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釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ

2006年08月14日 | コメディ

2006年 日本 107分
2006.8.14 TOHOシネマズ緑井
■監督 朝原雄三
■出演 西田敏行(浜崎伝助)  三國連太郎(鈴木一之助)  浅田美代子(浜崎みち子)  石田ゆり子(沢田弓子)   加藤武(秋山専務)  中本賢(太田八郎) 大泉洋(村井徹)

《story》

「今年の夏の扉は、ハマちゃんが開ける」

ハマちゃんのいる営業三課に、以前秘書をしていた沢田弓子が再就職してくる。7年前に寿退社したのだが、実は2年前に離婚しての再就職だったのだ。能登の輪島に、法事のために戻ってきていた弓子と、建設施設の視察に来ていたハマちゃんが出会う。弓子は縁談を進められていた。ハマちゃんは輪島塗の行程を、弓子の兄たちに教えてもらい驚く。弓子の兄は、縁談を断るのはハマちゃんと不倫しているのではないかと勘ぐる。弓子は、マンションの向かいに住む美術の講師と仲良くなる。講師の一目惚れから、二人は親しくなっていく。9月から仙台の学校に就職が決まり、弓子にプロポーズする。そして輪島の兄のところに挨拶に行くとになる。しかし、しどろもどろの彼は、兄に「お断りします」と言われてしまう。祭りの沿道でハマちゃんとスーさんに出会う。そこに、兄嫁から、「許す」という兄の伝言が入る。

◎全体的にやわらかい感じがした。ハマちゃんが大きなトラブルを起こすわけでもなく、スーさんでも鯉太郎でもない。主役は弓子さんだった。彼女へのハマちゃんの関わりがあまりないのが残念。偶然、二人は輪島で会うものの、彼女の問題にハマちゃんが関わることはない。

でも、楽しく見ることができた。劇場で素直に笑い声を上げることができる。事実、あちらこちらから笑い声が聞こえた。はちゃめちゃでもなく、きちんと流れが整っている。ただ、もう一押し人々の関わりがほしい。輪島塗の行程はわかったが、兄とハマちゃんとのすれ違いや、弓子さんの悩みとの関わりなどあるといいと思った。

会社の中で、ハマちゃんはいつまでも平社員なんだけど、貫禄があって、部長くらいに見える。初めの頃とちがった雰囲気がある。スーさんは倒れなければいいんだけど、気を遣ってしまうような年齢を感じる。まだまだ続いてほしいけど、スーさんにとってはしんどいかな。

成果主義の問題が扱われていた。みんなで助け合って仕事をしていた時代が懐かしいという言葉もあった。確かにそうだと思う。ますます人間関係が希薄になる取り組みがなされ、できるだけ少ない賃金で多くの成果をあげようと、会社の質がかわってきている。だから、こんなにあったかい職場を見ているとほっとするのかもしれない。

公式サイト「釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ」