そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

学校II

2008年09月28日 | 人間/社会派ドラマ

1996年 日本 122分
■2008.9.21 DVD
■監督 山田洋次
■出演
   西田敏行(青山竜平先生)
   吉岡秀隆(緒方高志)
   浜崎あゆみ
   神戸浩(久保佑矢)
   中村冨十郎[5代目](校長)
   泉ピン子 (緒方綾子=高志の母)
   原日出子(久保文枝=佑矢の母)
   いしだあゆみ(北川玲子先生)
   永瀬正敏(小林大輔先生)
   梅垣義明(駅員)
   笹野高史(ホテルのマネージャー)  

  《story》

「いつも生徒が真ん中にいた」

北海道、竜別高等養護学校、入学式。新任の小林先生、担任の青山先生、副担任の北川先生。生徒の中には、いじめに合い不登校になった高志、パニックになる佑矢たちがいた。小林先生が佑矢に張り付くが、1分と席につくことはなく、大きな声を出し、散らかし、暴れ、ところかまわずおしっこやウンチをした。二学期のある日、資子の作文を読んでいた北川先生から、佑矢はその作文を取って破いた。今まで一言も口を開いたことがなかった高志が、佑矢に大きな声で注意する。佑矢は素直に聞き席につく。この出来事から、佑矢も高志も大きく変わり成長していく。高志はに2年生のときには作文コンクールで優勝。高校3年生となり、高志は就職の準備のためクリーニングの会社に勤める。しかし、会社の仲間となじめず、1週間後に学校に戻る。ある日、高志と佑矢が寮に帰って来なかった。旭川方面に行ったという情報をもとに、青山先生と小林先生は、彼らを追いかける。高志たちは、安室奈美恵コンサートに行ったのだ。その後、ホテルの調理場で働いている先輩の部屋に泊まり、次の日の朝、雪道を歩く二人。高志は佑矢を学校に帰らせようとするが言うことを聞かない。雪の中で困っているところに、親切な夫婦が通りかかり、熱気球に乗せてもらう。青山先生たちは、熱気球に乗って大はしゃぎの高志たちを見つける。そして、迎えた卒業式。

 忍耐強く寄り添うコツって

寄り添うことで展望が開けたわけじゃないように見えるけど。でも、高志にも、先生たちはきちんと寄り添っていたよね。そして佑矢に寄り添う先生の姿もずっと見ていたよね。映画のように大きな変化は、実際にはないかもしれないけど、やっぱり地道に寄り添うこと。そしてそれはがまんしてそばにいることではなく、前向きに自分が学べることを求めること。きっと、「してあげる」ではくたびれてしまうだろう。そうではなく、そこから学ぼうという気持ちが、何をするにしても自分の心に落ち着きと優しさと力を与えてくれるのだと思う。
高志の就職はこの後どうなったのだろうか。人を理解するのは難しい。養護学校の生徒でなくても、普通の隣の人を知ることすら、思うようにいかないことはたくさんある。知っているつもりでも、必ずしも同じ展開になっていくとは限らない。人はいつでも理解しようとし続けることが大切なんだと思った。それは、だれにでも言えること。10年つきあっても、20年つきあっても、新しい発見があり、新しい変化ある。ずっと同じではないのだ。

広島市民球場、ラストの試合。9月の初めに久しぶりに試合を見に行ったけど、自由席は狭かった。一旦中に入ると、トイレにもいけない。動けなくなる。あそこに2万人以上も入るのだからすごい。新しい球場は、自由席もひとりひとりの席で、足下が広く通れるようになればいいのだけど。最終戦を子どもが見に行くようだ。カープよ勝ってくれ。小学生のときに、朝の公開ラジオ体操で市民球場のグランドに入ったことがある。朝、4時くらいからみんなで歩いて行った。球場の周りは何度も歩いた。なくなると思うとさみしいよね。

学校

2008年09月28日 | 人間/社会派ドラマ


1993年 日本 128分
■2008.9.20 DVD
■監督 山田洋次
■出演
   西田敏行(黒井先生)  新屋英子(オモニ)
   裕木奈江(みどり)  竹下景子(田島先生)
   萩原聖人(カズ)  翁華栄(張=チャン )
   中江有里(えり子)  田中邦衛(イノさん)
   神戸浩(修)  渥美清(八百屋の親父)
   大江千里(河合茂)  笹野高史(土屋)
   大和田伸也(えり子の父)  
   園佳也子(イノさんの叔母さん)
   坂上二郎(リネン工場の社長)

 《story》

「もっと愛されたい」

夜間中学の教師である黒井先生は、卒業式を目前にし、思い出を作文に書いている生徒の姿を見ながら、ひとりひとりのことを考えていた。在日韓国人のオモニは、孫がいるけど、字を書けるように勉強してきた。髪を染めているみどりは、家出を繰り返し、こんな自分でも勉強させてくれるならとやってきた。昼間、肉体労働をしているカズと一緒に働いたこともあった。不登校だったえり子。差別に苦しんだチャンさん。入院していたイノさんが亡くなったという知らせが入った。イノさんは、この学校で初めて字を覚えた。そして、初めて書いた手紙を田島先生に送った。それは嫁さんになってほしいというものだった。イノさんの死を知ったクラスの仲間たちは、イノさんとの思い出を話し合った。そして、幸福とは何かを考えた。

 夜間中学って今もあるのかな

検索してみたら広島市にも二校あった。映画のような学校なのかどうかわからないが、確実に映画の時代とはかわっていることだろう。無料なのかどうかさえわからない。「無料で行けるなんてあるわけない」そんな時代になっているような気がする。働きながら学校に通うなんて、意志が強くなければできない。夕方くたくたになって、弁勉強しようなんて、そんな気力はない。まず夕方に仕事が終わることはない。7時、8時は当たり前。サービス残業当たり前。管理職は早くからいない。勉強はいやだけど勉強したいという矛盾した気持ちwぽだれもが持っている。働くことは義務だけど、勉強することは権利なんだ。もっと時間にゆとりがほしい。

授業は、人と人との結びつき。先生は自分をさらけ出すことで生徒の心に触れる。そうだと思うけど、そう簡単にはいかないのが現代かも。ずっと同じ学校にいる先生なんて今は皆無。自分をさらけだせばたたかれる。共感ができない時代。妬みと嫉妬。ほんの少しの食い違いで「切れる」時代。この映画のように、心があったかくなれたらな。山田洋次が描く世界のようにやさしくなれたらな。寅さんのように純粋に人と接することができたらな。学校の世界は、あこがれのめざす世界のような気がする。

賞味期限が1年も過ぎているカップしるこ。それを言ったらそのままゴミ箱に。だまって捨てるのがよかったのかもね。うちには賞味期限切れになるものがよくある。ついそれを食べてしまったり、指摘するのが悪いところ。体重を減らさなければいけないのに、もったいない精神で食べてしまう。それはおいしいから食べたいという欲求に負けてしまう。賞味期限切れだから仕方なく食べているんだと責任を転嫁する。今度から黙って処分。気持ちよくいこう。


ウォンテッド

2008年09月27日 | アクション

2008年 アメリカ 110分
■原題「WANTED」
2008.9.15 TOHOシネマズ緑井
■監督 ティムール・ベクマンベトフ
■出演
   アンジェリーナ・ジョリー(フォックス)
   ジェームズ・マカヴォイ(ウェスリー・ギブソン)
   モーガン・フリーマン(スローン)
   テレンス・スタンプ(ペクワースキー)
   トーマス・クレッチマン(クロス)
   コモン(ザ・ガンスミス)

 《story》

「1を倒して1000を救う」
「新次元へ!」
「彼女に出会うまでは、無意味な男だった」
「これは命令ではない、宿命なのだ」


ウェスリーは、職場では嫌な女上司に怒られてばかり、彼女は親友と浮気、職場にも人生にも嫌気をさしていた。何をしてもうまくいかない人生。そんなとき、謎の美女フォックスが現れる。あったこともない父が暗殺され、自分は謎の暗殺組織「プラタニティ」の継承者だと言う。真の暗殺のプロになるため、猛特訓が始まる。自分の父を殺したクロス。ウェスリー自身も、クロスに追いかけられ狙われているように見えた。しかし、それは・・・本当の敵は・・・。

 映像のおもしろさ

確かに新感覚だ。今までもあったものだけど、新しい見え方、視点で見せてくれる。ハイスピードカメラの世界と似ている。普通は目にできないけど、実はこうなってるんだよと、その様子をリアルに作り出している。しかも、それだけでなく、現代の人間や人間関係のほころびと結びつきも織り交ぜながら、未来へとつながっていく。
まるで仮面ライダー。悪の力として改造した仮面ライダーが正義の味方に大変身。思わぬ誤算といったところか。力ある者を利用するときは、その力が自分たちに向けられたときのことを考えていなければいいけない。真実に気づいた仲間達。死ななくてもよかったんじゃないかな。自分の父を殺してしまったウェスリーの悲劇は、未来に響く気がする。実は残酷な仕打ちだぞ。

20数年ぶりにバイクに乗った。原付だけど。子どもが買ったものだ。セルフのガソリンスタンドでどうやってガソリンを入れるか。車なら慣れたものだけど、バイクは数リットルしか入らない。2~3リットルくらいだろう。まあやってみよう。ということで、バイクに乗ったもの、時速20kmでもう怖い。風がぶち当たる。何とか40kmだしたら、警告のランプがついた。40km前後で道路の端を走る。車が後ろにつく。気持ちはわかる。このバイクどっかいけ、きっとそう思っているはず。でも、気にせずマイペースで走る。いつ転ぶかと思うとこわい。車が横を通りすぎると、なおさら怖い。ゆっくり走るバイクの気持ちがわかった。でも、風を切って走って気持ちよかったよ。

 公式サイト「ウォンテッド」

ジャンパー

2008年09月23日 | アクション

2008年 アメリカ 88分
■原題「JUMPER」
■2008.9.13 DVD
■監督 ダグ・リーマン
■出演
   ヘイデン・クリステンセン(デヴィッド・ライス)
   ジェイミー・ベル(グリフィン・オコナー)
   レイチェル・ビルソン(ミリー・ハリス)
   サミュエル・L・ジャクソン(ローランド・コックス)
   ダイアン・レイン(メアリー・ライス)

  《story》

「行き先、無制限。この自由に未来はあるのか?」

ミシガン州の高校生のデヴィッドは、同級生のミリに想いを寄せていた。ある日、ミリに贈った飾りの玉を凍った池に投げ込まれ、それを取りに行ったとき、川に落ちる。そのとき、気が付いたら図書室にいた。瞬間移動の能力に気づいたデヴィッドは、母が死んだあと変わってしまった父との生活に別れを告げ、ニューヨークに飛ぶ。そこで銀行に忍び込み大金を盗み、優雅な生活を送る。10年後、デヴィッドは、ピラミッドの上で食事をするなど、能力を生かし豊かな生活をしんでいた。そこへ、「ジャンパー」を悪と見なす組織のパラディン、ローランドが現れた。彼らは、ジャンパーを抹殺することだけを目的とし、デヴィッドをしつこく追う。その手段は選ばず、父が殺され、愛するミリをも狙われる。同じくジャンパーであるグリフィンと出会い、組織に立ち向かう。そして、幼くして家を出ていった母が現れた。

 映画は夢を実現させてくれる

「瞬間移動」それは子どもの頃から語られ、だれもが抱く夢。タイムトラベル、透明人間、超能力、予知能力・・・。子ども時代に、あんなことができたら、こんなことができたらと、みんなで語った夢物語。でも、映画は、それをひとつひとつ実現してくれる。まるで現実の世界のように、自分の身近に起こっている出来事のように、リアルに感じさせてくれる。映画の魅力のひとつだ。年を取ると、そんなことあるわけないじゃんと思うことが多くなって、わくわくしながら夢物語を話し合った時代を忘れていく。肯定的に考えるよりも否定的に考えてしまう。のめりこんで神懸かり的に思いこんでしまったらいけないけど、現実をふまえつつ、できたらいいなとドラえもんのように夢を見続けることは悪くない。

しかし、あんなジャンパーが一人いただけで、世界は破壊されていくような気もする。きっと我が物顔に行動することになるだろうし、人のために自分の能力を使う人はあまりいないような気がする。ジャンパーを撲滅しようとする組織が現れてもおかしくない。ただ、世間が知らないことが不思議だ。その存在がテレビなどで特集されてもおかしくない。まあ、そんな現実めいたことはやめて、こんなことができたらいいなと夢を見ることにしよう。

だんだん寒くなってきた。大嫌いな冬がやってくる。冬は、いっぱい服をきなければいけないからいやだ。短パンとTシャツという簡単な服装で外に出られる夏がいい。冬になると気持ちも荒み、やる気がなくなっていく。特に2月は最悪だ。今の気候のいい時期に外に出たいけど、忙しい。体もだるい。アレルギーの特徴かな。空が美しい、山がきれい、空気が澄んでいる、そんな自然を歩きたい。でも、行動が伴わない。やらなければいけないことは山積み。自由な時間が取れたときは、年を取って動けなくなっているかも。

 公式サイト「ジャンパー」

パルス

2008年09月21日 | ホラー

2006年 アメリカ 86分
■原題「PULSE」
■2008.9.13 DVD
■監督 ジム・ソンゼロ
■出演
   クリステン・ベル(マティ)
   イアン・サマーハルダー(デクスター)
   クリスティナ・ミリアン(イザベル)
   リック・ゴンザレス(ストーン)
   ジョナサン・タッカー(ジョシュ)

  《story》

「やがて絶望さえも奪われる」

元恋人のジョシュから留守電に連絡が入り、マティは自宅を訪ねる。部屋はゴミが散乱し異様な様子で、パソコンの電源は入ったままだった。突然現れたジョシュは首を吊って死ぬ。彼に何が起こったのか。パソコンの画面に現れる文字"Do you want to meet a ghost?"そして、それを見た仲間達は異様な死に方をする。ジョシュのパソコンを買ったデクスターとマティは、この謎を解くために、ジョシュのハッカー仲間を訪ねる。そして、ジョシュたちが開けてはいけない世界を呼び出したことを知る。人が消えていく。絶望のどん底に落とされ、生きる希望を失い、自ら命を絶っていく。sれを阻止するためには、部屋中に赤いテープを貼るしかない。

 リメークとは知らなかった

パッケージを何気なく見て、細かく説明を読まずに、このチラシのような画像に吸い込まれるように借りてしまった。見始めて気づいた。どこかで見たような・・。それは「回路」だった。期待しながら期待はずれの感があった。いつの間にこんなに広がったの? あなたはどうして死なないの? そんな疑問の多い作品」だったと思う。これも同じだ。モンスターが出てきたところが、日本と外国の違いかな。一人ずつ一人ずつ、ゆっくりゆっくり・・・そんな現代の心の闇に迫ってほしい。幽霊なら幽霊らしく、恨んで憎んで呪ってほしい。モンスターはいらない。

せっかくできあがっていたのに、先ほど雷のため停電。作成途中で電源が切れ全てだめになった。この悔しさを何度味わったことだろう。ものすごい雷鳴と雨。秋への変わり目か、異常気象か。雨は好きだけど、極端な変化はこわい。今は、落ち着いてシトシトと降り続けている。久しぶりに朝散歩に出かけたのに、雨が降り出して急いで帰った。その後雷鳴。運がいいのか悪いのか。久しぶりに散歩に出て雨が降り出したのは運が悪いが、大雨の前に家にたどり着いたのは運がいい。さあ、これをどうとらえよう。

 公式サイト「パルス」

天国の本屋~恋火

2008年09月20日 | ラブロマンス/青春


2004年 日本 111分
■2008.9.7 DVD
■監督  篠原哲雄
■出演 
   竹内結子(翔子/香夏子)  玉山鉄二(健太)
   香里奈(由衣)  新井浩文(サトシ)
   香川照之(瀧本)  香川京子(幸)
   原田芳雄 (ヤマキ)

 《story》

「願いはかなう。想いは伝わる。」
「大切な人を失ったあなたと、
    大切な人を残してきたあなたへ。」

ピアニストの健太は、楽団を解雇され、自暴自棄になっているところをヤマキに天国の本屋に連れて来られた。そこでバイトをするはめになる。子どもの頃憧れていたピアニストの翔子に会う。彼女は片耳が聞こえず、ピアノを弾けないでいた。かつての恋人が花火師で、花火が暴発し片耳が聞こえなくなったのだ。その後、不治の病で入院し死んでしまった。恋人の花火「恋火」を見ることなく、二度と会うこともなかった。恋人のために作曲していた組曲はラストが未完成のままだった。健太は、彼女と一緒に曲を完成させる。一方、健太と同じく生きたまま天国に連れて来られた由衣は、自分のために交通事故で死んだ弟に会うことができた。翔子の姪である香夏子は、叔母である翔子の恋人に、もう一度「恋火」を作ってほしいと頼む。

 本当に天国があったらな

もうそんな空想の世界のことを信じなくなってしまった。座敷わらし、幽霊、山の神様、秘められた超能力、異次元の世界、タイムトラベル・・・・・映画の世界では、そんな夢のような話をどんどん実現させてくれるけど、昔ほど「もしかしたら」なんて思わなくなった。そんな不思議な体験をすることができるのではないかと、胸をわくわくさせていた時代が懐かしい。天国・・・そんなものがあったら・・・
心の問題を解決するために、こうして天国の人たちが手助けしてくれたらどんなにすばらしいことだろう。みんな同じ事を思うにちがいないから、天国は大忙し。まるで心を病んだセラピーワールド。でもまあ、あんな落ち着いた自然があふれた世界だったら、現実の世界よりいいかもしれない。好きな本も読めるし。

以前読みかけてやめていた本を最初から読んだ。辻内智貴の「青空のルーレット」「多輝子ちゃん」  うん、一気に読んだ。おもしろかった。生きることがうれしくなっていくような作品だ。人と人とがつながって、夢を追いかけ、お互いに夢を大事にしあい、「生きている」実感がわく。生きるために生きているのではない。夢を追い求める自分を感じたくて生きている。年をとっても夢を持ち続けたい。ただ生活するために毎日を必死で働いているのではない。自分だって夢がある。子どもにも夢がある。その夢を持ち続けていけるように、楽しく生きていこう。よし、映画を見るぞ。


ノートに眠った願いごと

2008年09月20日 | ラブロマンス/青春


2006年 韓国 106分
■原題「TRACES OF LOVE」
■2008.9.6 DVD
■監督 キム・デスン
■出演
   ユ・ジテ(ヒョヌ)  キム・ジス(ミンジュ=恋人)
   オム・ジウォン(セジン=喫茶店のウエイトレス)  
   チェ・ジョンウォン(ミンジュの父親)

 《story》

「海に浮かぶ砂丘 谷を染める紅葉 
   命を呼び覚ます雨音 秘密を運んでくる風
      すべて 
           あなたに見せたいわたしの宝物だった。」
「10年後-彼女が残した新婚旅行へ。失われた「想い」を捜して」


ミンジュは旅番組のテレビディレクター。司法研修員生のヒョヌからプロポーズされる。ある日、デパートに家具を見に行く約束をするが、ヒョヌの会議が長引き、ミンジュはデパートの地下のコーヒーショップで待ち合わせをすることにした。しかし、突然デパートは崩壊して、ミンジュは帰らぬ人となる。それから10年、ミンジュの父親が突然訪ねて来て、ミンジュの1冊のノートを渡す。そのノートには、ミンジュが夢見た新婚旅行のの計画が綴られていた。ヒョヌは、その計画に沿って旅することを決意。ヒョヌが、ミンジュとの思いに浸りながら歩いていると、行く先々で同じ女性と出会う。声をかけともに行動したとき、その女性が語る言葉がかつてヒョヌがミンジュから聞いた言葉であることに驚く。その女性は、デパートが崩壊したときに地下のコーヒーショップの店員だったのだ。瓦礫の下敷きになり、彼女はミンジュの話で励まされた。そのとき聞いた話があのノートの新婚旅行計画だった。ミンジュは息絶え、彼女は救出されたのだ。

 美しい景色、美しい思い出、美しい出会い

ミンジュが意図したとは思えないけど、そうとらえて新しい人生を歩むヒョヌをのぞみたい。そのノートが彼女の思いを伝えると同時に、新しい出会いに導いたのだと思いたい。人生の目標を失っているヒョヌに、自然はこんなに美しく、歩むことはこんなに楽しくて、人を愛し生きてほしいと伝えているのだと。自分のことは思い出の中に、新しい世界を旅してほしい。まだまだすばらしい街、景色、できごとがいっぱいあるはず。そんな前向きに語るノートなんだと。それが彼女の願い事なんだと。

久しぶりに子どもが帰ってきた。仕事の関係でしばらく自宅にいるようだ。元気そうでなにより。映画のことを話せるのがうれしい。1週間に1度映画館に行きたい。そうすることって贅沢なことだろうか。レイトショーで1200円、月4回行ったら4800円。タバコも酒もやらない。少ない小遣いを唯一映画鑑賞に使う。できればだれかと行きたいけど、付き合ってくれる機会も少ない。ストレス解消。しかしながら、最近は、疲れ果ててしまって、外出する気力がなくなってしまった。見たいけど、体がしんどい。昨年より、映画館に行く回数が減った。でも、見たいよね。週末、行きたいよね。


インディ・ジョーンズ/最後の聖戦

2008年09月15日 | ファンタジー/アドベンチャー


1989年 アメリカ 127分
■原題「INDIANA JONES AND THE LAST CRUSADE」
■2008.8.30 DVD with t
■監督 スティーヴン・スピルバーグ
■出演
   ハリソン・フォード(インディアナ・ジョーンズ)
   ショーン・コネリー(ヘンリー・ジョーンズ教授)
   デンホルム・エリオット(マーカス・ブロディ)
   アリソン・ドゥーディ(エルザ・シュナイダー)
   ジョン・リス=デイヴィス(サラー)
   ジュリアン・グローヴァー(ウオルター・ドノヴァン)
   リヴァー・フェニックス
           (若き日のインディ・ジョーンズ)

  《story》

13才の少年インディーは、悪党の一味が砂漠で宝の十字架を盗もうとしているところを見つけ、その十字架を奪って逃げる。途中で鞭を手にし、そして自宅に逃げ込んだところ、警察とともに一味がやってきて十字架を持っていく。そのとき、一味から勇気を讃えられ帽子をかぶせられる。それから26年、大学の考古学の教授になったインディーのもとに、キリストの血を受けた聖杯の捜索を依頼される。その先端を行っていた行方不明者が父であることを知り、送られてきた父の手帳を元に捜査に当たる。古い教会だった図書館の地下で手がかりを発見する。そして聖杯を守るために活動してきた一団から父親の場所を聞き出し、ナチに捕らえられていた父を助け出す。ナチの手から手帳も取り返し、聖杯の在処に向かう。しかし、その入り口で父親が撃たれる。父親を助けるためには、聖杯で奇跡の聖水を飲ませるしかない。3つの試練を乗り越え、聖杯を目前とするが・・・。

 家族で楽しく見られる映画

これで4作品を見終わった。何度も見た映画ではあるが、子どもと安心してもう一度見ることができる映画だ。アクション、スリル、冒険、神秘、はらはらドキドキの楽しさがいっぱいだ。この映画は、ショーン・コネリーが出てきるので特に好きだ。「007」とはちょっとちがったおとぼけのスリルがいい。いつもギリギリのところで命広いだ。ちょっと誤れば終わり。でも、必ず正義が勝つ、神様はいつも見守っておられる。そして悪の象徴であるナチは消えてなくなるのだ。正義を大切にする人、人を大切にする人は、そんな絶対的な力を求めない。悪しか求めない。だから、手にした悪は滅びるのだ。それでいいのだ。5作目はあるのだろうか。こうして見ていくと、ハリソン。フォードは年を取りすぎた。新しいヒーローがうまく引き継いでくれないものか。

防府天満宮に行って来た。初詣でしか行ったことがなく、ただの休日でも人が多いのに驚いた。息子のバイクに交通安全のお守り、私の12年乗っている車に新しいお守り。ここは学問の神様なのにね。遠出したのは久しぶりに湯田温泉に行くため。簡保の宿で、卓球ををして、温泉に入った。お湯はぬるぬるして、「温泉」という雰囲気が確かにあった。その夜、温泉にあたったのか、アレルギーのためか、体がかゆかくなった。年寄りも一緒で、敬老の日になったかな。


R246 STORY

2008年09月14日 | その他


2008年 日本 147分
2008.8.28 バルト11 試写会
■監督&出演
①「JIROル~伝説のYO・NA・O・SHI」
  監督:中村獅童(森の石松) 
    的場浩司(清水の次郎長) 
    中村ゆり(おふみ)
②「ありふれた帰省」監督:須藤元気(井上) 
    津田寛治(近藤) 眞島秀和(大木)
    林 雄太(田丸)
③「DRAD NIISE」監督:VERBAL
④「224466」監督:浅野忠信(宇宙人246)
    加瀬亮(虎吉) 新井浩文(荒井くん)
⑤「CLUB246」監督:ILMARI 
    前田ジュリ(石田卓也) 糸井サキ(FARU)
⑥「弁当夫婦」監督:ユースケ・サンタマリア(男) 永作博美(女) 

 《story》思い

なんじゃこりゃあ、試写会で途中退席続出の映画は初めてだ。見るに耐えない映画だった。私も出たくなった。でも、最後まで見て、ラストの「夫婦弁当」はよかったと思った。朝から豪華なお弁当を作って、お昼に二人で食べる。ただそれだけなんだけど、あったかさを感じた。サンタマリアの演技は下手だと思った。次に良かったのは、「ありふれた帰省」かな。宇宙人の帰省の話。ありふれてないけど、実はどこにでもあるんだぞって言いたいのかな。片思いのクラブ50点。浅野も中村も意味不明。「VERBAL」は興味なし。ここで退出者が続出した。試写会だから見たけど、絶対にお金を払って見たくない。見て欲しいと言われても見たくない。

 公式サイト「R246 STORY」


帽子

2008年09月14日 | その他


■2008年 NHKドラマ
■2008.8.26 TV
■出演
   緒方拳(高山春平) 
   玉山鉄二(河原吾朗=警備員)
   田中裕子(竹本世津=吾朗の母)
   岸辺一徳(河原雅之)
   笠原秀幸(28才の春平)
   朝倉あき(19才の世津)

 《story》

軍港の街、呉に、高山帽子店はあった。山本五十六の帽子も作り、代々職人気質を受け継いできた。しかし、妻が亡くなり息子は家を出てしまい、一人で店を続けてきたものの、売り上げは落ち込んでいた。そんな高山の家に、息子に依頼された警備会社の吾朗は、度々呼ばれるのだった。ある時、吾朗が落とした写真を見た高山は、かつて若い頃に別れた世津を思い出す。世津は広島で体内被曝し、体の弱い子だった。世津が高校生のとき、広島に渡る船を見送ることができす、それきりになっていた。吾朗は世津の子どもであることがわかり、二人で東京の家を訪ねる。

 500円で買える帽子

スーパーに行けば、野球帽子が500円で買える。そんなにちゃちなものでもない。すぐにダメにしてしまったり、なくしてしまう者にしてみれば、手頃な帽子だ。でも、本当にこの帽子が500円で作れるのだろうか。生地の値段は。作った人にはいくら入るのだろう。輸送料は・・・。MAID IN 中国 とか書かれていて、それでも中国では儲けがあるのだろうなあ。職人が作った帽子とまではいかないけれど、だれかの手がかかっているはずだ。

中学生の頃、学生帽をかぶっていた。みんなかぶらなければいけなかった。当たり前のようにかぶっていたが、いつ頃なくなってしまったのだろうか。帽子をかぶっている学生なんていなくなったなあ。小学生くらいなものかな。強制する必要はないけど、さみしい気持ちがする。

原爆の悲惨さも、どれだけ自分のこととして実感できるかで、戦争や核兵器に対する考え方が決まってくる。他人事であれば、「いいんじゃない」「仕方ないよ」で片づけられる。被爆2世や3世に影響はないか、どうかはわからない。でも忘れてはならない。体と心で受け継いでいかなければならないと思う。

 公式サイト「帽子-NHK」