■2008年 日本 114分
■2009.5.24 日本映画専門チャンネル
■監督 高橋伴明
■出演
西田敏行(菊池寛) 池脇千鶴(細川葉子)
西島秀俊(馬海松) 余貴美子(細川はつ)
嶋田久作(佐々木茂索). 猪野学(長谷川伸策)
峰岸徹(細川徳蔵)
《story》
「讃えよ、わが春を」
下町育ちの細川葉子は、女学校卒業後、知人の紹介で文藝春秋社の面接を受ける。社長の菊池寛の目にとまり、個人秘書となる。菊池との活動は下町とはちがった魅力があり、菊池のだれをも包み込む温かさに惹かれつつも、葉子は若い編集者である馬海松への恋心を深めていく。満州事変が勃発し、馬は母国朝鮮に帰ることになる。
菊池寛という名前は知っている。でも実際の人物については知らない。この映画はフィクションだというが、どこまで作られていて、どれが実際に近いのか分からない。豪快で優しい人物像のようだ。小説や雑誌を作ろうとするあの時代の活気が魅力。のんびりとはしていないのだろうが、時間がゆっくり流れているように感じる。戦争さえなかったら、生きている歓びにあふれているのかもしれない。振り返ればよき時代とも言えるのかも。
公式サイト「丘を越えて」