そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

対岸の彼女

2006年01月31日 | 人間/社会派ドラマ

2005年  日本 104分
■2006.1.31 wowow ドラマW
■監督 平山秀幸 
■原作 角田光代(直木賞受賞作)
■出演 夏川結衣、財前直見、多部未華子、石田未来、堺雅人、木村多江、香川照之

《story》
人付き合いが下手な35才の小夜子。小夜子の子どももまた、自分と同じように人付き合いが下手に見える。そんな小夜子が、思い切って再就職をする。そこで出会った社長の葵は、小夜子とは正反対の性格で明るく開けっぴろげで活動的だった。しかし、葵にもかっていじめられ、友だちとある事件を起こした過去があった。現在の小夜子と葵。そして過去の葵と友だちの魚子(ななこ)の関係をダブらせながら、物語は展開していく。  

  「性格も立場もちがう女同士に 
   友情は成立するのか? 
   という問いかけを 
   真摯にリアルに描いた 
   大人の青春ドラマ」


◎なかなか惹かれるものがあった。いじめ、逃避行、自殺など、暗い影がたくさんあるんだけど、さわやかな気持ちになるのはなぜだろう。きっと、内にこもって小さくなっていないからだと思う。だめだだめだと責め続けるのではなく、視線が外に向かっているからこそ、内向的な性格もさわやかさを持っているのだと思った。ある意味女性だからできることかもしれない。それがこのドラマの主題もある。そして、この二人だからこそ、そんな光を作り出せるのだろう。これからあと、二人はどうなるのだろう。魚子はどうしているんだろう。向き合って、未来を歩き始めた終わりだからこそ、その先を知りたい。
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THE JUON 呪怨

2006年01月27日 | ホラー

2004年  アメリカ/日本  98分
■2006.1.27 wowow
■監督 清水崇
■出演  サラ・ミシェル・ゲラー ジェイソン・ベア ウィリアム・メイポーザー 《story》東京の大学で福祉を学ぶカレンは、授業の一環として、マシュー家の年老いた老女エマを見舞いに行く。その家の中は、ゴミが散乱し、エマは蒲団の上で放心状態だった。2階では奇怪な物音がしていた。誘われるように2階に上がるカレン。恐怖はそこから始まった。

「そこに足を踏み入れた者を襲う、 逃れられない理不尽な恐怖 世界で最も怖い映画が帰ってくる」 「死んでも逃げられない」

◎何がなんやらわからない映画。もう少し最後くらいは「そうだったのか」とはっとさせられるような事実や展開がほしいと思った。ジャパニーズホラーと言われるけど、これは当てはまらないと思った。「リング」や「感染」などの方がよかった。

THE JUON 呪怨 公式サイト

SAYURI

2006年01月26日 | 人間/社会派ドラマ

2005年 アメリカ 146分 「Memoirs of a Geisha」
2006.1.26 TOHOシネマズ緑井
■監督 ロブ・マーシャル  スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮
■出演 チャン・ツィイー 渡辺謙 ミシェル・ヨー 役所広司 桃井かおり 大後寿々花

《story》
9才で花街んも置屋に売られた千代。逃げだそうとしたことで芸者への道を断たれ、下女として働いていた。少女時代に、橋の上でかき氷をごちそうしてくれた男の人を忘れられないでいた。15才になったとき、豆葉の教えのもとで芸者への稽古を始める。そして、いつしか花街一の芸者へとなっていく。しかし、かき氷をくれた会長様のことがいつも心の中にあった。

「絢爛 無垢 毅然」
「不思議な瞳によって、伝説となる運命を背負った少女--SAYURI」


◎どうしようかと揺れ動いていた映画だ。どうしても見たかったわけではなかった。たまたま空いていた時間帯にこれしか見ることができなかっただけだった。しかし、見始めたら引き込まれていった。緩やかなカメラの動きが、いつの間にか観客を虜にする。そんな印象だった。日本の風景なんだけど、新鮮に見える。高い位置から、低い位置から、回りながら、そんな動きの中の映像がすばらしい。千代役の大後寿々花さん、SAYURI役のチャン・ツィイーさんの演技、可憐さに惹き付けられる。つい検索してもっと調べてみたくなるくらいだった。当時の貧しい家庭の女の子の悲惨な運命。それもあると思う。しかし、これは一人間の、芸者への人生を可憐に積み重ねている。そして、長く遠い夢が現実となるラストが、さわやかな感じがした。さまざまな見方、とらえ方があると思うけど、映画として見ていて、感動できると思った。

SAYURI 公式サイト

植村直己物語

2006年01月26日 | 人間/社会派ドラマ

1986年 日本 140分
■2006.1.26 wowow
■監督 佐藤純弥
■出演  西田敏行 倍賞千恵子 古尾谷雅人 若林豪 山本圭

《story》
世界的に有名な冒険家植村直己の生涯である。世界五大陸の最高峰をすべて単独で制覇した。久しぶりに東京にもどり、駅の階段で偶然出会った女性と再開して、結婚する。しかし、妻をひとり置いての冒険は続いた。今度は山ではなく、極地を犬ぞりを使っての単独縦断であった。グリーンランド、北極点など、多くの支援者の力をかりながら、成功する。最後の冒険にしようとした南極点への冒険は、イギリスの紛争のため実現できなかった。そして、冒険を土台にした学校作りのため、アメリカに向かった植村だったが・・・。

「冒険とは、生きて帰ること」

◎西田敏行が若く、彼の演技はすさまじいものだった。冒険を繰り返すかのような撮影は困難を極めたのではないかと思う。それほど、大変な場所であり、植村直己という人が歩いた道がなかなか普通の人が足を踏み入れない、まさしく未知の冒険だったということが深く伝わってくる。最後は悲しい結末になってしまうのは残念だ。願いを託した500円は心に残る。それにしても、家で待っている妻の冒険こそ、孤独でつらいものだったとしみじみ感じる。そのことに不平をぶちまけるではなく、愛を感じながら待っている姿は、実際に冒険をする植村直己を励ましたにちがいない。

キスへのプレリュード

2006年01月23日 | ラブロマンス/青春

1992年 アメリカ 105分 「PRELUDE TO A KISS」 
■2006.1.23 wowow
■監督 ノーマン・ルネ
■出演  アレック・ボールドウィン メグ・ライアン ネッド・ビーティ

《story》
電撃的な出会いで結婚することになったピーター(アレック・ボールドウィン)とリタ(メグ・ライアン)。結婚式のあとのパーティーで、偶然そこにやってきた老人と祝福のキスをする。そこで不思議なことが起こる。二人が入れ替わってしまうのだ。そのままハネムーンに出かけるが、おかしな行動を取る老人が入り込んだリタに疑問を持つようになる。

◎奇抜なアイデアで、なかなかおもしろかった。でも、元にもどったあと死期を迎えるあの老人はどうなるのだろうか。メグ・ライアンは最近ファンになった。「ニューヨークの恋人」「戦火の勇気」「めぐり逢えたら」「ユー・ガット・メール」「トップガン」これくらいは見たかな。

16歳の夏/優しさへの12マイル

2006年01月21日 | 人間/社会派ドラマ

2003年 アメリカ・ドラマ 91分 「12 Mile Road」
■2006.1.21 wowow
■監督 リチャード・フリーデンバーグ
■出演 スティーブン・ランディス トム・セレック アンジェラ・ランディス

《story》
離婚して、都会で暮らす母と娘。忙しい都会の中ですれ違う親子。娘の心は荒み、荒れた生活を送るようになる。母アンジェラは、その16歳の娘を田舎で暮らす父親に預ける。始めは田舎で暮らすことに反抗していた娘ダルシーだが、友だちとの触れあい、そして牧場の自然の中で、次第に変化していく。

◎人の心は自然とつながっているのだと思った。緑や大地、大空、時に牙をむく嵐や災害などの自然もあるが、人間も動物の仲間。体の中や頭の中は、自然とのつながりがあってバランスが保たれているのだと思う。心は自然と触れあうことで、豊かに生き生きとしてくる。家族もそうなんだ。

2001年宇宙の旅

2006年01月20日 | SF
 
1968年 アメリカ/イギリス 139分 「2001:A SPACE ODYSSEY」 
■2006.1.20 wowow
■監督 スタンリー・キューブリック
■出演 ケア・デュリア ゲイリー・ロックウッド ウィリアム・シルヴェスター
◇1968年アカデミー賞最優秀特殊効果賞受賞
◇1968年英国アカデミー賞3部門受賞

《story》
宇宙ステーションや月の有人基地が存在する2001年。月で発見された謎の石板の調査のため、フロイド博士は月に向かった。この石板は誰かが意図的に作った詩碑のようでもあり、木星に向けて強い電波を出していることがわかった。科学者たちは調査のため、原子力宇宙船ディスカバリー号で木星へ向かって旅立った。その船を管理していたのが、最新式のコンピューターHALハルだった。しかし、このハルはまるで人間と同じ感情があるかのように、ミスを隠そうと、乗組員の科学者たちに襲いかかる。コンピューター壊し、ただ一人生き残ったボウマンはの前にあの石碑が表れた。

◎有名な映画。音楽はだれもが耳にしている。昔一度見たことがあった。そのときは意味がよくわからなかった。今回久しぶりに見たが、やっぱりよくわからない。映像はきれいだった。最後の万華鏡のような映像はまだ続くのかと飽きるほど長かった。音楽もよかった。あの石碑は何を意味しているのだろうか。古代人間が誕生したときから、宇宙を人間が支配していく過程が刻まれたものか。それとも、人類以外のもっと高度な生き物が小さな人類に警告を発しているのか。2001年を越えた今この映画を見ると、何もかもおもちゃのように見える。ハルという巨大コンピューターさえ。逆の見方をすれば、1968年にこれほど想像した未来を描けることがすばらしいと思える。

アメリ

2006年01月17日 | ラブロマンス/青春

2001年 フランス 120分 
■2006.1.17 T.V
■監督 ジャン=ピエール・ジュネ
■出演 オドレイ・トトゥ(アメリ) マチュー・カソヴィッツ(ニノ) ヨランド・モロー(マドレーヌ)

《story》
小さい頃から空想の世界が好きだったアメリ。誤解も失敗も、そして孤独もユーモアーに変えながら、大人になった。周りの人を密かに幸せに導き、それをこっそり楽しんでいた。ふと、駅の構内に置いてある証明写真ボックスの足下で何かを探していた男の人に一目惚れ。偶然手に入れた彼のコレクションを奇抜なアイデアで返すために彼に近づいていく。
◆昔の古い映画を見ているような錯覚に陥る。しかもそこにはチャップリンの雰囲気も漂わせているような気もする。小人の銅像が世界を巡るアイデアは最高だ。電話ボックスに置かれた古い宝箱。数十年ぶりにこんな場所で見つけるとは・・。40ぶりに届いた愛のラブレターも人の心を幸せにするウソ。こんなウソならいいんじゃないかな。アメリの髪型や表情にもひかれていく。ただメルヘンチックな中に少し下品さが織り交ぜ混んであるのはいやだなあ。歯磨き粉をくつ磨き粉に変えるいたずらくらいならいいけどね。

きっと忘れない

2006年01月14日 | 人間/社会派ドラマ


「With Honors」
1994年 アメリカ 102分 「WITH  HONORS」
■2006.1.14 wowow
■監督 アレック・ケシシアン
■出演 ジョー・ペシ ブレンダン・フレイザー

《story》
名門大学の優等生が卒業論文原稿を落としてしまう。それを拾ったホームレスとともに生活することになる。そして2人の似通った過去が、お互いを結びつけていく。

☆見た目だけで人を見ることが多いよね。身なりは悪くても、魅力ある人生哲学を持っているホームレス。そこに惹かれていくのだと思います。同居している4人の学生たち。家賃を4等分して生活している。そして、家を持たないホームレス。みんな求めているのは「家庭」だった。心が結びつく安らぐ「家庭」だった。


MUSA -武士-

2006年01月14日 | アクション

2001年 韓国/中国 133分
■2006.1.14 T.V
■監督 キム・ソンス
■出演 チョン・ウソン チュ・ジンモ アン・ソンギ チャン・ツィイー ユー・ロングァン

《story》
朝鮮の高麗は、友好を求めて、中国の明の使節団を送る。しかし、スパイ容疑をかけられ、砂漠に追放されてしまう。その途中、元の軍隊におそわれる。その後解放されたが、元軍が連行していた明のブヨン姫を助け出し、再度明への友好を求める命を遂行しようとする。追ってくる元軍は強敵。無事明に姫を届けることができるか。

◆アクションがすごい。矢が刺さる場面や腕や首が切り落とされる場面など、とてもリアリティーがる。奴隷だったチョン・ウソンの眼孔はこれぞ荒々しい武士の目であり、槍裁きは見物だ。また、ブヨン姫役のチャン・ツィイーは、その表情は心に残る。華麗さ垣間見せる女性らしさは見る者を虜にしてしまう。危険を覚悟で姫を助け出そうとする、引き込まれていく気持ちがわかる。

MUSA -武士- 公式サイト