そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

16歳の合衆国

2006年08月09日 | 人間/社会派ドラマ


2003年 アメリカ 105分
■原題「The United States of Leland」
■2006.8.9 wowow
■監督 マシュー・ライアン・ホーグ
■出演 ライアン・ゴズリング(リーランド・P・フィッツジェラルド) ドン・チードル(パール・マディソン) クリス・クライン(アレン・ハリス) ジェナ・マローン(ベッキー・ポラード) レナ・オリン(メアリベス・フィッツジェラルド) ケヴィン・スペイシー(アルバート・T・フィッツジェラルド) マイケル・ウェルチ(ライアン・ポラード)

《story》

「世界は悲しみにあふれている」
「世の中には鈍感な人が多すぎる」

「なぜ、リーランドは恋人の弟を殺したのか」

ある日、リーランドは恋人の知的障害者の弟を殺してしまう。この事件は世間を騒がしたが、彼は胸の内を明かそうとはしなかった。矯正施設に送られ、そこで出会ったパール先生と会話していく中で、少しずつ事件について語り始める。彼の父は有名な作家で、海外で生活していて、何年も彼とは会っていなかった。
パール先生は売れない作家で、リーランドのことを本にしょうという動機から彼に興味をもった。ベッキーは、以前、元彼が売人だったため麻薬におぼれ、更正施設に入っていた。事件後は再び麻薬に手を出し始めていた。
姉の婚約者アレンはベッキー一家と同居していた。事件後、一家の心が崩壊していくことに胸を痛めていた。さらに、婚約者も彼に別れを告げ、リーランドへの憎悪が増していた。

◎実際のところ、よくわからなかった。映画のうたい文句に「なぜ。恋人の弟を殺したのか」とある。だったら、その明確な解答がほしい。投げかけておいて、自分で考えろだったら、消化不良だ。特に頭の悪い私にとっては。知的障害者の弟が何か悪いことをしたのだろうか。リーランドの複雑な過去が幾重に重なって事件は起こされたのか。これが現代の心の病そのものなのか。アレンの動機ははっきりしている。リーランドは、いつまでも「なぜ」と残る。なぜあの子が・・・あんな優しい子が・・・その答えは自分自身にもわからないのか。であれば、これほど怖いことはない。
「鈍感な人」それはまさしく私そのものじゃないか。明確な答えがほしい。わからない。

公式サイト「16歳の合衆国」


バットマン ビギンズ

2006年08月09日 | アクション

2005年 アメリカ 141分
■原題「Batman Begins」
■2006.8.9 wowow
■監督 クリストファー・ノーラン
■出演 クリスチャン・ベール(ブルース・ウェイン/バットマン) 渡辺謙(ラーズ・アル・グール) マイケル・ケイン(アルフレッド) リーアム・ニーソン(ヘンリー・デュガード)モーガン・フリーマン(ルシウス・フォックス) ゲーリー・オールドマン(ゴードン警部補) ケイティ・ホームズ(レイチェル) キリアン・マーフィ(ジョナサン・クレイン)

《story》
大都会のゴッサムで大富豪、ウェイン家で生まれたブルースは、幼い頃、井戸に落ちてコウモリの恐怖がトラウマとなる。その影響で、家族で観劇していたとき恐怖に襲われ劇場を出る。そのとき、強盗に襲われ両親が殺されてしまう。後悔と悪への憎悪と恐怖へのトラウマと、心に闇を抱えながら世界を放ろうする。そんなとき、デュガードという謎の男と出会う。彼は世界を救う組織にブルースを入れようと、ヒマラヤで修行させる。技を身に付けていくブルースだったが、容赦ない正義への考えを受け入れることができず、組織から抜け出す。ゴッサムにもどってきたブルースは、汚職と犯罪で荒廃した街を目にする。そしてバットマンとなって正義のために闘うことを決意する。

◎スーパーマンやスパイダーマンとはちがう重みがある。彼らには特殊な力がある。でも、バットマンは自分を鍛え、そして武器や道具を駆使するだけだ。生身の人間だ。そこに重みがある。さらに、自分の両親を殺されたという原点がある。もっと言えば、バットマンになるまでの苦労や努力の跡がはっきりしている。そこにただのヒーローではない、重厚な姿がある。
なぜ「コウモリ」なのか、なぜ黒の暗いイメージなのか、それもはっきりしてきた。かっこいいヒーローではなく、悪に恐怖を知らしめるためのものだった。今までのバットマンのイメージよりも、親近感を感じさせてくれた。心の葛藤を越えてこそ、優しさや思いやりのある正義の道を歩けるのだと思った。

公式サイト「バットマン ビギンズ」