そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

エアポート1999

2006年08月13日 | アクション

1998年 アメリカ/カナダ 88分
■原題「Airspeed」
■2006.8.13 wowow
■監督 ロバート・ティネル
■出演 エリシャ・カスバート(ニコル・ストーン) ジョー・マンテーニャ(レイモンド・ストーン) チャールズ・パウエル(ジェフ) リン・アダムス(マリリン・ストーン) イヴァン・ポントン(リー) ブロンウィン・ブース(アンドレア)

《story》
ニコルは、自家用ジェット機で父母のいるパーティー会場に向かっていた。13才の思春期で、反抗的で、まわりの人にいやな思いばかりさせていた。飛行機の中でも、注意を聞かずわがまま放題だった。その飛行機に落雷があり、二人の操縦士を含む全員が気を失ってしまった。飛行機は緊急用の自動操縦で飛んでいた。ニコルは目をさましたもの、どうすることもできないでいた。3人までは救助の飛行機に乗り移すことができたが、そのワイヤーが切れ、ニコルは飛行機の中に残されてしまった。最後の方法として、自動操縦を解除し、手動で操縦するしかない。ニコルは、自動操縦をバットでたたき壊し、手動操縦にチャレンジするのだった。

◎そんなに感動があるわけじゃないけど、エアポートシリーズはどういうわけか好きなのです。「エアポート75」の印象が強いからかもしれないな。それに、最後は必ずハッピーエンドになるしね。

世の中わがままな子どもは多いよね。この子は冷たい目をしていないから一時的なものだとすぐわかる。日本の中学生だったら、二目とみられないひどい化粧顔に変身。それに言葉遣いもやくざみたいなひどいものになるだろうなあ。だから、この子の反抗はかわいいものだと思う。

まあ、世の中には金持ちがいるものだ。自家用ジェット機だって。そんな飛行機は落ちてしまえ、ってちょっと思ってしまった。ひがみだね。金持ちだから必死で助けて、貧乏人だったら見捨てるなんてしないでよね。助かってよかったけど、たくさんのいろんな乗客じゃあないだけに、感動も少な目でした。

男はつらいよ26 寅次郎かもめ歌

2006年08月13日 | コメディ

1980年 日本 100分
■2006.8.13 BS2
■監督 山田洋次
■出演 渥美清(車寅次郎)  倍賞千恵子(さくら)  伊藤蘭(テキヤ仲間の娘、すみれ)  米倉斉加年(巡査)  あき竹城(漁港のイカ工場のおばちゃん)

《story》
博とさくらは一戸建ての中古の家を長いローン組んで買う。案内された寅さんは、二階に自分の部屋があることに感動する。そこで奮発して2万円も祝儀を出す。しかし、博たちは遠慮して受け取らない。5000円だけ受け取っておつりを出す話にもなり、寅さんは怒って出ていってしまう。
北海道江差、テキ屋仲間の死を知り、線香をあげようと、奥尻島に渡る。そこには娘すみれが一人で生活していた。寅さんに、東京に出て昼間は働きながら定時制高校に通って勉強したいことを話す。寅さんは、親代わりになったつもりで、葛飾柴又のとら屋に連れてくる。
願書を取り寄せ受験し、すみれは合格する。学校に通うようになるのだが、寅さんもいっしょに教室で学習、ではなくいねむり。
ある日、すみれの彼氏が東京まで訪ねてくる。そして結婚の約束をする。その日すみれははとら屋にもどってこなかった。親代わりの寅さんは心配でならない。寅さんは、朝帰りのすみれを怒るが、幸せになってほしいと言い、旅に出る。

◎寅さんの住所はどこなんだろうね。やっぱり葛飾柴又だろうね。国勢調査の話から、もし寅さんのことを記すとしたらどうするだろうか、と見ている人も頭をひねることだろうね。

「この部屋はだれの部屋だい」「お兄ちゃんのよ」一瞬黙る寅さん、この喜び。奮発したくなるよね。祝儀。素直に受け取ればいいのに。もっと引っかき回すのがあのたこ社長。いつものパターンだけど。寅さんが出ていったあとの茶の間は暗く重いだろうなあ。そして出ていった寅さんも、「しまった」と思いながら歩いているんだろうなあ。

この映画の好きなところは、みんなが心からやさしく思いやりがあること。すみれの受験のために、一緒に学校に行ったり、お百度参りを本当にやったり、心の底から心配したり喜んだりすること。ウチだったら、「いつか出ていくんかね」と陰口言われそう。「いつまでもいていいんだよ」とやさしく言ってくれるおばちゃんの愛情。これが大好きだなあ。寅さんも、きっととら屋のみんなは応援してくれると思うから、北海道からでも連れてこれるんだと思った。みんなやさしいから、見ている自分もやさしくなれる。
今回は、恋ではなく親心だった。だからさわやかな別れができたのだと思う。