そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

フィールド・オブ・ドリームス

2009年02月28日 | ファンタジー/アドベンチャー

1989年 アメリカ 107分
■原題「FIELD OF DREAMS」
■2009.2.11 BS2
■監督 フィル・アルデン・ロビンソン
■出演
  ケヴィン・コスナー(レイ・キンセラ)
  エイミー・マディガン(アニー・キンセラ)
  ギャビー・ホフマン(カリン・キンセラ)
  レイ・リオッタ(シューレス・ジョー・ジャクソン)
  ティモシー・バスフィールド(マーク)
  ジェームズ・アール・ジョーンズ(テレンス・マン)
  バート・ランカスター(アーチボルド・グレアム)
  フランク・ホエーリー(アーチー・グレアム)
  ドワイヤー・ブラウン(ジョン・キンセラ)

 《story》

「失ったものたちは帰ってくる 若き日の父の姿にかえて。」

アイオワ州で農場を経営しているレイは、ある日トウモロコシ畑で不思議な声を聞く。「それを立てれば帰ってくる」レイは畑をつぶし野球場を作る。そこに八百長疑惑で野球界を追放されたシューレス・ジョーが現れる。次の日、シカゴ・ホワイトソックスのメンバー8人が現れ練習を始める。妻と娘にもその光景は見えたが、妻の兄マークには見えなかった。マークは経営破綻寸前の畑を売るようにともちかけていた。レイは、「彼の心を癒せ」という声を聞く。レイは、作家のマンを捜し、野球場で「グラハムを探せ」という掲示を見る。アイオワに戻ったレイたちは、兄のマークと口論し、不注意で娘に怪我を負わせる。若きの日のグラハムがフィールドから離れ治療する。そのとき、マークにも選手達の姿が目に入る。始まろうとする試合を見に集まる観客。今まで誰も見向きもしなかった野球場に夢と希望が広がる。

 夢と希望を信じて

年をとっても「夢と希望」を信じていたい。ついつい目先のことに嘆き怒り悲しみ、そして自分を見失う。失敗は大きく人生を変えるかもしれないけど、堂々と夢を語り信じて進みたいものだ。うれしいのは、妻も娘も信じて支えてくれること。決して一人ではないこと。夢はひとりで追うものではないことがよくわかる。一人で追うものは夢ではなくわがままにちかい。まわりの人が理解してくれてこそ、それは夢になる。畑をつぶして野球場を作る。だれが考えてもバカバカしい行為。でも夢信じて家族で助け合い追いかけるところに、すばらしい愛がある。畑に野球場とはアメリカらしい夢だ。

 久しぶりだ。先週の休日はひとつも更新しなかった。毎日浮き沈みしながらも、少しずつ浮き上がっていることを実感。それはあたたかくなっていることが大きな原因。そして薬のせいかも。頭が冴えていてどもらず話せること。でも、いろいろ事件はあった。買ったばかりのカメラも壊れた。投げ出したことが幾度もあったけど、開き直って乗り切れた。今(休日)と平日の精神状態は雲泥の差。心療内科に行くべきかどうか迷ったが、今は大丈夫。月曜日がこわいけど。目先のことに右往左往さず、開き直って突き進む。夢と希望を持って、大きな失敗を恐れず前を向いて進む。準備を片づけを忘れずに。

旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ

2009年02月16日 | 人間/社会派ドラマ


2009年 日本 112分
2009.2.7 TOHOシネマズ緑井
■監督 マキノ雅彦
■出演
   西田敏行(滝沢寛治=園長)
   中村靖日(吉田強=獣医・飼育係)
   前田愛(小川真琴=獣医・飼育係)
   堀内敬子(池内早苗=動物園管理係)
   笹野高史(磯貝三郎=商工部長)
   梶原善(三田村篤哉=市議会議員)
   吹越満(動物愛護団体のリーダー)
   萬田久子(平賀鳩子=新市長)
   長門裕之(韮崎啓介=飼育係)
   平泉成(上杉甚兵衛=市長)
   六平直政(三谷照男=飼育係)  塩見三省(砥部源太=飼育係)
   岸部一徳(柳原清之輔=飼育係)  柄本明(臼井逸郎=飼育係・絵本作家)  
   麿赤兒  春田純一  木下ほうか  でんでん  石田太郎  とよた真帆
   天海祐希

 《story》

「あの感動の物語が映画になる」

北海道旭川市旭山動物園は、施設が老朽化し入場数も減少。ジェットコースターを入れるも動物園とは不釣り合い。冬や積雪のため休園。そんな動物園に、子ども時代にいじめられ人嫌いの新人獣医吉田がやってきた。元動物愛護団体の小川を迎え、施設の修繕費も出ない中、園長をはじめ飼育係たちは入場者を増やすために奮闘する。飼育係による動物ガイド、冬の動物園体験ツアーなど、新しい試みのチャレンジ。しかし、敷地内に忍び込んでキタキツネの影響でゴリラがエキノコックス症に倒れる。この事件をきかっけに入場者数は激減、市長による閉鎖提案の噂も流れる。園長たちは署名運動を起こす。そして市長のいる役所の前に数千人の動物園閉鎖反対を呼びかける人たちが集まる。市長は閉鎖を撤回。次の選挙で敗れ、新しい市長が誕生。園長たちは、新しい市長に、「空を飛ぶペンギン」の施設作りを提案。了解を得て作られた施設にはたくさんの入場者。さまざまなアイデアで観客を楽しませてくれる旭川動物園は、上野動物園の入場者を上回る日本一を達成。

 動物園の動物と野生の動物

ディベートで、動物園の動物と野生の動物はどっちが幸せかという議論がある。もちろん野生だという答えが多いなか、どれだけ動物のことを知っているかと言われたら、ほとんど知らないことに気づく。野生に帰れば動物は幸せだとは言い切れない。野生の方が過酷で生き延びる可能性は少ない。それが野生の本来の姿だと言われたら、絶滅していく野生もただ見守るしかない。人間だけが楽しむエゴではない。入場者数だけが価値があるのではない。動物を思う気持ちに大切なものがある。この議論には結論がない。どちらが正しいとは決められない。
飼育員n人たちは、きっと動物や生き物が大好きなんだと思う。入場者数よりも、少しでも動物たちが活発に楽しく生活できるように願っているのだと思う。そしてそんな動物たちの姿をみんなに見てもらいたいと思っている。生き物を守るためにはお金がいるのは当たり前。それが役所の仕事だ。考え方一つで、動物も飼育員も観客も生き生きしてくる。身の回りのそんな視点の変換で活気がでるのものがけっこうあるかもしれない。

 公式サイト「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」

 『予知夢』 東野圭吾 ガリレオのテレビは見ていないが、映画を見て感動。さっそくシリーズものを古本屋で見つけたので買って読んだ。案の定おもしろい。オカルト的な事件を、きちんと科学的に解決していく。小さな事を見逃さず、そこからヒントを得て、不思議でも何でもない事実。意図的なトリックであることを解明していく。実におもしろい。テレビドラマの「ガリレオ」をいつかレンタルして見たいと思った。
いろいろあるけど、兆しはいい。ただ朝がつらい。体が動かない。「開き直り」暗示を忘れてしまう。「開き直り」お守りのようなものがあればなあ。追いつめられた精神状態になったら、そのお守りを見る、また握る。すると「開き直り」効果で、みるみる元気が出てくる。何もしないでそんな効果は期待できない。準備と片づけ、それがキーワード。


ハリー・ポッターと炎のゴブレット

2009年02月15日 | ファンタジー/アドベンチャー

 
2005年 アメリカ 157分 
2005.12.10  TOHOシネマズ緑井 with h/t 
  2006.12.17 wowow
  2009.2.8  DVD
■監督 マイク・ニューウェル
■出演 
  ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)  
  ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー) 
  エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー) 
  トム・フェルトン(ドラコ・マルフォイ) 
  スターニスラフ・イワネフスキー(ビクトール・クラム)
  ケイティ・リューング(チョウ・チャン) 
  マシュー・ルイス (ネビル・ロングボトム)
  マイケル・ガンボン(ダンブルドア校長) 

《story》
ロンやハーマイオニーとクィディッチ・ワールドカップを観に行くことになった。その競技場の上空で、ヴォルデモート卿の復活を告げる「闇の印」が現れた。ホグワーツ魔法魔術学校では、三大魔法学校対抗試合が行われようとしていた。各校代表が選ばれた後、どういうわけか四番目の選手が告げられた。ハリー・ポッターだった。炎のゴブレットの決定には従わなければならない。4人の選手で大会は開催された。そして恐ろしい戦いが待ち受けていた。

本と映画のシーンがかみ合っているような気がした。それは自分の中だけかもしれない。でも無理なく、違和感なく、時間を気にすることなく、楽しく見ることができる。何度見ても飽きない映画だと思う。登場人物達もどんどん成長している。7章まで変わらない登場人物でいられるんだろうか。今回は14才の設定だけど、7章が映画化されるときには20才を越えているかもしれない。 少し今までとちがった印象を覚えたのはダンブルドア校長だ。これまでの風格、まるで神のような穏やかな威厳、荘厳さ、優しさを感じていたのに、今回はいかにも人間くさかった。「くさい」というのは、今までとちがうからで、彼にも失敗があるんだ、だからあわてふためくこともあるんだ、そんな感じがした。ハリーたちが成長しているからなのか、ダンブルドア校長を超えていくハリーがこれから現れなくてはいけないからのか。5章の悩めるハリーが登場する付箋でもあるような気がする。

  2006.12.17 wowow 

日本語吹き替えと字幕どっちがいいのだろう
映画館では日本語吹き替えを見た。字幕を追っていると、映像全体を細かく見ることができないときがある。字幕も結局は翻訳だから、映像をしっかりみることができる方がいいのではないかと思う。しかし、本来の俳優の声がわからない。今回、字幕を見ていて、最初違和感を感じた。あの吹き替えの声が心の奥底にあったからだ。どっちがいいのだろう、と考えた。両方見ることが一番いいのだろう。昔見ていた映画は、テレビが多かったから、クリントイースト・ウッドの声は・・、アーノルド・シュワルツネッガーの声は・・・と日本の声優の声がすぐに脳裏に浮かぶ。スティーブ・マックイーンやアラン・ドロンの声など懐かしい。今は、どちらかというと、吹き替えの方を見てしまうな。字幕を読むことが追いつかないときがあって、巻き戻すわけにもいかないし、しっかりスクリーン全体を見ることができる方がいい。

何度見ても飽きないのはなぜ
本も発売されたらすぐに読んだ。映画もDVDを買っては何度も見ている。飽きないのはなぜ? 先がわかっていても見てしまう。それだけおもしろいということなんだろう。魔法が使えるという非現実的なことが、まるで現実の中にあるように、ただのファンジーではなく、隣り合わせの身近な世界のように感じてしまうんだ。でも、おもしろさは、ハリーが成長していくと同時に減ってきているような気がする。特に、次の「不死鳥の騎士団」は、ハリーがめちゃくちゃな心理状態で、見ている方もいらいらしてくるかもしれない。本を読んでそんな気になった。それが映画になるとどうなるだろうか。しでに、映画館でんも予告が始まった。来年2007年夏公開だそうだ。「謎のプリンス」は最後に戦いの盛り上がりはあったが、勝利の終演ではなく、次回に続くだった。1~5まで出ている俳優たちは、7まで出ることができるだろうか。校長もなんだか貫禄がなくなってきた感じがする。

 公式サイト「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」

  2009.2.8  DVD

 何度見てもおもしろいよ。「賢者の石」から、もう一度見ようと思ったんだけど、レンタル店でついこれを手に取ってしまった。「どうしてこうなるん」と思ってしまうとおもしろさが半減してしまうので、素直に楽しむ。友達とけんかになること。それでも、人を大切にしようとすること。さまざまな人に守られていること。残念ながら、自分を陥れようと立ち向かってくるものがあること。自分をよく思わない人たちがいること。自分の素直な心に正直に行動すること。卑屈にならずに、怒るときは怒る、するべきことをすること。悲劇も感動も嫉妬も憎悪も、さまざまな感情に揺れ動き、善と悪が闘う。理不尽な戦いもあるけど、決して後ろ向きにならずに、最善の努力をしようとすること。魔法だけに頼っているんじゃない。心の力と、心と心が結びついた力こそ、悪と闘う大きな力なんだということ。まさに夢と希望を与えてくれる。


memo

2009年02月11日 | 人間/社会派ドラマ

2008年 日本 106分
■2009.2.1 DVD
■監督 佐藤二朗
■出演
   韓英恵(本橋繭子)  佐藤二朗(本橋純平)
   宅間孝行(本橋洋平)  岡田義徳(会社員)
   池内博之(文房具店店員)
   白石美帆(女性カウンセラー)  
   高岡早紀(本橋道子)

  《story》

「闘わないよ、ただ生きてくから」

高校生の本橋繭子は、突然メモをしなければおさまらないパニックに陥る。強迫性障害だ。テストをしているときも、その衝動を抑えることができず、裏に取り止めもないことを書き殴る。鞄には文具店で買った大量の紙。ときどきカウンセラーところに通う。ある日、繭子が目覚めると、部屋に見知らぬ男。意味不明の言葉を連発しながらも、自分は叔父だという。音信不通だった父の弟で、叔父もまた強迫生障害だった。繭子は叔父純平の部屋に通ううち、気持ちの落ち着きを感じる。カウンセラーの「闘わないでいいんだよ」という言葉が残る。突然失踪する純平。繭子は、乗り越えていけるのか。

 強迫生障害

それは大なり小なりある。小さなこだわりから抜けきれないことが、最近は多い。一歩踏み出せば何でもないことが気になって仕方ない。スト-ブを切ったか、電源を切ったかなど、外出先から電話をかけることもある。気になったら落ちtかない。「切ったよな」という自分を信じられない。病気だと思うこともある。
しかし、この映画のような症例ってあるのだろうか。少しおちゃらけた感じの雰囲気なので、実際にはないことを強調して演出しているように見える。メモをしなければパニックになってしまう病気って本当にあるのだろうか。あるのなら、もう少し真面目に扱った方がいいのではないかと思った。出てくる人物みんなおかしな人に見えてしまった。先生、繭子の父母・・・・病気のことを正面から語るのはカウンセラーの先生だけ。何だか別な世界の話のようだった。

 公式サイト「memo メモ」

 歌をうたうことになり、毎日のように曲を聞いている。曲のおおまかな雰囲気はわかったが、歌詞は覚えられないし、音程はめちゃくちゃ。ひとつくらい取り柄があってもよさそうなものだけど、歌も楽器もだめ。もちろん踊りもダンスもだめ。昔、ディスコが流行った時代に酔わなければ踊れなかった。この歌、いい歌なんだけど自分のものにできない。くやしいね。中学校のときかな。歌のテストで、自分が歌っているときみんなが笑った。あの時から、自分は音痴なんだと気づいた。それまでは自分でわかっていなかったんだから鈍いよね。カラオケ嫌い。合唱いや。でも、歌を歌わなければならなくなった。できないこと、苦手なことが多いから、いつも憂鬱がつきまとう。ならば、何もしない日々をくればいいのか。何ができるのか。何もしなくていいよと言われたら、きっとだらだらとずっと過ごしていくのだろうな。

誰も守ってくれない

2009年02月08日 | 人間/社会派ドラマ


2008年 日本 118分
■原題「Nobody to watch over me」
2009.2.1 TOHOシネマズ緑井
■監督 君塚良一
■出演
  佐藤浩市(勝浦卓美)  志田未来(船村沙織)
  松田龍平(三島省吾)  石田ゆり子(本庄久美子)
  佐々木蔵之介(梅本孝治)  佐野史郎(坂本一郎)
  津田寛治(稲垣浩一)  東貴博(佐山惇)
  冨浦智嗣(園部達郎)  木村佳乃(尾上令子)
  柳葉敏郎(本庄圭介)

 《story》

「あなただけは、信じたい」
「殺人犯の妹となった少女と彼女を守る刑事の逃避行が始まる」
「俺に、人を守れるのか」


娘へのプレゼントを持って帰宅中の勝浦のもとに、容疑者の妹の警護をするように指令が出る。容疑者宅の周囲はマスコミで騒然。容疑者の兄だけでなく、移動中の妹の沙織にまでフラッシュが光り、コメントを求める声が浴びせられる。執拗な車の尾行。勝浦刑事の過去に触れ妹を避難する記事。ブログや掲示板での追跡、非難中傷の記事が加熱する。勝浦が通うカウンセラーの尾上のマンションまでマスコミはやってきた。勝浦は、家族で行く予定だったペンションに行く。そこは、勝浦が容疑者尾行のとき殺された子ども両親が経営するペンションだった。早く容疑者を確保していれば死なせずにすんだのにと後悔が重くのしかかっていた。そのペンションもいつの間にかカメラをもった人たちが取り囲む。沙織のボーフレンドが駆けつける。しかし、彼もまた彼女のことをネットへ情報を流してきた一人だった。カメラが仕掛けられたホテルの一室から沙織を救出する勝浦。残された兄や父を守るのは君だけだと。

 怖いのはだれ

だれかを責めてだれかを陥れたくなる。それは今も昔も同じかもしれないけど、ただ違うのは、今は知らない人が普通の人がどこでもいつでも人を陥れることができること。教室のいじめよりもっとこわい。みんなのためにやっているという看板をかかげて、堂々と人をいじめているようなものだ。殺人犯が憎くければ、その親も家も家族も憎く見えてしまう。殺された人間からすればそれは当然だろう。悔しさを悲しさをどこに向けていいのかわからなくなる。でも、マスコミや一般の人が荷担してしまう怖さが現代なのだ。ネットの中傷は数人に止まらず、見えない知らない多くの人が取り囲む。それも汚い言葉を平気で使い、見えないことをいいことに自分のことは棚に上げて。「悪口」と「非難」はちがう。「罵声」と「意見」はちがう。自分のことしか見えない。人の心が見えない世界。
テレビのドラマも見た。あの続きだった。目が離せない展開になっていった。重いけどあの刑事の必死の姿に救われる。ペンションの二人の、心の中の葛藤に救われる。葛藤にない垣根を越えた言動がどれだけ恐ろしいかがわかる。見終わったあと、恐怖と安堵感とほんの少し意欲を覚えた。それは「守ってくれない」ではなく、「守る」のだと。

 公式サイト「誰も守ってくれない」

 『ビタミンF』重松清  7つの短編。「ゲンコツ」「はずれくじ」「パンドラ」「セッちゃん」「なぎさホテルにて」「かさぶたまぶた」「母帰る」  今の自分の孤独はここにあるのかと思うこともあった。だれもが経験するものなのか。自分だけ・・・そんな思いにつぶされそうだったときに、みんなたたっかってるよ、って声をかけてくれる。そして、負けたっていいんだよ。でも、あきらめちゃいない。葛藤を繰り返し、何かきっかけをつかもうとし、小さな変化に微笑む。だれも何も分かってくれることはないかもしれない。でも、自分が分かる努力はできる。悲しくもあり、小さな喜びでもあり、自分の生きる道でもあるのだろう。今、見える道、今見えている道を行く。どこかにもっといい道があるかもとずっと立ち止まって辺りを見回すばかりでは何も変わらない。大なり小なり、だれもが歩く道。さあ、がんばろうよ。さびしいけど、励まされる。


犬と私の10の約束

2009年02月07日 | ラブロマンス/青春


2008年 日本 117分
■2009.1.28 DVD
■監督 本木克英
■出演
   田中麗奈(斉藤あかり)  加瀬亮(星進)
   福田麻由子(斉藤あかり=子ども時代)
   池脇千鶴 (井上ゆうこ) 高島礼子 (斉藤芙美子)
      豊川悦司 (斉藤祐市)  布施明 (星真一)
      相築あきこ    ピエール瀧    大沢あかね
      海老瀬はな    藤井美菜    笹野高史   佐藤祥太

 《story》

「ソックス、 私のそばにいて、くれてありがとう」
「犬はあなたを愛してる。だって犬には、あなたしかいないのだから・・・」


北海道の函館、あかりは14才、母と大学病院に勤める父と三人暮らし。医師の父は忙しくあかりと顔を合わすことも少ない。ある日、母が体調を崩し入院。寂しい思いをしているあかりの元に子犬が舞い込む。白いゴールデン・レトリーバー。母の提案でソックスを名付け、犬を飼うための10の約束の話を聞く。母が死んだ後、ソックスはあかりの支えになる。友人の星真一もやさしくあかりを見守った。父が札幌に転勤になり、しばらくソックスを星くんに預ける。しかし、その星くんも海外に留学。父は大学をやめあかりとソックスの生活にもどる。
22才になったあかりは獣医を目指していた。ギターリストとなった星くんと再会。獣医となったあかりと星くんの交際がはじまる。しかしある日、星くんは交通事故にあい、精神的なショックから思うようにギターが弾けなくなる。ソックスの不思議な力を信じて、あかりは星くんの家にソックスを預ける。再びギターを弾き始める星くん。年をとってしだいに動けなくなるソックス。あかりとソックスの別れが近づいた。

 犬の目って素敵だよね

孤独な人間のために神が使わしたのが犬、それは当たっているような気がする。今の私にも、じっと見つめてくれる犬がいてくれたらどんなに心強いことだろうか。犬はしゃべってくれないけど、私の愚痴や思いを静かに聞いてくれる。そして、「がんばれ」って応援してくれる。私は犬を飼ったことがないけど、こういうことがあるのだと確信している。団地の中でも、たくさんの人が犬を飼い散歩に連れ回っている。私と同じように心の話し相手の犬かもしれない。私も犬を飼いたいが、敷地も時間もない。いつもいっしょにいることができない。
生き物は「死」を教えてくれる。何か生き物を飼うことは大事な気がする。うちは、死んだら可哀想だから、と言う。確かに可哀想だ。でも、それを感じることが大切な経験なのだ。殺すために飼うことはない。可愛いからいっしょに生きたいから飼うのであって、死を嫌がって拒否してしまうのはおかしい。
ソックスだけでなく、星くんの存在も大きい。星くんにとっても、ソックスとあかりちゃんの存在が大きく自分の人生に左右する。やっぱりいろいろ絡み合って、人は幸せをつかむ道を歩めるのだ。父の大学をやめたことは正解かも。地域の人や家族と触れあう機会が多くなった。医療が金儲けや名声のために走ったら、人の命や心が見えなくなって、いつのまにか蔑ろにしてしまう。
10年のソックスの生涯は、こうして見る限り幸せだ。

 公式サイト「犬と私の10の約束」

 いつも待ち遠しい金曜日の夜、そして土曜日の朝。「開き直り」はそれなりの効果があった。入り込むまでのドキドキ感は多少あったが、踏みとどまることなく、前向きに活動できたと思う。しかし、いろいろな問題は吹き出るように起こった。それは、良い変化が見えつつも、今までの腐っていく土台の中で作られてきた種から起こる問題。でも、溺れない。起こるべきして起こったのだと、落ち着いて対処していく。
小型のデジタルカメラの液晶がおかしくなった。映らない。5年保証がギリギリ残っているけどなおしてくれるかな。一か八か修理にだそう。せっかく新しいバッテリーを買ったのだから。もう2~3年は使いたい。無料で直ればOK。けっこうかかるようならあきらめよう。


医龍2 Team Medical Dragon

2009年02月01日 | その他


■2007年 日本 テレビドラマ
■2009.1.15 with r
■出演
   坂口憲二(朝田龍太郎)  
   稲森いずみ(加藤晶)
   小池徹平(伊集院登)  
   北村一輝(霧島軍司)
   阿部サダヲ (荒瀬門次)  水川あさみ(里原ミキ)
   池田鉄洋(木原毅彦)  佐々木蔵之介(藤吉圭介)
   夏木マリ (鬼頭笙子)  岸部一徳(野口賢雄)

 《story》

Karte:01  「復活! チームドラゴン!」
Karte:02  「捨てられる患者」
Karte:03  「その手術は失敗する」 
Karte:04  「絶対殺せない患者」
Karte:05  「決行! 運命の無輸血手術」
Karte:06  「もう1人の天才外科医・・・」
Karte:07  「復活! スーパードクター」
Karte:08  「絶対に許せない麻酔医!」
Karte:09  「余命2ヶ月! 奇跡の手術」
Karte:10  「総力戦!運命の心臓移植」
Karte:11  「運命の4時間! 最後の手術」

解散したチームドラゴンのメンバーに、差出人不明の集合の連絡が入る。加藤と霧島はすでに明真大学を去り、荒瀬とミキ、伊集院が残っていた。そこへ朝田と患者を連れた藤吉が現れる。大学内部では患者激減の新たな対策として野口教授が呼び戻されていた。実は、朝田らを集めたのは野口たちで、明真大学を建て直すために、心臓移植認定の病院作りを計画していたのだ。その協力者として鬼頭教授も呼び戻され、資金面のパートナーとして医療ジャーナリストの片岡が動いていた。野口に反抗する朝田と藤吉、伊集院は、優秀な人材を奪われた北洋病院に飛ばされる。そこは荒れた医師のたまり場だった。チョコレートばかり食べる麻酔医の小高、アル中の松平、手際の悪いMEの野村、他人をバカにし傲慢な外山。朝田はここで患者のことを優先した医療を続ける。それぞれの過去が洗われ、新たなチームが作られていく。

 手術シーンに見応え

朝田の手術は絶対に失敗してはならない。失敗したときは番組の終了だ。奇跡的に手術が成功して患者の命が救われるから感動がある。もし、失敗して患者が死んだらドラマは成立しなくなる。朝田の信頼がなくなる。現実は失敗もあるし、手術しても治らない場合もある。でも、それでも道を開き命を救うからこそ、ドラマの感動がある。ドラマに見入ってしまう。シリーズ3を期待する。
医者も大変だなと思う。医者は金持ちだというイメージがあるけど、真面目な医者は忙しいばかり。遊ぶ時間もない。でも、人の命を救うことに使命感がある医者は、患者の「ありがとう」という笑顔が何よりうれしいことだろう。私は、未だ手術をしたことがない。麻酔をかけられ、体を切られ、「あっ、失敗だ」何て言われたらたまらない。ガーゼを入れたままなんて、自分でわからないだけに怖い。信頼できる医者を見極めないと。世の中荒れているけど、やっぱり真面目で信頼で結ばれる人はいるよ。
あの手術シーンは素晴らしい。心臓を手で包み、心を通わせる場面。きっとそんなことは現実にはないと思うけど、指先ひとつで感じる、まさに職人ワザ。本当のおもしろいドラマだった。テレビより、こうしてDVDのレンタルで一気に見る方がいいね。

 足のマッサージ器をもらった。10万円近くかかったそうだ。それを良い物だから使ってほしいと持ってきてくれた。物を持ってきてくれる人がいいというわけではない。そうじゃなくて、人のためにこうして何かをしてあげたいと行動することがすばらしいと思う。いつも自分のことしか考えていない私だけど、でも本当は人のために何かができればと心の底では思っている。見習わないといけない。単に物ではなくても、何かできることはあるはず。その心を見習いたい。
さあまた1週間が始まる。「開き直り」と「まわりを落ち着いて見る」でしっかり歩く。どんなことにも動じずできることをする。失敗しても良い。後ろ向きにならない。顔を上げて前を見るのだ。