そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

ラスト・プレゼント

2009年04月29日 | ラブロマンス/青春

2001年 韓国 112分
■原題「LAST PRESENT」
■2009.4.4 DVD
■監督 オ・ギファン
■出演
  イ・ジョンジェ(ヨンギ)  イ・ヨンエ(ジョンヨン)
  クォン・ヘヒョ(ハクス)  イ・ムヒョン(ハッチョル)
  コン・ヒョンジン(ヨンギの相棒チョルス)
  ユン・ジニョン(ジニョン)  サ・ヒョンジン(ヘジョン)
  イ・インチョル(詩が好きなジョンヨンの先生)
  イ・ムンシク (ヨンマン)  

 《story》

「あなたは 世界が私にくれた 最高のプレゼント」

ヨンギ、親の反対を押し切ってコメディアンの道に進み、ジョンヨンと結婚。しかし、なかなか売れない。最愛の息子を失い、いつしかベッドも別々。会えばけんかの二人。ある日、ヨンギはジョンヨンの店の権利書を持って詐欺の男の元に・・。しかし、その詐欺男たちから、妻ジョンヨンの死を待つばかりの病気のことを知る。ヨンギはジョンヨンのためにしんどい仕事も引き受ける。そして、ジョンヨンが古いアルバムを広げ、名前を書き出しているのを見る。死ぬ前に会いたい人と思い、詐欺男に捜すように頼む。お笑いのテレビ番組で決勝に登りつめるヨンギのコンビ。ジョンヨンが会いたかった初恋の人物は、ヨンギだった。

 見たことある映画だった

それは、日本ドラマだった。たしか堂本剛がヨンギの役をやっていたような気がする。だから、どこかで見たようなストーリーだったのだ。この韓国のラストプレゼントが大元だとか。イ・ヨンエが見たくて借りたのだけど、チャングムのイメージを払拭しなければ、彼女の良さが見えなくなってしまう。ついついチャングムとかぶらせてしまって、難癖をつけてしまう。韓国の映画やドラマで、よく余命が限られてしまうような病気にかかることがある。いつもはっきりとした病名がわからない。それに、重い病気だというのに、すぐに退院して、普通の生活にもどる。あれは不思議だ。それに、椅子にすわったまま死んでしまうのも現実にはありえない。でも、見てしまう。日本の映画やドラマなら、きっと大文句を言ってしまう。でも、韓国だと大目に見てしまう。どうしてだろう。ヨンギのお笑い決勝、客席で泣き笑いするジョンヨン。いずれ一人で生きていかねばならないヨンギへの思い。それが今までの厳しさであり、突き放してきた意味だった。でも、弱さをさらけ出し、頼ってほしい、寄りかかってほいしいという気持ちも見え隠れ。

 公式サイト「ラスト・プレゼント」

 新しい映画館2回目だ。1回目は試写会。今日は、ポイントカードで1000円。5月いっぱいいつでも1000円で見られる。それに、エグゼクティブシートという豪華な座席がそのままの料金で座れた。と言っても、そばに小さなテーブルがあって、隣との距離や前後が大目に開いているだけ。シートはTOHOが一番。でもまあ、近くて安くて、ポイントもつくなら、ここがいい。ただ、近いだけに知った人と出会うのがいやだなあ。今日も職場の人が1つ隣りにすわった。びっくり。まあ、それもいいことだと思うようにしよう。

釣りキチ三平

2009年04月29日 | ラブロマンス/青春

2009年 日本 118分
2009.3.28 TOHOシネマズ緑井 with t
■監督 滝田洋二郎
■出演
   須賀健太(三平三平)  塚本高史(鮎川魚紳)
   香椎由宇(三平愛子)  土屋太鳳(高山ゆり)
   小宮孝泰(松山)  志村東吾(竹田)
   安居剣一郎(梅澤)  萩原聖人(三平平)
   渡瀬恒彦 (三平一平)

 《story》

「冒険は、いつだって、君のそばにある」

東宝地方のある川で開かれた釣りの大会。優勝したのは、13才の三平だった。その様子を見ていた、アメリカで釣りのプロとして活躍する鮎川は、竿作りの名人三平の祖父の家で世話になる。そこで、三平は「夜泣き谷の怪魚」の話を聞き胸躍らせる。三平を東京の教育を受けさせようと帰っていた姉と、祖父、鮎川、三平は、夜泣き谷を目指して出発する。道無き道を進み、人が訪れることのない奥地の夜泣き谷に着く。そこには、亡き父を感動させた魚神がいた。三平は、この怪魚を釣り上げることができるだろうか。

 ちょっと期待はずれ

このマンガは知ってはいるけど、本格的に読んだことはない。1ページぶち抜きで、大物を釣り上げているシ-ンが印象に残っている。須賀健太は三平にぴったりのイメージだ。マンガの内容はよく知らないけど、映画では何となく期待はずれ。マンガの内容を知らないのに、なんだかマンガチックでリアルな映画には合わないと思った。マンガは、そのマンガのイメージが強いから、マンガを知っている者にしてみれば、そのマンガのイメージを越えるのは並大抵のことではないと思う。まったくマンガを知らない方が、映画の良さがわかるかもしれない。

 公式サイト「釣りキチ三平」

 迷いとミス。ミスがあるから迷う。自分が考えたことややったことがいいのかどうなのか自信が持てない。迷うと行動力がなくなり、もっとミスが多くなる。結局、ミスがあっても迷わず行動すること。そうでなければ前に進めない。進まなければ生きていけない、生活できないのだから、ミスがないように慎重に考えながら、思い切って行動する。大失敗したときはそれで終わり。でもそれを恐れていては、ひとつの動けなくなってしまい、きっと精神的に病んでしまう。前を向いて、思い切って、進もうじゃないか。いつもミスがあるとは限らない。予想以上の成果があがることもあるよ。

キサラギ

2009年04月26日 | コメディ


2007年 日本 108分
■2009.3.28 DVD
■監督 佐藤祐市
■出演
   小栗旬(家元)
   ユースケ・サンタマリア(オダ・ユージ)
   小出恵介(スネーク)  塚地武雅(安男)
   酒井香奈子(如月ミキ) 香川照之 (いちご娘)

 《story》

「自殺したアイドル、如月ミキの一周忌。
        男5人、この部屋で事件は起こる」
「アイドル、如月ミキ。彼女の自殺の真相は。
       男、5人。愛とドキドキの密室サスペンス!?」


あんまり売れていないアイドル如月ミキの自殺から1年。ネットで知り合った熱狂的なファンが初めて顔を合わせて集う。掲示板の家元、オダ・ユージ、スネーク、安男、イチゴ娘、みんな男。どれだけ熱狂的なファンなのか競い合うように話す5人。しかし、だれかがふっとつぶやく。「彼女は自殺なんかするような人じゃない。」「彼女は殺されたんだ。」・・・彼女の家に忍びこんだことがわかった父。元マネージャー。彼女の田舎での友達。彼氏。さまざまな事実が明らかに。彼女は本当に殺されたのか。

 期待ほどでは

けっこうこれはいいという評価を目のしたので期待していた。レンタルでも、いつでも貸し出し中で、やっと手に入れた。それだけおもしろい作品なのだろうと楽しみにしていた。ところが、それほどでもなかった。確かに、二転三転する如月ミキの死の真相、そして明らかになるメンバーたちの新事実。そこには別な角度から見る楽しさはあった。でも、心を揺さぶるような場面はなかった。ミキとのつながりが、一人目のあとは、他の人のつながりもうっすら垣間見えた。メンバーだけが皮がはがれ、ミキ自身の驚きの事実なく終わってしまったところが、なんだか物足らない。だからミキなんだと、最後のどんでん返しのようなものを期待したのだけど。歌って踊って終わった。

 公式サイト「キサラギ」

 仕事さえしていればいい。休日も出勤。出来なかった仕事を片づける。だれもいない職場で黙々と。やらなければやらないで済む。でも、あとでマイナスに響く。やっておけば楽だったのにと思う。ノルマがあって、それだけやればいいのであれば、気分がすっきりする。でも、そうではない。やるべきことはあげればきりがないくらい出てくる。やらなければ、自分に返る。やったからといって賃金にはならない。精神的にも落ち着くためには、やらなければならない。子どもを学校に通わせるためにも、やらざるを得ない。仕事を続けていけるように、少しでも平日に楽に仕事ができるようにやる。そんな職種。理解できないだろうなあ。なんだか虚しくなってくる。


宮廷女官チャングムの誓い

2009年04月25日 | その他


■2003~2004年 韓国テレビドラマ
■2009.3.25 DVD
■出演
   イ・ヨンエ(ソ・ジャングム=チャングム)
   チ・ジニ(ミン・ジョンホ)
   ホン・リナ(チェ・グミョン)
   ヤン・ミギョン(ハンサングン)
   キョン・ミリ (チェサングン)
   イム・ホ(中宗) 
   イム・ヒョンシク(カン・ドック)
   クム・ボラ(トックの妻)
   パク・ウネ(イ・ヨンセン)
   イ・イプセ(ユン・ヨンノ)   


 《story》

第1話「二人目の女」

第2話「永遠の別れ」

第3話「夢の宮中」

第4話「母の教え」

第5話「変革」

第6話「追放処分」

第7話「失意の日々」

第8話「女官への道」

第9話「最初の料理」

第10話「呪いの札」

第11話「真相究明」

第12話「ハンサングンの賭け」

第13話「みそ騒動」

第14話「蜂の針」

第15話「捨てられた食材」

第16話「真心」

第17話「疫病と策略」

第18話「料理人の信念」

第19話「対決」

第20話「誘拐」

第21話「野いちごの味」

第22話「無念の死」

第23話「横領発覚」

第24話「危機迫る」

第25話「母の敵(かたき)」

第26話「罠(わな)」

第27話「偽りの自白」

第28話「助け船」

第29話「一筋の光」

第30話「新たなる挑戦」

第31話「初めての鍼(はり)」

第32話「無罪放免」

第33話「うぬぼれ」

第34話「王の怒り」

第35話「疑惑」

第36話「誤診」

第37話「母・皇太后」

第38話「丸薬の秘密

第39話「ヨリの企み

第40話「疫病発生」

第41話「ヨンセン懐妊」

第42話「王の病」

第43話「皇后の決断」

第44話「投獄」

第45話「失明の危機」

第46話「医局長の遺書」

第47話「口封じ」

第48話「チェ一族の崩壊」

第49話「つかの間のなごみ」

第50話「波紋」

第51話「医術の心」

第52話「誤解」

第53話「ふたつの愛」

第54話(最終話)「我が道」


15世紀初頭、朝鮮王朝時代。10代国王ヨンサングンの生母の毒殺に関わった武官とチェ一族の陰謀により毒殺されかけた女官との間に生まれたチャングム。チャングムは両親を失い、トック夫妻に育てられる。宮廷にあがるトックにつき、女官への道を切り開く。それは、最高尚官(チェゴサングン)となり恨みをはらしてほしいという母の遺言の遺言かrだった。チャングムは、ハン尚官とともに苦難を乗り越えてきたが、チェ一族の陰謀から、の身分に落とされ島流しとなる。チャングムは、そこで医学を学び、医女として再び宮廷に戻る。そこで、王の主治医となり、「大長今」の称号を得る。そして、チェ一族の陰謀を暴く。

 頭の中にいつもチャングム

54話という長時間のドラマなのに、次から次へと見たくなる。やめられなくなる。不思議な魅力のあるドラマだ。いつも頭の中にチャングムが強い残像のようにはりつき、次が見たくて仕方なくなる。名前は聞いていたけど、これほどの、ものとは思わなかった。解説の本を買ったり、サウンドトラックを手に入れたり、チャングム一色。毎回、苦難あり逆転あり、よくできていると思った。子どものチャングムの目の前で母親のミョンイが死んでいくシーン、ハン尚宮がチャングムに背負われたまま死んでいくシーンなどは涙なしでは見られない。それでいて、チャングムの健気ながんばりで、幸運をつかむところは自分のことのように胸をなで下ろす。すべてを見終わったあとも、もう一度見たくなりドラマだ。

 考えること、文章にすること、なかなか難しいものだ。「どんな話?」と聞かれても、映画のあらすじをすぐに答えられないもどかしさ。だからこそ、こうしてストーリーを自分でまとめる練習をしているのだけど、自分がしっかり見ていないこと、はっきり覚えていないことに気づき、悲しくなってくる。登場人物の名前すら出てこない。映画を見終わった後の感動はあるのに、それをうまく伝えられないもどかしさ。これからもここで練習を重ねたい。そして、深く記憶に留める映画の見方ができないものか探っていきたい。


アヒルと鴨のコインロッカー

2009年04月19日 | 人間/社会派ドラマ


2006年 日本 110分
■2009.3.20 DVD
■監督 中村義洋
■出演
   濱田岳(椎名)  瑛太(河崎/ドルジ)
   関めぐみ(琴美)  松田龍平(河崎)
   大塚寧々(麗子)

 《story》

「物語の裏に隠された切ない想いに泣く」
「神様、この話だけは、見ないでほしい」
「時におかしくて、切ない物語が交差する」


大学入学のため仙台に出てきた椎名。引っ越したアパートの隣に、ブータンからの留学生ドルジと椎名と同じボブディランの曲を口ずさむ河崎という男。河崎は、孤独なブータン人ドルジのために、広辞苑を本屋から盗むために力を貸せという。しかし、河崎が本屋から盗んできたものは広辞林だった。ふとしたことから知り合ったペットショップ女店長の麗子と河崎は知り合いだった。麗子は、本当の河崎はもうこの世にはいないという。そこには、琴美と河崎とドルジの隠された秘密があった。町を騒がせていたペット虐待事件を目撃した琴美とドルジ。犯人が琴美を襲う。琴美を守ろうとするドルジと河崎。しかし、琴美は犯人の車に轢かれ殺されてしまう。河崎は、病で病死。ドルジは、河崎になりすまし、少年院から出てきた彼らを待っていた。本屋にいた店員がその少年だった。家庭の事情で故郷に帰る椎名は、河崎に自首をすすめる。仙台駅のロッカーの中で鳴り響くボブディランの曲。

 本で読むとおもしろいんだろうなあ

自分の頭の中でつくるイメージだと、たくさんの感動を味わえる。でも、人の映像だと、自分のイメージとのギャップが生まれ、表現が制約され、押しつけられるような感覚に圧迫感を覚えてしまう。それはきっと、自分のイメージを越えた表現ではないときだ。この本を読んだわけではないけど、何だかそんな気がした。ブータン人の悲哀さがあまり伝わってこない。アヒルと鴨のちがいもわからない。なぜロッカーなのかも。最近、少年犯罪への批判めいた書物をよく目にする。人の命を奪っておきながら、反省もせずに世の中にもどってくる。命が軽く扱われているようで、無性に腹が立つ。未成年であれ、命を奪ったのなら、その重みに苦しまなければいけないと思う。それなくして更生はありえない。更生とは忘れることではなく、命の重みをしっかりと感じながらも、命のために生きること。復讐は命を奪うことと同じ。あんなやつ死んでしまえと思うけど、手を下す人は命を奪うこと。頭の悪い私は、よくわからなくなるけど、さまざまな立場の人の気持ちになって考えていく必要があることは確かだ。

 公式サイト「アヒルと鴨のコインロッカー」

 『天使のナイフ』薬丸 岳  これも少年犯罪を題材にした物語だった。おもしろかったけど、あまりに登場人物がつながりすぎていて変な感じした。欲張りすぎているのか、それとも「これでもか」とたたきつけるように考えさせようとしているのか。未成年の過ち。それは成人でも同じ。奪われる命の重みに代わりはない。誰もが、少年犯罪の犠牲者になりうる。そして、だれもが少年犯罪の身内にもなりうる。人の心の中身は見えない。だからといって、遠ざけるだけでは何も解決しない。自分なりの方法で近づかなければいけないのかも。それは、いつだれが被害者になるか、加害者になるかわからないことを自覚することなのだろう。


ホノカアボーイ

2009年04月19日 | ラブロマンス/青春

2008年 日本 111分
2009.3.14 TOHOシネマズ緑井
■監督 真田敦
■出演
   岡田将生(レオ)  倍賞千恵子(ビー)
   長谷川潤(マライア)  喜味こいし(コイチ)
   正司照枝(みずえ)  蒼井優(カオル)
   深津絵里(チャコ)  吉田玲雄(トム)
   松坂慶子 (エデリ)

 《story》

「どうしてぼくたちが何かを失って、
           大人になるんだろう」
「ハワイ島の北、忘れられた町ホノカア。
                僕が出会った風と、恋と、ごはん。」


「夜かかる虹が見たい」と言う彼女に言われるままに、やってきたところはハワイ島のホノカアの町。見知らぬ町に連れてこられ、はっきりしない彼に怒る彼女。半年後、その彼女と別れた彼、レオはこのホノカアの町にいた。町の映画館で、住み込みで働いていた。ある日、映画館に手作りクッキーを置いている、いたずら好きなお婆さんのビーと出会う。ビーはレオに晩ご飯をご馳走し、毎日来るように言う。それが二人の関係の始まり。晩ご飯の料理の写真を撮り、美味しく食べるレオ。レオへの料理を楽しみに思うビー。そんなとき、レオに恋人ができる。彼女をビーに紹介し、食事に誘う。ビーの料理を口にした彼女が呼吸困難に・・・。イタズラ心が大変何ことに。倒れるビー。現れる彼女の元彼。ふられるレオ。目が見えなくなったビーとの日々。そして・・・。

 ほのぼのとした日々

それでも波はある。波があるから悪いわけじゃない。何もない方がいいわけじゃない。波があるから人生なんだろう。生きている実感があるのだろう。どんなに歳が離れていれも、そこには恋がある。人は、死ぬまで人を求め恋をして、人を愛し、嫉妬し、傷つけ傷つき、思い出を刻んでいく。傷つくことを恐れてはだめ。傷つけることを恐れてはだめ。人を想い、人にあこがれ生きていく。

 公式サイト「ホノカアボーイ」

 少し落ち付きを取り戻してきたかな。相変わらず、物忘れは多いけどね。あたたかいと気持ちも落ち着くのだろう。めんどくさいことも、やってみるかと動き始めるエネルギーが生まれる。やると気分がすっきりする。すると気持ちが落ち着いて、次の行動のエネルギーとなる。時間はかかるけど、こつこつやるしかない。
久しぶりに試写会のチケットが当たった。しかも、新しい映画館で行われる。オープン前の会場入りだ。映画はたいしておもいろいようには思えないけど、楽しみにしていた新しい映画館に入れることはうれしい。

チェンジリング

2009年04月12日 | サスペンス/ミステリー

2008年 アメリカ 142分
■原題「CHANGELING」
2009.3.1 TOHOシネマズ緑井
■監督 クリント・イーストウッド
■出演
   アンジェリーナ・ジョリー(クリスティン・コリンズ)
   ジョン・マルコヴィッチ(グスタヴ・ブリーグレブ牧師)   
   ジェフリー・ドノヴァン(J・J・ジョーンズ警部)
   コルム・フィオール
    (ジェームズ・E・デイヴィス警察本部長)
   ジェイソン・バトラー・ハーナー
    (ゴードン・ノースコット)
   エイミー・ライアン(キャロル・デクスター)
   マイケル・ケリー(レスター・ヤバラ刑事)
   ピーター・ゲレッティ

 《story》

「どれだけ祈れば、あの子は帰ってくるの---。」
「ある日突然消えた息子。5か月後に帰ってきた彼は別人だった。
         1928年、ロサンゼルス。魂で泣く本当にあった物語。」


クリスティン・コリンズは、9才の息子ウォルターとロサンゼルス郊外で暮らしていた。クリスティンは、電話交換手の仕事をしていた。ある日、休日の仕事を頼まれ、息子のウォルターを家において出かける。仕事を終えて帰宅したが、ウォルターが家にいない。警察に捜索願を出すが、ウォルターは見つからない。5ヶ月後、息子が見つかったと連絡を受ける。駅で出会った子どもは息子ではなかった。しかし、新聞には、親子の再会として掲載される。警部に、息子ではないと告げるが、取り合ってくれない。追い込まれていくクリスティンに手を差し伸べたのは、警察の横暴な権力に立ち向かっている牧師だった。クリスティンは、自分の子どもがわからなくなった精神異常の患者として病院に送られる。牧師の協力で病院から解放される。その後、農場から多数の子どもの死体が発見され、ウォルターも関係している可能性が出てきた。早く幕を引きたい警察。息子は生きていると信じるクリスティン。数年後、新たな真実が・・・。

 権力に立ち向かう

権力をかざす者に対して怒りを覚える。真実が覆い隠され、偽りが現実のものとして事実と化していく。だれか一人の人間の思うように世の中が動いていく。腹が立って仕方ない。でも、別な味方をすれば、そんな権力のない弱い人間の戯言なのかもしれない。苦しみや悲しみを背負ったまま埋もれていく人々を救いたい。そうでなければ、力のない弱い人間の妬み。
何が真実か見極める力が必要だ。映画だから、それがよく見えるようにしてあるが、現実の中では、わからない。精神に異常をきたした母だと言われたら、そう見える。自分の目も耳も感覚も当てにはならない。だれかが大声で「そうだ」と叫べば「そうだ」と思う。ちがうと言えば、ちがうと思う。権力に立ち向かう以前に、自分を信じる力、行動力が、道を切り開く。立ち向かうのではなく、自分の道を切り開くのだ。

 公式サイト「チェンジリング」

 自信を持つこと。堂々と前を向いて歩くこと。壊れるかもしれない、落ちるかもしれないと、怯えながら前には進めない。若い頃の、何の怖いものもない行動力。失敗してもすぐに立ち直れるずぶとさが必要だ。失敗してもいい。おどおど進むより、堂々と元気良く歩こう。無理して走る必要はない。でも、壊れる心配は無用。ただ、準備は必要だ。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

2009年04月05日 | ファンタジー/アドベンチャー


2007年 イギリス/アメリカ 138分
■原題「HARRY POTTER AND THE ORDER OF THE PHOENIX」
2007.8.31 TOHOシネマズ緑井 フリーパス
2009.2.25 DVD

2007.7.16 TOHOシネマズ緑井 with h/t
■監督 デヴィッド・イェーツ
■出演
  ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)
  ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー)
  エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー)
  ヘレナ・ボナム=カーター
  ロビー・コルトレーン
  レイフ・ファインズ
  マイケル・ガンボン
  ロバート・ハーディ
  イメルダ・スタウントン  ケイティ・ルング
  ゲイリー・オールドマン(シリウス・ブラック)
  デヴィッド・シューリス  アラン・リックマン
  イヴァナ・リンチ(ルーナ・ラブグッド)
  リチャード・グリフィス  ジェイソン・アイザックス
  フィオナ・ショウ  マギー・スミス
  エマ・トンプソン  ジュリー・ウォルターズ 、ケイティ・ルング 、ハリー・メリング

  《story》

「ハリーの本当の秘密、解禁」

ハリーは、ホグワーツ魔法学校の5年生になろうとしていた。4年生のときの魔法学校対抗試合で、友人のセドリックが死にヴォルデモートが復活した。しかし、そのことを魔法省は信じようとしなかった。日刊予言者新聞もハリーを嘘つき呼ばわりした。ダドリーと地下道でディメンターに襲われたとき使った魔法のため、ハリーは裁判にかけられた。裁判では、なんとかハリーの自己防衛が認められたが、魔法省の大臣は、ヴォルデモートの復活を認めずハリーを追放しようと、ホグワーツにアンブリッジ先生を送り込む。彼女は次々に新しい決まりを作り、生徒の自由を奪っていく。魔法が使えなくなったハリー達は、「ダンブルドア軍団」という秘密グループを作り、自主的に隠れて防衛術の練習を重ねる。そして、ハリーとヴォルデモートのつながりが次第に明らかになっていく。ヴォルデモートの目で、シリウスが襲われている光景を目にしたハリーは、仲間とともに行動を起こす。

 何度も見たくなる映画
「賢者の石」が一番最高だと思う。でも、続くこの5作目も飽きることのないおもしろさがいっぱいだ。何度見ても楽しめる映画はそんなにあるものではない。ハリー・ポッターシリーズはどれも楽しめる。それほど原作がおもしろく、映画の作りもちゃちではないということだ。
怒りっぽいハリー・・映画の中ではそれほど感じなかった。本では心の中の葛藤の様子が伺われたが、映画では素直すぎるくらいだった。心の中の葛藤、ハリーの成長、友人達との心の絡み合い、そんな心情面の薄さが気になるところ。現象のリアルな表現にかなりの力が入っているところはすばらしいと思った。
子どもたちと先行上映を見にいったくらい待ち望んでいた。吹き替えを見た。もう一度いくかも。今度は字幕で見るかも。

  2007.8.31 TOHOシネマズ緑井 フリーパス 

 ラストフリーパス
フリーパスが使える最期の日。「夕凪」は2回見ることができた。もう1回見たかったのは、ハリーポッターの字幕版だった。これは吹き替え版を子どもといっしょに見に行った。だから実際の声で見たかった。あらためて見ると、覚えていなかった場面がいくつもあった。しっかり見て記憶する力が無いことを今更のように実感した。3回目を見るとまだ出てくるだろなあ。特に私は記憶力があまりよくないし、覚えているのは雰囲気や香りだけ。でもまあ、何度見ても楽しめる映画を求めて、こうして同じ映画も新しく楽しめることができるだけでも幸せなことだね。時間も忘れ、まわりにだれがいることも忘れ、スクリーンの中に入る込む映画に出会ったときの幸せなこと。悪い言い方をすればただの逃避かもしれないけど、何もかも忘れて彼ら彼女たちといっしょにいられる感じがする。フリーパス・・・終わったなあ。
友情・・・仲間・・・現実もそれがきっと生きる力になるのだろう。守りたい人がいるだけで、人は優しくなれる。その優しさこそ悪と戦う大きな力だ。ラストはあんなにすごかったんだ。劇場だからこそ感じる迫力だ。自分の家にこんなミニ劇場ができたら最高だろうなあ。いやいや、もしかしたら回りに知らないお客がいて、そんなに意識していなくても、共感しあっていることが感動にもつながっているのかもしれない。一人で見続けたとき感動は薄れていくかもしれないな。

公式サイト「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」

2009.2.25 DVD

 あらためて見ると、ハリーが一段と強くなっていることがわかった。それは、ただ、力が強いだけではない。いつも注目されている人間として、使命を持った人間として、仲間を思う人間としての強さだと思う。普通の人としては生きられない宿命を意識せざるをえないのだ。ダンブルドア軍団は、さまあまな魔法を修得したけど、ちからとしてはまだまだ。でも、その役割は大きいと思った。それは、今回見て強く感じた。最後は、ハリー一人で闘うことになるのだけど、でもそこに至るまでのハリーの心の強さは、仲間なしではあり得ない。魔法という素晴らしい力も、やはり人と人が結びつく力があってこそ、生きて輝くのだということを強く思う。そういう意味では、ダンブルドアは、ハリーとしっかり話し合うべきだだった。ダンブルドアの姿勢がずっと変わらないのは残念。でも、それはまさしく親心、親としての気持ちなのだろう。

 結局、約束は破った。約束していたわけではないけど、途中で道を方向転換した。さくらぴあには行かなかった。いつもの自分。でも、それで良かったと思う。腰痛と頭痛。不安と恐怖。腰痛コルセットを求めて、ナフコに向かった。広い店内を歩き、なんだか気持ちが楽になった。なぜかわからない。ナフコに着く前に、ここもポイントカードができたらいいな、と思っていたら、店の入り口に、ポイントカード誕生という旗が翻る。気持ちと現実が一致。単純にそれくらいかな。それでいい。


ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

2009年04月05日 | ファンタジー/アドベンチャー


2004年 アメリカ 142分
■原題「Harry Potter and the Prisoner ofAzkaban」
■2005.10.23 WOWWOW
 2009.2.15 DVD
■監督 アルフォンソ・キュアロン
■主演 
   ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)  
   ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー)  
   エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー)  
   ゲイリー・オールドマン(シリウス・ブラック)  
   マイケル・ガンボン(アルバス・ダンブルドア校長) 
   ロビー・コルトレーン(ルビウス・ハグリッド)

 《story》

ホグワーツ魔法学校の新学期。街では危険な脱獄囚シリウス・ブラックの話題で持ちきりだった。噂によると、ブラックはハリーの両親をヴォルデモード卿に引き渡し、死に追いやった張本人。そして、今度はハリーの行方を追っている。ダンブルドア校長は、アズカバン牢獄の看守、ディメンダーを見張りに立てるが、彼らの闇の力はハリーにも影響を及ぼしていた。新任教師ルーピンから、魔力に対する防衛術を学んだハリーだが、ブラックの影はすぐそこまで近づいていた。

◎何度見てもあきない映画がハリーポッター。自然がいっぱいのホグワーツを囲む山々、そして古めかしい建物だけど懐かしさいっぱい感じる学校。それに魔法をいう不思議な世界が何のこだわりもなく隣にあるすばらしさ。それがこの映画だ。劇場で見て、WOWWOWで見て、DVDに録画して永久保存版だ。またいつか見たくなる映画だから。

オフィシャルサイト「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」

 2009.2.15 DVD

 あんなに恐れていたのに、こんなに近しい人になった。でも、その人シリウスも5巻で死んでしまう。7巻まで緻密に練られた展開に驚く。ハリーの成長が、心の葛藤や喜び悲しみが大きくうねりながら、多くの人との関わりの中で描かれていく。心の闇に吸い込んでいくディメンダーの存在は、だれにしもある心の悲しみかもしれない。まるで幸せな時間がまるっきりなかったかのように、どん底に落ち込んでいく。そして、守護霊はそんな心を救ってくれる幸せの力。心の中にある明と暗。悪と善。魔法ではなく、そんな心の葛藤があり、立ち上がっていく正義の力こそ、人として成長であり幸せなのかもしれない。

 新年度を迎えた。しかし、昨年度の仕事を未だ引きずっている。やり残しを抱えながら、新しいことをしなければいけないしんどさ。そして、これからどうなるのか先が見えない不安。とりあえず月曜日をうまく過ごせれば。そして、あれができれば、これもできれば、少しは達成感が出るのに。腰痛、肩こり、頭痛と、疲れのサインを感ながら、なかなか疲れが取れない現実に大きな不安を抱えながら、生活していくためにがんばるしかない。


HERO

2009年04月04日 | その他

■2001年 日本 テレビドラマ
■2009.2.21 DVD
■出演
  木村拓哉(久利生公平検事)
  松たか子(雨宮舞子事務官)
  大塚寧々(中村美鈴検事)
  阿部 寛(芝山貢検事)
  勝村政信(江上達夫検事)
  小日向文世(末次隆之事務官)
  八嶋智人(遠藤賢司事務官)
  正名僕蔵(井戸秀二警備員)
  田中要次(バーテン)
  篠井英介(城島和生)
  小木茂光(庄野怜治)
  今野雅人(咲坂良太)  角野卓造(牛丸豊検事・刑事部長)
  児玉 清(鍋島利光東京地検次席検事)

 《story》

   第 1回 「最悪の出会い」
   第 2回 「帰れないふたり」
   第 3回 「恋という名の犯罪」
   第 4回 「彼に教わったこと」
   第 5回 「二人きりの夜」
   第 6回 「彼女の一番大切なモノ」
   第 7回 「君に会えてよかった」
   第 8回 「過去を知る女」
   第 9回 「俺がずっとそばにいる」
   第10回 「別れの予感」
   第11回 「最後の事件」

青森から東京地検城西支部に赴任してきた久利生公平。彼は、中卒、大検を受け司法試験に合格。ジーパンとジャンパーという出で立ちで、検事らしくない。久利生公平の事務官に無理矢理ならされた雨宮も、他の検事同様、出世をめざしていた。しかし、久利生公平の、小さな事件も、被害者や被告のことを考えて熱心に調査を進め、人を大切に思い、真実を見つけだす姿勢に、心を動かされていく。

 映画館で劇場版『HIRO』を見たときは、「イマイチ」かなと思った。でも、その後、劇場版に続くテレビで放映されたスペシャルドラマを見た。このドラマから映画に続いていたようだ。このスペシャルドラマが良かった。感動して涙があふれる場面がいっぱいあった。これは、ドラマシリーズを見なければと思った。それがやっと実現。確かにおもしろい。もう一度、スペシャルドラマを見て、劇場版を見たら、きっと以前以上の感動があるかもしれない。形にこだわらない。人間の心を大切にしようとする努力がいいのだ。それも一生懸命ではなく、力を感じない自然な姿だから、受け入れやすいのだと思う。「検事たるもの・・・」と堅苦しく、偽善的な姿勢ではなく、素直であたたかい。背広やネクタイが人を大事にしているんじゃない。

 『押入のちよ』荻原浩。読んだのはずっと前。2月。しばらく更新が途絶えていて、でもこの本の紹介をしたかった。幽霊なんだけど、こわいはずなんだけど、でも愛おしくなっていく。もし、本当に自分の部屋の押入を開けて、ちよがいたらきっと腰を抜かすくらいびっくりして、逃げてしまうかもしれないけど、でも会いたいと思う。話がしたいと思う。だれもいない部屋で、人形に語りかけたい、聞いて欲しい、そんな感情かもしれない。「そうなんだ」と相づちを打ってほしい。そんな存在かも。