そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

252 生存者あり

2009年09月22日 | ファンタジー/アドベンチャー


2008年 日本 128分
■2009.9.21 DVD
■監督 水田伸生
■出演  伊藤英明(篠原祐司)
  内野聖陽(篠原静馬)  山田孝之(重村誠)
  香椎由宇(海野咲)  木村祐一(藤井圭介)
  MINJI(キム・スミン)  山本太郎(宮内達也)
  桜井幸子(篠原由美)  大森絢音(篠原しおり) 
  阿部サダヲ(店長)  温水洋一(津田沼晴男)
  西村雅彦 (小暮秋雄)  松田悟志(青木一平)
  杉本哲太(真柴哲司)

 《story》

「絶対に助け出す」「絶対に生きて還る」

東京に震度5の大地震が起きた。その影響で太平洋の海水温度が上昇し、巨大な台風が発生。東京にこぶし大の雹が降り、大津波が襲う。兄を助けるために仲間を見殺しにしたと悩み、レスキューを辞めた篠原の家族にも、大きな災いが襲う。新橋の駅で、妻と娘が波に飲まれる。娘を救い出した篠原は、韓国女性、研修医、大阪から出てきた製品販売人とともに、旧新橋の駅構内に閉じこめられる。大きな柱を鉄棒で、2回5回とたたく。それが「生存者あり」の合図。幾度もやってくる余震。怪我をしている韓国女性。迫る巨大台風のため救助活動は中止された。彼らの運命は。

 もっともっといろんなところに生存者がいたでしょうが・・・という思いはおさえても、助けようとする意気込みと、必死で生きようとする姿には感動した。あの小さな耳の不自由な少女が、その感動を大きくしてくれた。日本のパニック映画はチャチだと思いこんでいたが、これはまんざらでもなかった。でも、「電気がつくんだ」「引き出しの中はそのままなんだ」「車両がそんまま放置されてるんだ」などと、つい思ってしまう。外国の映画だと素直に受け止めるのに、日本の映画だと粗を探してしまう。映画だから、夢があっていいじゃない。

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火天の城

2009年09月20日 | 歴史映画/時代劇


2009 日本 139分
2009.9.19 109シネマズ
■監督  田中光敏
■出演  西田敏行(岡部又右衛門)
  福田沙紀(岡部凛)  椎名桔平(織田信長)
  大竹しのぶ(岡部田鶴)  寺島進(平次)
  山本太郎(熊蔵)  石田卓也(市造)
  上田耕一(弥吉)  ペ・ジョンミョン(太助)
  熊谷真実(ふさ)  水野美紀(うね)
  河本準一(羽柴秀吉)  
    石橋蓮司(池上五郎右衛門)
  笹野高史(木曾義昌)  夏八木勲 (戸波清兵衛)
  緒形直人(大庄屋甚兵衛)

 《story》

「我が城を建てよ」
「織田信長<安土城築城>の厳命」
「それは天下国家百年の大計にして、新たなる時代の夢」


熱田の宮番匠である岡部又右衛門は、織田信長から五層の安土城の建設を任せられる。一門を中心として大和六十六州の職人が集結する。しかし、そこには幾多の困難が待ちかまえていた。容赦なく戦に引っ張られる職人の中に市造もいた。大柱となる檜を求めて、敵陣の木曽に赴く又右衛門。甚平衛と交わした約束は守られるのか。信長暗殺を企てる忍び。最大の課題は、重みで沈む地盤のため切らなければならなくなった大柱だった。

昔の人の建物を造る苦労がよくわかる。トラックもクレーンもない。人の力と知恵だけで建物を造る。木曽から大木を運んでくるだけで、大変な労力だ。その上、木材だけで五層の城を造るだけの知識と技術があるのだから、昔の人は偉大だ。西田敏行と緒方直人の演技が好きだ。マンガから飛び出てきたようなキャラだけど、漂う一生懸命さがいい。この間、偶然にも姫路城を見に行った。天守閣までかなりの高さと距離だった。城を三年で完成させるには、どれだけの人が動いたことだろう。映画の中のあの城は実際にあそこまで作ったのだろうか。あの太い大柱。樹齢2000年の木を映画のために切ったとしたら、それはやってほしくないことだ。

公式サイト「火天の城」


丘を越えて

2009年08月12日 | 人間/社会派ドラマ


2008年 日本 114分
■2009.5.24 日本映画専門チャンネル
■監督  高橋伴明
■出演
   西田敏行(菊池寛)  池脇千鶴(細川葉子)
   西島秀俊(馬海松)  余貴美子(細川はつ)
   嶋田久作(佐々木茂索).  猪野学(長谷川伸策)
   峰岸徹(細川徳蔵)

 《story》

「讃えよ、わが春を」

下町育ちの細川葉子は、女学校卒業後、知人の紹介で文藝春秋社の面接を受ける。社長の菊池寛の目にとまり、個人秘書となる。菊池との活動は下町とはちがった魅力があり、菊池のだれをも包み込む温かさに惹かれつつも、葉子は若い編集者である馬海松への恋心を深めていく。満州事変が勃発し、馬は母国朝鮮に帰ることになる。

 菊池寛という名前は知っている。でも実際の人物については知らない。この映画はフィクションだというが、どこまで作られていて、どれが実際に近いのか分からない。豪快で優しい人物像のようだ。小説や雑誌を作ろうとするあの時代の活気が魅力。のんびりとはしていないのだろうが、時間がゆっくり流れているように感じる。戦争さえなかったら、生きている歓びにあふれているのかもしれない。振り返ればよき時代とも言えるのかも。

 公式サイト「丘を越えて」 


三たびの海峡

2009年08月11日 | 人間/社会派ドラマ


1995年 日本 123分
■2009.5.24  日本映画専門チャンネル
■監督  神山征二郎
■出演
   三国連太郎(河時根)  南野陽子(佐藤千鶴)
   風間杜夫(徐鎮徹)  永島敏行(金東仁)
   岩城滉一(安川)  李鐘浩(河時根の青春時代)
   林隆三(佐藤時郎)  白竜(黄錠壽)
   伊佐山ひろ子(黄英姫) 趙方豪(玄泰遠)
   樹木希林(ハルモニ)  泉ピン子(幸子)

 《story》

「許しますか。憎みますか。」

韓国・釜山で暮らす元在日韓国人の河のもとに、同胞の除が尋ねてきた。50年前の太平洋戦争末期の日本での出来事が脳裏に蘇る。河は、北九州の小さな炭坑に連行され、山本三次労務監督のもと、地獄のような生活を送った。脱走した者には、すさまじいリンチ。中には自殺する者もいた。河は、命がけで脱走し、逃げ切る。そこで働き、日本人の千鶴と恋におちる。終戦を迎え、千鶴とともに韓国に渡る。しかし、韓国では日本人女性を連れた河は村八分にされる。千鶴は、生まれた子どもを連れて、ひとり日本に戻る。以来、河は千鶴や子どもと顔を合わす子ことなく50年を過ごす。不治の病に冒された河は、日本に渡る決意。炭坑跡の仲間達の墓に参り、息子に会う。選挙に出馬していた山本を見つけ、同胞の墓に連れてくる。そこでもみ合いとなり、山本を殺してしまう。河もまた、病のために力つきる。

戦争は悲惨な出来事ばかり。その中でも、差別が一番いやだ。人間の弱さがそこに出てしまう。私も弱い人間だから、きっと差別的な言動を平気でしてしまうにちがいない。あとで後悔するかもしれないけど。戦争状態の中で、小心者ほど弱い立場の人間を見つけ苦しめる。自分の苦しみを押しつけることで、自分が楽になろうとしたり、不満をはらす。そうなりたくないと思う。どんな状況の下でも、人の事を考え大切にできる自分になりたい。助けを求められたとき、その人の立場になって、できるだけの行動がとれる人間でありたい。河さんも、そんな人たちの力で生き抜くことができたのだ。


ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

2009年06月28日 | ファンタジー/アドベンチャー


2008年 アメリカ 150分
■原題「THE CHRONICLES OF NARNIA: PRINCE CASPIAN」
■2009.5.23 DVD
■監督 アンドリュー・アダムソン
■出演
   ジョージー・ヘンリー(ルーシー・ペベンシー)
   スキャンダー・ケインズ(エドマンド・ペベンシー)
   ウィリアム・モーズリー(ピーター・ペベンシー)
   アナ・ポップルウェル(スーザン・ペベンシー)
   ベン・バーンズ(カスピアン王子).
   ピーター・ディンクレイジ(トランプキン)
   ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(グロゼール)
   セルジオ・カステリット(ミラース)
   ワーウィック・デイヴィス(ニカブリク)  コーネル・ジョン(グレン・ストーム).
   ヴィンセント・グラス(コルネリウス博士)
   ダミアン・アルカザール(ソペスピアン卿)  リーアム・ニーソン(アスラン)
   ケン・ストット(松露とり=トリュフハンター)  エディ・イザード(リーピチープ)

 《story》

「ナルニア死す」
「魔法VS人間、引き裂かれる心」


ナルニア歴2303年。現代のロンドン、地下鉄の駅から兄弟姉妹4人は、再びナルニアの世界に入り込む。しかし、そこは、4人の王が作った平穏な国の面影はなく、1300年の年月が流れていた。戦闘民族テルマール人に征服され、ナルニアの民は森に逃れていた。テルマールの王宮では亡き王の弟により、王子カスビアンの暗殺が企てられていた。難を逃れた王子は、森の中でナルニアの民と出会う。ルーシーたち4人と合流し、テルマール王宮に攻め入るが失敗。テルマールの兵の反撃が始まる。ルーシーは、アスランの存在を信じて、助けを求める。

 それほどの感動はないな

映画館に行こうかどうしようか迷った映画だ。第1章は期待通り良かっただけに、続編も期待していたのだが。命を失う無駄な戦いのような気がした。血を流さなくても、解決できる方法があるのにね。アスランさえいてくれたら。4人がここに来る必要もないではないか。などと、不平不満ばかり言ってしまうが。前回と比べてしまうので、ついついそれ以上のものを求めてしまう。

 公式サイト「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」


赤い文化住宅の初子

2009年06月27日 | 人間/社会派ドラマ

2007年 日本 100分
■2009.5.17 日本専門チャンネル
■監督  タナダユキ
■出演
   東亜優(初子)  塩谷瞬(克人)
   佐野和真(三島)  坂井真紀(田尻)
   桐谷美玲(山口).  鈴木慶一(ラーメン屋店主)
   鈴木砂羽(爽子=初子の母)
   諏訪太朗(藤井)  江口のりこ(美咲)
   浅田美代子(栄子)  大杉漣(初子の父)

 《story》

「約束だけは消えない」
「おとなになるまでまってるよ」
「貧乏、初恋、ひとりぼっち」


母が亡くなり、父は蒸発。高校に通っていた兄は中退し、家計を支えるために働く。初子は、中学校に内緒でラーメン屋でバイト。でも、不器用だからとクビ。初恋の三島くんと、中学校を卒業したら一緒に東京に行くと約束したものの、どこにもそんなお金はない。母が好きだった「赤毛のアン」は、みんなから好かれ幸せになっていく。しかし、初子は、頼りにしている兄は自暴自棄になり、蒸発していた父がふっと顔を出し、一家をかき乱す。担任も、「人にばかり頼って生きている」と突き放す。そんなとき、三島くんから差し出された赤いマフラー。

 現代にもあるのかなあ

こんな兄妹って、現代にもいるのかなあ。一昔前の不幸で貧乏な兄妹だと思っていた。今は、世間が社会が放っておかないに違いない。だれかが目をかけ、手を差し伸べているにちがいない。そんな社会になったんだと思っていた。あんな担任の先生がいたら、進路指導なんてできないし、だれかがストップをかけるよ。自分が世間知らずで、実際にはこんなこといっぱいあるのかもしれない。まるでありえない韓国ドラマを見ているよう。でも、初子には幸せになってほしいと思った。三島君がいてくれることが唯一の救いだ。もし、彼がいなかったら、初子は生きる希望を失ってしまう。
広島を舞台にしていることにも注目。広島弁がやけに初子を身近にしてくれた。

ジャージの二人

2009年06月21日 | 人間/社会派ドラマ

2008年 日本 93分
■2009.5.16 DVD
■監督 中村義洋
■出演
   堺雅人(息子)  鮎川誠(父親)
   水野美紀(息子の妻)  田中あさみ(花子)
   ダンカン(岡田さん).  大楠道代(遠山さん)

 《story》

「ワケあり親子の、何のしない夏休み。」
「ジャージ貸します。」


北軽井沢の別荘地に、フリーカメラマンの父親と会社をやめたばかりの息子がやってきた。2人は、あ亡き母がためていた小学校のジャージを着て過ごす。携帯もつながらない、のんびり流れる時間。しかし、父は再婚の女性との離婚の危機、息子は妻の不倫という、それぞれが悩みを抱えていた。しかし、お互いにそのことに触れる機会がない。再び山荘を訪れたのは、息子の妻を交えた3人。他の男を好きになりながらも、腕を組もうとする妻。その腕をいつの間にか払っていた。再び山荘を訪れたのは、腹ちがいの妹と3人。こんな山奥にまで来て、ビデを見たがり、器機を借り、レンタル店を捜していく。母と父の危機を垣間見る。そして、過ぎていく日々。

 その悩みは深刻なはずなんだけど

山荘の自然に包まれたのんびり流れる時間の影響なんだろうか。何でもないように過ぎていく日々。ここでは、自分の中にある悩みを感じなくてもいいのかもしれない。感じなくても生きていけるし、感じる必要もない。感じなくても、それは悪いことではない。逃避と思わなくてもいいんだよと、そのジャージは黙って教えてくれる。しかし、それは一時のこと。現実の世界とのつながりを象徴するように、携帯のつながる空間がある。ついそこに足が向いてしまうし、そこにいかなければいけないような思いになる。そして、世の中が(現実が)刻一刻と変化していることを知る。何て言うのかなあ。現実の世界では、抱えている悩みに押しつぶされ、どの方向に行けばいいのか、どうやっていけばいいのかわからず、その気力もなくしてしまう。でも、ここでは、遠くからその悩みを、まるで自分から少し離れて見ているよう。トマトがたくさん集まってくることに、笑っていられる心の余裕があるんだ。それは山荘の力なのか、ジャージの影響なのかわからないけど、ちょっと現実から離れて見ることも必要なんだと思う。

GOEMON

2009年06月13日 | アクション

2008年 日本 128分
2009.5.14 TOHOシネマズ緑井
■監督 紀里谷和明
■出演
   江口洋介(石川五右衛門)
   大沢たかお(霧隠才蔵)
   広末涼子(浅井茶々)
   ゴリ(猿飛佐助)
   要潤(石田三成).
   玉山鉄二(又八)
   チェ・ホンマン(我王)
   佐藤江梨子(吉野太夫)
   戸田恵梨香(夕霧太夫)
   鶴田真由(小平太の母).
   りょう(五右衛門の母)  藤澤恵麻(才蔵の妻・お吉)
   佐田真由美(三成の妻・おりん)  深澤嵐(小平太)
   福田麻由子(少女時代の茶々).  広田亮平(少年時代の五右衛門)
   田辺季正(青年時代の五右衛門)  佐藤健(青年時代の才蔵)
   蛭子能収(蕎麦屋の店主)  六平直政(紀伊国屋文左衛門).
   小日向文世(遊郭の番頭・弥七)  中村橋之助(織田信長)
   寺島進(服部半蔵)  平幹二朗(千利休)  伊武雅刀(徳川家康).
   奥田瑛二(豊臣秀吉)

 《story》

「愛する者のために」

織田信長の暗殺。謀反を起こした明智光秀は、豊臣秀吉に討伐され、天下は豊臣のものとなろうとしていた。貧富の差が大きく広がってきたとき、大泥棒の石川五右衛門は金持ちから奪った金をばらまく英雄だった。あるとき、盗んだ箱を放り投げ、それを拾った親子の母親が殺される。その箱をねらうは、石田三成の忍び才蔵、徳川家康の忍び半蔵だった。かつて、信長のもとで忍びの師として半蔵に仕えた才蔵と五右衛門だった。その箱の中には、秀吉と光秀の間に交わされた密約。妻子を守りながらも、秀吉打倒のために命をかける才蔵。五右衛門は、信長健在のとき茶々の護衛を任されほのかな恋心を抱いたこともあったが、信長亡きあと、自由に生きていた。しかし、今、秀吉の元で茶々に危険が迫っていた。裏切りにあい、捕まった才蔵。五右衛門は闘うために立ち上がる。

 CGに目がチカチカ

見始めて失敗したと思った。興味をもって見ることができるかどうか不安だった。しかし、ストーリーは斬新でおもしろかった。現代と未来を結合、そこに過去の歴史をはめ込むとでも言えるかな。大河ドラマを見ている自分には、違和感があった。CGだらけの映画は映画ではない。でも、内容が惹きつけられたので、まあいいか。映画館で見ることができたので、さらにアップ。家でDVDだと4つ星かな。
歴史上の人物を使って、架空の物語を作るのは、歴史を混乱させてしまう。あの戦国時代に石川五右衛門がいたのかどうなのか知らないけど、彼が忍びだったのかどうかも知らないけど、服部半蔵とつながっていたのかどうなのかも知らないけど、ただおもしろいと片づけていいのかどうなのか疑問だ。

 公式サイト「GOEMON」

 久しぶりに朝の散歩。CGじゃあないけど、緑を見て目がチカチカ。少し肌寒くて、空は曇り、雨が降りそう。ウグイスの鳴き声が辺り一面に響く。田んぼには水がはり、植えられたばかりの稲の苗。「草いきれ」とでも言うのだろうか、独特な草のにおいが辺りをおおう。家を出る前は、出ようかやめようか迷うけど、出て良かった。自然は、気分を変えてくれる。運動不足には歩くのが一番。最近はき出した新しいスニーカー。これは失敗。今までのを底がすり減ってもがまんして使い、節約して、やっと新しい靴を履きだしたのだが、足が痛い。靴が硬い。歩きにくい。慣れてくるのかな。

バガー・ヴァンスの伝説

2009年06月13日 | 人間/社会派ドラマ

2000年 アメリカ 125分
■原題「THE LEGEND OF BAGGER VANCE」
■2009.5.9 BS2
■監督 ロバート・レッドフォード
■出演
   ウィル・スミス(バガー・ヴァンス)
   マット・デイモン(ラナルフ・ジュナ)
   シャーリーズ・セロン(アデール)

 《story》

「彼は帰ってくる。
   愛と人生をとり戻すために。」


1928年10才のハーディにとって、若きアマチュアゴルファーヴァンスはあこがれを越えた尊敬の人物だった。ジュナは、16才でアマチュア優勝を成し遂げ、飛距離を計るために20分間も中断したとこともある、町の英雄だった。ジュナは、富豪の娘アデールの心も奪った。しかし、ジュナは、第一次世界大戦に出兵、戦場で衝撃を受け、帰還後はゴルフも捨て隠遁生活を送っていた。アデールの父親は、リゾート地としてゴルフ場を開発するが、不況のため多額の借金を残し自殺。アデールは、ゴルフ場の売却を断り、人気ゴルファー、ボビー・ジョーンズとウォルター・ヘーゲンの対戦を開催してコースの宣伝をすることを思いつく。そして、かつての町の英雄ジュナに声がかかる。酒浸りのジュナの心を動かしたのは、どこからかやってきたヴァンスだった。彼は、5ドルの報酬でジュナのキャディを申し出た。そして試合の当日。かつての力が出せないジュナを町の人々は冷たい目で見る。しかし、2日目ジュナは一気に盛り返す。自信をつかんだジュナだったが、3日目、自信過剰になり大きなミス。ジュナは、優勝できるのか。

 ヴァンスってだれ?

落ちぶれた自分を救うもう一人の自分。そんな気がした。自分の心に火を灯し、大きく燃え栄えさせ、ときには諫めてくれる。押したり引いたりしてくれる力。それがヴァンスのような気がした。それができる人物こそ英雄なんだと思う。そして、その力は、決して軽く手に入るものではなく、努力によるもの。何もしない人間に、力はわかない。
ゴルフは嫌いだ。あまり関心がない。でも、映画の中のゴルフは楽しい。やってみたい気持ちになる。
アクション映画でない二人、ウィル・スミスとマット・デイモンはよかった。大きな動きではなく、ちょっとした言葉、表情に気持ちを表現できる。それが本来の映画の素晴らしさでもある。

 公式サイト「バガー・ヴァンスの伝説」

 してもらうことだけが、うれしいことになってはいけないのだけど。肩が凝って、首筋まで痛くなって、頭痛まで起こることがよくある。薬を飲んで、塗り薬を塗って、自分で肩をたたいて。でも、誰かが肩をもんでくれたとき、そこに効果があってもなくても、うれしくなって気持ちよくなる。ありがたいことだ。

おっぱいバレー

2009年06月01日 | ラブロマンス/青春


2008年 日本 102分
2009.5.9 109シネマズ
■監督 羽住英一郎
■出演
   綾瀬はるか(寺嶋美香子)  青木崇高(堀内健次)
   仲村トオル(城和樹)  石田卓也(バレー部先輩)
   大後寿々花(美香子=中学時代).
   福士誠治(美香子の元カレ)  光石研(教頭)
   田口浩正(竜王中男子バレー部コーチ)
   市毛良枝(美香子の恩師の妻)
   木村遼希(平田育夫).  高橋賢人(楠木靖男)
   橘義尋(城良樹)  本庄正季(杉浦健吾)
   恵隆一郎(江口拓)  吉原拓弥(岩崎耕平)

 《story》

「見せられるわけ、ないじゃん!?」

1979年福岡県北九州、戸畑中学校に23才の寺嶋美香子が赴任してきた。彼女は、中学時代の国語の教師との出会いがきっかけで教師になった。しかし、前任校での出来事で生徒への信頼と自信を失い、この学校にやってきたのだ。再スタートだと、意気込んで男子バレー部の顧問を引き受けたものの、部員5人はまったくやる気なし。つい、「あなたたちががんばるなら、何でもする」と言ってしまう。部員たちは、「試合に勝ったら先生のおっぱいを見せてくれ」と。断るつもりが、約束してしまうことに。部員たちは、それからもう練習を始める。おっぱいは見せたくないが、部員たちには勝たせたい。複雑な思いで、美香子も部員たちと練習を重ね、信頼関係を深めていく。しかし、大事な試合の直前に、その約束が校長の耳に入り、美香子は学校を去ることに。美香子のいない試合会場で、沈む部員たち。美香子は、約束を守るために、部員たちを励ますために、試合会場に現れる。

 おっぱいが見られわけじゃない

綾瀬はるかが出ていること。それから、きっかけはどうであれ、中学生のがんばりに感動あり。おっぱいに興味を持って、それに固執し、本気で努力するところがかわいいものだ。まだ、純粋な雰囲気がいっぱい。画面にはいやらしさがない。先生も、生徒の信頼に応えようと一生懸命だし、生徒もそんな先生に応えようとがんばっている。若さってのは、何かに熱中し始めると、とことん突き進もうとするすばらしさがある。年をとって、余計なことを考えると、手を抜いたりずるをしたり、打算的なことばかり考えたりしてしまう。一昔前の若者の姿かもしれないけど、汗を流し、チームで心を一つにする感動を味わえた。読書をする罰、あれも今は通用しないかも。読めと言っても読まないだろうな。

 公式サイト「おっぱいバレー」

 「ひとりでいたいけど、孤独はいや」これって矛盾しているかな。誘われると断れるけど、誘われたいという気持ちがある。変かな。社交性のない人のセリフ。人と話をするのは苦手で、長時間だと疲れる。会話を楽しむ域に入れない。一人でいると気が楽だけど、時に孤独に苛まれる。人と心を通わせる感動や幸せを知らない人は、孤独のまま一人で死んでいく。でも、自分が生きているのは誰かのおかげ。感謝の気持ちでつながれる。