈴木の対戦の手伝いをすることにした。鈴木のけんかの猛特訓がはじまる。相手の石原はインターハイまでいったボクシングの名選手。果たして勝てるのだろうか。

◎権力に立ち向かう物語はスカッとする。お金で解決しようと渡されたお金をたたきつけ、堂々と正義の鉄拳をふるう。冷静に戦い、打ちのめしたら終わる。でも、あの後、大物代議士が動いて、また権力にものを言わせ、家族の上にのしかかってくるのだろうな。いわゆるいじめだよね。日本は政治家が堂々と弱い物いじめする社会。自殺者は多く、国の失敗のとばっちりを受け苦しむ人多数、権力のもとにルール無視の行いがまかり通る。子どもに誇れない社会。それでいて教育改革だと、物言わせぬ人間づくりに励む。だからこそ、しっかり鍛えて飛びたいよね。

公式サイト「フライ,ダディ,フライ」