そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

壁の中に誰かがいる

2009年05月24日 | ホラー


1991年 アメリカ 102分
■原題「THE PEOPLE UNDER THE STAIRS」
■2009.5.5 DVD
■監督 ウェス・クレイヴン
■出演
   ブランドン・アダムス(フール)
   エヴェレット・マッギル(男)
   ウェンディ・ロビー(女)
   A・J・ランガー(アリス)
   ヴィング・レイムス(リロイ).
   ショーン・ウェーレン
   コニー・マリー・ブラツェルトン
   ジェレミー・ロバーツ(スペンサー)

 《story》

「子供たちが避けて通るあの家が あなたの街にもきっとある・・・」

フールは姉と母との三人暮らし。母の入院費を稼ぐために、姉の友達リロイの話にのり、金貨を盗みにある家に近づく。その家は、窓に鉄格子が張られ、人を寄せ付けない気味の悪い屋敷だった。ガス修理工に成りすましたスペンサーが戻って来ない。家主達が車で出かけたすきに、フールとリロイが入り込む。そこに家主が戻ってきて、フールは殺されかける。フールを助けたのが、閉じこめられている家主の娘のアリスと壁の中を行き来する謎の少年。地下室には、かつてこの家にやってきたさまざまな人たちが閉じこめられていた。

 発想としてはおもしろいけど

もっと大きな家じゃないと、こんな壁の通路はありえないよね。家の中で銃をぶっぱなしても外には聞こえないなんてね。実際に10年以上も閉じこめられていた女の人の事件もあったから、アリスのような状況の人間は存在するかもしれない。でも、病気にもあるだろうし、運動不足、栄養失調・・など、囲われている者は、体も心もむしばまれてしまう。地下に閉じこめられた人たちは、そんな心の病んだ人たち。題からいうと、壁の中の少年が主人公。彼の境遇についてもっと知りたかった。彼とアリスとの関係など、深めていくとおもしろくなったのではないだろうか。発想としてはおもしろいから、以前みたことあるのに、また見てしまった。

 ドラマはやめられないね。多分、借りただけ見てしまうだろうなあ。1週間に2本。6話だけにしていてよかったよ。韓国ドラマ「ガラスの靴」・・・またしてもやめられない。韓国と言えば、次に見た「三たび海峡」「丘をこえて」と、朝鮮がらみが続いて不思議だ。近くて遠い国だと言われていたけど、気持ちの上では近くなっているのかもしれない。知識では、知らないことが多くて、もっといろいろなことを知りたいと思う。


IT/イット

2009年01月25日 | ホラー

1990年 アメリカ 188分
■原題「IT」
■2009.1.18 DVD
■監督 トミー・リー・ウォーレス
■出演
   リチャード・トーマス(ビル)  
   ジョナサン・ブランディス(ビル幼少時代)
   アネット・オトゥール(ベヴ)
   ジョン・リッター(ベン)   
   デニス・クリストファー(エディ)
   ハリー・アンダーソン(リッチー)  
   セス・グリーン(リッチー幼少時代)
   ティム・カリー(ペニーワイズ)
   オリヴィア・ハッセー(オードラー)   
   ティム・リード(マイク)
   マイケル・コール(ヘンリー)
   リチャード・メイサー   ブランドン・クレイン   アダム・ファライズル
   ベン・ヘラー   エミリー・パーキンス   マーロン・テイラー
   メリリン・ガン   キム・コンドラソフ
   
 《story》

1990年メイン州デリーで、子どもだけを狙った連続殺人事件が発生する。マイクは、30年前と同様、IT(イッツ)と呼んでいたピエロの仕業であると確信する。マイクは、かつての仲間との約束を思いだし、連絡して呼び寄せる。彼らもまた、子ども時代に体験したピエロの幻影を見ていた。子ども時代に弱虫クラブとして集まった7人は、それぞれがピエロの恐怖を体験した。そして、このままではいつか殺されてしまうと、地下の下水溝にもぐり、ピエロに銀の塊を打ち込む。ピエロは消えていなくなった。そして再び現れたとき、7人は再会し力を合わせることを約束。30年経って、そのときが来たのだ。再び地下の下水溝に潜る。そこに現れたのは・・・。

 ラストを除けば

幻影を見せるIT。自分たちにしか見えない恐怖。自分の目の前に広がっていく血の海が、他の人には見えない。自分だけが抱える恐怖。これは怖いと思う。でも、やっぱりラストはよくない。ITの正体はエイリアンだなんて、今までの恐怖はエイリアンが作り出していたのか。子どもを食用とするために殺す。でも、それではなぜ彼ら7人は恐怖だけ味わって、実際にやられなかったのか。何か、殺された他の子どもたちとちがうところがあったのか。それぞれの子どもの心の闇をつき、恐怖のどん底に陥れる手法は、精神的な恐怖をふくらませた。そして、その恐怖に立ち向かうために力を合わせる7人にも共感が生まれた。子ども時代の恐怖。そして30年経って、大人になって、再びあの恐怖がもどってきた。大人になった彼らは力を合わせることができるか。なんてここまではすばらしいと思う。でも、立ち向かっていた相手がエイリアンだったなんて。ガッカリ。

 『天国はまだ遠く』瀬尾まいこ・・・自殺をするために身の回りを整理し、遠く田舎にやってきた。客のいない民宿。薬を飲むが死ねなかった。何もない村。何も、というのは都会にある文明かな。テレビも、パソコンも、雑誌も・・・緑と田畑と、鳥の鳴き声と・・・・自然は心を癒す。民宿の田村さんも都会の人間ではなく、自然の一部のようにそこにいる。ゆっくり流れる時間。明日を恐れることのない今。そんな生活に憧れてしまう。生活に余裕があったなら、100万円あったなら100日くらい、こんな生活ができるかな。でも、家族がいて、子どもを学校にやらなければいけないし、今休めないのが現実。学校の学費を稼がないといけない。心が砕けるか、耐えて稼げるか、何かで力を得るか・・・。田舎に行くかな。私もやっぱり戻る人になるのかな。

ローズ・レッド:ザ・ビギニング

2009年01月18日 | ホラー


2003年 アメリカ 88分
■原題「THE DIARY OF ELLEN RIMBAUER」
■2009.1.11 DVD
■監督 クレイグ・R・バクスリー
■出演
   リサ・ブレナー(エレン)
   スティーヴン・ブランド(ジョン・リンバウアー)
   ケイト・バートン
   ブラッド・グリーンクイスト
   ツァイ・チン
   ディアドレ・クイン

 《story》

「呪われた屋敷が真実を語り始めた。それは聞いたことのない惨劇」

エレンと石油で冨を成したジョン・リンバウアーは、順調な交際を続けていた。ある日、ジョンはエレンを連れて建設中の屋敷の前でプロポーズする。しかし、その建設現場で殺人事件が起きて、不吉な予感が漂う。結婚が決まったエレンは、その屋敷を「ローズレッド」と名付ける。そして、ジョンとエレンは、屋敷が完成するまで、世界一周の新婚旅行に出かける。エレンは、アフリカを訪れたとき、ジョンの異常な現実を見ることになる。それは異常な性欲と浮気、それにエレンは性病を移され病に伏せる。懸命に看病してくれたアフリカの女性スキーナを屋敷に連れて帰る。屋敷に戻ると、エレンの耳には異様な声が・・・スキーナもその異様さを感じていた。次々に行方不明になる女性。エレンは、真相を探るため降霊会を開く。そこで、家を増築することを告げられる。ついに娘のエイプリルまで消えてしまい、夫の秘密を知ったエレンとスキーナは・・・。

 結局そこにあるものは

何の悪霊だろうかと考える。元々そこは墓だったというから、その怨霊だろう。それとジョンの奇行が重なっているのだろう。まったく別物ではなく、ジョンの奇行と悪霊とは何らかの関係があるのかもしれない。それがもう少しわかればすっきりするのだけど。それと、アフリカから連れてきたスキーナも、何か因縁のようなものを感じさせる何かがあればいいのだけど。ちょっと物足らない感じがした。始まり、つまり原因、元となるものなのに、それがよくわからない不満が残った。「ローズレッド」がおもしろかっただけに期待していたのだけど、少しがっかり。

 『なかよし小鳩組』荻原浩・・・おもしろかった。オイル交換で待っている間も読みふけり、フッと笑いがこぼれる。それでいて考えさせられたり、じーんときたり、奥が深かったり、なかなかのものだ。だまされてはぶてたり、怒ったり逃げたりではなく、ヤクザに別な角度から挑む姿勢がいい。それもおもしろおかしく。それにいつの間にか神様が味方してくれる。娘の早苗の鳩の絵、イベント会場に連れてきたサッカーチーム、猪熊の父が組長だなんて、偶然過ぎるけど、でも楽しいよね。勝也がマラソンに登場した場面も、予測はできたけど、やったねって感じがした。一着ゴールで、警察に自主もおもしろかったかも。この続編が読みたくなるよ。
ところで、この本を読みふけったオイル交換作業待ちのディーラーで、知り合いと遭遇。実は、2ヶ月前に平和公園で出会っていて、顔はわかるんだけど、だれだったか名前や関係が思い出せないでいた。どこで出会ったのか、どんな人だったのか。思いつく人とは違うし。まあ、もう出会うことはないかと思っていた。でも、こんな偶然もあるもんだ。何と、作業説明している場所に現れた。コーヒーを持ってきてくれた。そこに勤めていた。昨年来たときにはいなかったはずだけど。ネームを見て、話をして思い出した。知っている人の姉だった。そんなに話したことはない。よく似ていたから悩んでしまったんだ。でも、これでスッキリ。


シャイニング

2008年12月29日 | ホラー

1997年 アメリカ 268分
■原題 THE SHINING
■2008.12.27 DVD
■監督 ミック・ギャリス
■出演
   レベッカ・デモーネイ(ウェンディー・トランス)
   スティーヴン・ウェバー(ジャック・トランス)
   メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ(ディック・ハロラン)
   コートランド・ミード(ダニー・トランス)  
   ウィル・ホーネフ
   エリオット・グールド  ジョン・ダービン
   スタンリー・アンダーソン
   パット・ヒングル  シンシア・ギャリス
   スティーヴン・キング  サム・ライミ  
   ショウニー・スミス

 《story》

アルコール中毒のジャックは、AAの更生組織により禁酒を継続していた。しかし、カーッとなる癖があり、タイヤの空気を抜いた生徒を殴りクビになる。冬季は雪で閉ざされるコロラド山中のホテルの管理人の仕事を得て、家族で行く。ここは一旦雪が降ると、外部と閉ざされ、無線でしか連絡が取れなくなる。息子のダニーは、幽霊を見たり、テレパシーで話をしたりするなど特殊な能力を持っていた。ホテルの引き継ぎのとき、ダニーは厨房の管理人であるハロランとテレパシーで話をして、自分と同じ力を持つ人間の存在を知る。閉ざされた3人の生活が始まる。ホテルで起こった過去の忌まわしい事件。そこに取り憑いた悪霊たちは、ダニーの輝きである力を手に入れるため、動き始める。かつて息子に手をあげ怪我を負わせ、アルコール中毒から立ち直ろうとしていた父ジャックだったが、悪霊は彼を手先として行動を起こす。次第に暴力的になるジャック、酒を飲ましてさらに思うがままに従わせようとする悪霊。ダニーは、ハロランにテレパシーで助けを呼ぶ。スティックを持ってウェンディーやダニーを襲うジャック。ダニーを前にして、一瞬優しい父に戻る。ホテルを爆破することで悪霊に立ち向かうしかない。ジャックは自分の心の中の悪霊と戦い、ボイラーの圧力を上げる。ホテルは爆破炎上。10年後、ダニーの高校の卒業式。主席で卒業するダニーの前に、笑顔の父ジャックが現れる。

 意味あるホラーがいい

初めの「シャイニング」がどんな映画か知らないけど、ただモンスターが出てくる映画ではなく、その現象の意味を探ろうとする映画だった。スティーブン・キングの作品はそういったものを重視している。ただ、長い。裏表のディスクが1枚、ともう1枚の2枚組。4時間以上の大作だ。ダニーに並はずれた超能力で、幽霊たちをけちらかすのかと思ったけど、そうじゃなくて父親の愛情が悪霊をやっつけてハッピーエンドになった。それでいいと思う。悪霊は心の問題なのかもしれない。自分の心の中にいる悪魔と天使の戦いが基盤になるのだと思う。だから、最後は自分の心を支配しようとしていた悪魔と戦った父親の勝利だったのだ。だからすっきりできる。あのままじゃあ、あのお父さんはろくでもない父親ということになってしまう。モンスターが出てこないホラー、何かを訴える意味のあるホラーは、おもしろい。

 風邪が長引いている。ひどいのかどうなのかわからない。咳が少し。頭痛と肩こり、呼吸が少し苦しい。喘息? 子どもの頃は、喘息の発作で、深夜病院に行ったものだ。不思議と病院の建物に入ると、少し発作が治まる。安心するのだろうか。太い血管注射をした。しばらくして吸入器が出て、発作が起きるとそれをすれば治まった。中学生ぐらいになったら喘息そのものが消えた。鼻炎とアトピーに変わった。自分はどうしてこんな病気になったのだろうか。体は弱い、何の特技もない、まるで出がらしのような人間。体がもっと健康だったら、何かが変わっていたかもしれない。なんて今更考えても仕方ない。また喘息が起きるとなるといやだ。しんどい。風邪よ早く治ってくれ。

GAME [ゲーム]

2008年12月26日 | ホラー

2007年 アメリカ 97分
■原題「BURIED ALIVE」
■2008.12.20 DVD
■監督 ロバート・カーツマン
■出演
   トビン・ベル  リア・レイチェル
   エリン・ロキッツ   ジャーメイン・デ・レオン
   テレンス・ジェイ   スティーヴ・サンドヴォス

 《story》

「死のゲームはまだ終わっていない」

金を掘り当て財を成した一族。そこでは、妻を生き埋めにしたり、家族が殺されるなど、悲惨な事件が起きていた。その末裔が、埋められた金を探し出そうと、人里離れた屋敷を訪れる。そこでは、大学のクラブの入会儀式のゲームをしようとしていた。しかし、生き埋めになった女の霊が現れ、ひとりずつ惨殺されていく。取られたペンダント取り戻そうとしていた。彼らを驚かそうとやってきた屋敷の管理人も殺されてしまった。末裔の二人は、地下に追いつめられ、ペンダントを取られ、埋められていく。


 道路にたたずむ老婆

あのシーンは良かった。車で通り過ぎてもまた現れる老婆。そして目の前に現れ、車のフロントガラスににぶつかる。しかし、何の痕跡もない。そこだけだね。何がゲームなのかよくわからなかった。「ソウ」を思わせるパッケージにだまされた。ゲームと老婆の恨みは別物。生き埋めになったつらさや恐怖がもっと出てくれば。あのペンダントの意味も、何かありそうで出てこない。背中にペンダントの入れ墨をしていた女も、初めは助かったけど、結局あとから殺された。ペンダントの意味がない。お守り代わりのペンダントを持っていた女も生き埋めだ。みんなみんな殺された。あれからあの老婆はどうなったのだろうか。

 「待って」って言われるのと、「先に行って」と言われるのと、どちらがいい。私は後者が多い。だから一人で行くことになる。一人ですることになる。人とうまくチームを組めないからそれでもいいんだけど、でもさみしいよね。「待って」って言われる方が、自分に期待されているようでうれしいかも。「いっしょに」っていうことだからね。「待ってよ、一緒にしようよ」と言われる方がいい。「もう、早くしてよ。待ってるんだから」なんて言いながら、ぶつぶつ言いながら、並ぶ。横に並ぶ。縦じゃなくて横に並ぶ。それが「待って」と言う意味なんだよ。横がいい、縦はいや。

オトシモノ

2008年11月16日 | ホラー

2006年 日本 94分
■2008.11.8 DVD
■監督 古澤健
■出演
   沢尻エリカ(木村奈々)  若槻千夏(藤田香苗)
   小栗旬(久我俊一)   浅田美代子(木村靖子)
   杉本彩

 《story》

「拾ってはいけない」
「消えていく。家族が、友だちが、恋人が、
              みんなはどこ・・・・・」

小学生の孝は、駅のホームで定期券を拾う。その後、奈々たちと出会ったあと、行方不明になってしまう。その後、今度は奈々の妹の範子が定期券を拾い、駅で孝を見たと携帯で奈々に知らせたあと行方不明になる。孝の家では、錯乱した母親の姿があった。一方、電車の運転手の久我は、トンネルの中で人が倒れているのを目撃し、列車を急停車する。しかし、そこには何もなかった。そんなことが何度もあり、落とし物係に回されてしまう。奈々と同じクラスの香苗のボーイフレンドは「やえこに気をつけろ」と言い残し、列車事故で亡くなった。彼を殺したと噂された香苗は奈々に励まされ親しくなる。二人は、真相を探るべく、落とし物係を訪ね、何度も書類に記入のある「やえこ」を見つける。香苗も行方不明となり、奈々と久我は、事故が多発しているトンネルに向かう。そこで見たものは・・・。

 意味がようわからんかった

行方不明になった人間が、またひょっこり出てくるのがようわからんかった。あの「やえこ」も、孝の母親の豹変も、何だか映画全体が素人っぽい感じがした。人が行方不明になったり死んでいるのに、世間が騒がないという違和感のある映画だ。世間と離れると異質になる。世間と交錯しながら進むホラーは、身近に感じるのではないだろうか。これは外れだった。奈々の沢尻が、苦労人に見えない。

私はよく写真を撮るけど、自分の写真を見るのはいやだ。鏡を見るのもいやだ。何て不細工なんだろうと悲しくなるし、自信のなさが大きく出てくるから。パソコンに入っている何年分かの写真には、ほとんど自分の写真はない。今、死んだら、遺影はどんな写真になるのだろうか。現在のひどい写真より、数年まえの少し若い写真ならいいかな。葬儀の話になるけど、密葬か何もしなくてもいい。「え、死んだん」で、通り過ぎてしまえばいい。影は影のまま・・注目されたくはないので、人に集まってほしくない。後でそうだったんだと軽く知ればいい。無になればそれでいい。忘れて欲しい。


 公式サイト「オトシモノ」

エクソシスト2

2008年10月31日 | ホラー

1977年 アメリカ 118分
■原題「EXORCIST II: THE HERETIC」
■2008.10.25 DVD
■監督 ジョン・ブアマン
■出演
   リチャード・バートン(ラモント神父)
   リンダ・ブレア(リーガン・マクニール)
   ルイーズ・フレッチャー(ジーン・タスキン博士)
   キティ・ウィン(シャロン・スペンサー)
   ネッド・ビーティ(エドワーズ)
   マックス・フォン・シドー(メリン神父)
   ジェームズ・アール・ジョーンズ(コクモ)
   ポール・ヘンリード(司教)
   ジョーイ・ローレン・アダムス  

  《story》

あれから4年。リーガンは、秘書のシャロンとともに、ニューヨークで落ち着いた生活を送っていた。リーガンは、ジーン博士のもとでカウンセラー受けていた。同じ頃、メリン神父の死の真相を探るべく、ラモント神父が調査に当たる。リーガンとジーン博士は、過去の隠された記憶を共有する装置で、異変にあう。立ち会ったラモント神父の判断で難を逃れたが、博士にはその記憶がなかった。ラモント神父は、メリン神父の過去を明らかにするためにアフリカに渡る。そこで、メリン神父がコクモという少年に悪魔払いの儀式をしていたことをつきとめる。そして、リーガンの中に潜む悪魔の存在を確信する。ワシントンのかつての部屋で、リーガンとラモント神父は悪魔と戦う。イナゴの大群の襲来、そして崩れる建物、ラモント神父は悪魔を追い払うことに成功する。

 全然継続性がなかった

続編は期待するものだが、これは見なければよかったと思ってしまう映画だ。リンダ・ブレアの成長した姿が見られたことだけが、良かったことに入るかな。あとは、全部、前作の張り合わせみたいだった。新しい恐怖はなかった。あの変な機械で、どこに悪魔が潜んでいたのかよくわからなかったし、無理やり目覚めさせた感じがする。イナゴがなんだったのか、なぜ家が壊れたのか、どうなって悪魔は退散したのかよくわからない。「3」もあるけど、どうしようかな。

子どもの誕生日。ケーキを買って、図書券を買って・・・ただ買っただけ、みんなでケーキを食べたかった。私は10時過ぎには布団に入る。朝早く起きて仕事する。私が寝た後、私以外のみんなで子どもを囲んでケーキを食べる。いつも蚊帳の外。声をかけてくれたら寝るのを遅らせるけど、そんなことはあるはずがない。ケーキひとつ何をみみっちーことを言うんだ。「おめでとう」でいいじゃないか。でもいつもいつも寂しいなあ。

ISOLA 多重人格少女

2008年10月19日 | ホラー

2000年 日本 94分
■2008.10.12 DVD
■監督 水谷俊之
■出演
   黒澤優(森谷千尋)  木村佳乃(賀茂由香里)
   手塚理美(野村浩子)  石黒賢(真部和彦)
   渡辺真紀子(高野弥生)
   寺島進   室田日出男

 《story》

「私の中にいる、13番目の悪魔」

阪神淡路大震災後の町に、ボランティアとして来た由香里。彼女は人の心のつぶやきが聞こえる超能力者だった。しかし、その力は彼女を苦しめるばかりだった。カウンセラーをしている浩子の元で、多重人格と言われる千尋と出会う。さまざま人格が現れ、13番目の「イソラ」という人格は凶暴で、自分も人も傷つけてしまう。震災で破壊された病院で、遊体離脱の実験をしていた部屋に入る。そこでは、高野自らが実験台となり、真部とともに実験が行われているときに震災が起きた。離脱したままの高野が千尋の13番目の人格として入り込んだのだ。高野を愛していた真部は自分の体の中に入るように説得する。真部は高野とともに飛び降り自殺する。

 また借りてしまった

ホラー映画を、しかも日本の映画を借りようとして、手に取った映画。実は以前にも見ていたのだった。見ていて、どこかで見たことがある映画だなと思いながらも、すっかり忘れているから、最後までみた。ヤフーの評価は星一つ。また見ることができたから星3つ。多重人格の特徴がもっと出てほしい。それがメインだと思うから。でも、メインは遊体離脱だった。それと人の心がわかる超能力。「イソラ」が入り込んだ人格。多重人格を副題にしているのだから、やっぱりそこに不思議さや恐怖を入れないとね。一人に人間が大きく変わった人格になるところが中心のはずだからね。

心が読める恐怖。若い頃、人の心が読めたらどんなにいいだろうと思った。でも、こうしてよく考えると、知らなくていいこともわかるってことだ。笑顔でいながら、心の中では罵っている。わからなかったらそれで済むことなのに、わかることで人が信じられなくなってしまう。人は聖人ではないから、いい顔いい心でいつもいられるわけじゃない。知らない方が、鈍感な方がいいのかもしれない。聞こえだしたら、みんなが自分の悪口を言っている声が、耳から離れないことだろう。心理学の本も買って、その道に進もうと思ったこともあったけど、カウンセラーが心の病で倒れてしまうようじゃ話にならないよね。

ソウ4

2008年10月18日 | ホラー

2007年 アメリカ 93分
■原題「SAW IV」
■2008.10.10 DVD
■監督 ダーレン・リン・バウズマン
■出演
   トビン・ベル(ジグソウ)
   スコット・パターソン(ストラム捜査官)
   ベッツィ・ラッセル(ジル)
   コスタス・マンディロア(ホフマン刑事)
   リリク・ベント(リッグ刑事)
   アシーナ・カーカニス(ペレーズ捜査官)

 《story》

「ジグゾー、死す」

解剖されるジグジーの胃の中から、密封されたマイクロカセットテープが出てくる。ホフマン刑事が呼ばれ再生された。「ゲームは始まったばかりだ」というジグゾーの声。ホフマン刑事とリック刑事が無惨な死体を発見し、アマンダに続く新たなジグゾーの協力者を想像する。帰宅したリックは何者かに襲われ、目覚めたときに浴槽の中にいた。そして、部屋には機械に縛られた女がいた。テレビには失踪した仲間が縛られていた。「救う」とはどういうことか。リックはゲームで試される。仲間を救うために、目の前の人間が死んでいく。一方、ホフマンは、ジグゾーの元妻のリンダの尋問を始める。お腹の子どもが死ぬまでは、ジグゾーも普通の男だった。しかし、彼のゲームは始まった。リックが縛られた仲間を救うために、部屋に行き着いたとき・・・すべてが終わった。

 よく考えるものだよ

さまざまな拷問の道具と方法をよく考える者だ。結局、人間はすべて悪だ。殺されて当然、殺して当然。自分を棚の上に置いて、殺される人間と殺す人間を戦わせる。そして、いかにして残酷に苦痛を大きくして殺すか、その方法を練る。殺したくなくても殺させる、非人間的なゲーム。これは戦争だ。権力者がやろうとしていることと同じかもしれない。前作に出ていた人なんて覚えていないから、だれとだれが結びつくのかよくわからないし、ただいかに残酷に殺すかしか見えてこない。
最初の解剖のシーンはすごかった。あんなにリアルに作れるんだと驚いた。実際の解剖もそうなんだろうな。きっと数人で確認しながらするはずだ。いくついもの目でみながらしなければ、密室でいかようにも変えられる。あんなカセットをどうやって胃の中に入れたのか不思議だ。動き出す操り人形もおかしなものだ。一瞬にセットされる拷問道具。いつ誰がどうやって、あんな道具を作りセットできたのか。道具の失敗はないのか。などと映画にケチをつける。できるわけないことをやるから映画はおもしろいのだ。

金閣はだれのものか。そんな疑問がふと浮かぶ。お金を払って金閣を見る。そのお金はだれかのものになるのだろうか。街の収入、国の収入。それとも足利義政の子孫が経営しているの。京都のたくさんの大きな寺。お金をはらって入る。寺は税金免除だとか。どこにお金は行くの。お寺も個人の物なのだろうか。観光地に行くと、それは町や県や国が経営していて、維持資金のために入場料なるものを得ていると思っていたけど、そうではないところがけっこうあるようだ。だれか個人の儲けのために、自然や歴史文化なども使われているのだろうか。お寺って、貧しい庶民のために、心を豊かにさせるためにあるものだと思っていたけど、いばる坊さんが、高価な衣装で高級車に乗って、料亭に・・・。なんて聞くんだけど。ホント?

 公式サイト「ソウ4」

ヒルズ・ハブ・アイズ2

2008年10月12日 | ホラー


2007年 アメリカ 89分
■原題「THE HILLS HAVE EYES II」
■2008.10.3 DVD
■監督 マーティン・ワイズ
■出演
   マイケル・マクミリアン(ナポレオン)
   ジェシカ・ストループ(アンバー)
   ダニエラ・アロンソ(ミッシー)
   ジェイコブ・バルガス(クランク)
   フレックス・アレクサンダー (サージ)

 《story》

あの惨劇の場所で、軍事調査が行われていた。訓練生たちが到着したとき、調査にあたっていた科学者の姿がなく、通信も途絶えた状態だった。丘の上から光を出して合図する者がおり、探索にいく。しかし、一人ずつ仲間が消えていく。そして惨殺された科学者や仲間の死体を見つける。奇怪な姿の人間が彼らをねらっていた。仲間が炭坑の穴に連れ去られ、救出に向かった。彼ら奇怪な人間は、女を誘拐し子どもを産ませ生きながらえていた。

 つい見てしまったけど

ただのスプラッターだった。何の得るものもなかった。核実験で、彼らが奇怪な姿になり人間を襲うとなると、それは悲劇であり罪だ。放射能を浴びたことで、彼らのようになるなら広島の被爆者はどうなる。そう考えると腹が立ってくる。優しいモンスターがいたが、凶暴で当たり前で優しさがひときわ異常に感じ、それ故に生きている人間こそわがままで自分勝手で、あんなもの全て死んでしまえと、見ている方も凶暴になっていく。核とからめているところがひかかって仕方ない映画だ。