そよかぜから-映画

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フライト・オブ・フェニックス

2006年08月15日 | ファンタジー/アドベンチャー


2004年 アメリカ 114分
■原題「Flight of the Phoenix」
■2006.8.15 wowow
■監督 ジョン・ムーア
■出演 デニス・クエイド(フランク)  ジョヴァンニ・リビッシ(エリオット)  タイリース・ギブソン(A・J)  ヒュー・ローリー(イアン)  ミランダ・オットー(ケリー)  トニー・カラン(ロドニー)

《story》

「砂漠のど真ん中で たった一つのチャンスにかける 
    10人の運命は・・・・・・」


モンゴルにある油田が閉鎖されることになった。会社に雇われた飛行機がやってきて、現地で働いていた全員と、旅でふらっと立ち寄ったエリオット、そしていくらかの資材などを積んで、飛行機は北京に向かった。ゴビ砂漠を通過中に大規模な砂嵐が発生した。パイロットのフランクは、引き返すよりも突っ切ることにしたが、飛行機は耐えきれず、砂漠のど真ん中に不時着してしまう。水や食料は約30日分。捜索隊が来るのを待っていたが、一向にその気配はない。そこで、エリックの提案で、不時着した飛行機を使って、小型の飛行機を作ることにした。途中、投げ出したり、けんかしたり、また盗賊集団に出くわしたり、難題もあったが、飛行機は完成する。エンジンをかけるのに残っている火薬は5発、迫り来る盗賊達、エンジンをかけて、砂漠から抜け出すことができるのだろうか。

◎だれがリーダーか、だれがえらいのか、そんなことでもめていたような気がする。生きるか死ぬかの極限状態では、自分の存在を誇示したい人間もいるのだろう。冷静に考えたら、ひとりひとりの力がなければ、みんなの協力がなければ、こんな大きなことはできないことはよくわかるのに。

水や食料がまだまだあるし、さまざまな道具も積んであったし、飛行機の損傷も最後の望みをかけるだけのものだったし、不運の中にも幸運だったのではないだろうか。パイロットも無事だったし、飛行機を作る知識を持った人間がいたこともラッキーだった。あきらめずに、そこにある知恵や力をうまく使うことで、危機を脱することができた。ただ待つだけだったら、死んでいたことだろう。そういえば「ポセイドン。アドベンチャー」も同じような流れだった。待つだけではだめ、チャンスを見つけて行動しなければいけい、というリーダーの言葉があった。一概に待っていたらダメだとも思わないけど、可能性をみんなでしっかり考えることは大切だと思った。

大きな飛行機を分解して、小さな飛行機を作り、砂漠から抜け出すというアイデアはなかなか思いつかない。偶然が重なって、それが可能となったからこそだと思う。その可能性を広げたのがエリックだけど、彼がここにたどり着いた背景の中に何か渦巻くものがあったような気がする。ここにいる人たちとは全く人間がちがう。ここにいること自体違和感があり、彼自身もそれを感じていただろう。バカにされている雰囲気。ここから抜け出したいのと同時に、この雰囲気がたまらなくいやだったのかもしれない。

公式サイト「フライト・オブ・フェニックス」