そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

村の写真集

2009年05月31日 | 人間/社会派ドラマ

2003年 日本 111分
■2009.5.6 日本映画専門チャンネル
■監督 三原光尋
■出演
  藤竜也(高橋研一)  海東健(高橋孝)
  宮地真緒(高橋香夏)  甲本雅裕(野原正治)
  桜むつ子(山本のおばあちゃん).
  吹石一恵(水沢先生)  大杉漣(植田進)
  原田知世(高橋紀子)  ペース・ウー(チン・リン)
  宮島博(眞島秀和)

 《story》

「父が世界で一番愛したもの。」
「山間に消えゆく村を写真に残すために、
 人々をたずね歩く寡黙な父と、反発する息子。
 二人きりで山を分け入り、父の仕事する姿を見つめ直した息子の心に、
 水がしみ込むように次第に変化が生じる。
 日本の自然と、村の人々の温かさを背景に、
 父と子として家族の絆を改めて感じさせる、映像叙情詩-」

山間の村、花谷村。その美しい村がダムの底に沈もうとしていた。村役場は、村の家族の写真を残す事業に取り組む。名乗りを上げたのが、写真屋の橋。その手伝いのために、橋の息子である孝が東京から呼び戻される。孝は、父親とぶつかり、家を飛び出し、東京で写真撮影見習いをしていた。黙々と一軒一軒歩き写真を撮る父、その後を不満げについていく孝。ある時、その父が倒れ、孝が写真を撮ることになる。しかし、満足な写真が撮れず、父親の偉大さが見えてくる。山奥の家も歩いていく親子。撮影後深々と頭を下げ、礼を述べる親子。最後の家族写真は高橋家。家を飛び出していた姉とその娘がもどってきた。

 何かをすることで見えてくる心

離れていては何も見えないし、それどころか不満ばかりつのってくる。良さがわかっていても、実感として感じ、それを表すことができない。クッションとなる妹の存在は大きい。間を取り持とうとするだれかが存在するとき、その人がきっかけとなって相手を見ようとする気持ちが生まれる。孝の心に父親を見ようとする心が生まれた。そして、孝自身が新たにクッションとなり、父と姉が結ばれていく。人と人は、そんなクッションとなる人の力によってつながっていく。自分もだれかのクッションになれるだろうか。だれかとつながった経験のない人間は、なかなかそうはなれない。写真に現れる生きた姿。私も、風景写真をよく撮る。それは、生きた人の姿を撮ることが苦手だから。でも、風景に入る人が、風景をもっと美しく映えさせてくれることを知っている。風景写真ではなく、家族写真を残そうとしたことの意味はそこにあると思う。

 思うほどだめではないことがわかった。できるだろうか、失敗しないだろうか、どう思われるだろうか、などさまざまな不安が渦巻き、ドキドキして鼓動が高鳴る。しかし、いざやる場面となったとき、頭の中が真っ白になって、隠れてしまいたくなるようなことはなくなった。それは、少しでもイメージを作り、準備してきたからだろう。それでいい。

壁の中に誰かがいる

2009年05月24日 | ホラー


1991年 アメリカ 102分
■原題「THE PEOPLE UNDER THE STAIRS」
■2009.5.5 DVD
■監督 ウェス・クレイヴン
■出演
   ブランドン・アダムス(フール)
   エヴェレット・マッギル(男)
   ウェンディ・ロビー(女)
   A・J・ランガー(アリス)
   ヴィング・レイムス(リロイ).
   ショーン・ウェーレン
   コニー・マリー・ブラツェルトン
   ジェレミー・ロバーツ(スペンサー)

 《story》

「子供たちが避けて通るあの家が あなたの街にもきっとある・・・」

フールは姉と母との三人暮らし。母の入院費を稼ぐために、姉の友達リロイの話にのり、金貨を盗みにある家に近づく。その家は、窓に鉄格子が張られ、人を寄せ付けない気味の悪い屋敷だった。ガス修理工に成りすましたスペンサーが戻って来ない。家主達が車で出かけたすきに、フールとリロイが入り込む。そこに家主が戻ってきて、フールは殺されかける。フールを助けたのが、閉じこめられている家主の娘のアリスと壁の中を行き来する謎の少年。地下室には、かつてこの家にやってきたさまざまな人たちが閉じこめられていた。

 発想としてはおもしろいけど

もっと大きな家じゃないと、こんな壁の通路はありえないよね。家の中で銃をぶっぱなしても外には聞こえないなんてね。実際に10年以上も閉じこめられていた女の人の事件もあったから、アリスのような状況の人間は存在するかもしれない。でも、病気にもあるだろうし、運動不足、栄養失調・・など、囲われている者は、体も心もむしばまれてしまう。地下に閉じこめられた人たちは、そんな心の病んだ人たち。題からいうと、壁の中の少年が主人公。彼の境遇についてもっと知りたかった。彼とアリスとの関係など、深めていくとおもしろくなったのではないだろうか。発想としてはおもしろいから、以前みたことあるのに、また見てしまった。

 ドラマはやめられないね。多分、借りただけ見てしまうだろうなあ。1週間に2本。6話だけにしていてよかったよ。韓国ドラマ「ガラスの靴」・・・またしてもやめられない。韓国と言えば、次に見た「三たび海峡」「丘をこえて」と、朝鮮がらみが続いて不思議だ。近くて遠い国だと言われていたけど、気持ちの上では近くなっているのかもしれない。知識では、知らないことが多くて、もっといろいろなことを知りたいと思う。


がんばっていきまっしょい

2009年05月24日 | ラブロマンス/青春

1998年 日本 120分
■2009.5.5 DVD
■監督 磯村一路
■出演
   田中麗奈(篠村悦子)  清水真実(中崎敦子)
   葵若菜(矢野利絵)  真野きりな(菊池多恵子)
   久積絵夢(中浦真由美).
   中嶋朋子(入江晶子=女子ボート部コーチ)
   松尾政寿(関野大)  本田大輔(安田俊二)
   森山良子(篠村里子=悦子の母)
   白竜(篠村健作=悦子の父)
   松尾れい子(篠村澄子=悦子の姉)
   桜むつ子(篠村フキ=悦子の祖母)
   大杉漣(校長)  有薗芳記(数学教師)
   神戸浩(港山の駅員).  徳井優(渡し船の操縦士)
   ベンガル(現在の教師)  小日向文世(現在の教師)

 《story》

「この思い出のすべてが、あなたの力になっている。」
「強情じゃけん、アタシ、昔から」


1976年春、伊予東高校に篠村悦子は入学。ボート部に入部希望するが、女子の部がなく、女子部の創設を先生に直訴。新人戦までという条件で、メンバーを集める。ヒメ、リー、ダッコ、イモッチ。そして、いよいよ新人戦。そして、ドベ。悔しさで解散できず、再び次の大会を目指すことに。そこに、かつて全国大会にまで行ったというコーチがやってくる。はじめはやる気のないコーチだったが、彼女たちの一途ながんばりに、しだいに必死になっていく。ドベにならなければと望んだ大会。予選通過、2回戦突破、そしてなんと次は決勝戦。

 こんな青春映画っていいね

中学生や高校生を描くドラマで、何かに打ち込むドラマっていいね。「スイングガール」「うた魂」なんかもよかった。恋もさわやかだし、ねっとりしない。暴力もない。一生懸命さが伝わってくる。余計な誘惑に囚われず、一途になれる。70年代って私も青春時代。何に打ち込んでいたかな。あんなにはできなかったけど、今より純粋に生きていた。多くの見聞きすることが新鮮に感じられた。田中麗奈がかわいくたくましく演技している。

 バンジージャンプをしようとしている気分。実際には一度もやったことない。でも、これから5ヶ月後にやらなければいけない。まだまだ先だから、そんなに心配はないけど、いずれやってくる5ヶ月後を思うと不参になる。そんな気分。少し、精神的に不安定になんてきているかな。そんなときは、後ろ向きな事ばかり考える。逃げることばかり考える。進まなければ。

名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)

2009年05月24日 | アニメ

2009年 日本 110分
2009.5.4  TOHOシネマズ緑井  with t
■監督 山本泰一郎
■声の出演
   高山みなみ(江戸川コナン)
   山崎和佳奈(毛利蘭)
   神谷明(毛利小五郎)
   DAIGO (水谷浩介)
   茶風林(目暮警部).
   緒方賢一(阿笠博士)
   岩居由希子(吉田歩美)
   高木渉(小嶋元太/高木刑事)
   林原めぐみ(灰原哀)
   山口勝平(工藤新一).
   大谷育江(円谷光彦)  堀川りょう(服部平次)  宮村優子(遠山和葉)
   松井菜桜子(鈴木園子)  堀之紀(ジン).  立木文彦(ウォッカ)
   小山茉美(ベルモット)  井上喜久子(キャンティ)  木下浩之(コルン)
   加藤精三(松本警視).  井上和彦(白鳥警部)  
   大塚明夫(横溝参悟警部/横溝重悟警部)  古川登志夫(山村警部)
   高田裕司(大和警部)  置鮎龍太郎(綾小路警部).  鶴ひろみ(荻野警部)
   湯屋敦子(佐藤刑事)  千葉一伸(千葉刑事)  小清水亜美(上原刑事)

 《story》

「江戸川コナン、最も危険な事件」

東京、静岡、神奈川、長野で6件の殺人事件が発生。被害者のそばには、いつも麻雀パイが残されていた。最後の被害者が残したダイイングメッセージ、「七夕、今日・・」捜査会議の後、真っ黒なポルシャに乗り込む怪しい人物。黒ずくめの組織。工藤新一が通っていた小学校と高校に何者かが侵入、新一のことを調べている形跡があった。7人目の殺人事件が発生。捜査本部に忍び込んでいた人物は、コナンの正体を見破っていた。しかし、まだジンは知らない。この7件の殺人事件と黒ずくめの組織との関係は。7人の被害者のつながりは。それは大阪で起きたホテル火災と関連していた。コナンの捜査が始まる。

 唯一見ることができるアニメかな

コナンには外れがない。毎年、この時期になると劇場に見に来る。楽しめるアニメだ。そりゃあ、不自然なところはいっぱいある。あんなに目立つ黒ずくめ集団。ヘリで機銃射撃されても大騒ぎなし。小学校の1年生ができないことをやりすぎる。事件が多すぎる。コナンの戸籍は? 新一がいないことが当たり前になりすぎ。細かいところを揚げ足とればきりがない。そういうことを抜きにしても、大いに楽しめる。蘭の切ない新一への思いと、ちびっ子探偵団の無邪気な活動と、コナンの鋭い勘と、彼に協力する周りの大人ったい、おおぼけの毛利小五郎。そんなキャラクターたちが、うまくかみ合って、見る者といっしょに謎を解いていく。子どもといっしょに見ることができる映画だ。

 公式サイト「名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)」

 バッティングセンターに行った。2年前に行ったきり。そのときに買った回数券が使えた。70kmの速さの超スローで空振り。体力が落ちたものだ。。目が見えないのもいけん。連続して練習すれば軽く打てるようになるかも。家族で外食。試写会でもらった500円券が役立った。ガスト。少し固い、安物のステーキ。でも、うまいと感じられることは幸せなのか。

Sweet Rain 死神の精度

2009年05月23日 | ファンタジー/アドベンチャー


2007年 日本 113分
■2009.5.3  日本映画専門チャンネル
■監督 筧昌也
■出演
   金城武(千葉)  小西真奈美(藤木一恵)
   富司純子(かずえ)  光石研(藤田敏之)
   石田卓也(阿久津伸二).  村上淳(青山)
   奥田恵梨華(竹子)  吹越満(大町健太郎)

 《story》

「雨男、しかも死神。」
「生き方はお任せします。最後はお任せください。」


ただ人間を死に追いやる死に神ではなく、千葉は7日間その人間を観察し、生か死か判定する、真面目な死に神。ほとんどは死の判定だが。千葉がいるところは、いつも雨。観察をする7日間は、大好きな音楽を聴いて過ごす。
今回のターゲットは、薄幸の女性、一恵。彼女が愛する者はすべて死んでいく。いつも通り「死」の判定を下そうとしていた千葉だったが、彼女の才能、「音楽」が運命を変える。千葉の判定は「生-見送り」だった。数十年後、海辺の理髪店。次のターゲットは老婆。彼女は、千葉を死に神と見破り、死ぬ前に、たくさんの子どもの客を連れてきて欲しいという。休日、カードを求めてやってくる男の子達。その中に、カードはいらないという男の子。それは、その老婆の孫だった。家を出ていった息子がよこしたのだった。死ぬ前に、孫がだれかわかると情が移るから、わからないようにたくさんの子どもを集めたのだという。そして、その女性こそ、かつて「死」を見送った一恵だったのだ。彼女のその後の人生は幸せだったのか。二人で、初めて見る青空が、その答えを語っていた。

 優しい死に神なんて

それは死に神ではなく、死への案内人のようなものだ。やっぱり死に神は、何の感情もなく、ただ人を不幸に導き、死に追いやる。それが死に神だ。優しい死に神なんていないよ。死ぬことが幸せか、それとも生きるこで幸せはつかめるのか。死ねば何もない。生きて何かを行い、何かを感じるところに、幸せは現れる。ただ、それが見える人と見えない人がいるのだ。小さな出来事の中に、小さな関わりや人の思いが、小さな喜びにつながる。それを感じる心があることが幸せだと思う。お金があること、人より何かが優れていないと、幸せを感じられないなんて、それこそ不幸だ。一恵は幸せだったのか。あのかわいい孫の命が誕生できたこと、それが幸せにつながる道だったのだと思う。たくさんの子どもの中で出会えたこと。それで良かったのだろう。青空が見られたこと、その小さな出来事が幸せへの道なのだろう。

 公式サイト「Sweet Rain 死神の精度」

 思い切った決断。進む道がそれしかなかった。避けられない選択。今は、気持ちをリラックスして迎えることができる予感がある。浮き沈みの激しい精神だが、夏の準備をしっかりすれば何とかなるだろうという安心感がある。その準備が肝心だ。そこをうまくできるかどうかにかかっている。今年はちがう。そんな思いでがんばろう。


ノーカントリー

2009年05月17日 | サスペンス/ミステリー

2007年 アメリカ 122分
■原題「NO COUNTRY FOR OLD MEN」
■2009.4.30 DVD
■監督 ジョエル・コーエン  イーサン・コーエン
■出演
   トミー・リー・ジョーンズ(エド・トム・ベル保安官)
   ハビエル・バルデム(アントン・シガー)
   ジョシュ・ブローリン(ルウェリン・モス)
   ウディ・ハレルソン(カーソン・ウェルズ)
   ケリー・マクドナルド(カーラ・ジーン).
   ギャレット・ディラハント(ウェンデル)
   テス・ハーパー(ロレッタ・ベル)
   バリー・コービン(エリス)

 《story》

「純粋な悪に飲み込まれる」

テキサスの砂漠で、狩りをしていたモスは、数台の車と銃撃戦の死体の山を発見。車には大量のヘロインと現金。モスは、その金を持ち帰る。その瞬間から、モスは狙われることとなる。自分の車のナンバープレートから、身元は割れた。愛する妻を実家に帰し、逃亡の旅に出る。追う男、殺し屋アントンは、コインで殺しを決め、エアガンのような酸素ボンベを持ち歩く。金が入ったケースに発信器を付け、モスを執拗に追う。テキサスの砂漠の死体の山を見た保安官ベルも、二人を追う。

 ようわからん終わり方

金に目がくらんで、人生を大きく変えてしまうモス。異様な犯人。犯人を捕まえることに自信を持っている経験豊かな保安官。逃げる、追う、それを追う、と展開はいいのだが、どうしてもラストがよくわからない。何が言いたいのかわからない。これがアカデミー賞をいくつも取ったなんて信じられない。感動が全くない。私の頭が悪いのだろう、しっかり見ていないのだろう。でも、もう一度見てみようと思えない作品でした。

 公式サイト「ノーカントリー」

 湯田温泉に行った。午後3時に出て、4時半到着。温泉は、ぬるく、塩素のにおいがして、あまり気持ちのいいものではなかった。みんなで遊べたからいいかな。帰りは、9時出発。10時半着。広島から高速で、半日で温泉に入って帰ることができるのだからすごいことだ。しかも高速1000円。今度は、もっといい温泉に行こう。

レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―

2009年05月16日 | 歴史映画/時代劇

2009年 アメリカ/中国/日本/台湾/韓国 144分
■原題「RED CLIFF: PART II/赤壁」
2009.4.29 109シネマズ
■監督 ジョン・ウー
■出演
   トニー・レオン(周瑜)  金城武(孔明)
   チャン・フォンイー(曹操)  チャン・チェン(孫権)
   ヴィッキー・チャオ(尚香).  フー・ジュン(趙雲)
   中村獅童(甘興)  リン・チーリン(小喬)
   ユウ・ヨン(劉備)  ホウ・ヨン(魯粛).
   トン・ダーウェイ(孫叔材)  ソン・ジア(驪姫)
   バーサンジャプ(関羽)  ザン・ジンシェン(張飛)
   チャン・サン(黄蓋)

 《story》

「戦いは赤壁へ。連合軍は絶体絶命、激戦は続く。」

対峙する連合軍と曹操軍。圧倒的に有利な曹操軍の兵士に疫病が流行る。曹操は、疫病の使者を船に積み、連合軍に送る。何も知らない連合軍は、疫病の使者に触れ、瞬く間に疫病が蔓延する。劉備軍は、孔明を残し、撤退をすることとなる。分裂した連合軍。孔明の秘策で、足りない弓矢を敵から得る。周瑜の戦略で、曹操軍の水上戦に長けた武将を排除。決戦間近。風向きが変わることを予見する孔明。時を稼ぐために、敵に乗り込む周瑜。いよいよ決戦の時。風向きは・・。戻ってくるのか劉備軍は・・。運命の決戦。

 迫力あるね

さまざまな角度からのカメラアングル。一時も目が離せない。霧を利用し、敵の矢を自分たちのものにする作戦は爽快だった。また、潜入した尚香を慕う兵士。最後までスパイだとは気づかず、彼女を親友だと信じて、彼女を守り死んでいった。可哀想であり、少し惨めな感じがした。もし、死ぬ前に、尚香がスパイだとわかったら、怒り心頭だったかも。期待していたのは、その兵士が最後は寝返ること。でも、何も知らぬまま死んでしまった。「Ⅰ」はDVDで見たけど、やっぱり映画館は迫力がある。しかも、プレミアムシートの一番見せやすい豪華な席が取れた。値段はそのまま。右隣に小さなテーブル付き。足を伸ばしてゆったりスペース。やっぱり映画館でこそ、映画の良さが出てくる。金城武に注目。さまざまな演技ができて、期待してしまう。

 公式サイト「レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―」

 落ち着いた心が大切。感情的になるとろくな事がない。特に、「ばかにしたな」という思いからくる逆上。思うようにいかないときの苛立ち。忙しいときの爆発。失敗したときの狼狽え。それらが冷静さを失わせ、感情的な言動を生む。後で後悔。どんなときも冷静に判断し行動できるようになりたいものだ。反省しきり。

B型の彼氏

2009年05月10日 | ラブロマンス/青春

2005年 韓国 98分
■原題「MY BOYFRIEND IS TYPE-B」
■2009.4.29 BS2
■監督 チェ・ソグォン
■出演
   イ・ドンゴン(ヨンビン)  ハン・ジヘ(ハミ)
   シン・イ(チェヨン)  チョン・リョウォン(ポヨン)
   キム・ジェイン(ウニョン)  
   ペク・イルソプ(ヨンビンの父)

 《story》

「型破りなB型と超純粋なA型が恋に落ちた。
   そんな二人のちょっぴり切ない
               涙のラブストーリー」
「・・・でも、好き。」

プレーボーイで自己中のヨンビン。運命の出会いを信じているハミ。バスの中で、ハミの携帯に間違いメールが届く。バスから降りたところで、ぶつかった相手がその間違いメールのヨンビン。つきあい始めた二人だが、ヨンビンのはちゃめちゃな行動に魅力を感じ惹かれていく。しかし、次第に自分かってでハミを置き去りにするヨンビンに傷ついてく。大事にしていた指輪を売ったヨンビンと別れることを決意。しばらくのち、ヨンビンの思いを綴ったサイトを目にするハミ。彼には彼なりの秘密があった。ヨンビンの元にかけつけるハミ。二人の恋の行方は。

 韓国ドラマがすべていいわけではない

ものすごく悪いわけではないけど、しいて見なければならないものでもない。実は一度見かけてやめた映画だ。衛星放送でまたやっていたので、録画して暇なら見てみようかという程度。実際にもそれくらいの映画だった。ハミがかわいいのでよし。
間違いメール、その人との出会い、この二つをとっても、あり得ない偶然。運命の出会いを信じるに値する出来事だ。困らせては、突然花を贈る。それは、自分は脇役かなと思っていたところに、お前が主人公だと派手に宣告されたようなもの。そんな押されてすぐに強く惹かれるような行動に惹かれるのだろうな。

 したくもない、やりたくもないことを、「○○するんでしょう」と言われたら、言葉が出なくなる。はじめから、「悪いけど○○して」とか、「○○してほしい」と言われたら考えるけど、全くこっちの気持ちを無視して言われるのはつらい。わかって言われるだけに、余計に遠回しの命令を受けているようだ。まあ、自分も似たようなことをしているのだろうなあ。自分はそうしないように努めたいものだ。

最後のブルース・リー/ドラゴンへの道

2009年05月10日 | アクション


1972年 香港 100分
■原題「猛龍過江/RETURN OF THE DRAGON/THE WAY OF THE DRAGON」
■2009.4.24 ムービープラス
■監督 ブルース・リー
■出演
  ブルース・リー(タン・ロン)
  ノラ・ミヤオ(チェン)
  チャック・ノリス(コルト)
  ロバート・ウォール(不レッド)
  ウォン・インシク(日本人武道家)
  ジョン・T・ベン

 《story》

イタリアにやってきたタン・ロン。叔父の中国料理店の買収にマフィアが乗り込んできた。客に嫌がらせをしたり、店にいちゃもんをつけるなど、営業の妨害をして店を売るようにし向けてくる。その助っ人として空港に降り立ったロンをチャンが出迎える。ロンは拳法の達人。店にやってきたマフィアを追い返す。店長の裏切りで殺される仲間。マフィアは、ロンに対抗すべく、空手の達人を海外から連れてくる。コロシアムでのロンとコルトとの対決。

 中学時代のヒーロー

友達が熱狂していたのを思い出す。映画館で初めて見たブルース・リーが、この「ドラゴンへの道」だったと記憶している。日本全国ブルースリーの真似で盛り上がった。今のカンフーのようなすばやい動きはないけど、じっくりワザで対決する迫力がある。いかにも対決している雰囲気があっていい。現実感に近いのかもしれない。曲芸のような戦いは現実ばなれしている。ブルース・リーのあの飾らない姿、純粋さが、今でも魅了し続ける要因だろう。ノラ・ミヤオにもあこがれたものだ。ストーリーはちゃちだけど、見ていて飽きないおもしろさがある。

 今日もいい天気。でも、片づけが進まない。少しでもできたら気分が違うのだけど。目を動かすことが「脳」を活性化させると本に書いてあった。パソコンの画面ばかり見ていると、脳がフリーズしてしまうようだ。外に出て、遠くを見て、緑を感じ、鳥の声を聞く。そして、意識の中で「言葉」で繰り返す。人間としての存在を示すものに《言葉》がある。脳で、言葉とイメージを合わせて記憶してくことが活性化につながる。活性化とは、その記憶と保存、そして活用だ。さあ、活性化だ。


バンコック・デンジャラス

2009年05月09日 | アクション

2008年 アメリカ 100分
■原題「BANGKOK DANGEROUS」
2009.4.23 109シネマズ 試写会
■監督 オキサイド・パン  ダニー・パン
■出演
   ニコラス・ケイジ(ジョー)
   シャクリット・ヤムナーム(コン)
   チャーリー・ヤン(フォン)

 《story》

「暗殺成功率99%」
「完全無欠の暗殺者、ジョー。
    唯一のミスが、すべてを狂わせていく。」


世界をまたにかける暗殺者ジョー。自らに科したルールーで、痕跡を残さず99%の成功率を誇った。クライアントと顔を合わせることなく、メッセンジャーは仕事のあとには始末するという徹底ぶりだ。ジョーは最後の仕事にしようとバンコックに渡る。そこで4件の仕事を終えて引退するはずだった。バンコックで出会った、聾唖者の女性フォンに恋するジョー。冷血だった彼の心にほのかな灯火。それがミスの原因なのか。1%のミスが全てを狂わせた。追跡されたメッセンジャーが必死で彼の元に到着した。ジョーはなぜか彼を殺せなかった。その青年コンを弟子とし訓練するのだった。4件目の最後の仕事。それは、コンが尊敬する大統領候補だった。ジョーは、引き金を引くことができなかった。捕まるコン。救出に向かうジョー。

 初めての映画館「109」

久しぶりの試写会だった。それが、この春オープンする映画館「109」だった。オープン前の試写会なので、初めて自分たちがこの映画館に入るのだと思いきや、仮のオープンをしていて、さまざまな映画が上映されていた。正式オープンが次の日だという。なんだこれは、と思ってしまった。座り心地はまあまあ。やっぱり一番はTOHOだ。ただ、近いということ。ポイントカードを使えば、5月末まで毎日1000円が魅力だ。それに1000円で見られる日が、10日と19日と多いこと。これからお世話になる映画館だ。映画はどうだったか。実は、あまり期待していなかった。アクション映画、殺しの映画は好きではない。でも、ただの殺しの映画ではなかったので、飽きなかった。聾唖の女性に恋するジョー。手を血に染めているジョーと真反対の純粋な彼女。それが見た目はすごくぴったりと合っているように見える。が、ずっとではなかった。真反対の人間は惹かれ会う。特にジョーはそこから抜け出したいと思っているのだろう。彼女に手を引かれ、今の場所から遠ざかりたいと思っているから、瞬間パズルが重なるように結ばれる。でも、それは時間が許さない。元々ちがう世界のピースだから、時間が経てばはがれる。それがわかっていても、その道を進んだジョー。それが、コンへの優しさにもなったのだと思う。意外とおもしろい映画だった。

 公式サイト「バンコック・デンジャラス」

 『水の時計』 初野晴
宣伝に惹かれて買った。読み始めて、若者風のマンガチックな出だしでミスったと思った。こういう展開は嫌いだ。本もマンガも映画も。しかし、もったいないので読んだ。脳死の少女が、月夜の晩に機械を通して語り、主人公の昴に、自分の体の臓器を必要な人に与えよというものだった。素材はおもしろいけど、なんだか素人が書いたような表現、違和感のある流れに戸惑った。自分がマッチしていないだけで、若者には受けているのかもしれない。題の「水の時計」の意味もよくわからなかった。