そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

ザスーラ

2005年12月31日 | ファンタジー/アドベンチャー


2005年 アメリカ 110分 
2005.12.26 TOHOシネマズ緑井 with h/t
■監督 ジョン・ファヴロー
■出演 ジョシュ・ハッチャーソン(ウォルター)  ジョナ・ボボ (ダニー)  ダックス・シェパード(宇宙飛行士)  クリステン・スチュワート(リサ)  ティム・ロビンス (パパ)

《story》

「宇宙でいちばん、危険なゲーム」
「地球に帰りたければ、クリアしろ」

土曜日の午後、パパは仕事でダニーと遊んでくれない。兄のウォルターもまとわりつこうとするダニーを無視。でも、しつこいダニーに怒ったウォルターは地下室まで弟を追いかけた。そしてそこでダニーは「ザスーラ」と書かれたゲーム盤を見つけた。喜んだダニーは、リビングにゲームを運び、いやがる兄の前で、ルールの説明も見ないままゲームを始めてしまう。飛び出たカードに書かれてあったのは・・・・。

◎家ごと宇宙に飛び出すというアイデアはよかった。けれども、疑問が残る。なぜ、そこにゲームはあったのか。凍った姉は倒れたときなぜ壊れなかったのか。宇宙に飛び出したのに酸素はあるのか。家の中は無重力にならないのか。あれだけ攻撃されても、家は存在し人も元気。宇宙飛行士は兄だった、時間が交差しているの? いろいろ問題点はある。「ジュマンジ」はそれでも、現実味があった。因果関係が納得できるものだった。しかし、これは単に見せるだけという感じがした。続編として、盤がリフレッシュして、新たな人がゲームを行い、そこに宇宙も含まれるなら、まだつながりがあるかもしれない。娯楽として見るのはいいかな。

ソニーピクチャーズ ザスーラ


ダーク・ウォーター

2005年12月31日 | ホラー

2004年 アメリカ  105分  
2005.12.1 TOHOシネマズ緑井
■監督  ウォルター・サレス
■出演  ジェニファー・コネリー(ダリア)  アリエル・ゲイド(ダリアの娘 セシリア)  ジョン・C・ライリー(不動産業者 マレー)  ティム・ロス(弁護士 プラッツァー)   ピート・ポスルスウェイト(管理人 ヴェック)

《story》
鈴木光司原作、中田秀夫監督の『仄暗い水の底から』のリメーク版。ニューヨークを舞台に、母子の襲いかかる怪奇現象。
ダリアは離婚調停中で、娘の親権を得るためにも、高級マンションからさびれたアパートへ引っ越した。そこでは水に関わる事故や、足音など不思議な現象がおそいかかってくるのだった。

◎日本版の「仄暗い水の底から」の方が良かった。意味がよくわからない。期待した恐怖感がない。

オフィシャルサイト「ダーク・ウォーター」

ブラザーズ・グリム

2005年12月31日 | ファンタジー/アドベンチャー


2005年 アメリカ・チェコ 117分
■原題「THE BROTHERS GRIMM 」
2005.11.22 TOHOシネマズ緑井 with y
■監督 テリー・ギリアム
■出演 マット・デイモン(ウィル・グリム)  ヒース・レジャー(ジェイコブ・グリム)  モニカ・ベルッチ(鏡の女王)  ジョナサン・プライス(デラトンベ)  レナ・ヘディ(アンジェリカ)

《story》
ウィルとジェイコブは偽りの魔物退治をしながらお金を稼ぎドイツ中を旅していた。しかし、その芝居がばれて投獄されてします。そんなときある村で10人の少女が行方不明になるという事件が起きていた。ドイツの将軍は彼ら兄弟にその事件の解決を求め、村に行かせるのだった。果たして、村に魔物はいるのか。

◎娯楽作品。映像の美しさや、派手さ、背景や場面のリアルさなどは十分あった。しかし、あまり心に残らない映画だった。レイトショーで深夜12時遅くまであったせいかもしれない。
もっとグリム童話に関わるよな場面があるのではないかと期待しすぎていたのかもしれない。グリム童話と言えば、よく考えれば不気味な残酷な話だ。赤ずきんちゃんでも、オオカミに飲み込まれたり、お腹を裂いたり。そんな不気味さを想像していたからかもしれない。一般的には、オオカミをやっつけておばあさんを助け出した感動的な話なんだから、ファンタジーなんだろうね。
もう一度あらためて見てみたら思いが変わるかも、ということで80点だ。

オフィシャルサイト「ブラザーズ・グリム」


エリザベス・タウン

2005年12月31日 | ラブロマンス/青春


2005年 アメリカ 123分 
■原題「ELIZABETHTOWN」
2005.11.17 TOHOシネマズ緑井
■監督 キャメロン・クロウ
■出演 オーランド・ブルーム(ドリュー・ベイラー)  キルステン・ダンスト(クレア・コルバーン)  スーザン・サランドン(ホリー・ベイラー)   アレック・ボールドウィン(フィル)  ブルース・マッギル(ビル・バニヨン)

《story》

「すべてを失った僕を、待っている場所があった-」

シューズ会社に勤めるオーランド。彼のデザインした靴は全く売れず返品の山。会社は10億円の損失となってしまった。彼はマスコミからもたたかれ、会社を首になり、自宅で自殺を図ろうとする。そのとき妹から電話がかかり、父親が亡くなったことを告げるのだった。「遺灰を海に捨ててほしい」という父の遺言を果たすため、ケンタッキーに向かった。その飛行機の中で出会ったのが、乗務員のクレアという女性だった。一方的に彼に明るく接し、地図まで書いて、その紙の隅に携帯の電話番号まで記したのだった。そんな彼女明るさがまるで彼の心を癒してくれいるのかのようだった。

◎娯楽として見るならいい映画。全編に流れる音楽に感動する。「大失敗」の悲壮感が感じられないだけに現実味がない。どん底があって、彼女との出会いが際だつのではないだろうか。彼女との出会い。これなくして彼の人生の転機はやってこない。飛行機の中で、彼を見た彼女は何か感じるものがあったのだろうなあ。もしだれにでも声をかける女性なら、軽く見えてしまう。彼だからこそ、快活に声をかけたくなったのだと信じたい。運命の出会いというものを。

オフィシャルサイト「エリザベスタウン」


ガンジー

2005年12月31日 | 歴史映画/時代劇


1982年  イギリス/インド 188分
■原題「Gandhi 」
○アカデミー賞 / 第55回(1983年)-作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、美術監督・装置、衣裳デザイン賞、編集賞
■2005.10.27 WOWWOW
■監督 リチャード・アッテンボロー
■出演 ベン・キングズレー(モハンダス・K・ガンジー)       キャンディス・バーゲン(バーク・ホワイト)  ジョン・ギールグッド(アーウィン卿)    エドワード・フォックス (ダイアー将軍)  マーティン・シーン

《story》

インドを独立に導いたガンジーの反省を描く。監督は「遠い夜明け」のリチャード・アッテンボロー。長い間の構想を経て制作された。
1893年アフリカで弁護士として働き、南アフリカの人種差別法に対し、インド人の人権擁護の運動を広げていく。そこで、非暴力の思想を形成していく。
故郷インドはイギリスの植民地だった。インドにもどったガンジーは、非暴力の思想をもとに、インドの独立運動に力を入れる。しかし、その道は幾多の困難があった。

◎「歴史をふりかえれば、独裁者はいずれも正義や愛のもとに滅んでいる。」そう信じて、自分の信念を貫く。そう思い信じる心と、それを支える人たち、そして実際に行動を共にするインドの国民。それらがかみ合ってこそ、実現できた独立だった。目指すもの「イギリスからの独立」という共通したゴールがあったからこそ、気持ちが一つになった。しかし、独立ができたあとの思いは二つに分かれ、ガンジーの思いは届かなかった。 そこに感動するのか。それは「非暴力」をつらぬく信念、国民のことを思い断食までする信念。それから、ガンジーを支える人たちの暖かさ。最後に、気持ちが広いインドの国内に伝わっていくその事実。


男はつらいよ15 寅次郎相合い傘

2005年12月31日 | コメディ

1975年 日本 91分 
■2005.10.23NHK BS2
■監督 山田洋次
■出演 渥美清(車寅次郎)  浅丘ルリ子 、倍賞千恵子(諏訪さくら) 下絛正巳(車竜造-おいちゃん)  前田吟(諏訪博)  三崎千恵子(おばちゃん)  浅丘ルリ子(リリー) 太宰久雄(タコ社長)

《story》
リリーが寿司職人と離婚。寅さんは北海道で自殺男と旅をしていて、そのリリーと函館で再開。「女の幸せ」について意見が対立して、リリーとケンカ別れする。柴又に帰った寅さんは、再びリリーと再開し仲直り。しかし、メロンがまた二人の仲を・・・・。

◎旅先で出会ったらついて行きたくなる。困っていて声をかけられたら、そのままいっしょに旅をして心を癒したくなる。寅さんだったら声をかけてくれる。そんな北海道の場面です。中年男との旅、そしてリリーとの再開。1つの部屋で3人が川の字で寝る場面があったが、当たり前のように場面が過ぎていく。リリーという存在そのもを表しているのかのようだ。とらやの前で再開して抱き合う、1つの傘の柄を握る手が触れ合う、ごく自然な感じがする、でも2人は結ばれない。いざ向き合うとこわくなり、はぐらかしてしまう。こわくなったら旅に出る。また新しい出会いや体験が待っている。

私の頭の中の消しゴム

2005年12月31日 | ラブロマンス/青春

2004 年 韓国 119分
■原題「A Moment to Remember」
2005.10.22 TOHOシネマズ緑井 with r/t
■監督 イ・ジェハン
■出演 チョン・ウソン(チョルス)  ソン・イェジン(スジン)  ペク・チョンハク(ヨンミン)  イ・ソンジン(アンナ・チョン)

《story》

「彼女がすべての記憶をなくしていきます。
 名前も、歳も、そして愛していた僕さえも。」

「私の頭の中には、消しゴムがあるんだって。もう優しくしないでいいよ。どうせ全部忘れちゃうから。」
「俺が全部覚えておくよ。俺が君の記憶、君の心になるから。」


最初の出会いはコンビニだった。そして二度目の出会いは、彼が工場の無愛想な現場監督、彼女は社長の令嬢。次第に二人は近づき、お互いを意識し始める。そして、結婚。しかし、彼女の病魔は、少しずつ彼女の頭の中の記憶を消してゆくのだった。家中にメモを張って、彼女を必死で愛そうとするチョルス。彼の努力も空しく、確実に病気は進行していった。


◎盗作だとか、うわさもある映画だ。冬のソナタもいろいろ言われた。いいとは思わないが、映画の中身はよかった。全体を通して、スムーズにストーリーが流れていく。コンビニでコカコーラの缶が交差する場面がカギとなる。「忘れる」ということがこれほどにも怖く悲しいことか、忘れたことがわからない自分には感じることはない。忘れたことを意識しているときと、忘れていく人を目の前で見ること、それが何よりつらい。 女性だから、受け入れられるのかもしれない。頭の中の消しゴムという表現が素直に聞こえ、苛立ちや怒りではなく、悲しみとなって伝わってくる。 家の中にたくさん張られたメモや写真。忘れてほしくない、思い出して、というメッセージが伝わってくる。そして、心の中に1つ部屋を作ればいい、そうすれば家が広くなってもっと多くの人を招くことができる。受け入れる部屋を作るということはそれだけ心が広く深く温かくなること。そしてそれが愛なんだと思った。

オフィシャルサイト「私の頭の中の消しゴム」

いま、会いにゆきます

2005年12月31日 | ラブロマンス/青春


2004年 日本 119分 
■2005.10.22  wowow
■監督 土井裕泰
■出演 竹内結子(秋穂澪)  中村獅童(秋穂巧)  武井証(秋穂佑司)  大塚ちひろ(高校時代の澪) 浅利陽介(高校時代の巧)

《story》

「それは、雨がもたらした6週間の奇蹟」

「この雨が止んでしまうと
 彼女は、また消えてしまう。」


秋穂巧は妻に先立たれ、6才の息子の裕司と二人で暮らしていた。そこに、死んだgはずの妻澪が現れる。彼女は巧や裕司のことを全く覚えていなかった。不思議な三人の生活が始まった。巧と澪は、二人の出会いを語るうち、二度の目の恋におちいる。しかし、澪がここにいられるのは雨の季節だけ、6週間だけだった。梅雨の終わり、雨があがり・・・。

◎死ぬとわかっていても、その道に進むことができる愛が、どれだけ心深いものか、どれだけ感動的か、二つの視線から語るラストが好きだ。高校時代を思い出す場面も、二人の視線から間をあけて再び表れる。そうだったのか、そのときは相手の心はわからなかったけど、今お互いの気持ちが通じ合う、お互いの時間が結びつく。なかなか触れあえない青春時代も、蝉しぐれのような日本的な純愛だけに、切なく胸をしめつけられる。

オフィシャルサイト「いま、会いにゆきます」


この胸いっぱいの愛を

2005年12月31日 | ファンタジー/アドベンチャー

2005年 日本 130分 
2005.10.10 TOHOシネマズ緑井
■監督 塩田明彦
■出演 伊藤英明(鈴谷比呂志)  ミムラ(青木和美) 富岡涼(ヒロ10才)  宮藤官九郎(臼井光男)  吉行和子(鈴谷椿)

《story》

「一度さけ過去に戻れるとしたら、
 あなたの戻りたい過去は、いつですか?」


出張で、小学生時代を過ごした門司にきた比呂志は、自分が過ごした家を訪ねる。そこで出会った少年は、20年前の自分だった。
同じ飛行機に乗り合わせたヤクザの男など、同じ境遇の人間と出会い、まさしく自分が20年前にタイムスリップしていることを確認する。
そこで、20年前の自分との共同生活が始まる。あこがれていた和美姉さんもそこにいた。

◎涙があふれる場面が何度かあった。やくざの布川が若い頃の自分の母親に会う場面、自分は生まれてこなければよかったのにって思うことあるけど、たとえ一瞬でも自分の子どもを大事に思う母親姿を見られたら、自分の命をかけてでも大事にしたい母親の思いに接したら、きっと曲がった心もまっすぐになっていくだろうな。でも、そのときが死ぬときだなんてね。人生やり直せるよって言ってほしかった。だからこそ、最後に天国のようなシーンが入ったのだと思う。でも、あれはいらない。やっおあり人生やりなおせるっていう証がほしかった。死ぬ間際より、今から先の人生に少しでも愛を入れたいよね。和美さんもきっとそんな思いかも。無理して最後の場面で終わらせた感じだ。最後まで奇跡を起こしてほしかった。

公式サイト「この胸いっぱいの愛を」

セブンソード

2005年12月31日 | アクション

2005 年 香港/中国 153分 
2005.10.3 TOHOシネマズ緑井
■監督 ツイ・ハーク
■出演 レオン・ライ 、ドニー・イェン 、チャーリー・ヤン 、スン・ホンレイ 、ルー・イー

《story》
1660年代、満州民族は明王朝を倒し、清王朝を築いた。しかし、反政府分子は各地で反乱を起こしていた。武術禁止令を出すなど鎮圧に躍起になっていた。そんなとき、明王朝時代の軍人だった風火連城(フォンフォリェンチョン)(スン・ホンレイ)は、この混乱に乗じて私腹を肥やそうとたくらみ、不満分子の排除に手を貸す。最大の反乱分子がいると言われている村をねらっていた。その村を守ろうと終結したのがセブンソード呼ばれる7人の剣士だった。しかし、村にスパイいるなど、事は思うように進まなかった。

◎正直言っておもしろくなかった。わかりにくかった。前作「LOVER」が良かったので期待していたのだけど、7人の現れ方やその個性の表現も突拍子な感じがして、うまく伝わってこなかった。

公式サイト「セブンソード」