そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

252 生存者あり

2009年09月22日 | ファンタジー/アドベンチャー


2008年 日本 128分
■2009.9.21 DVD
■監督 水田伸生
■出演  伊藤英明(篠原祐司)
  内野聖陽(篠原静馬)  山田孝之(重村誠)
  香椎由宇(海野咲)  木村祐一(藤井圭介)
  MINJI(キム・スミン)  山本太郎(宮内達也)
  桜井幸子(篠原由美)  大森絢音(篠原しおり) 
  阿部サダヲ(店長)  温水洋一(津田沼晴男)
  西村雅彦 (小暮秋雄)  松田悟志(青木一平)
  杉本哲太(真柴哲司)

 《story》

「絶対に助け出す」「絶対に生きて還る」

東京に震度5の大地震が起きた。その影響で太平洋の海水温度が上昇し、巨大な台風が発生。東京にこぶし大の雹が降り、大津波が襲う。兄を助けるために仲間を見殺しにしたと悩み、レスキューを辞めた篠原の家族にも、大きな災いが襲う。新橋の駅で、妻と娘が波に飲まれる。娘を救い出した篠原は、韓国女性、研修医、大阪から出てきた製品販売人とともに、旧新橋の駅構内に閉じこめられる。大きな柱を鉄棒で、2回5回とたたく。それが「生存者あり」の合図。幾度もやってくる余震。怪我をしている韓国女性。迫る巨大台風のため救助活動は中止された。彼らの運命は。

 もっともっといろんなところに生存者がいたでしょうが・・・という思いはおさえても、助けようとする意気込みと、必死で生きようとする姿には感動した。あの小さな耳の不自由な少女が、その感動を大きくしてくれた。日本のパニック映画はチャチだと思いこんでいたが、これはまんざらでもなかった。でも、「電気がつくんだ」「引き出しの中はそのままなんだ」「車両がそんまま放置されてるんだ」などと、つい思ってしまう。外国の映画だと素直に受け止めるのに、日本の映画だと粗を探してしまう。映画だから、夢があっていいじゃない。

 公式サイト「252 生存者あり」   


ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

2009年06月28日 | ファンタジー/アドベンチャー


2008年 アメリカ 150分
■原題「THE CHRONICLES OF NARNIA: PRINCE CASPIAN」
■2009.5.23 DVD
■監督 アンドリュー・アダムソン
■出演
   ジョージー・ヘンリー(ルーシー・ペベンシー)
   スキャンダー・ケインズ(エドマンド・ペベンシー)
   ウィリアム・モーズリー(ピーター・ペベンシー)
   アナ・ポップルウェル(スーザン・ペベンシー)
   ベン・バーンズ(カスピアン王子).
   ピーター・ディンクレイジ(トランプキン)
   ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(グロゼール)
   セルジオ・カステリット(ミラース)
   ワーウィック・デイヴィス(ニカブリク)  コーネル・ジョン(グレン・ストーム).
   ヴィンセント・グラス(コルネリウス博士)
   ダミアン・アルカザール(ソペスピアン卿)  リーアム・ニーソン(アスラン)
   ケン・ストット(松露とり=トリュフハンター)  エディ・イザード(リーピチープ)

 《story》

「ナルニア死す」
「魔法VS人間、引き裂かれる心」


ナルニア歴2303年。現代のロンドン、地下鉄の駅から兄弟姉妹4人は、再びナルニアの世界に入り込む。しかし、そこは、4人の王が作った平穏な国の面影はなく、1300年の年月が流れていた。戦闘民族テルマール人に征服され、ナルニアの民は森に逃れていた。テルマールの王宮では亡き王の弟により、王子カスビアンの暗殺が企てられていた。難を逃れた王子は、森の中でナルニアの民と出会う。ルーシーたち4人と合流し、テルマール王宮に攻め入るが失敗。テルマールの兵の反撃が始まる。ルーシーは、アスランの存在を信じて、助けを求める。

 それほどの感動はないな

映画館に行こうかどうしようか迷った映画だ。第1章は期待通り良かっただけに、続編も期待していたのだが。命を失う無駄な戦いのような気がした。血を流さなくても、解決できる方法があるのにね。アスランさえいてくれたら。4人がここに来る必要もないではないか。などと、不平不満ばかり言ってしまうが。前回と比べてしまうので、ついついそれ以上のものを求めてしまう。

 公式サイト「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」


Sweet Rain 死神の精度

2009年05月23日 | ファンタジー/アドベンチャー


2007年 日本 113分
■2009.5.3  日本映画専門チャンネル
■監督 筧昌也
■出演
   金城武(千葉)  小西真奈美(藤木一恵)
   富司純子(かずえ)  光石研(藤田敏之)
   石田卓也(阿久津伸二).  村上淳(青山)
   奥田恵梨華(竹子)  吹越満(大町健太郎)

 《story》

「雨男、しかも死神。」
「生き方はお任せします。最後はお任せください。」


ただ人間を死に追いやる死に神ではなく、千葉は7日間その人間を観察し、生か死か判定する、真面目な死に神。ほとんどは死の判定だが。千葉がいるところは、いつも雨。観察をする7日間は、大好きな音楽を聴いて過ごす。
今回のターゲットは、薄幸の女性、一恵。彼女が愛する者はすべて死んでいく。いつも通り「死」の判定を下そうとしていた千葉だったが、彼女の才能、「音楽」が運命を変える。千葉の判定は「生-見送り」だった。数十年後、海辺の理髪店。次のターゲットは老婆。彼女は、千葉を死に神と見破り、死ぬ前に、たくさんの子どもの客を連れてきて欲しいという。休日、カードを求めてやってくる男の子達。その中に、カードはいらないという男の子。それは、その老婆の孫だった。家を出ていった息子がよこしたのだった。死ぬ前に、孫がだれかわかると情が移るから、わからないようにたくさんの子どもを集めたのだという。そして、その女性こそ、かつて「死」を見送った一恵だったのだ。彼女のその後の人生は幸せだったのか。二人で、初めて見る青空が、その答えを語っていた。

 優しい死に神なんて

それは死に神ではなく、死への案内人のようなものだ。やっぱり死に神は、何の感情もなく、ただ人を不幸に導き、死に追いやる。それが死に神だ。優しい死に神なんていないよ。死ぬことが幸せか、それとも生きるこで幸せはつかめるのか。死ねば何もない。生きて何かを行い、何かを感じるところに、幸せは現れる。ただ、それが見える人と見えない人がいるのだ。小さな出来事の中に、小さな関わりや人の思いが、小さな喜びにつながる。それを感じる心があることが幸せだと思う。お金があること、人より何かが優れていないと、幸せを感じられないなんて、それこそ不幸だ。一恵は幸せだったのか。あのかわいい孫の命が誕生できたこと、それが幸せにつながる道だったのだと思う。たくさんの子どもの中で出会えたこと。それで良かったのだろう。青空が見られたこと、その小さな出来事が幸せへの道なのだろう。

 公式サイト「Sweet Rain 死神の精度」

 思い切った決断。進む道がそれしかなかった。避けられない選択。今は、気持ちをリラックスして迎えることができる予感がある。浮き沈みの激しい精神だが、夏の準備をしっかりすれば何とかなるだろうという安心感がある。その準備が肝心だ。そこをうまくできるかどうかにかかっている。今年はちがう。そんな思いでがんばろう。


ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

2009年04月05日 | ファンタジー/アドベンチャー


2007年 イギリス/アメリカ 138分
■原題「HARRY POTTER AND THE ORDER OF THE PHOENIX」
2007.8.31 TOHOシネマズ緑井 フリーパス
2009.2.25 DVD

2007.7.16 TOHOシネマズ緑井 with h/t
■監督 デヴィッド・イェーツ
■出演
  ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)
  ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー)
  エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー)
  ヘレナ・ボナム=カーター
  ロビー・コルトレーン
  レイフ・ファインズ
  マイケル・ガンボン
  ロバート・ハーディ
  イメルダ・スタウントン  ケイティ・ルング
  ゲイリー・オールドマン(シリウス・ブラック)
  デヴィッド・シューリス  アラン・リックマン
  イヴァナ・リンチ(ルーナ・ラブグッド)
  リチャード・グリフィス  ジェイソン・アイザックス
  フィオナ・ショウ  マギー・スミス
  エマ・トンプソン  ジュリー・ウォルターズ 、ケイティ・ルング 、ハリー・メリング

  《story》

「ハリーの本当の秘密、解禁」

ハリーは、ホグワーツ魔法学校の5年生になろうとしていた。4年生のときの魔法学校対抗試合で、友人のセドリックが死にヴォルデモートが復活した。しかし、そのことを魔法省は信じようとしなかった。日刊予言者新聞もハリーを嘘つき呼ばわりした。ダドリーと地下道でディメンターに襲われたとき使った魔法のため、ハリーは裁判にかけられた。裁判では、なんとかハリーの自己防衛が認められたが、魔法省の大臣は、ヴォルデモートの復活を認めずハリーを追放しようと、ホグワーツにアンブリッジ先生を送り込む。彼女は次々に新しい決まりを作り、生徒の自由を奪っていく。魔法が使えなくなったハリー達は、「ダンブルドア軍団」という秘密グループを作り、自主的に隠れて防衛術の練習を重ねる。そして、ハリーとヴォルデモートのつながりが次第に明らかになっていく。ヴォルデモートの目で、シリウスが襲われている光景を目にしたハリーは、仲間とともに行動を起こす。

 何度も見たくなる映画
「賢者の石」が一番最高だと思う。でも、続くこの5作目も飽きることのないおもしろさがいっぱいだ。何度見ても楽しめる映画はそんなにあるものではない。ハリー・ポッターシリーズはどれも楽しめる。それほど原作がおもしろく、映画の作りもちゃちではないということだ。
怒りっぽいハリー・・映画の中ではそれほど感じなかった。本では心の中の葛藤の様子が伺われたが、映画では素直すぎるくらいだった。心の中の葛藤、ハリーの成長、友人達との心の絡み合い、そんな心情面の薄さが気になるところ。現象のリアルな表現にかなりの力が入っているところはすばらしいと思った。
子どもたちと先行上映を見にいったくらい待ち望んでいた。吹き替えを見た。もう一度いくかも。今度は字幕で見るかも。

  2007.8.31 TOHOシネマズ緑井 フリーパス 

 ラストフリーパス
フリーパスが使える最期の日。「夕凪」は2回見ることができた。もう1回見たかったのは、ハリーポッターの字幕版だった。これは吹き替え版を子どもといっしょに見に行った。だから実際の声で見たかった。あらためて見ると、覚えていなかった場面がいくつもあった。しっかり見て記憶する力が無いことを今更のように実感した。3回目を見るとまだ出てくるだろなあ。特に私は記憶力があまりよくないし、覚えているのは雰囲気や香りだけ。でもまあ、何度見ても楽しめる映画を求めて、こうして同じ映画も新しく楽しめることができるだけでも幸せなことだね。時間も忘れ、まわりにだれがいることも忘れ、スクリーンの中に入る込む映画に出会ったときの幸せなこと。悪い言い方をすればただの逃避かもしれないけど、何もかも忘れて彼ら彼女たちといっしょにいられる感じがする。フリーパス・・・終わったなあ。
友情・・・仲間・・・現実もそれがきっと生きる力になるのだろう。守りたい人がいるだけで、人は優しくなれる。その優しさこそ悪と戦う大きな力だ。ラストはあんなにすごかったんだ。劇場だからこそ感じる迫力だ。自分の家にこんなミニ劇場ができたら最高だろうなあ。いやいや、もしかしたら回りに知らないお客がいて、そんなに意識していなくても、共感しあっていることが感動にもつながっているのかもしれない。一人で見続けたとき感動は薄れていくかもしれないな。

公式サイト「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」

2009.2.25 DVD

 あらためて見ると、ハリーが一段と強くなっていることがわかった。それは、ただ、力が強いだけではない。いつも注目されている人間として、使命を持った人間として、仲間を思う人間としての強さだと思う。普通の人としては生きられない宿命を意識せざるをえないのだ。ダンブルドア軍団は、さまあまな魔法を修得したけど、ちからとしてはまだまだ。でも、その役割は大きいと思った。それは、今回見て強く感じた。最後は、ハリー一人で闘うことになるのだけど、でもそこに至るまでのハリーの心の強さは、仲間なしではあり得ない。魔法という素晴らしい力も、やはり人と人が結びつく力があってこそ、生きて輝くのだということを強く思う。そういう意味では、ダンブルドアは、ハリーとしっかり話し合うべきだだった。ダンブルドアの姿勢がずっと変わらないのは残念。でも、それはまさしく親心、親としての気持ちなのだろう。

 結局、約束は破った。約束していたわけではないけど、途中で道を方向転換した。さくらぴあには行かなかった。いつもの自分。でも、それで良かったと思う。腰痛と頭痛。不安と恐怖。腰痛コルセットを求めて、ナフコに向かった。広い店内を歩き、なんだか気持ちが楽になった。なぜかわからない。ナフコに着く前に、ここもポイントカードができたらいいな、と思っていたら、店の入り口に、ポイントカード誕生という旗が翻る。気持ちと現実が一致。単純にそれくらいかな。それでいい。


ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

2009年04月05日 | ファンタジー/アドベンチャー


2004年 アメリカ 142分
■原題「Harry Potter and the Prisoner ofAzkaban」
■2005.10.23 WOWWOW
 2009.2.15 DVD
■監督 アルフォンソ・キュアロン
■主演 
   ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)  
   ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー)  
   エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー)  
   ゲイリー・オールドマン(シリウス・ブラック)  
   マイケル・ガンボン(アルバス・ダンブルドア校長) 
   ロビー・コルトレーン(ルビウス・ハグリッド)

 《story》

ホグワーツ魔法学校の新学期。街では危険な脱獄囚シリウス・ブラックの話題で持ちきりだった。噂によると、ブラックはハリーの両親をヴォルデモード卿に引き渡し、死に追いやった張本人。そして、今度はハリーの行方を追っている。ダンブルドア校長は、アズカバン牢獄の看守、ディメンダーを見張りに立てるが、彼らの闇の力はハリーにも影響を及ぼしていた。新任教師ルーピンから、魔力に対する防衛術を学んだハリーだが、ブラックの影はすぐそこまで近づいていた。

◎何度見てもあきない映画がハリーポッター。自然がいっぱいのホグワーツを囲む山々、そして古めかしい建物だけど懐かしさいっぱい感じる学校。それに魔法をいう不思議な世界が何のこだわりもなく隣にあるすばらしさ。それがこの映画だ。劇場で見て、WOWWOWで見て、DVDに録画して永久保存版だ。またいつか見たくなる映画だから。

オフィシャルサイト「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」

 2009.2.15 DVD

 あんなに恐れていたのに、こんなに近しい人になった。でも、その人シリウスも5巻で死んでしまう。7巻まで緻密に練られた展開に驚く。ハリーの成長が、心の葛藤や喜び悲しみが大きくうねりながら、多くの人との関わりの中で描かれていく。心の闇に吸い込んでいくディメンダーの存在は、だれにしもある心の悲しみかもしれない。まるで幸せな時間がまるっきりなかったかのように、どん底に落ち込んでいく。そして、守護霊はそんな心を救ってくれる幸せの力。心の中にある明と暗。悪と善。魔法ではなく、そんな心の葛藤があり、立ち上がっていく正義の力こそ、人として成長であり幸せなのかもしれない。

 新年度を迎えた。しかし、昨年度の仕事を未だ引きずっている。やり残しを抱えながら、新しいことをしなければいけないしんどさ。そして、これからどうなるのか先が見えない不安。とりあえず月曜日をうまく過ごせれば。そして、あれができれば、これもできれば、少しは達成感が出るのに。腰痛、肩こり、頭痛と、疲れのサインを感ながら、なかなか疲れが取れない現実に大きな不安を抱えながら、生活していくためにがんばるしかない。


ミッドナイト イーグル

2009年03月29日 | ファンタジー/アドベンチャー

2007年 日本 131分
■2009.2.15 DVD
■監督 成島出
■出演
   大沢たかお(戦場カメラマン=西崎優二)
   竹内結子(週刊「WISE」記者=有沢慶子)
   玉木宏(東洋新聞記者=落合信一郎)
   吉田栄作(三等陸佐=佐伯昭彦)
   袴田吉彦(内閣危機管理監=冬木利光)
   坂本爽(週刊「WISE」カメラマン=青木誠)
   金子さやか(チヘ)  
   波岡一喜(工作員=平田俊夫)
   佐原弘起(西崎優)
   大森南朋(三等陸佐=斉藤健介)
   石黒賢(週刊「WISE」編集長=宮田忠夫)
   藤竜也(内閣総理大臣=渡良瀬隆文)

 《story》

「許せないまま、死なせない」
「もう、誰も失いたくない」


かつて戦場カメラマンとして活躍していた西崎は、目の前で殺された子どもや家庭を顧みず死なせてしまった妻のことを後悔しながら生きていた。西崎の子どもを育てている妻の妹の慶子は、そんな西崎を許せないでいた。ある日、西崎は冬の山中で墜落する飛行機を目撃しシャッターをきる。後輩の新聞記者は、その物体を確かめようと、強引に西崎を連れて山に登る。山中で、武装した自衛隊と出会う。そして得体の知れない白装束の部隊に狙われる。そこで、謎の物体はステルスで、特殊爆弾を積みこんでいることがわかる。謎の一団は、その爆弾を起爆させて、日本を陥れようとしていた。自衛隊はそれを阻止しようとしており、西崎らもステルスに向かう。ステルスの特殊爆弾には核弾頭が装着されていた。迫り来る白装束のテロ一団。日本の運命は・・・。

 残らない映画だ

スリル満点? 親子の絆? 愛? アクション? 日本を守るとは? アメリカの役割? 日本を襲うテロとは? 新聞記者魂? 自衛隊の役割?  どれをとっても何が言いたいのかはっきりしない。焦点が定まらない。戦争の悲惨さ? 守ることの大切さ? 矛盾を抱えた防衛問題? 冬山の恐ろしさ? 何を取り上げようかと迷ってしまう。戦場カメラマンとしての使命。それは目の前で死んでいく子どもたちがいるという真実を伝えることだろう。けっして楽しい場所ではないはず。怒りと悲しみが渦巻く場所でしかない。そこで一生懸命に生きている姿に感動があるのかもしれない。でも、その生き方がいいわけじゃない。戦争に正義はない。攻めてきたら守るしかないのか。攻めてこないでいいように、何かできることはないのか。カメラマンとして真実を伝えること。

 いったい自分は毎日何をしているのだろうと思うことがある。それは、テレビで「ポイント生活でお小遣いを」という話題を見て、すぐにはまってしまったこと。1日に1時間はインターネットでサイトを巡る。ポイントをためて換金。2ヶ月で1800円くらい。時間がかかるのはもったいないと思う。もっとやりたいことがある。どこかに出かけたり、本を読んだり・・・。でもお金が貯まる魅力もある。ほどほどにしておかないとね。もうすぐ熱が冷めることを願っています。

フィールド・オブ・ドリームス

2009年02月28日 | ファンタジー/アドベンチャー

1989年 アメリカ 107分
■原題「FIELD OF DREAMS」
■2009.2.11 BS2
■監督 フィル・アルデン・ロビンソン
■出演
  ケヴィン・コスナー(レイ・キンセラ)
  エイミー・マディガン(アニー・キンセラ)
  ギャビー・ホフマン(カリン・キンセラ)
  レイ・リオッタ(シューレス・ジョー・ジャクソン)
  ティモシー・バスフィールド(マーク)
  ジェームズ・アール・ジョーンズ(テレンス・マン)
  バート・ランカスター(アーチボルド・グレアム)
  フランク・ホエーリー(アーチー・グレアム)
  ドワイヤー・ブラウン(ジョン・キンセラ)

 《story》

「失ったものたちは帰ってくる 若き日の父の姿にかえて。」

アイオワ州で農場を経営しているレイは、ある日トウモロコシ畑で不思議な声を聞く。「それを立てれば帰ってくる」レイは畑をつぶし野球場を作る。そこに八百長疑惑で野球界を追放されたシューレス・ジョーが現れる。次の日、シカゴ・ホワイトソックスのメンバー8人が現れ練習を始める。妻と娘にもその光景は見えたが、妻の兄マークには見えなかった。マークは経営破綻寸前の畑を売るようにともちかけていた。レイは、「彼の心を癒せ」という声を聞く。レイは、作家のマンを捜し、野球場で「グラハムを探せ」という掲示を見る。アイオワに戻ったレイたちは、兄のマークと口論し、不注意で娘に怪我を負わせる。若きの日のグラハムがフィールドから離れ治療する。そのとき、マークにも選手達の姿が目に入る。始まろうとする試合を見に集まる観客。今まで誰も見向きもしなかった野球場に夢と希望が広がる。

 夢と希望を信じて

年をとっても「夢と希望」を信じていたい。ついつい目先のことに嘆き怒り悲しみ、そして自分を見失う。失敗は大きく人生を変えるかもしれないけど、堂々と夢を語り信じて進みたいものだ。うれしいのは、妻も娘も信じて支えてくれること。決して一人ではないこと。夢はひとりで追うものではないことがよくわかる。一人で追うものは夢ではなくわがままにちかい。まわりの人が理解してくれてこそ、それは夢になる。畑をつぶして野球場を作る。だれが考えてもバカバカしい行為。でも夢信じて家族で助け合い追いかけるところに、すばらしい愛がある。畑に野球場とはアメリカらしい夢だ。

 久しぶりだ。先週の休日はひとつも更新しなかった。毎日浮き沈みしながらも、少しずつ浮き上がっていることを実感。それはあたたかくなっていることが大きな原因。そして薬のせいかも。頭が冴えていてどもらず話せること。でも、いろいろ事件はあった。買ったばかりのカメラも壊れた。投げ出したことが幾度もあったけど、開き直って乗り切れた。今(休日)と平日の精神状態は雲泥の差。心療内科に行くべきかどうか迷ったが、今は大丈夫。月曜日がこわいけど。目先のことに右往左往さず、開き直って突き進む。夢と希望を持って、大きな失敗を恐れず前を向いて進む。準備を片づけを忘れずに。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

2009年02月15日 | ファンタジー/アドベンチャー

 
2005年 アメリカ 157分 
2005.12.10  TOHOシネマズ緑井 with h/t 
  2006.12.17 wowow
  2009.2.8  DVD
■監督 マイク・ニューウェル
■出演 
  ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)  
  ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー) 
  エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー) 
  トム・フェルトン(ドラコ・マルフォイ) 
  スターニスラフ・イワネフスキー(ビクトール・クラム)
  ケイティ・リューング(チョウ・チャン) 
  マシュー・ルイス (ネビル・ロングボトム)
  マイケル・ガンボン(ダンブルドア校長) 

《story》
ロンやハーマイオニーとクィディッチ・ワールドカップを観に行くことになった。その競技場の上空で、ヴォルデモート卿の復活を告げる「闇の印」が現れた。ホグワーツ魔法魔術学校では、三大魔法学校対抗試合が行われようとしていた。各校代表が選ばれた後、どういうわけか四番目の選手が告げられた。ハリー・ポッターだった。炎のゴブレットの決定には従わなければならない。4人の選手で大会は開催された。そして恐ろしい戦いが待ち受けていた。

本と映画のシーンがかみ合っているような気がした。それは自分の中だけかもしれない。でも無理なく、違和感なく、時間を気にすることなく、楽しく見ることができる。何度見ても飽きない映画だと思う。登場人物達もどんどん成長している。7章まで変わらない登場人物でいられるんだろうか。今回は14才の設定だけど、7章が映画化されるときには20才を越えているかもしれない。 少し今までとちがった印象を覚えたのはダンブルドア校長だ。これまでの風格、まるで神のような穏やかな威厳、荘厳さ、優しさを感じていたのに、今回はいかにも人間くさかった。「くさい」というのは、今までとちがうからで、彼にも失敗があるんだ、だからあわてふためくこともあるんだ、そんな感じがした。ハリーたちが成長しているからなのか、ダンブルドア校長を超えていくハリーがこれから現れなくてはいけないからのか。5章の悩めるハリーが登場する付箋でもあるような気がする。

  2006.12.17 wowow 

日本語吹き替えと字幕どっちがいいのだろう
映画館では日本語吹き替えを見た。字幕を追っていると、映像全体を細かく見ることができないときがある。字幕も結局は翻訳だから、映像をしっかりみることができる方がいいのではないかと思う。しかし、本来の俳優の声がわからない。今回、字幕を見ていて、最初違和感を感じた。あの吹き替えの声が心の奥底にあったからだ。どっちがいいのだろう、と考えた。両方見ることが一番いいのだろう。昔見ていた映画は、テレビが多かったから、クリントイースト・ウッドの声は・・、アーノルド・シュワルツネッガーの声は・・・と日本の声優の声がすぐに脳裏に浮かぶ。スティーブ・マックイーンやアラン・ドロンの声など懐かしい。今は、どちらかというと、吹き替えの方を見てしまうな。字幕を読むことが追いつかないときがあって、巻き戻すわけにもいかないし、しっかりスクリーン全体を見ることができる方がいい。

何度見ても飽きないのはなぜ
本も発売されたらすぐに読んだ。映画もDVDを買っては何度も見ている。飽きないのはなぜ? 先がわかっていても見てしまう。それだけおもしろいということなんだろう。魔法が使えるという非現実的なことが、まるで現実の中にあるように、ただのファンジーではなく、隣り合わせの身近な世界のように感じてしまうんだ。でも、おもしろさは、ハリーが成長していくと同時に減ってきているような気がする。特に、次の「不死鳥の騎士団」は、ハリーがめちゃくちゃな心理状態で、見ている方もいらいらしてくるかもしれない。本を読んでそんな気になった。それが映画になるとどうなるだろうか。しでに、映画館でんも予告が始まった。来年2007年夏公開だそうだ。「謎のプリンス」は最後に戦いの盛り上がりはあったが、勝利の終演ではなく、次回に続くだった。1~5まで出ている俳優たちは、7まで出ることができるだろうか。校長もなんだか貫禄がなくなってきた感じがする。

 公式サイト「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」

  2009.2.8  DVD

 何度見てもおもしろいよ。「賢者の石」から、もう一度見ようと思ったんだけど、レンタル店でついこれを手に取ってしまった。「どうしてこうなるん」と思ってしまうとおもしろさが半減してしまうので、素直に楽しむ。友達とけんかになること。それでも、人を大切にしようとすること。さまざまな人に守られていること。残念ながら、自分を陥れようと立ち向かってくるものがあること。自分をよく思わない人たちがいること。自分の素直な心に正直に行動すること。卑屈にならずに、怒るときは怒る、するべきことをすること。悲劇も感動も嫉妬も憎悪も、さまざまな感情に揺れ動き、善と悪が闘う。理不尽な戦いもあるけど、決して後ろ向きにならずに、最善の努力をしようとすること。魔法だけに頼っているんじゃない。心の力と、心と心が結びついた力こそ、悪と闘う大きな力なんだということ。まさに夢と希望を与えてくれる。


サイボーグでも大丈夫

2009年01月03日 | ファンタジー/アドベンチャー


2006年 韓国 107分
■原題「I AM A CYBORG, BUT THAT'S OK」
■2008.12.31 DVD
■監督 パク・チャヌク
■出演
   チョン・ジフン(パク・イルスン)
   イム・スジョン(チャ・ヨングン)
   チェ・ヒジン  イ・ヨンニョ  ユ・ホジョン
   オ・ダルス  キム・ビョンオク

 《story》

「サイコなのにときめくの?」

ヨングンは、祖母が「私はねずみよ」と言って、救急車で運ばれて以来、少しおかしい。自分はサイボーグだと信じている。ある日仕事場で、自分の腕に電極を通し、精神科の病院に運ばれる。そこでサイボーグだと信じるヨングンはご飯を食べると壊れると信じ、電池をなめている。同じ病院に入院している、人の特徴を盗むイルスンに、ヨングンは「自分の同情心盗んでください」と頼む。祖母を連れて行ったホワイトマンを皆殺しにして祖母を救うためだった。イルスンは、やせていくヨングンにご飯を食べさせるために、ご飯をエネルギーに変える機械を発明する。そしてイルスンとヨングンは、サイボーグとして自分の生きる意味を問う。

 いいのか悪いのか

これを良しとするのかどうなのかわからない。初めは見るのが苦痛だった。でも、次第に引き込まれていった。それはイルスンの思い。さらっとしてはいるけど、豊かな思いをヨングンに感じたから。わからずやのヨングンを前にすると、すぐに怒ってしまいそう。感情的になって、無理矢理にでもご飯食べさせてしまいそう。でも、ご飯をエネルギー変える装置なんてすばらしいアイデアだ。発想の転換、行き詰まったら見る視点を変えることが大切だとわかっていても、いつも一本道。融通が利かない。精神病院の中での出来事という点でもしっくりいかないし、ラストは結ばれたのだろうか。そんなまっすぐな視点だけでなく、やわらかないくらでも自由に方向を変えたり、曲げたりできる柔軟な視点、それを求めているのかもしれない。

 公式サイト「サイボーグでも大丈夫」

 デジカメの写真の整理だけで半日、仕事のファイルの整理もきっと半日、不要なパソコンや電気製品の整理も待っている。インターネットで、無料でパソコンの処理します、とあったが不安いっぱい。でも、ずっと置きっぱなしも困る。ウインドウズ95搭載の古いパソコン。それに古いワープロもある。30cm以上の大きさの電気製品は大型ゴミだって。有料だって。書斎は物置状態、どんどん入らない物が増えていく。でもなかなか捨てられない。思い出が邪魔をする。分別もややこしい。ひとりで生活したら、きっとゴミ屋敷にしてしまうんだろうなあ。整理をすると気持ちいいんだけど、長続きしない。いやな人だね。


タワーリング・インフェルノ

2008年12月20日 | ファンタジー/アドベンチャー


1974年 アメリカ 165分
■原題 THE TOWERING INFERNO
■2008.12.13 BS2
■監督 ジョン・ギラーミン  アーウィン・アレン
■出演
   スティーヴ・マックィーン
    (マイケル・オハラハン消防隊長)
   ポール・ニューマン(ダグ・ロバーツ)
   ウィリアム・ホールデン(ジェームズ・ダンカン)
   フェイ・ダナウェイ(スーザン・フランクリン)
   フレッド・アステア(ハーリー・クレイボーン)
    O・J・シンプソン(ハリー・ジャーニガン保安主任)
   リチャード・チェンバレン(ロジャー・シモンズ)
   スーザン・ブレイクリー(パティ・シモンズ)
   ロバート・ヴォーン(ゲイリー・パーカー上院議員)
   ロバート・ワグナー(ダン・ビグロー広報部長)
   ジェニファー・ジョーンズ(リソレッティ・ミューラー)
   スーザン・フラナリー(ローリー)  シーラ・マシューズ(ポーラ・ラムゼイ)
   ノーマン・バートン(ウィル・ギディングズ工事主任)
   ジャック・コリンズ(ラムゼイ市長)  ドン・ゴードン(カピイ)
   フェルトン・ペリー(スコット)  グレゴリー・シエラ(カルロス)
   ダブニー・コールマン(消防署長)

 《story》

「脱出できるか、救出なるか、今世紀最大のスペクタル・アドベンチャー」

サンフランシスコに138階建ての超高層ビルが誕生した。そのグラス・タワーのお披露目の日、81階の倉庫から配線板のヒューズから発火。ロバーツの設計通りに行われていなかったのだ。社長のダンカンの予算を押さえる方針に、義理の息子のロジャーが規格を落とした部品を指示していた。135階では、著名人が集められ、盛大なパーティーが行われようとしていた。社長のダンカンに、式の中止を申し入れたが拒否。火災はしだいに広がり、消防隊に連絡。社長が避難を指示したときは、すでにエレベーターでの避難は困難になっていた。隣のビルとワイヤーで連結し、一人ずつの救出が始められた。女子どもの避難が終わり、男の番になったとき、ロジャーたちが我先にと群がり、ワイヤーが切れた。火は135階に達しようとしていた。最後の手段は、138階にある水のタンクの爆破だ。ロバーツと消防隊長のオハラハンが、爆薬を仕掛ける。人々は自分の体を水に流されないように結びつける。爆発とともに大量の水が押し出される。多くの犠牲者を出しながらも、火の勢いは収まった。

 懐かしい映画だ

あのときは、未来を思わせる事故という想定だった。だから全てが新鮮に見えた。スティーブ・マックイーンやポール・ニューマンという豪華な顔ぶれが話題をさらった。しかし、時代の流れを感じざるをえない。今ならきっとあり得ない事故だろう。手を抜くなら、もっとちがったところだ。避難経路や避難の仕方についても、より安全な方法が確立していなければ、こんな建造物は許可されないだろう。あんなヘリコプターを使った救出もありえない。ワイヤーでの方法も、最後の水のタンクの爆破もありえない。たとえタンクを爆破したとしても、それほどの水は流れ出ないと思う。だから、完全に火が消えることはない。壮大なスケールのアドベンチャーであったのに、今では影が薄れてしまった。懐かしい音楽と、俳優だけが光っている。でも、人のことを大切に考えない人は、嘘をつきごまかし、いざというとき自分だけが助かろうとする。人のためにがんばろうとする人たちの、なんと輝かしいことか。

 今もそうだけど、子どものころからわがままだったなと思う。このタワーリング・インフェルノの音楽が入ったレコードを、がんで買ってもらった。たくさんの映画音楽が入った2枚組アルバムだ。ステレオセット、自転車、カメラ、バイクなど、ほしいものはとことんねだった。手に入れるまでしつこく言い続けた。だから我慢できない贅沢な人間になってしまった。あのレコードは今でもある。レコードをかける器機はないけど、大事に保管してある。けっこう買ったものは大事に使ってきた。白黒写真現像セットの道具も、ガリ版刷り印刷道具も大事に保管してある。つまらないパンフレットまで集めていた。欲しい物を手に入れたいと思うと同時に、けっこう手に入れたものは大事に使ってきたと思う。いつかあのレコードを引っ張り出して聴いてみたい。