そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)

2009年05月24日 | アニメ

2009年 日本 110分
2009.5.4  TOHOシネマズ緑井  with t
■監督 山本泰一郎
■声の出演
   高山みなみ(江戸川コナン)
   山崎和佳奈(毛利蘭)
   神谷明(毛利小五郎)
   DAIGO (水谷浩介)
   茶風林(目暮警部).
   緒方賢一(阿笠博士)
   岩居由希子(吉田歩美)
   高木渉(小嶋元太/高木刑事)
   林原めぐみ(灰原哀)
   山口勝平(工藤新一).
   大谷育江(円谷光彦)  堀川りょう(服部平次)  宮村優子(遠山和葉)
   松井菜桜子(鈴木園子)  堀之紀(ジン).  立木文彦(ウォッカ)
   小山茉美(ベルモット)  井上喜久子(キャンティ)  木下浩之(コルン)
   加藤精三(松本警視).  井上和彦(白鳥警部)  
   大塚明夫(横溝参悟警部/横溝重悟警部)  古川登志夫(山村警部)
   高田裕司(大和警部)  置鮎龍太郎(綾小路警部).  鶴ひろみ(荻野警部)
   湯屋敦子(佐藤刑事)  千葉一伸(千葉刑事)  小清水亜美(上原刑事)

 《story》

「江戸川コナン、最も危険な事件」

東京、静岡、神奈川、長野で6件の殺人事件が発生。被害者のそばには、いつも麻雀パイが残されていた。最後の被害者が残したダイイングメッセージ、「七夕、今日・・」捜査会議の後、真っ黒なポルシャに乗り込む怪しい人物。黒ずくめの組織。工藤新一が通っていた小学校と高校に何者かが侵入、新一のことを調べている形跡があった。7人目の殺人事件が発生。捜査本部に忍び込んでいた人物は、コナンの正体を見破っていた。しかし、まだジンは知らない。この7件の殺人事件と黒ずくめの組織との関係は。7人の被害者のつながりは。それは大阪で起きたホテル火災と関連していた。コナンの捜査が始まる。

 唯一見ることができるアニメかな

コナンには外れがない。毎年、この時期になると劇場に見に来る。楽しめるアニメだ。そりゃあ、不自然なところはいっぱいある。あんなに目立つ黒ずくめ集団。ヘリで機銃射撃されても大騒ぎなし。小学校の1年生ができないことをやりすぎる。事件が多すぎる。コナンの戸籍は? 新一がいないことが当たり前になりすぎ。細かいところを揚げ足とればきりがない。そういうことを抜きにしても、大いに楽しめる。蘭の切ない新一への思いと、ちびっ子探偵団の無邪気な活動と、コナンの鋭い勘と、彼に協力する周りの大人ったい、おおぼけの毛利小五郎。そんなキャラクターたちが、うまくかみ合って、見る者といっしょに謎を解いていく。子どもといっしょに見ることができる映画だ。

 公式サイト「名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)」

 バッティングセンターに行った。2年前に行ったきり。そのときに買った回数券が使えた。70kmの速さの超スローで空振り。体力が落ちたものだ。。目が見えないのもいけん。連続して練習すれば軽く打てるようになるかも。家族で外食。試写会でもらった500円券が役立った。ガスト。少し固い、安物のステーキ。でも、うまいと感じられることは幸せなのか。

ウォーリー

2008年12月23日 | アニメ

2008年 アメリカ 103分
■原題「WALL・E」
2008.12.14 with t
■監督 アンドリュー・スタントン
■声の出演
   ベン・バート(ウォーリー)  エリサ・ナイト(イヴ)

  《story》

「それは700年の孤独が生んだ『奇跡』」
「700年もの間、たったひとりで働いてきた。
          ゴミ処理ロボットのウォーリー。
 ある日、ピカピカの『天使』が彼の前に現れた。
  地球の未来を変える、
             驚くべき『秘密』と共に・・・」

人間達が見捨てた29世紀の地球で、ただ一人黙々と掃除をやり続けるロボットのウォーリー。長い年月の間に、彼に感情が生まれ、人間達が残した思い出を拾い集めていた。ウォーリーの友達はゴキブリだけ。ウォーリーは孤独だった。ある日、ウォーリーの前にピカピカのロボットのイブが現れた。イブは、ウォーリーが見つけた植物を大事に抱えたまま、宇宙船に連れ込まれた。ウォーリーも、イブから離れまいと慌ててその宇宙船に乗り込んだ。到着したところは、ぶくぶく太った人間達が暮らす宇宙ステーション。イブが持ち帰った植物で、地球に戻るはずだったのに。メインのコンピューターには秘密の指令が隠されていた。イブとウォーリーを抹殺するために捕まえようとするコンピューター。自分の意思で歩き始めた艦長が、暴走するコンピューターに挑む。みんなに迎えられたイブとウォーリー、船を取り戻した人間は、地球に帰還。

 人間らしさは優しさ

ウォーリーやイブが人間らしく感じるのは、優しさを表現したとき。虫や仲間に優しい言動を示したとき。孤独や哀しみも人間らしさの中に入ると思う。無表情なロボットが、何かを壊したり襲ったりしているとき、そこには人間らしさはなく、ただの冷たい機械があるだけ。人間って何だろうと考えてしまう。冷酷な残酷な、暖かさのない人間は人間として成り立たない。人間は、人や生き物や身の回りのさまざまなものに、気持ちを傾け大事に守ろうとするとき人間に成り得るのだと思う。性善説とでも言えるかな。ウォーリーが持った感情が優しさであり、何かを守ろうとするものであり、愛することだからこそ、感動を与えてくれる。イブもそんな感情を持つことができた。ぶくぶく太った人間は、恥ずかしささえ感じた。動こうとしない人間、便利さだけを求めた人間の姿があった。でも、人間はきっと自分を取り戻す。そう信じ、冷酷なプログラムでしか動かない機械のロボットさえも、そんなあたたかな人間の感情を持つようになればいいなと願う気持ちを感じた。

 公式サイト「ウォーリー」

 腰痛と風邪で一日中家の中。散歩に行ったり本屋に行きたかったけど、今日はお休み。風邪は、喉の痛みが中心。今までほとんど熱が出たことがない。37度を超えることは稀だ。だらだらとのどの痛みと気怠さが続く。風邪薬を飲んでも効いているのやらよくわからない。腰痛も、寒気の影響だろう。冬はいやだ。
『さよならバースデー』をやっと読み終えた。ここのところ、読むペースが遅くなっていた。なんだか長く集中できなかった。今日は一気に半分読んだ。久しぶりに止められなくなった。荻原浩の作品はおもしろい。読みやすい。ピグミーチンパンジーのバースデーを通して、愛を確かめる真と由貴。頭の中のイメージは感動のラストだった。あの教授たちは許せないけど、どうなったかは書いていなかった。神田という記者もその後のことはわからない。悪い奴らはつかまり、良き助っ人となった記者は、世間にこの悪事を知らしめる。なんて終わり方を予想していたのだけど。

崖の上のポニョ

2008年07月24日 | アニメ
 
2008年 日本 分
2008.7.5 ALSOKホール試写会 with t
■監督 宮崎駿
■声の出演
   山口智子(リサ)  長嶋一茂(耕一)
   天海祐希(グランマンマーレ)  
       所ジョージ (フジモト)
   土井洋輝(宗介)  奈良柚莉愛(ポニョ)
   柊瑠美(婦人)  矢野顕子(ポニョのいもうと達)
   吉行和子(トキ)  奈良岡朋子(ヨシエ)

  《story》

「生まれてきてよかった」

海辺の小さな街の、崖の上の一軒家に住む宗佑は、ある日海に船を浮かべようとして、さかなの子と出会う。頭をビンにつっこんでいるところを助けられたのだった。宗佑に「ポニョ」と名前をつけてもらい、宗佑のことが好きになる。宗佑もバケツの中のポニョを大事に思った。しかし、ポニョは海の住人のフジモトに連れ戻されてしまう。人間になりたい、宗佑に会いたいポニョは、妹たちの力を借りて、父の魔法を盗み出し、宗佑のいる崖に、大津波となって押し寄せる。宗佑と母のリサは、ポニョを海から救い出し、嵐を避けるために家に非難する。翌朝、街は水に浸かっていた。宗佑とポニョは、施設を心配して家を出た母を捜しに、ポニョの不思議な力で大きくした宗佑の船に乗り込む。

 さわやかなファンタジー

「愛」がテーマかな。小さな子ども達の純粋な愛が、地球を世界を救う。それはそれで良いと思う。見終わったとき、小さな子ども向けかなと感じた。理屈ぬきで「よかったね」と言えるファンタジー。しかし、「千と千尋」と比べてしまう。あの未知の不思議な世界は誰もが体験できるものではなかった。だからそこには神秘的な魅力があった。未知の世界と隣り合わせでありながら、そこには大きな壁があり、そう簡単には行き来はできない。けれでも、このポニョの世界はちがう。混ざり合った世界。不思議と思わないそこにそんな世界があることをだれもが知っているようで当たり前のように感じている。小さな子どもの世界はそうなのかもしれない。

昔の郵便貯金ホールでの試写会だった。何百人と入れるような大きなホール。前の人の頭は邪魔にはならなかったけど、少しざわざわした感じで完全な真っ暗ではなく、周りの人がうっすらと見える。シネコンの雰囲気とはちがう。スクリーンの中に入り込めない。町中の大きな映画館が次第に廃れていくのはそのためかもしれない。映画を見るだけならインターネットで小さな画面で見ることはできる。でも、スクリーンの中にとけ込む感触は、シネコンの映画館が最高だ。みんなわいわいがやがやと映画を楽しんだ時代もあった。それも映画を見る一つの見方だった。近所である野外映画会はそれ趣がある。懐かしい郵便貯金ホールに久しぶりに行けたことでラッキーだった。ここではみんなで楽しむ映画だ。

 公式サイト「崖の上のポニョ」

名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)

2008年05月17日 | アニメ

2008年 日本 115分
2008.5.10 TOHOシネマズ緑井 with h
■監督 山本泰一郎
■声の出演
   高山みなみ(江戸川コナン)  
   神谷明(毛利小五郎)
   山崎和佳奈(毛利蘭)  松井菜桜子(鈴木園子)
   山口勝平(工藤新一)  岩居由希子(吉田歩美)
   大谷育江(円谷光彦)  
   高木渉 (小嶋元太/高木刑事)
   林原めぐみ(灰原哀)  緒方賢一(阿笠博士)
   茶風林 (目暮警部)

 《story》

「この指が奏でるのは、真実を導く旋律・・・」

音楽アカデミーのOBである有名ピアニストが、爆弾により殺される。同じく音楽アカデミー出身の有名音楽家が開くコンサートのリハーサルに招かれたコナンたち。目暮警部たちも、爆破事件の聞き込みでやってきていた。コナンたちは、そのコンサートの主役である有名歌手秋葉怜子に、小学校の合唱指導に来てくれるように頼む。小学校で秋葉が持ってきたお茶を飲んだ元太がのどをやられる。その後も帰り道にトラックに追いかけられるなど命を狙われる。コンサート当日、コナンと秋葉は、何者かにねらわれ気絶し、ダムの上の船の中にいた。その頃、コンサートの会場では、建物の周りが爆破され、客が中に閉じこめられていた。絶対音感の持ち主しかわからない、微妙なパイプオルガンの音の違い。爆破とその音が重なる。すべての柱が爆破されたら会場はつぶれ、1000人もの客が押しつぶされてしまう。

 コナンの映画はおもしろい

アニメはあまり映画館で見ないが、コナンだけは見ても損はないなと思う。大きな画面で見るだけの価値はある。蘭と新一の切ないラブストーリーはワンパターンだけど、それでも気にならない。寅さんの失恋のようなものだ。コナンシリーズは、さまざまなジャンルの中で事件が展開される。今回は「音楽」だった。そしてコナンは、実はスパースター。音痴だといいながら、絶対音感を使い分けられるのだ。どんなジャンルの中身もわかってしまう。天才小学1年生なのだ。

テレビのコナンシリーズも長いよね。あきずに結構見てるよ。私の車のハイエースも12年。やっと100000万キロを超えた(5/13)。コナン映画と重なる記念のメモリー。映画とそのときの出来事を重ねる。あの映画を見たとき、こんなことがあったよなあって思い出す。思い出したくなる出来事ならいいんだけどね。

 公式サイト「名探偵コナン 戦慄の楽譜」

鉄コン筋クリート

2008年03月15日 | アニメ

2006年 日本 111分
■2008.2.15 wowow
■監督: マイケル・アリアス
■出演
   二宮和也(クロ)  蒼井優(シロ)
   伊勢谷友介(木村)  宮藤官九郎(沢田)
   大森南朋(チョコラ)  岡田義徳(バニラ)
   森三中(小僧)  納谷六朗(じっちゃ)
   西村知道(藤村)  麦人(組長)
   田中泯(ネズミ=鈴木)  本木雅弘(蛇)

 《story》

「ソコカラ、ナニガ、ミエル」
「二人一緒じゃないと見つからない」


義理と人情とヤクザの町、「宝町」で、親を知らない“ねこ”と言われるクロとシロの少年が飛び回っていた。ある日、ヤクザの“ねずみ”がもどってきた。町の中で何かが起ころうとしていた。刑事の藤村に近づくかが情報は得られない。実は、水面化で町のレジャーランド建設計画が進んでいたのだ。邪魔者として、クロとシロをねらう組織。シロを守るために戦うクロ。刑事の藤村にシロを預けたクロは異常な行動を取るようになる。

 今頃のアニメとしては
なんだか最近のアニメはよくわからなくて、途中で見るのをやめてしまいたくなるときがある。これもその一つだった。現実とかけ離れたことが当たり前のようにそこにはある。それが不思議で仕方ない。飛ぶこと。アニメの世界ではよくあることだと思うけど、素直にとけ込めない。今まではそうでなかったのに。時代についていけてないのかもしれない。
お互いにそれぞれが足りないものを持っている。友達や恋人や夫婦や。それで人の心の均衡は保たれているのかもしれない。心の均衡。簡単に言えば、人はみんな支え合って生きているということなのかな。
久しぶりにこのブログへの書き込みだ。忙しかった一ヶ月。劇場映画も見に行っていない。テレビも壊れてしまった。仕事が一区切りついたので再会。テレビも新しいものに買い換えよう。映画も見に行こう。まずは子どもたちと「L」から。

 公式サイト「鉄コン筋クリート」   

パプリカ

2008年01月13日 | アニメ

2006年 日本 90分
■2008.1.11 wowow
■監督 今敏
■出演 
   林原めぐみ(パプリカ/千葉敦子)
   古谷徹(時田浩作=同僚)  
   江守徹(乾精次郎=理事長)
   堀勝之祐(島寅太郎=所長)  
   大塚明夫(粉川利美=刑事)
   山寺宏一(小山内守雄=所員)  
   田中秀幸(あいつ)
   こおろぎさとみ(日本人形)  
   阪口大助(氷室啓=同僚)
   岩田光央(津村保志)

 《story》

「夢が犯されていく-」

敦子は精神医療総合研究所に勤めるセラピストだ。敦子は、島所長から極秘の依頼を受け、開発されたセラピスト器機を使って患者の治療を行っていた。そのとき彼女は、パプリカという全く性質のちがう人間となり、患者の夢の中に入り、解決へと導くのだった。同僚の時田は、DCミニという、装着すれば夢を共有し、パソコンを通じて映像化できる装置を開発した。しかし、その装置が盗まれ、悪用されればどんな問題が起きるか予測不可能な恐怖があった。犯人は、島所長の夢を犯した。そこに出てくる人形が同僚の氷室に似ていたことから、彼の捜索が始まる。氷室の自宅で、敦子は覚醒しているにもかかわらず、氷室の夢の侵入を受ける。DCミニは、次第に覚醒した状態でも、意識にアクセスできる力を持っていた。制作者として責任を感じた時田は、氷室の夢に侵入するが、逆に取り込まれてしまう。いよいよパプリカが決戦を挑む。氷室の裏に隠れた邪悪な影が躍り出てくる。

 複雑になってくるとわからなくなる
最近のアニメは複雑でよくわからない。最初は良かった。他人の夢の中に入る。それはわかる。可能な気がした。ただ、夢がカラーで現実的でないといけないのだろうな。私の夢は白黒で、いつもぼやけている。輪郭がはっきりしない。なんとなくこうじゃないかなというストーリーが、あやふやなまま展開していく。突然変化することもある。そんな中に誰かが侵入したとして、何ができるのだろうか。それに、夢を見ることもめったにない。朝、覚えていることはほとんどない。夢の共有ができれば、さぞかし楽しいだろうなあ。もしかしたら、その人に夢をコントロールしてもらい、楽しい夢に変えてもらえるかもしれない。
他人の頭の中に入るという発想がピンとこない。現代の若者には魅力がある題材なんだろうなあ。

 公式サイト「パプリカ」

ベクシル 2077 日本鎖国

2007年08月24日 | アニメ

2007年 日本 109分
2007.8.23 TOHOシネマズ緑井 フリーパス
■監督 曽利文彦
■声の出演
   黒木メイサ(ベクシル)
   谷原章介(レオン・フェイデン)
   松雪泰子(マリア)  朴路美(タカシ)  
   大塚明夫(サイトウ)   櫻井孝宏(リョウ)
   森川智之(キサラギ)   柿原徹也(タロウ)

  《story》

「希望よ、開け」
「ハイテク鎖国から10年。
 日本は想像を遙かに超えた変貌を遂げていた。」


21世紀、バイオ・ハイテク技術は飛躍的に発展した。特に日本の技術や生産力は、世界をリードしていた。しかし、これらの技術は人類の未来にとって危険性が大きいということで、国際協定を設け厳しく規制をかけた。日本はそれに猛反発。国際連合を脱退する。そして、あらゆる国との交流を絶った。ハイテク鎖国・・・最高の技術を駆使し、衛星写真をもちろん、あらゆる電波を遮断し、完全なベールの中に隠れた。そして10年後、2077年。日本の国内では何が起こっているのか。アメリカの特殊部隊(SWORD)が日本への潜入を試みる。日本国内への初めての潜入に成功。しかし、日本を牛耳っている企業の大和重鋼はそれを察知、すばやく反撃に出た。辛うじて逃げ延びたベクシルは、マリアに助けられる。ベクシルが見たその街の光景は、かつての東京とは全く異なり、露店や平屋が建ち並ぶ、昔の活気にあふれた下町の姿だった。そこには大和重綱が企てた秘密が隠されていた。日本は、その地域以外はすべて荒野と化し、その地域に住む人間もハイテクウイルスにより機械人間へと変身しようとしていた。そしてマリアたち地下組織は大和重綱の要塞内に機械の渦であるジャグを送り込もうと計画を立てていた。世界征服をもくろむ大和重綱を阻止できるだろうか。

 SFアニメ
何となくこういうスタイルのアニメが同じに見える。特殊な未来。それに立ち向か主人公たち。自然や過去の良き姿を求める。私利私欲で自分勝手に世界を動かそうとする悪。悪の要塞に潜入。破壊して脱出。平和が戻る。フリーパスがなければ見なかった映画だ。
CGアニメというのは飛躍的に精巧にリアルになってきた。そこに別な世界が存在してるみたいだった。絵のきめ細やかさも動きもすばらしい。ただ、綺麗すぎる。人間ならどうしてもできる、皺やほくろ、微妙な凹凸、皮膚の柔らかさなどがない。あると現実そのもので、それを求める必要はないと思う。もうひとつの現実の世界がそこにあり、思い通りに作り替えられる世界なのだ。ある意味で、独裁的に自分だけの世界をそこに作ることができる。よくも悪くも・・・。
題材だけど、どう考えてもこの現代で「鎖国」はありえないな。もっと小さな島なら可能だけど、今の日本では無理。自給自足ができない。すでに諸外国とのさまざまなつながりがあり、それらを断ち切ることは不可能。ただ、これからの未来の怖さとなることは、たった一人の人間に滅ぼされることが可能だということだ。今ある核のボタンを押す一人の人間が、世界の多くを滅ぼすことができる。核兵器だけでなく、ハイテク、バイオ兵器など現代の技術は全世界を脅かすことができる。どのSFアニメもあり得る未来の恐怖。救ってくれるヒーローは現れるのか。

 公式サイト「ベクシル 2077 日本鎖国」

河童のクゥと夏休み

2007年08月21日 | アニメ


2007年 日本 138分
2007.8.20 サロンシネマ2
■監督 原恵一  原作 木暮正夫
■出演
   田中直樹(上原保雄=父)
   西田尚美(上原佳里=母)
   なぎら健壱(クゥの父)  
   ゴリ(キジムナー=沖縄の妖怪)
   冨沢風斗(冨澤風斗)
   横川貴大(上原康一)
   松元環季(上原瞳)  植松夏希(菊池紗代子)

  《story》

「なあ、こういち。オメエにあえてよかった。」
「人間の友達ができちまった」


遠い昔、江戸時代、夜更けの川端で、河童の親子が武士の役人に、沼の干拓をやめてくれるよう頼んだ。しかし、悪事をたくらんでいたその武士は、その話を聞かれたとばかりに河童の父親を斬り殺した。子どもの河童が一目散に逃げたとき、大きな地震が起き、割れ目に落ちた。あれから現代。康一は川縁で大きな石を見つけた。家に持ち帰り、水で洗ったら、化石になっていた河童が生き返った。康一の家族はみんな驚いたが、クゥと名付けて秘密に世話をすることにした。クゥは、言葉を話し、すもうを取った。身体が元通りになったクゥは仲間のところに帰りたいと言った。康一は、クゥを連れて遠野に行く。そこにいた座敷わらしは、河童をしばらく見ていないと言う。しばらくして、上原家に河童がいることがばれて、日本中が大騒ぎになる。父の会社の上司に頼まれ、仕方なくテレビ出演する。その番組に出てきたゲストが、河童の腕を持ってきた。それは、クゥの父親の手だった。クゥは驚き、泣き出してしまう。そのとき、照明が割れスタジオが騒然となる。クゥを追いつめるスタッフ、上原家の飼い犬おっさんの背中にまたがり逃げるクゥ。町中がパニックになる。おっさんは車にはねられ、クゥは無我夢中で東京タワーに登る。追いかける上原一家。クゥを助けることができるのか。

 ファンタジーの世界が現実に壊される
「河童が本当にいたらいいなあ」なんて思っている人は多い。もし本当に出会えたらどんなにすばらしいだろうね。座敷わらしにしても、さまざまな妖怪達にしても、いたらいいなあという夢がある。今は昔みたいに「本当にいるかもしれない」なんて信じている人は少ない。でも、心の奥底にそんな不思議な世界への憧れはある。もし出会ったら、その行動は三種類に分かれるかな。康一一家みたいに大切にする人。怖がるばかりで自分の目の前からはじき飛ばす人。そして、お金儲けを考える人。映画の後半はまさしくそんな現実そのものだった。妖怪たちは都会では生きてはいけない。神聖なものとしてあがめてきた時代は、もうない。森や川や畑や田んぼや・・・そんな自然の一部として河童もいたのだと思う。クゥは都会では生きられなかった。当たり前だよね。でもそうであるなら、人間も実は同じじゃないかなと思ってしまう。都会で辛うじて生きている人間も実はアップアップしている。自然がいっぱいの本来あるべき居場所を求めている。
ここにもあったいじめ。人はどうしてあんなにも残酷になれるのかな。「楽隊のうさぎ」では、加害者にも自分を人間として認めてほしいと思う理由があり、人に痛みを押しつけることで自分の痛みを忘れるのだとある。人はそこから脱却することで生きる価値をや生きている歓びは、人とのつながりを実感するのだと思う。だから、紗代子と心がつながった喜びが生きてる実感なのかもしれない。
予告では、なんてグロテスクなキャラなんだと思ったけど、この映画を見ると、ぐーんと親近感が深まった。今、デスクトップの上を歩いている。

 公式サイト「河童のクゥと夏休み」


レミーのおいしいレストラン(吹き替え)

2007年08月16日 | アニメ

2007年 アメリカ 120分
■原題「RATATOUILLE」
2007.8.13 TOHOシネマズ緑井 フリーパス
■監督 ブラッド・バード
■声の出演
   レミー(岸尾だいすけ) 
   料理オンチのリングイニ(佐藤隆太) 
   料理長スキニー(浦山迅) 
   コレット(甲斐田裕子)  グストー(有川博) 
   料理評論家イーゴ(家弓家正) 
   兄貴エミール(茶風林)  
   レミーの父ジャンゴ(麦人) 
   
  《story》

「料理が苦手な見習いシェフ リングイニと
  パリ一番のシェフになりたいネズミのレミー
    出会いは“おいしい”奇跡の始まり・・・」

「この夏-パリの街角で“おいしい奇跡”を召し上がれ」


ネズミのレミーは、他のネズミより優れた嗅覚味覚を持ち、天才シェフであるグストーに憧れていた。でも、ネズミにとってキッチンはいてはならない場所。ある日、レミーたちネズミたちは住人に見つかり、銃撃にあい、家を追い出される。そのとき、レミーは家族と離ればなれになってしまう。ひとりぽっちになったレミーの前に現れたのはグストーの幻。彼は、グストーのレストランに連れていった。そこでは、ちょうど新米のリングイニが雑用を命じられていた。しかし、うっかりスープをこぼし、適当に食材や調味料を入れ、台無しにしてしまう。それを見ていたレミーは、居ても立ってもいられず、そのスープに手を加えてしまう。かつてないおいしいスープにお客は絶賛。もう一度作れと言われ自信をなくしていたリングイニの前にレミーが現れた。逃がしてやる代わりに、料理作りに力を貸すことを約束する。レミーは、リングイニの頭の上で、彼の髪を引っ張り彼を操り料理を作った。その料理の評判を聞いてやってきたのは、料理評論家のイーゴだった。店の未来を決める日となった。

 とっても楽しい映画です
レストランの厨房とネズミは、全く相容れないもの。それがひとつになって素晴らしい料理を作るのだから爽快だ。「えー、ネズミが作るの?」って言いたくなるけど。ネズミを汚い動物だとイメージを作ったのは人間。下水道に住む動物にしたのも人間。ネズミだって元々は野生で大地で生きていたはず。「ネズミ=汚い」というイメージをぶち壊してくれるアニメだ。ハツカネズミを飼ったことがる人ならわかると思う。あのまん丸なかわいい目、小さな両手でパンを持って、回しながら食べる。ネズミの食べ物が残飯なのではなく、きっとどんな生き物ににも食べ物として通用するものが残飯なのだと思う。人間だけが、食べ物をもっとおいしく食べるのはどうしたらいいかを工夫したのだと思う。煮たり焼いたり混ぜたり煮込んだり・・・・贅沢と言えないこともない。その残りが残飯なのだから。本来なら食べらればいいんだと思う。生き物たちはそうしている。でも、もし少しでもおいしく食べようとする生き物が現れたらすごいだろうな。見た目や香りが気になってくるだろうな。この映画では、そんなネズミと人間の共存ができた。すばらしいことだと思う。人間だけの特権ではなく、受け入れようとした人間がいたことがすばらしい。でも、ある意味、人間に近づくことは残念なことかもしれない。やりすぎてはだめだぞ、という教訓もあった。「おいしい」と思えるのは、両手で握ったおもすびかもしれないという、料理を追い求めることへの警告もあったと思う。料理は誰もができる、ちょっとおいしく食べられたらいいのだと、私は思う。


 公式サイト「レミーのおいしいレストラン」

シュレック3(吹き替え)

2007年08月12日 | アニメ

2007年 アメリカ 93分
■原題「SHREK THE THIRD」
2007.8.5 TOHOシネマズ緑井 フリーパス
■監督 クリス・ミラー
■声の出演
   シュレック - マイク・マイヤーズ(浜田雅功)
   フィオナ姫 - キャメロン・ディアス(藤原紀香)
   ドンキー - エディ・マーフィー(山寺宏一)
   長ぐつをはいた猫 - アントニオ・バンデラス
    (竹中直人)
   リリアン王妃 - ジュリー・アンドリュース
    (沢田敏子)
   ハロルド国王 - ジョン・クリーズ(青野武)
   チャーミング王子 - ルパート・エヴェレット
    (石塚運昇)
   アーサー - ジャスティン・ティンバーレイク(橘慶太)
   白雪姫 - エイミー・ポーラー大沢あかね)
   シンデレラ - エイミー・セダリス(星野亜希)
   眠り姫 - シェリ・オテリ(大久保佳代子)
   髪長姫 - マーヤ・ルドルフ(光浦靖子)

 《story》

「おとぎの国に、“お世継ぎ”騒動」

幸せな生活を送っていたシュレックとフィオナ姫。ハロルド国王が病気のため、シュレックが国王の仕事を代わりにやっていた。しかし、シュレックはそれがいやでいやでたまらない。そんなときハロルド国王の様態が悪化。シュレックに国王の座を譲るという。もしくは遠縁のアーサーを見つけて了承すれば彼に国王の座を継がせるという。さっそくシュレックはアーサー探しを始める。同じ頃チャーミング王子がおとぎ話の悪役たちを集め、国王の座をねらっていた。

 国王の座、質素な生活
国王の座も捨てがたいけど、それがシュレックのいいところ。優雅な生活より、今までの自分流の生活がなにより。それに自然がいっぱい。仲間もいっぱい。欲を出せば、きっと自分が自分じゃなくなる。
アーサー王子を探す旅は冒険・・・そうでもないような・・・遠くに左遷させられた一族で、自信をなくしている青年っていう感じ。彼にしてみれば宝くじに当たったみたいだろうな。それにしても王の一族がこんな遠くに押しやられているなんて。この青年の心がひん曲がっていないことが救いだ。
シュレックは、よく考えれば自分のためにアーサー探しを始めたのだ。もし、このアーサーがわがままで人のことなんて考えない悪の心いっぱいだったら、シュレックはどうしたろう。チャーミング王子が国王になりたがっていたのだから、シュレックと考えが一致。自分さえ国王にならなかったらいいのだろうか。なんて穿った考えを巡らせないで、高望みしないシュレックのやさしさが、みんなを幸せに導いてくれたことに拍手。

 公式サイト「シュレック3」