そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

名探偵コナン11 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)

2006年04月30日 | アニメ


2006年 日本 111分
2006.4.30 TOHOシネマズ緑井 with h/t
■監督  山本泰一郎
■声の出演  高山みなみ(コナン)  山崎和佳奈(毛利蘭)  神谷明(毛利小五郎)  茶風林(目暮警部)  緒方賢一(阿笠博士) 堀川りょう(服部平次)

《story》

「探偵たちよ、安らかに眠れ-」
「君たちに、あるひとつの事件を解決してもらいたい。
 もしも失敗したそのときは・・・」
「愛する人をなくす気持ちが、分かるかね?工藤くん。」


コナンと少年探偵団、小五郎、蘭は、謎の依頼主から、招待を受け、テーマパークに隣接する超一流ホテルにやってくる。そこで全員、テーマパークをフリーに行動できる時計をつけさせられる。その時計は、実は、時限爆弾がセットされたもので、コナンと小五郎がある事件を解決しなければ、爆破される。二人、ヒントをもとに事件の真相からさぐり始める。そして、現金強奪事件、ある大学の探偵クラブのメンバー、そして怪盗キッドが関わっていることを知る。さらに、服部平次も同じ立場に立たされていて、共同で捜査に乗り出す。

◎わかりやすい展開で、それでもハラハラさせられる。コナンは大人が見ても楽しめる。現実から考えると無理はある。しかし、ストーリーが丁寧に仕組まれていて、多くのキャラクターを出したいという思いも違和感のない流れも十分満足できる。要所に笑いもあり、最後のスーパーのあとの一こままで見逃せない。劇場ではスーパーが流れだすと帰り始める人がいた。でも、テレビのコナンでも、このあとにオチがある。と思っていたらやっぱりあった。子どもと見にいくには最高だ。

公式サイト「名探偵コナン11 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」


ベスト・キッド3 最後の挑戦

2006年04月30日 | ラブロマンス/青春


1989年 アメリカ 113分
■原題「The Karate Kid Part III」
■2006.4.30 wowow
■監督 ジョン・G・アヴィルドセン
■出演 ラルフ・マッチオ(ダニエル) ノリユキ・パット・モリタ(ミヤギ) ロビン・リヴリー(ジェシカ) ショーン・キャナンマイク・バーンズ() トーマス・イアン・グリフィス(テリー・シルヴァー) マーティン・コーヴ(ジョン・クリーズ) ジョナサン・アヴィルドセン(スネーク)

《story》

1作目で、大会の決勝戦でダニエルに優勝を勝ち取られ、道場の弟子も失ってしまったコブラ会のクリーズは、実業家のテリーに復讐を頼む。テリーは、次の大会でダニエルを陥れようとたくらむ。まずは試合に出せようと執拗ないやがらせを繰り返す。そしてついに無理矢理試合に出る書類にサインをさせ、クリーズ自らダニエルの精神を混乱させる練習をさせるのだった。

◎1度見た映画だった。1作目、2作目もずっと昔見ていた。ただ心を高ぶらせる試合と精神集中させる試合が対比されている。日本的なものは確かに後者だろう。無駄な動きもなく、最低限の防御に効果的な攻撃を最小限に与えるだけ。ダニエルの心が次第に落ち着かなくなっていくようすがよくわかる。でも、心の強さ、優しさでもあるが、それが土台としてあるいこと(根っこ)を信じているミヤギ。ミヤギの冷静さは、失敗しながら成長していくダニエルにあたたかい眼差しとして注がれている。


隣人13号

2006年04月29日 | サスペンス/ミステリー

2005年 日本 116分
■2006.4.29 wowow
■監督 井上靖雄
■出演 中村獅童(13号) 小栗旬(村崎十三) 新井浩文(赤井トール) 吉村由美(赤井のぞみ) 石井智也(関肇) 松本実(死神) 劇団ひとり 三池崇史(金田)

《story》
小学生のときにひどいいじめを受けた十三。10年ぶりにその町に帰ってきた。いじめを受けた赤井に復讐するためだった。自分と全くちがった人格、凶暴な13号を作り出して、赤井の会社にも入り込むことができた。しかし、次第に自分自身もうひとつの人格13号をコントロールできなくなっていく。

◎なかなかおもしろいアイデアだった。コミックで人気が出たということだが、人間の中にあるもうひとつの人格に惹かれるのだと思う。その人格は自由に何でもできるところが、今の人間の欲望をそのまま表しているからだろう。今の世の中、腹が立つことが多い。そして、すぐに腹がたってしまう。しかし、それが自由に表に出せない苛立たしさがある。出したら異常だ。我々人間は理性で社会を作っているのだから。けれでも、そんなことおかまいなしにわがままにやりたい放題する人間は存在する。正直で謙虚に生きる人間が犠牲になる。だからこそ、復讐は共感をよぶ。自分ができなかったことを画面でやってくれる。ラストは強い願望が現れている。こうしてくれたらいいんだよ、って。何もかもすっきりできる。何もかもなかったかのように。

公式サイト「隣人13号」

ターミナル

2006年04月29日 | 人間/社会派ドラマ


2004年 アメリカ 129分
■原題「The Terminal」
■2006.4.29 wowow
■監督 スティーヴン・スピルバーグ
■出演 トム・ハンクス(ビクター・ナボルスキー) キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(アメリア) スタンリー・トゥッチ(ディクソン) チー・マクブライド(ジョー) ディエゴ・ルナ(エンリケ)

《story》

「彼はそこで待ち続けた。
 約束を果たすために。」

ニューヨークの空港に降り立った。入国の許可を得るためにパスポートを見せた。しかし、許可のスタンプを押してもらえず、奥の部屋に通された。彼の名はナボルスキー。英語は勉強中でまだわからない。「あなたの国は、たったいまクーデターが起きてなくなった。だから入国の許可は出せない。ターミナルで待ってください。」それが始まりだった。改装中の店舗に住み着き、不思議な生活が始まる。正直で純粋で、しかも彼には大きな夢があったからだ。食べていくために、カートを集めて戻し金を集めたり、左官の手伝いをしたり、はじめ敬遠されていた彼も、次第にターミナルの住人(働いている人)と親しくなっていく。さあ、彼はニューヨークの町に足を入れることができるのだろうか。

◎とってもおもしろく見ることができた。実在の人物がいるとか。たぶん映画はかなり脚色されているだろうが、おもしろいのは、彼が次第にターミナルの人気者になっていくところだと思う。彼の純粋さ真面目さ、それと対照的に空港警備局主任の冷たい行動。最後はたくさんの人の和のあたたかさに触れることができる。
成功する映画を見るとき、そこに偶然の出会いや、その人が持っている才能などがうまくかみあっていることを思う。だから、反対にもし左官の才能がなかったら、彼がいやしい行動をとっていたら、多少気の荒い人だったら。そうだったら、物語にならないし、映画にはならない。
世の中きまりにしばられているけど、人のあたたかさの方がそれより大事なんだということ。私たち民衆はいつも手を取り合って、支配者にきちんと立ち向かっていかなければいけないこと。たとえきまりをやぶっても守らなければいけない人の和があること。そんなことも感じる映画でした。

公式サイト「ターミナル」


ソフィーの選択

2006年04月28日 | 人間/社会派ドラマ


1982年 アメリカ 152分 
■原題「Sophie's Choice」
○アカデミー賞 / 第55回(1983年)主演女優賞
○ゴールデン・グローブ / 第40回(1982年)
■2006.4.28 wowow
■監督 アラン・J・パクラ
■出演 メリル・ストリープ(ソフィー) ケヴィン・クライン(ネイサン) ピーター・マクニコル(スティンゴ) リタ・カリン(イェッタ) スティーヴン・D・ニューマン(ラリー) ジョシュ・モステル(モーリス・フィンク) グレタ・ターケン(レスリー)

《story》

アメリカ南部からニューヨークにやってきた作家志望のスティンゴ。同じアパートの上階に住んでいたソフィーとネイサンと親しくなり、奇妙な交流が始まった。ネイサンは時にソフィーとスティンゴの二人に、異常なまでの愛情を示し、また時に被害妄想的な行動に出た。しかし、ソフィーはドイツ収容所でのつらい過去があった。スティンゴは次第にソフィーに惹かれていき、彼女の悲惨な体験を階間みるのだった。

◎「ソフィーの選択」それは到底できない選択だった。それを無理にでもさせてしまう戦争こそあってはならないものだった。戦争が終わった今も、過去は消えることなく、心と体をむしばんでいく。そんな彼女の支えになったのだネイサンだった。彼の分裂病的な相反する行動について、きっとソフィーはわかっていたと思う。けれど、自分を救ってくれたネイサンを突き放すことはできない。それはかって失った多くの命があるからだと思う。それ以上難しいことはわからない。ただ、戦争がどれだけ人の心をむしばんでいくのか、たとえ終結しても、それをどこまでもひきずっていく。戦争は絶対いやだ。


マイ・ボディガード

2006年04月25日 | アクション

2004年 アメリカ 147分
■原題「Man on Fire」
■2006.4.25 wowow
■監督 トニー・スコット
■出演 デンゼル・ワシントン(ジョン・クリーシー)  ダコタ・ファニング(ピタ・ラモス)  クリストファー・ウォーケン(レイバーン)  ラダ・ミッチェル(リサ・ラモス)  マーク・アンソニー(サムエル・ラモス)

《story》

ジョン・クリーシーは、かって米軍の対テロ部隊で16年間暗殺の仕事をしていた。引退したあとは、その罪の意識に悩まされていた。そんな彼に、軍の先輩のレーバーンが、誘拐が多発しているメキシコで身辺警護の仕事をしないかと誘う。クリーシーは、実業家タモスの娘ビタの警護をすることとなる。ビタは彼に親しく近づいてくるが、不器用なクリーシーは冷たくはねのける。しかし、ビタの純粋さに次第に惹かれていき、心を開いていく。そんなとき、ビタが武装した一団に襲われ、誘拐される。クリーシーも銃撃に会い負傷する。

◎ビタは賢い子だと思った。ただ純粋で無垢なだけでなく、クリーシーの心を開かせようとする意図的な場面もあったから。彼なくてもだれでも、彼女の魅力にひかれていくかもしれない。しかし、こんな世の中って悲惨だ。お金がないと命も守れない。警察は信用できない。平和どころじゃない。正義なんてどこにもない。ボディーガードだってお金もうけのため。たまたま彼の心の中に良心があったから、彼女の心を受け入れ、本気で彼女を守ろうとした。そして、本気で命をかけて復讐しようとした。正義が堂々とまかり通る世の中でなくてはいけない。お金もうけだけに走って、人の心の結びついた感動を忘れてはいけない。理想を失ってはいけない。彼女の純粋さはそんな希望と夢を与えてくれる。

サマリア

2006年04月23日 | 人間/社会派ドラマ


2004年 韓国 97分
■原題「Samaritan Girl」
○ベルリン国際映画祭 / 第54回(2004年)銀熊賞(監督賞)
■2006.4.23 wowow
■監督 キム・ギドク
■出演 クァク・チミン(ヨジン) ソ・ミンジョン(チェヨン) イ・オル(ヨンギ) クォン・ヒョンミン  オ・ヨン  イム・ギュノ

《story》

「この痛みを抱いて生きる」

「新約聖書ヨハネ第四章に登場する、名もなきサマリア人の女性のこと。
罪の意識のために隠れるように生きてきたが、
イエスと出会い罪を意識することで
生まれ変わったように信心深く生きた人物。」

高校生のヨジンとチェヨンは、いつのころからか大親友となって、ともに行動していた。ヨジンが電話でのやりとりやお金の管理をして、チェヨンは援助交際をしていた。チェヨンは、二人で旅行に行くために、楽しみながら援助交際をしているみたいだった。しかし、ヨジンは罪のチェヨンに対し罪の意識がふくらんでいた。
そんなとき、チェヨンが男といたホテルに警官が捜査に入ってきた。チェヨンは窓から飛び降り、死んでしまう。ヨジンの親友に対する罪の意識はますます強くなる。そして、ヨジンはチェヨンと関係した男たちにお金を返し、自分もその男達と関係を持つといった行動に出る。
ヨジンのただ一人の肉親である父は、ヨジンの行動に不審を抱き、密かに彼女をつけるのだった。

◎悲しい物語である。確かにヨジンの行動は純粋なのかもしれない。それだけに、父親の気持ちは、いてもたってもいられない激しいものになっていく。しかし、なぜ娘の前に出て止められないのか。怒れないのか。ヨジンの気持ちがあまりに純粋で、親友に対する素直な気持ちから起こった行動だからか。真っ直ぐにしか見られない。危険な足下に気づいたとき、立っていられず、落ちてしまうかもしれない不安からか。結局、言葉を交わすことなく、物語は進んでいく。
韓国映画はそんな激しい言葉のやりとりなく、切なく行動で表現するところが好きだ。しかし、現実問題として、援助交際に対する罪の意識は、双方ともこれほどまでにあるものなのだろうか。

公式サイト「アマリア」


白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々

2006年04月23日 | 人間/社会派ドラマ


2005年 ドイツ 121分
■原題「Sophie Scholl - Die letzten Tage」
○ベルリン国際映画祭 / 第55回(2005年)-銀熊賞(監督賞)、銀熊賞(女優賞)
2006.4.23 サロンシネマ1
■監督 マルク・ローテムント
■出演 ユリア・イェンチ(ゾフィー・ショル)  アレクサンダー・ヘルト(ロベルト・モーア尋問官)  ファビアン・ヒンリヒス(ハンス・ショル)  ヨハンナ・ガストドロフ(エルゼ・ゲーベル)  アンドレ・ヘンニック(ローラント・フライスラー裁判官)

《story》

「ヒトラー政権に立ち向かった
 21歳の女性ゾフィーの勇気に
 世界中の観客が
 すすり泣いた感動の実話」

1943年ミュンヘン、ヒトラーの政権下、言論への弾圧は厳しさを増していた。そんな中で、戦争の終結を叫ぶ地下組織が存在した。彼らは「白バラ」と呼ばれていた。ある日、秘密裏に大量の郵送のビラを作成した後、余ったビラを大学の校内で配る計画を立て、決行したのがショル兄妹だった。最後のビラを3階でばらまいたあと、警備員に呼び止められ、警察に連行される。取り調べを受け、しらを切っていたのだが、家宅捜査で見つかったメモなどが証拠となり、自白することとなる。ゾフィーは、信念を持って、自分の行動の正当性を語るのだった。そして、即裁判が開かれ、さらに即死刑判決が言い渡され、執行猶予もなく、処刑されるのだった。

◎たった5日間で調書、裁判、処刑と、人間の信念と良心にどれだけ恐れおののいたかを感じる。何が正しくて、何を元に人は生きるのか。思っていることが自由に言えなかったあの時代に、死を覚悟しながらも、勇気をもって、良心を貫き通した彼らに感動する。今、60年以上もたって、こうして彼らの行動が多くの人の心に焼き付く。そうなれば・・と思っていなかったと思うが、今もなお多くの人に感動と勇気と良心を与え続けていることにまちがいはない。あの裁判官は、今、言論を抹殺した悪人として、歴史に残されていく。しかし、その根本はヒトラーであり、またヒトラーを作った人々であり、多くの人がそうならざるを得なかった悲劇があったのも事実である。人間の集団に覆い被さる見えない縛りほど怖いものはない。みんながそう言うから正しいわけではない。
ゾフィーの両親が処刑の前に面会する。その両親の言葉の中に、「誇りに思う」という言葉があった。立派な両親だと思った。死んでいく子どもを非難しない。最後まで信念を持たせていく、両親の勇気と優しさに感動する。

公式サイト「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」


セルラー

2006年04月22日 | サスペンス/ミステリー


2004年 アメリカ 95分
■原題「Cellular」
■2006.4.22 wowow
■監督 デヴィッド・R・エリス
■出演 キム・ベイシンガー(ジェシカ) クリス・エヴァンス(ライアン) ウィリアム・H・メイシー(ボブ・ムーニー) ジェーソン・ステーサム(イーサン)

《story》

「見知らぬ部屋。見知らぬ男たち。
 最後の望みは、電話の向こうの見知らぬ人。」

突然。ジェシカの家に男達が押し入り、メイドを射殺し、彼女を誘拐する。どこだかわからない屋根裏部屋に押し込められ監禁される。柱に掛けてあった電話は粉々に壊された。彼らは誰なのか、何のために自分を誘拐したのか、何もわからないまま、彼らは夫の居所を追究するのだった。だれもいなくなった屋根裏部屋で、壊れた電話の配線をつなぎ、助けを求めようとした。そしてやっとつながった相手先は、だれだかわからぬ男ライアンの携帯だった。最初、彼女のことを疑っていたライアンも、そばで聞こえる荒々しい男の声で、真実であることを知る。そして彼女を助けるために、行動を起こす。

◎なかなかおもしろい発想だと思った。壊された電話。それを直して助けを・・自分でもそうするかもしれない。ただ、知識がないから直せないだろうけど。受ける立場で考えてみよう。もし、こんな電話が突然入ったら、やっぱりイタズラだと思うよね。多分すぐに切ってしまう。最初ちゃらんぽらんに見えたライアンは実は優しい男だった。勇敢にも彼女の一家を救おうとする。さらに、犯人は背後にもいた、となると逃げ出したくなるけど、彼はちがった。敵だと思われた中にも味方がいたことも救いだった。


アルマゲドン

2006年04月22日 | SF

1998年 アメリカ 152分
■原題「Armageddon」
■2006.4.22 wowow
■監督 マイケル・ベイ
■出演 スタンパー:ブルース・ウィリス(ハリー・S) リヴ・タイラー(グレース・スタンパー) ベン・アフレック(A・J・フロスト) ビリー・ボブ・ソーント(トルーマン総指揮官) ウィル・パットン(チャールズ・“チック”・チャップル) スティーヴ・ブシェミ(ロックハウンド) ピーター・ストーメア(レヴ・アンドロポフ) オーウェン・ウィルソン(オスカー・チョイ) キース・デヴィッド(キンゼー将軍)

《story》
地球のさまざまな場所で隕石の被害が多発した。小惑星が地球に向かって猛スピードで接近していた。地球と衝突まであと18日。人類滅亡の日「アルマゲドン」が近づいていた。
この小惑星に核を打ち込んでも表面で花火を打ち上げるようなもの。地中深くで核を爆発させれば、軌道を変えることができる。そこで選ばれたのが、石油採掘のプロたち。この12人はもちろん宇宙旅行の経験はない。月に行くよりも、はるかに危険である。しかし、地球を救うために、彼らはシャトルに乗り込んだ。

◎もうすでに3回くらい見ただろうか。何度見てもおもしろいし、涙があふれてくる。
思いもつかないアイデアに驚く。とは言っても、核を打ち込んでもだめなら、内部で爆発させる方法は必然手的に生まれる。それを、民間の石油採掘を職業としている人たちにやらせるために、急きょ宇宙飛行士に仕立て、宇宙に送るところが映画ならでは。しかも、前半の打ち上げるまでの雰囲気と、後半の宇宙での雰囲気は180°ちがう。後半はスリルいっぱいのアクションに変わる。あの何度もやってくる危機が、うまく乗り越えられるとわかっていてもハラハラさせられる。
そして、人と人とのつながりを感じさせる場面がいっぱい散りばめられている。離婚をした妻と子どもに会いに行くシーン。始めセールスマンと言われていたのに、テレビ映るその人を「あれはパパよ」と言うシーン。娘の婿を助けるシーン。ただ、あの精神錯乱の迷惑な行動を男はいやだな。結局、何もせずにいいカッコして帰ってきただけのような気がする。
まあ、こうして全世界がひとつにつながれば何よりだ。