そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

ヒカリサス海、ボクノ船

2008年12月31日 | 人間/社会派ドラマ


2008年 日本 117分
■2008.12.28 DVD
■監督 橋本直樹
■出演
   仁科仁美(奈々子)  深水元基(浩貴)
   松本まりか(志穂)  中山弟吾朗  仁科克基
   小野晴子  冨田翔  小木茂光  六平直政
   仁科亜季子

 《story》

「悲しまなくてすむ距離」

弟の達也の七回忌、未だ両親との間の溝は埋まらない。お互いにそれを避けて生きてきた。そんな奈々子の前にピエロが現れる。どこか懐かしくお節介なことを言うピエロ。今まで当たり触らず生きてきた奈々子の人生に変化が起こる。幼なじみの浩貴、いじめにあっていた少年との出会い。7年前、寝たきりの達也に、運動会の弁当を作る材料を買うために家を空けた。その間に達也の様態が悪くなった。達也の治療費を稼ぐために働きに出ていた母は、「達也」なんて死んじゃえばいい」という言葉が浮かび、奈々子を疑う。父が、達也の部屋を片づけることを提案。しかし、そのことをきっかけに、母の今までの不信が奈々子にぶつけられる。見殺しにしたと告げ、奈々子は家を飛び出す。海に入る奈々子。達也の部屋で真実を見ていたピエロが動く。幼なじみの浩貴が海にもぐり、奈々子を救う。「お姉ちゃんありがとう」の声を聞く。家に戻った奈々子は、両親に素直に真実を伝えた。

 確かにあるよね

悲しまなくてすむ距離ってあるよね。それは逃げていることなんだろうか。それとも、衝突を避けるひとつの手段なんだろうか。奈々子の場合は、事件が起きたとき、きちんと伝えていれば解決できたかもしれない。だれもが理解できる真実。それを聞いて疑うことはないと思う。なぜ言えなかったのか。あの病院での母の目なんだろうか。それがきっかけになることは確かにある。ピエロは弟の達也の分身、姉を助けたいから、今の苦しみから救いたいから現れた。でも、それは幼なじみの浩貴なしでは実現できない。もしかしたら浩貴さえも達也の分身かもしれない。さらにあの少年も、姉を救うために現れた。姉を救うために集ったのかも。疑問なのは、奈々子が服をぬぐこと。なぜ何のために。素直になろう、という表現なのかな。

 生き物部。すぐに部長になってしまった。ほとんど遊びのクラブ。でも、後輩はいっぱい集まった。クラブ宣伝がよかったのだろうか。ステージで、補虫網を持ってアピールした。今考えれば、みんなの前でよくできたものだ。あの度胸、勇気が今ほしいものだ。新入部員が10人以上集まった。狭い部室がいっぱいになった。でも、一番楽しかった1年間。恋もしたし規則も破った。みんなで行ったキャンプ。実験のために飼ったハツカネズミ。怖い物なしでいろんなことをした。今思えば、それだけわがままでたくさんの人を傷つけた。懐かしさと後悔、そして恥ずかしさも。今、求めているのは感じる心。それとも感じない心。どっちだろうか。


ゴーストライダー

2008年12月30日 | SF


2007年 アメリカ 110分
■原題「GHOST RIDER」
■2008.12.28 DVD
■監督 マーク・スティーヴン・ジョンソン
■出演
   ニコラス・ケイジ
    (ジョニー・ブレイズ/ゴーストライダー)
   エヴァ・メンデス(ロクサーヌ・シンプソン)
   ウェス・ベントリー(ブラックハート)
   サム・エリオット(ケアテイカー)
   ドナル・ローグ(マック)
   ピーター・フォンダ(メフィストフェレス)
   マット・ロング(ジョニー・ブレイズ=青春期)
   ラクエル・アレッシ (ロクサーヌ=青春期)
   ブレット・カレン(バートン・ブレイズ)  ローレンス・ブルース(地のグレジル)
   ダニエル・フレデリクセン(水のワロウ)
   マシュー・ウィルキンソン(風のアビゴール)  ギブソン・ノルティ(スチュアート)

 《story》

「拳(フィスト)にチェーン、魂(ソウル)に正義」

父と二人で危険なバイクショーをしていたジョニーは、父の病気を治すことと引き替えに、悪魔メフィストに魂を売った。それから30才になったジョニーは、最愛の女性ロクサーヌと再会。しかし、そのとき再び悪魔が現れ、ジョニーに、反逆者ブラックハートを捕らえるように言う。悪魔メフィストにより、魔界の力を得たジョニーはゴーストライダーとなって、ブラックハートを追う。ゴーストライダーには、人間の悪行を見抜く力があり、町を入るゴーストライダーは警察やキャスターのロクサーヌに追われることになる。ブラックハートは、ゴーストライダーの弱点はロクサーヌだと、彼女を誘拐し、力を得るための契約書を奪わせる。ゴーストライダーとブラックハートの一騎打ちが始まった。

 娯楽映画最高

最近の映画は何でもできるんだね。CGを使ってまるで本物みたいな映像を作ることができる。実際の撮影場面では、イメージして人が演じているんだろうけど、その合成技術がすばらしい。いつか本物の人間はいらなくて、コンピューターだけで、こんな映画ができるんじゃないだろうか。じーっと見入って考えさせる映画も好きだけど、のんびりと楽しめるSFやアクション映画もいいものだ。
悪魔が悪魔でなく、ただの使いっ走りのような感じ。反逆者にもゴーストライダーにもしてやらりたり。きっとそれ以上の力を持っているんだろうけど、ここは世界平和のため黙って引き下がろうかと、実は優しい悪魔であった。正義の味方のゴーストラーダーを誕生させてくれたのだから。
密かに活躍と思いきや、町の中をドクロの顔で炎に包まれ、みんなの前に堂々と現れるんだから、悪魔ここにありと知らしめているようなもの。未知の不思議な領域ではなくなった。きっと世界中が大騒ぎだよ。人間は大なり小なり悪いことをしている。それを見破られて処刑されるとなると怖いかも。どこからが処刑で、どこまでが免れるのか、それはゴーストライダーだけが知るところ。

 公式サイト「ゴーストライダー」

 生き物部・・・高校ではそんなクラブに入っていた。入学当初、どのクラブに入ろうかと校内を歩いていたところ、女性の先輩に呼び止められ、連れていかれたのがこのクラブ。悲しいかな入部したら先輩がいなくなった。同級生が4人いて、遊びのクラブになってしまった。でもそれがけっこう楽しかった。生物のことなんて全然分からないし、何を研究していいのかもわからなかった。先輩に唯一教えてもらったのは、プラナリアという生き物の飼育。綺麗な水の中でしか生きられない。その水を組む場所は自宅の近くだった。卵の黄身がエサで、けっこう気に入って世話をした。体を半分に切ると2匹になる。小さな二つの目がありかわいかった。友達とわいわい部室でしゃべって遊んで、少し研究して、青春の一場面かな。       


シャイニング

2008年12月29日 | ホラー

1997年 アメリカ 268分
■原題 THE SHINING
■2008.12.27 DVD
■監督 ミック・ギャリス
■出演
   レベッカ・デモーネイ(ウェンディー・トランス)
   スティーヴン・ウェバー(ジャック・トランス)
   メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ(ディック・ハロラン)
   コートランド・ミード(ダニー・トランス)  
   ウィル・ホーネフ
   エリオット・グールド  ジョン・ダービン
   スタンリー・アンダーソン
   パット・ヒングル  シンシア・ギャリス
   スティーヴン・キング  サム・ライミ  
   ショウニー・スミス

 《story》

アルコール中毒のジャックは、AAの更生組織により禁酒を継続していた。しかし、カーッとなる癖があり、タイヤの空気を抜いた生徒を殴りクビになる。冬季は雪で閉ざされるコロラド山中のホテルの管理人の仕事を得て、家族で行く。ここは一旦雪が降ると、外部と閉ざされ、無線でしか連絡が取れなくなる。息子のダニーは、幽霊を見たり、テレパシーで話をしたりするなど特殊な能力を持っていた。ホテルの引き継ぎのとき、ダニーは厨房の管理人であるハロランとテレパシーで話をして、自分と同じ力を持つ人間の存在を知る。閉ざされた3人の生活が始まる。ホテルで起こった過去の忌まわしい事件。そこに取り憑いた悪霊たちは、ダニーの輝きである力を手に入れるため、動き始める。かつて息子に手をあげ怪我を負わせ、アルコール中毒から立ち直ろうとしていた父ジャックだったが、悪霊は彼を手先として行動を起こす。次第に暴力的になるジャック、酒を飲ましてさらに思うがままに従わせようとする悪霊。ダニーは、ハロランにテレパシーで助けを呼ぶ。スティックを持ってウェンディーやダニーを襲うジャック。ダニーを前にして、一瞬優しい父に戻る。ホテルを爆破することで悪霊に立ち向かうしかない。ジャックは自分の心の中の悪霊と戦い、ボイラーの圧力を上げる。ホテルは爆破炎上。10年後、ダニーの高校の卒業式。主席で卒業するダニーの前に、笑顔の父ジャックが現れる。

 意味あるホラーがいい

初めの「シャイニング」がどんな映画か知らないけど、ただモンスターが出てくる映画ではなく、その現象の意味を探ろうとする映画だった。スティーブン・キングの作品はそういったものを重視している。ただ、長い。裏表のディスクが1枚、ともう1枚の2枚組。4時間以上の大作だ。ダニーに並はずれた超能力で、幽霊たちをけちらかすのかと思ったけど、そうじゃなくて父親の愛情が悪霊をやっつけてハッピーエンドになった。それでいいと思う。悪霊は心の問題なのかもしれない。自分の心の中にいる悪魔と天使の戦いが基盤になるのだと思う。だから、最後は自分の心を支配しようとしていた悪魔と戦った父親の勝利だったのだ。だからすっきりできる。あのままじゃあ、あのお父さんはろくでもない父親ということになってしまう。モンスターが出てこないホラー、何かを訴える意味のあるホラーは、おもしろい。

 風邪が長引いている。ひどいのかどうなのかわからない。咳が少し。頭痛と肩こり、呼吸が少し苦しい。喘息? 子どもの頃は、喘息の発作で、深夜病院に行ったものだ。不思議と病院の建物に入ると、少し発作が治まる。安心するのだろうか。太い血管注射をした。しばらくして吸入器が出て、発作が起きるとそれをすれば治まった。中学生ぐらいになったら喘息そのものが消えた。鼻炎とアトピーに変わった。自分はどうしてこんな病気になったのだろうか。体は弱い、何の特技もない、まるで出がらしのような人間。体がもっと健康だったら、何かが変わっていたかもしれない。なんて今更考えても仕方ない。また喘息が起きるとなるといやだ。しんどい。風邪よ早く治ってくれ。

変身

2008年12月28日 | サスペンス/ミステリー


2005年 日本 108分
■2008.12.25 DVD
■監督 佐野智樹
■出演
  玉木宏(成瀬純一)  蒼井優(葉村恵)
  佐田真由美(橘直子)  山下徹大(若生健一)
  松田悟志(京極瞬介)  釈由美子(京極亮子)
  北村和夫(堂元英隆)

 《story》

「それでも あなたを 愛してる」
「僕が僕でなくなる日」


昏睡状態から目覚めた成瀬純一は、どうして自分が入院しているのか思い出せない。担当医師は時期がくれば話すという。ある日、ふと入った部屋から脳の標本2つを見つける。ひとつはJ・Nと記されており、堂元医師を問いただすと、自分が脳移植で助かったのだとわかった。彼が銃弾を受けたのは不動産会社。画材屋の店員であった恵と親しくなり、一緒に住む部屋を捜していたのだ。そのとき強盗が入り、飛び出した少女に発砲、純一が少女をかばい銃弾を受ける。退院し、恵との生活にもどったのだが、純一の感情に変化が起こり始めた。恵が鬱陶しくなり、会社の同僚や隣の部屋の住人などに、荒々しい言動を取るようになる。今まで描いてきた絵の様子が変わり、食べ物や服の好みなども変化してきた。そしてついに殺人を犯してしまう。偶然出会った娘、彼女の家の中で見た小さなピアノに惹かれ、ある曲が頭の中を巡る。彼女は自分を撃った犯人の妹だった。再び堂元医師を問いただし、自分の頭の中に入っている脳が、犯人の京極のものであることを確信する。純一を心配してやってきた恵は、荒々しく変わっていく純一の心を呼び覚ます。純一は、純一のままでいられるように、堂元医師に再手術を依頼するが断られる。純一は、本当の純一のままであるあように、自殺をはかる。

 原作のイメージとは

東野圭吾の本はけっこう読んだ。どれもおもしろかった。この変身も頭の中でリアルにイメージして、わくわくしながら読んだ。「リアル」という言葉が当てはまる原作だった。しかし、それが映画となるとちがった。まるで三流のホラー映画みたいだった。せっかく蒼井優が出ているのに、彼女の良さが生かされていない。いや、生かされているのだ。蒼井優は原作の恵みにはふさわしくないように思った。あまりに可憐すぎる。もっと地味でもっと葛藤して苦しむ姿がほしかった。だから、配役が失敗だったのかもしれない。あの医師も看護士(助手)も、みんなゴジラの世界の人たちみたいだった。この手の内容は映画化は難しいのかもしれない。現実にないことがテーマだから、文字を追って自分の頭の中で作るイメージはリアルになるが、映像はさまざまな演出や効果がなければ伝わりにくいのだと思う。

 公式サイト「変身」

 毎年この時期は腰痛に悩まされる。そして何もしたくなくなる。だらだらと過ごす。もともとそんな性格なんだけどね。コルセットをつけて、よろよろと散歩。天気がいいから外に出たかった。青い空、風になびく草木たち。茂みの中で、ごそごそと音がする。姿は見えないが、きっと何かがじっとこちらを見ているのだろう。腰痛は1週間目だ。月曜日のひどさはないが、痛みがとれない。特に朝がつらい。仕事も何もしない日が3日続いた。これじゃあいけん。明日は片づけをしよう。少しでも整理整頓。車も少し拭いてきれいにしようか。うまくできたら映画を見に行こう。


僕の歩く道

2008年12月28日 | その他


■2006年 日本 テレビドラマ
■2008.12.23
■出演
  草なぎ剛(大竹輝明) 香里奈(松田都古)
  佐々木蔵之介(大竹秀治=兄)
  本仮屋ユイカ(大竹りな=妹)  
  MEGUMI(大石千晶)
  田中 圭(三浦広之)  
  加藤浩次(堀田丈二=精神科)
  森口瑤子(大竹真樹=兄嫁)
  葛山信吾(河原雅也) 須賀健太(大竹幸太郎=甥)
  浅野和之(亀田達彦) 小日向文世(古賀年雄)
  大杉 漣(久保良介=園長)  
  長山藍子(大竹里江=母)

 《story》

第1回「誰よりも純粋な男」 

第2回「教えて本当の気持ち」

第3回「約束と裏切り」

第4回「黄色い傘に降る涙」

第5回「結婚式の奇跡」

第6回「失踪!悲しき夕焼け」

第7回「はじめての反抗」

第8回「偽りの心と真実の愛」

第9回「再会!助けて、テル」

第10回「涙で、愛が見えない」

第11回「僕は歩き続ける。」


先天的な障害である自閉症の大竹輝明は、10才くらいの知能しかない。すでに31才になるが、人間関係がうまくいかず仕事が長続きしない。パニックになると、ツール・ド・フランスの歴代優勝者をつぶやく。毎日決まった行動をし、寝る前にま幼なじみの都古ちゃんに4行のハガキを書く。朝投函する。仕事をやめた輝明に、都古は自分が勤める動物園の飼育の仕事を紹介する。初めはなかなかうまくいかなかった仕事もしだいにこなしていき、同僚や家族とのコミニュケーションも課題を乗り越えながらも、理解と共感を得ていく。

教えられることが多い

やってあげているという気持ちなら、めんどくさいだけだろう。どうしてわかってくれないの、どうしてきちんとしてくれないの、と相手に求めてしまう。でも、その人のあるがままの姿を見たら、純粋に感じ生きている姿が見えてくる。それを見つけられたとき、自分がその人から教えられていることに気づく。感情が出せない、感情がわからないというのはつらいものだ。このドラマは、本から知った。書店で買った文庫本を読んで、ドラマを見たくなった。誰が出ているかではなく、内容が気に入るかどうかで判断しているつもりだ。でも、草なぎ剛さんの出ているドラマや映画は、優しさがいっぱいあふれている。そう言えば、SMAPのひとりひとりがけっこういい芝居をしている。おもしろいドラマや映画が多い。「僕シリーズ」を見ることに決定。DVDを借りて見ると、CMがないから集中して見られる。こんな見方もいいかな。映画からドラマに少し傾きそう。

 コミュニケーションを取ることが苦手な人だと、輝明を前にするとイライラして腹を立て投げ出してしまうだろうなあ。私もきっと同じ。こうすればいいと頭でわかっていても、見えない心に振り回される。「ちくってんじゃねーよ」きっとむかついてばかり。もうあんたとは口きかんって離れてしまうだろう。そしてコミュニケーションはたたれてしまう。あるがままを受け入れるって難しいよね。いいとか悪いとか、自分にとってどうだとかすぐに考えて顔色を変えてしまうよね。それはそれって、自分は自分って、割り切って人を見る。そしてつながれるところを見つける。相手もそうしていると思いこむと大きな失敗。相手は相手、自分は自分。そこに一線を置くこと。それは区別ではなく受け入れること。それができたらいいよね。

めぐみ-引き裂かれた家族の30年

2008年12月27日 | ドキュメンタリー

2006年 アメリカ 90分
■原題「ABDUCTION: THE MEGUMI YOKOTA STORY」
■2008.12.19 DVD
■監督 クリス・シェリダン  パティ・キム
■出演
   横田滋  横田早紀江   増元照明  横田哲也

 《story》

「親の愛は世界を動かす」

1977年11月15日、新潟に住む13歳の横田めぐみさんが、下校途中に忽然と姿を消した。警察の捜索が始まり、横田夫妻もテレビの公開捜査などで両親が呼びかけるが全くの手がかりがない。それから2年後、アベック失踪事件が起きる。そして元北朝鮮工作員の証言から、北朝鮮の拉致事件が明るみに出る。その証言の中で、めぐみさんが拉致され北朝鮮に連れて行かれたことがわかった。その後、拉致被害者家族連絡会が発足。多くの拉致事件がわかってきた。2002年、小泉総理による日朝首脳会談が実現。拉致被害者の中から5人の帰国へと。しかし、めぐみさんは死亡と伝えられる。けれども、その死亡経過に疑問点があり、写真も合成、遺骨のDNA鑑定もめぐみさんではないという結果が出た。今も北朝鮮の国内でめぐみさんは生きていると信じて、拉致問題解決への取り組みは続く。

 何ができるのか

この事件って闇に葬られてしまったかもしれないよね。世の中、こうしてたくさんの人が肉親を失い、捜索を訴え、みんなに知らせるために活動されている。街頭でその訴えを目にしたとき、いったい何ができるのだろうか。多少の募金とか署名ならできる。しかし、動かなければいけないのは国だよね。個人でできることには限りがある。国はひとりひとりをしっかり守る義務があるのに、いつも国は個人を踏みつける。大きく話題にならなければ、闇に葬られる。国民どうしがしっかり連携を取らなければいけないと思う。自分も、いつ人の助けを必要とするようになるかわからない。今、自分ができることをしたいと思う。

 公式サイト「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」

 携帯の機種変更を考えている。日頃そんなに携帯を使うわけではない。メールだってインターネットだって、音楽だってそれほど聞くわけじゃない。車に乗れば音楽は聞けるし、部屋ではPCで聞くことができる。若者のように歩きながらヘッドフォンで聴くのは煩わしい。自然の音を聞いていたい。では、なぜ変えたいのか。ただ変化がほしいだけ。宣伝に乗せられているだけ。だいたい2年から3年で変えたくなる。生活に変化をつけたいのか。そこでパンフレット見る。店頭の価格が以前とちがう。仕組みがよくわからない。以前、電子辞書に憧れたことがあった。いろいろな会社のパンフレットを見た。でも、熱が冷めた。買わなくてよかった。まあ、これはポイントを使おうと思ったんだけど。今度は携帯。これもそのとき使わなかったポイントが使える。さあ、時間をかけて熱を冷ますか、行動に移すか、どっち。

GAME [ゲーム]

2008年12月26日 | ホラー

2007年 アメリカ 97分
■原題「BURIED ALIVE」
■2008.12.20 DVD
■監督 ロバート・カーツマン
■出演
   トビン・ベル  リア・レイチェル
   エリン・ロキッツ   ジャーメイン・デ・レオン
   テレンス・ジェイ   スティーヴ・サンドヴォス

 《story》

「死のゲームはまだ終わっていない」

金を掘り当て財を成した一族。そこでは、妻を生き埋めにしたり、家族が殺されるなど、悲惨な事件が起きていた。その末裔が、埋められた金を探し出そうと、人里離れた屋敷を訪れる。そこでは、大学のクラブの入会儀式のゲームをしようとしていた。しかし、生き埋めになった女の霊が現れ、ひとりずつ惨殺されていく。取られたペンダント取り戻そうとしていた。彼らを驚かそうとやってきた屋敷の管理人も殺されてしまった。末裔の二人は、地下に追いつめられ、ペンダントを取られ、埋められていく。


 道路にたたずむ老婆

あのシーンは良かった。車で通り過ぎてもまた現れる老婆。そして目の前に現れ、車のフロントガラスににぶつかる。しかし、何の痕跡もない。そこだけだね。何がゲームなのかよくわからなかった。「ソウ」を思わせるパッケージにだまされた。ゲームと老婆の恨みは別物。生き埋めになったつらさや恐怖がもっと出てくれば。あのペンダントの意味も、何かありそうで出てこない。背中にペンダントの入れ墨をしていた女も、初めは助かったけど、結局あとから殺された。ペンダントの意味がない。お守り代わりのペンダントを持っていた女も生き埋めだ。みんなみんな殺された。あれからあの老婆はどうなったのだろうか。

 「待って」って言われるのと、「先に行って」と言われるのと、どちらがいい。私は後者が多い。だから一人で行くことになる。一人ですることになる。人とうまくチームを組めないからそれでもいいんだけど、でもさみしいよね。「待って」って言われる方が、自分に期待されているようでうれしいかも。「いっしょに」っていうことだからね。「待ってよ、一緒にしようよ」と言われる方がいい。「もう、早くしてよ。待ってるんだから」なんて言いながら、ぶつぶつ言いながら、並ぶ。横に並ぶ。縦じゃなくて横に並ぶ。それが「待って」と言う意味なんだよ。横がいい、縦はいや。

Watch with Me ~卒業写真~

2008年12月26日 | ラブロマンス/青春

2007年 日本 125分
■2008.12.17 DVD
■監督 瀬木直貴
■出演
  津田寛治(上野和馬)  羽田美智子(上野由紀子)
  中野大地(上野和馬=高校生)
  高木古都(萩原ひとみ)  油井昌由樹(萩原陽一郎)
  有福正志(古賀忠) 小宮孝泰(森光貴弘)
  高杢禎彦(野口重吉)  鶴久政治(松永和人)
  山崎直樹  EIJI  境賢一  農崎裕二  伊住聰志
  笠原紳司  尾上紫  秋本奈緒美  
  根岸季衣 (古賀光代)

 《story》

報道カメラマンの上野和馬は、癌を患い余命半年と宣告され、東京から故郷に戻ってきた。同級生の医師がいるホスピスに妻の由紀子とともに入院した。かつての仲間達が見舞いに来て、昔のことを思い出す。高校3年生のときに引っ越してきた荻原ひとみと過ごした日々が思い出される。しかし、自宅で見つけたひとみの写真を隠し持つ和馬に、妻の由紀子は不信を抱き始める。和馬は、最後の写真集を作るために、無理をしてでも病院を抜け出そうとする。由紀子や叔父叔母、そして仲間達の協力を得て、写真撮影が進む。由紀子は、和馬の同級生たちと、ひとみを捜す。しかし、すでに亡くなっており、娘のほのかが、アルバムを持ってくる。和馬との思い出の写真がつまっていた。リフォームを終えた和馬の生まれた自宅。ベッドの中で、壁に貼ってほしいと言った写真は、由紀子の笑顔の写真だった。

 死ぬということ

和馬の安眠の場所。それは美しい景色の故郷、思い出がいっぱいつまった故郷、仲間が集う故郷。そして自分が最後の仕事ができる場所。「やりたい」という気持ちと「やらせてあげたい」という気持ちがひとつにならないと、そこには感動も安らぎもない。そして、和馬の全ての思い出をそのまま受け入れた妻の由紀子の優しさがなければ彼の写真集はできなかった。死の床にある、あの苦しさの中で、やり遂げたい何かがあること、しんどい体を押してでもやりたいこと、それがあることがすばらしいと思う。しんどさに負けないで、最後まで自分の生きる目標を持ち活動したことがすばらしいと思う。「ありがとね」この言葉が心を揺さぶる。

 公式サイト「Watch with Me ~卒業写真~」

 風邪をひいただけでしんどくて何もする気がなくなってしまう。何かをやり遂げるというのは、「やりたい」という強い思いがいる。しんどくても前に進む気力がいる。そんな「やりたいこと」ってあるだろうか。だらだら映画を見て過ごす毎日。私もいくらか写真を撮るが、それで何かをやり遂げたいという目的はない。撮りたいものもはっきりしていない。好きな映画で何かができるか。思いつかないなあ。生きた証。

篤姫

2008年12月25日 | その他


■2008年 NHK 大河ドラマ
■出演
  宮崎あおい(篤姫=於一=天璋院)
  瑛太(肝付尚五郎=小松帯刀)
  小澤征悦(西郷吉之助=隆盛)
  原田泰造(大久保正助=利通)
  長塚京三(島津忠剛)  
  樋口可南子(お幸)
  岡田義徳(島津忠敬)  
  佐々木すみ江(菊本)
  春風亭小朝(近衛忠熙)  沢村一樹(小松清猷)  ともさかりえ(お近)  
  榎木孝明(肝付兼善)  的場浩司(有馬新七)  勝地涼(ジョン万次郎)
  真野響子(大久保フク)  山口祐一郎(島津久光)
  長門裕之(島津斉興)  涼風真世(お由羅)
  板谷由夏(広川)  平幹二朗(調所広郷)
  高橋英樹(島津斉彬)  堺雅人(徳川家定=家祥)  堀北真希(和宮)
  松田翔太(徳川家茂=慶福)  松坂慶子(幾島)  稲森いずみ(滝山)
  鶴田真由(お志賀)  高畑淳子(本寿院)  高橋由美子(唐橋)
  東儀秀樹(孝明天皇)  星由里子(村岡)  若村麻由美(観行院)
  中村メイコ(庭田嗣子) 余貴美子(英姫)  佐藤藍子(小の島)
  平岳大(徳川慶喜)  草刈正雄(阿部正弘)  辰巳琢郎(堀田正睦)
  中村梅雀(井伊直弼)  玉木宏(坂本龍馬)  市川実日子(お龍)
  江守徹(徳川斉昭)  北大路欣也(勝海舟)

 《story》

第1話「天命の子」

第2話「桜島の誓い」

第3話「薩摩分裂」

第4話「名君怒る」

第5話「日本一の男」

第6話「女の道」

第7話「父の涙」

第8話「お姫様教育」

第9話「篤姫誕生」

第10話「御台所への決心」

第11話「七夕の再会」

第12話「さらば桜島」

第13話「江戸の母君」

第14話「父の願い」

第15話「姫、出陣」

第16話「波乱の花見」

第17話「予期せぬ縁組み」

第18話「斉彬の密命」

第19話「大奥入城」

第20話「婚礼の夜」

第21話「妻の戦」

第22話「将軍の秘密」

第23話「器くらべ」

第24話「許すまじ、篤姫」

第25話「母の愛憎」

第26話「嵐の建白書」

第27話「徳川の妻」

第28話「ふたつの遺言」

第29話「天璋院篤姫」

第30話「将軍の母」

第31話「さらば幾島」

第32話「桜田門外の変」

第33話「皇女和宮」

第34話「公家と武家」

第35話「疑惑の懐剣」

第36話「薩摩か徳川か」

第37話「友情と決別」

第38話「姑の心嫁の心」

第39話「薩摩燃ゆ」

第40話「息子の出陣」

第41話「薩長同盟」

第42話「息子の死」

第43話「嫁の決心」

第44話「龍馬死すとも」

第45話「母からの文」

第46話「慶喜救出」

第47話「大奥の使者」

第48話「無血開城」

第49話「明治前夜の再会」

第50話「一本の道」


薩摩島津家の分家に生まれながら、第13代将軍家定の正室となった女性、篤姫。病弱だった家定は1年と半年で亡くなり、天璋院となる。その後も、第14代将軍家茂の母として将軍を支える。また、江戸に逃げ帰った第14代将軍慶喜を守り、江戸責めを阻止し、江戸城無血開場を成し遂げる。

 毎回絶対に忘れない50回

見応えのある大河ドラマだった。これで7年連続だ。その前は大河ドラマに興味がなかった。初めて見ようと思ったのは、「MUSASI武蔵」だった。1年という長い連続ドラマは途中でやめてしまうだろうと思っていたのに、欠かさず見てしまった。旅行先でも忘れずに見た。次が「新撰組」、「義経」「功名ヶ辻」「風林火山」・・・きっとこの次も見ることだろう。1年間飽きさせずに見ることができるような作り方をしているから。篤姫を演じた宮崎あおいも良かったが、将軍家定を演じた堺雅人など、演技を深く考えているところが好感を持てる。どの映画もドラマもそうなんだけど、ただここで見ているかぎりでは軽くない。重すぎない。内容は綺麗過ぎるのかもしれないけど、ドラマだからそれでもいいのではないだろうか。慶喜を中心にしたら、慶喜はいい人になるし、井伊直弼だって、坂本竜馬を暗殺した人だって、中心になったらみんないい人になってしまう。篤姫の江戸城無血開城は、だれが何と言ったって、戦争を回避し、多くの命と財産と文化を守ることができた事実なのだから。日本人同士が争って何になる。いつか、地球人同士が争って何になる。という時代を夢見る、1つの時代の流れを垣間見ることができた。

 メリークリスマス。今日はイエスキリストが生まれた日。みんなでお祝いだ。なんて誰も思っていないよね。教会の人たちくらいかな。お寺、神社、教会。私はどこにでも行くし、どの神様も信じていない。お寺は仏様。極楽浄土も幸せなところには思えない。神社は天皇とつながらなければ一番日本的な神様だと思うのだけど。山の神、石の神、木の神、沼の神・・・・さまざまな自然に神を見た日本人は偉いと思う。でも、その裏に権力を見せつける人間の姿がちらちらとしていることがいやだ。教会もそうだ。愛することが原点だと思う。身近な牧師さんはきっと純粋な愛を持とうとしている。でも、ずーっと上の方に権力や煌びやかな人が、人を見下す人達がいっぱい。なんて、わがままなことを言っているのだろうか。初詣はきっといくつかの神社に行って、お賽銭(5円)を投げて、いいことがありますようにと拝むのだ。信じ切れないことへの不安がある。もっと素直になってみればいいのに。


ウォーリー

2008年12月23日 | アニメ

2008年 アメリカ 103分
■原題「WALL・E」
2008.12.14 with t
■監督 アンドリュー・スタントン
■声の出演
   ベン・バート(ウォーリー)  エリサ・ナイト(イヴ)

  《story》

「それは700年の孤独が生んだ『奇跡』」
「700年もの間、たったひとりで働いてきた。
          ゴミ処理ロボットのウォーリー。
 ある日、ピカピカの『天使』が彼の前に現れた。
  地球の未来を変える、
             驚くべき『秘密』と共に・・・」

人間達が見捨てた29世紀の地球で、ただ一人黙々と掃除をやり続けるロボットのウォーリー。長い年月の間に、彼に感情が生まれ、人間達が残した思い出を拾い集めていた。ウォーリーの友達はゴキブリだけ。ウォーリーは孤独だった。ある日、ウォーリーの前にピカピカのロボットのイブが現れた。イブは、ウォーリーが見つけた植物を大事に抱えたまま、宇宙船に連れ込まれた。ウォーリーも、イブから離れまいと慌ててその宇宙船に乗り込んだ。到着したところは、ぶくぶく太った人間達が暮らす宇宙ステーション。イブが持ち帰った植物で、地球に戻るはずだったのに。メインのコンピューターには秘密の指令が隠されていた。イブとウォーリーを抹殺するために捕まえようとするコンピューター。自分の意思で歩き始めた艦長が、暴走するコンピューターに挑む。みんなに迎えられたイブとウォーリー、船を取り戻した人間は、地球に帰還。

 人間らしさは優しさ

ウォーリーやイブが人間らしく感じるのは、優しさを表現したとき。虫や仲間に優しい言動を示したとき。孤独や哀しみも人間らしさの中に入ると思う。無表情なロボットが、何かを壊したり襲ったりしているとき、そこには人間らしさはなく、ただの冷たい機械があるだけ。人間って何だろうと考えてしまう。冷酷な残酷な、暖かさのない人間は人間として成り立たない。人間は、人や生き物や身の回りのさまざまなものに、気持ちを傾け大事に守ろうとするとき人間に成り得るのだと思う。性善説とでも言えるかな。ウォーリーが持った感情が優しさであり、何かを守ろうとするものであり、愛することだからこそ、感動を与えてくれる。イブもそんな感情を持つことができた。ぶくぶく太った人間は、恥ずかしささえ感じた。動こうとしない人間、便利さだけを求めた人間の姿があった。でも、人間はきっと自分を取り戻す。そう信じ、冷酷なプログラムでしか動かない機械のロボットさえも、そんなあたたかな人間の感情を持つようになればいいなと願う気持ちを感じた。

 公式サイト「ウォーリー」

 腰痛と風邪で一日中家の中。散歩に行ったり本屋に行きたかったけど、今日はお休み。風邪は、喉の痛みが中心。今までほとんど熱が出たことがない。37度を超えることは稀だ。だらだらとのどの痛みと気怠さが続く。風邪薬を飲んでも効いているのやらよくわからない。腰痛も、寒気の影響だろう。冬はいやだ。
『さよならバースデー』をやっと読み終えた。ここのところ、読むペースが遅くなっていた。なんだか長く集中できなかった。今日は一気に半分読んだ。久しぶりに止められなくなった。荻原浩の作品はおもしろい。読みやすい。ピグミーチンパンジーのバースデーを通して、愛を確かめる真と由貴。頭の中のイメージは感動のラストだった。あの教授たちは許せないけど、どうなったかは書いていなかった。神田という記者もその後のことはわからない。悪い奴らはつかまり、良き助っ人となった記者は、世間にこの悪事を知らしめる。なんて終わり方を予想していたのだけど。