そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

トランスフォーマー

2007年07月31日 | アクション

2007年 アメリカ 144分
■原題「TRANSFORMERS」
2007.7.26 TOHOシネマズ緑井 ポイント試写会
■監督 マイケル・ベイ
■出演
  シャイア・ラブーフ(サム)
  タイリース・ギブソン(エッブス軍曹)
  ジョシュ・デュアメル(レノックス大尉)
  アンソニー・アンダーソン(グレン)
  ミーガン・フォックス(ミカエラ)
  レイチェル・テイラー(マギー)
  ジョン・タートゥーロ(シモンズ)
  ジョン・ヴォイト(ジョン)
  ケヴィン・ダン(ロン)
  マイケル・オニール(トム)  ジュリー・ホワイト(ジュディ)
  アマウリー・ノラスコ(ホルヘ)  バーニー・マック  ソフィー・ボバル
  クリス・エリス   W・モーガン・シェパード

 《story》

「未知なる侵略は、トランスフォーム(変身)から始まる!」

2003年の火星探査機ビーグル2号は、火星に到着後交信が途絶えた。そして、世界中で奇妙な現象が起きる。それは未知なる金属生命体の仕業であった。彼らは、CDデッキや携帯など身近な金属器機をスキャンしトランスフォームするのだった。彼らの地球攻撃が始まった。その発端は約100年前の南極探検にあった。サムの祖父は南極の氷の穴に落ち、そのときかけていた眼鏡に秘密があった。サム自身にも奇妙な出来事が起き始めた。初めて買ってもらった車がかってに動き始めたのだ。そして地球に舞い落ちた5つの大きな隕石も、トランスフォームして動き始めた。サムが持っている祖父の眼鏡を巡って戦いが始まった。

 迫力は満点
CGの力ってすごいね。アニメの世界を本物の世界に変えてしまう。ウルトラセブンのウルトラホーク2号だったかな。3つに分かれたり1つにまとまったり。ジャイアントロボの変身。合体してロボットになるのは日本の子ども向けの実写版でよくあった。それをよりリアルに表現していた。速い。何がどうなっていくのかわからないほどの速い変身。CDや携帯が変身していくさまは見応えがある。
ただ、どんな映画にも人と人との心の触れ合いがないとおもしろくない。「ET」や「アルマゲドン」のような心を揺さぶられるような感動がほしいものだ。映像だけすごいだろうでは物足らない。「宇宙戦争」でもそれを感じた。
今回は試写会を見に行くことができた。1月以来の半年ぶり。でも、今回は当たったのではなく、ポイントでもらったのだ。1月のときもそうだ。今年に入って試写会に1回も当たってしない。

 公式サイト「トランスフォーマー」

迷い婚-すべての迷える女性たちへ-

2007年07月29日 | ラブロマンス/青春

2005年 アメリカ 97分
■原題「Rumor Has It...」
■2007.7.22 wowow
■監督 ロブ・ライナー
■出演
   ジェニファー・アニストン(サラ・ハッティンガー)
   ケヴィン・コスナー(ボー・バローズ)
   シャーリー・マクレーン(キャサリン)
   ミーナ・スヴァーリ(アニー・ハッティンガー)
   マーク・ラファロ(ジェフ)
   リチャード・ジェンキンス(アール・ハッティンガー)

 《story》

「だれもがきっと迷った分だけ、幸せになれるはず!」

サラはジェフのプロポーズを受け入れて以来、どこか気持ちがすっきりしない。不安ばかりが頭の中をよぎる。妹の結婚式に二人で実家に戻った。そこで母が父と結婚する前にある男性と外泊していることを知る。それは、映画「卒業」のモデルとなったボーだった。ミセスロビンソンはおばあちゃん。サラは自分はボーの子どもではないかと思い会いにいく。しかし、ボーは子どものできない身体のため、自分の子ではないと否定した。ボーと一晩過ごしたサラは、パーティーにも出席し、そこで婚約者のジェフにボーと二人でキスをしているところを見つかってしまう。サラは実家にもどり泣き崩れる。そこで父からすべてを知った上で母と結婚したことをしる。なぜなら母が選んだのは父だったからだ。

 迷った分だけ不幸になることも

何も考えない方がいい場合もあるよ。きっと頭のいい人が迷うのかもしれないな。自分の心が見えて、整理できてないことが許せなくて、先が見えないことが不安で、レールを引くことを願うのかもしれない。私なんか、考えたらだめ。2本のうち1本当たりで1本は外れのとき、考えて引くとほとんど外れてしまう。慎重にしなければと思うと滑る。
ボーという人は役得だな。三代続けて女性を・・・でも続かないこと、結婚できないことは不幸なんだな。さみしいよね。夫となるジェフは心が広いというか深いというか。日本だったら、婚約しているのに他の人と一晩過ごしたら、絶対婚約解消。寄りが戻っても、きっと尾を引くよ。いつまでもくよくよ考え、ことある事にそのことを引っ張り出すなんて最低なんだろうな。ジェフの人間の大きさに感動。
おばあちゃんの冷静さにも感激。あれはまさしく「奥様は魔女」のママだ。

 公式サイト「迷い婚-すべての迷える女性たちへ-」

明日の記憶

2007年07月28日 | 人間/社会派ドラマ

2005年 日本 122分
2006.5.26 バルト11
  2007.7.19  T.V
■監督 堤幸彦
■出演 渡辺謙(佐伯雅行)  樋口可南子(佐伯枝実子)  坂口憲二(伊東直也)  吹石一恵(佐伯梨恵) 水川あさみ(生野啓子) 木梨憲武(木崎茂之) 及川光博(吉田武宏) 渡辺えり子(浜野喜美子) 香川照之(河村篤志) 大滝秀治(菅原卯三郎)

 《story》

「思い出のすべてを、あなたへ託す」
「俺が変わってしまっても、俺が俺じゃなくなっても平気なのか。」
「思い出が消え去ったとき、一番大切なものが見えてくる」


広告代理店に勤める部長の雅行は、大きな企画を任されることになった。しかし、同じ頃、物忘れがひどくなったり、頭痛に悩まされていたため、妻の枝実子とともに病院を訪れる。そして、若年生アルツハイマー病であると診断される。大事な会議を忘れる。自分がどこにいるのかわからなくなる。次第に症状が悪化していくなかで、激しい感情の波にのまれていくのだった。妻の枝実子は、そんな夫と共に生きようと懸命努力するのだった。

最近、「忘れていく」「記憶を失っていく」そんな題材の映画が多い。忘れることのつらさを感じる。しかし、逆に忘れることで幸せを感じることもあるかもしれない、とそんなことも思う。そのときの自分が幸せであればあるほど、忘れることはつらい。身の回りの人々が自分と深く結ばれていればいるほど、それがなくなってしまうことが怖い。しかし、それがない人はどうだろうか。現実の中で孤独を痛いほど感じている人は、それを忘れていくことが心の平穏につながるかもしれない。人との結びつきを深めることになるかもしれない。記憶を失うことがこわいのは、愛する人を失うことがこわいから。あなたには、愛する妻がいて、愛してくれる妻がいて、幸せじゃないかと思う。私は、もしこう診断されたら、すぐに施設に入って、何もかも忘れていきたい。

 2007.7.19  T.V

 忘れることの恐怖 忘れられることの恐怖

両方の面から考えなければいけないなと思った。忘れることというのは、年を取ると多くなった。思わぬ大事なことを忘れてしまう。いつも頭の中に、「何かしようとしたんだけど」「何かを探していたんだけど」そんな不安がある。それくらいなら。もし、自分の家への道を忘れてしまったら・・もし自分が勤めているところの同僚を忘れてしまったら・・自分が忘れていることを忘れてしまったら・・そんな自分なんかいなくなってもいいと思っていても、それさえ忘れてしまったら。みんなのお荷物になって嫌がられている自分を想像するとたまらなくなる。忘れないうちに自分を処分したくなる。
忘れられることの恐怖。それはどうなのだろう。もうすでに忘れられた存在だから、あまり気にならないかも。自分のことは忘れられた方がいいかもしれない。
陶芸という過去の体験に生きる。自分だったら何だろう。何も浮かばない。あんな施設に入るお金もない。たとえ忘れていく自分があっても、こんな介護があれば安心かもしれない。お金もない、頼る人もない、早く殺してほしい、と訴える人の方が多いかもしれない。忘れることの恐怖よりも、忘れたあとの自分が迷惑をかけてしまうことの恐怖の方が大きい。

公式サイト「明日の記憶」

TATARI タタリ

2007年07月21日 | ホラー


1999年 アメリカ 94分
■原題「House on Haunted Hill」
■2007.7.15 wowow
■監督 ウィリアム・マローン
■出演
   ジェフリー・ラッシュ(プライス)
   ファムケ・ヤンセン(エブリン)
   タイ・ディグス(エディ)
   ピーター・ギャラガー(ブラックバーン)
   クリス・カッタン(ワトソン)
   アリ・ラーター(サラ)
   ブリジット・ウィルソン=サンプラス(メリッサ)

 《story》

「先に進むしかない恐怖」
「呪われた廃墟病棟。一晩生き残れたら1億円」


恐怖をいっぱい盛り込んだアトラクションを企画するプライスは、その道で大富豪となった。ある日、妻の誕生日の余興として、廃墟となった古びた屋敷を利用して、変わったイベントを用意した。招待されたものは5人だが、まったくプライスたちとの面識がなかった。この館は、かつて精神科医が患者を使った人体実験をしていたのだった。あるとき、患者たちの暴動が起き、医師や看護婦が殺され、館全体が火災にあった。プライスはそんな過去を利用して招待客や妻を驚かそうとしたのだが、プライス自身もわからない恐ろしいことが次々に起きていった。窓がすべて鉄板で覆われ、ドアが開かなくなり閉じこめられた。そして一人ずつ襲われていった。

 何のたたりだ
「たたり」とは、恨みや憎しみ、呪いなど、そこに込められた悲惨な思いを、他の人間に向けたもの。では、誰の恨みなんだろう。殺された医師や看護婦たち? それとも人体実験で殺された患者たち? どっちなんだろう。両方だなんて変だよね。患者たちなんでしょう。集められた招待客が、医師や看護婦と関係があるらしいからね。それにしても、そんな屋敷がそのまま残されているなんてね。火災があった時点で、真相が明るみに出て、片づけられて当然。人体実験をした器具があるとか、標本が残されているとか、どうしてこんな崖っぷちに建っているのか、違和感がいっぱい。日本語の「たたり」とはかけ離れていた。


ポセイドン

2007年07月21日 | ファンタジー/アドベンチャー


2006年 アメリカ 98分
■原題「POSEIDON」
■2007.7.14 wowow
■監督 ウォルフガング・ペーターゼン
■出演
  カート・ラッセル(ロバート・ラムジー-父、元市長)
  ジョシュ・ルーカス(ディラン・ジョー)
  ジャシンダ・バレット(マギー・ジェームズ)
  リチャード・ドレイファス(リチャード・ネルソン-老人)
  ジミー・ベネット(コナー・ジェームズ-少年)
  エミー・ロッサム(ジェニファー・ラムジー-娘)
  マイク・ヴォーゲル(クリスチャン)
  ミア・マエストロ(エレナ)
  アンドレ・ブラウアー(ブラッドフォード船長)
  ケヴィン・ディロン(ラッキー・ラリー)  
  フレディ・ロドリゲス(マルコ・バレンティン)
  ステイシー・ファーガソン(グロリア)

 《story》

「全世界が突然ひっくり返ったら、あなたはどうしますか?」

北大西洋を航海中の豪華客船ポセイドン号は、今新年を迎えようとしていた。そのとき、突如現れた巨大波に襲われ、転覆してしまう。天井と床が逆さまになったまま、船内では生き残った人々が救助を待っていた。船長は、このままこのラウンジで救助を待とうと言う。しかし、ディランは上に行って脱出できるところを見つけようとした。娘を捜していた市長や、プロペラのところで抜け出せるのではと、同じ思いを持った物たちが行動を起こす。しかし、途中で待っていたのは火の海、充満する水の流れだった。脱出はできるのか。

 葛藤がほしいと思ってしまうのだけど
リメイクは、どうしても以前の作品と比べてしまう。そこにない新しいことの発見があって、それが前作を越えていると感じること、またはまったく別の視点で良さを見いだすこと。それで合格。そういう意味ではリメイクというのは大きなハードルがあると思う。このポセイドンはどうだろう。リアリティで言えば前作を越えると思うけど、物足らない。前作の良さは人々の葛藤だった。生き延びるために行動することが大切であること。今考えられる限りの知恵を出し合い、努力すること。初めのスタート地点で、じっとしているか行動するかで、運命は分かれた。そこに葛藤があった。上に進む人々にも、どの道を行くかで怒ったり笑ったり泣いたり、それぞれの人生を語ったり、そんな人間の心模様があった。しかし、今回はない。ただ、スリルあるのみ。次から次に迫る障壁を乗り越えてひたすら脱出をめざす。人をけ落とした後悔がない。迷いがない。意見の食い違いがない。こんな状況で少年がいつのまにかあんなところに行くなんて。その経過がない。あまり人の心を感じないだけに、脱出したときの感動がない。

公式サイト「ポセイドン」


連理の枝

2007年07月18日 | ラブロマンス/青春

2006年 韓国 107分
■原題「連理枝/NOW AND FOREVER」
■2007.7.13 wowow
■監督 キム・ソンジュン
■出演
   チェ・ジウ(ヘウォン)
   チョ・ハンソン(ミンス)
   チェ・ソングク(ギョンミン)
   ソ・ヨンヒ(スジン)
   ソン・ヒョンジュ(医者)
   チン・ヒギョン(看護士長)


  《story》

「残された時間を幸せだけでうめてあげたい」

「それは永遠なる愛の約束。
   二本の枝が絡み合い、一本の樹となるように
    私たちの想いは溶け合い重なり合う。
    あまりに切なく美しい感涙のラブストーリー。」

青年実業家ミンスはプレーボーイ。まるでゲームのように女性をかえていく。ある雨の日、ミンスは自動車でバス停にいた女性のヘウォンに水をかけてしまう。ミンスは彼女を病院まで送るが、車の中に携帯を忘れてしまう。友人のギョンミンに彼女を落としてみせると、ミンスは検査入院をしてヘウォンに近づく。そして、病院を抜け出し行動するうち、ミンスはヘウォンに明るさに心を奪われていく。友人のギョンミンもスジンとの出会いにときめき恋に落ちていく。ある日、ミンスとヘウォンは動物園に行くが、雨にうたれたヘウォンが倒れてしまう。病院に担ぎ込まれたヘウォン。ミンスはヘウォンが難病のため助からないことを知る。ヘウォンはミンスと別れることを決意する。しかし、ミンスの心の中ではどんなに短い時間でもヘウォンのそばにいて愛したいという気持ちが大きくなっていった。それはミンス自身も、検査の結果が・・・・・・。

 ちょっと物足らないのは
何となくすっきりしなくて、しらじらしく感じるのはなぜ。切なさを作ろう作ろうとしているように感じてしまうのは、先入観からなのだろうか。映画館でみたら、またちがうのだろうか。チェ・ジウを、以前ほどよく思わなくなってしまったからかな。何となく彼女の演技が、演技しているというように見えてしまう。演じているとしか見えなくなってしまった。それに、以前から思っていたことで、不治の病で、病人なのに、なぜあんなに動きまわれるのだろうかと疑問があった。たくさんの韓国映画やドラマで、命に関わることなのに、病院から出て、普通の生活を送る。それって本当にあることなの? と不思議に思っていた。だから、二人とも不治の病だなんて、それこそあるのかなと疑問符が先についてしまった。

 公式サイト「連理の枝」

青いうた-のど自慢 青春編

2007年07月15日 | ラブロマンス/青春


2005年 日本 115分
■2007.7.8 wowow
■監督 金田敬
■出演
  濱田岳(達也)  冨浦智嗣(良太)
  落合扶樹(俊介)  寺島咲(恵梨香)
  斉藤由貴(恵梨香の母)  室井滋(赤城麗子)
  緑魔子  豊原功補  魚谷輝明  岡本奈月
  平田満  木下ほうか  甲本雅裕  団時朗
  由紀さおり  生方恵一

  《story》

「ぼくらの心は、いつも悲しいほど青い空」

青森県陸奥、自然に囲まれた町。達也はお金だけを信じ、お金があれば何でもできる思い、中学を卒業して東京に出る。弟の良太は、個性的で何でも一生懸命、素直に人一倍楽しくやろうとする。おいしくないけど、チャーハン作りに打ち込んだり、卒業パーティーの歌に熱中する。恵梨香は達也のガールフレンドで、中学を卒業したあと、美容師の道に進んだ。俊介は、東京の進学校に行った。それぞれがバラバラになってしまった。達也は次第にヤクザの道に入り込んでいき、帰れなくなってしまった。恵梨香は、達也が忘れられず、俊介の告白も受け入れられなかった。良太は、みんなに内緒でのど自慢に応募して、予選参加の権利を得る。達也に戻ってきてほしいと頼むのだが、帰ってくることなく、3人で参加。そして見事予選を通過し、本番に望むことに。達也は戻ってくると信じている良太。本番が始まった。

 よう気がついた
世の中お金次第よ・・・そういうところもある。でも、そうじゃないところもある。お金のない生活は、お金がある人の身の回りを見てうらやましく思うものだ。心が大事なんて後からわかるもの。でも、わからないときもある。達也は、かろうじて気づくことができた。のど自慢の番組を見るために必死になった。そして、今の自分を隠さずそのまま仲間に会うことができた。一番ふらふらしていて、一番危なくて、落ちるときはとことん落ちるタイプ。仲間のところに戻ることができたけど、また裏切りやすいタイプ。辛抱強くこつこつできないタイプ。女を泣かせるタイプ。泣いても女がついていくタイプ。好きなことをやって、わがままなのに、みんなから好かれるタイプ。そして、かわいそうなのが、一生懸命にこつこつがんばるけどむくわれない俊介。バカにする奴もいるけど、愛嬌があってかわいがられる良太。のど自慢は、こわれそうだけど一番輝いている青春そのもの。懐かしくうらやましい青春。今もあるのかなあ。


ステイ

2007年07月15日 | サスペンス/ミステリー

2005年 アメリカ 101分
■原題「STAY」
■2007.7.12 wowow
■監督 マーク・フォースター
■出演
  ユアン・マクレガー(サム・フォスター)
  ナオミ・ワッツ(ライラ)
  ライアン・ゴズリング(ヘンリー・レサム)
  ケイト・バートン(リーサム夫人)
  ボブ・ホスキンス(レオン・パターソン博士)
  ジャニーン・ガロファロー
  B・D・ウォン   エリザベス・リーサー

  《story》

「そのリアルを疑え。
  現実が消えていく世界で、
  僕らはどんな愛を知るのか。」


精神科医サムの前に現れたヘンリー・レサムは、21才の誕生日である土曜日に自殺すると言って姿を消した。サムは、自殺から救おうとヘンリーを追う。そして現実とも夢とも区別できない体験をする。ヘンリーは、自分が両親を殺したという。結婚したいほど好きな女性がいて、渡したい指輪を持っている。サムも、同棲している女性ライラがいて、結婚したいと思い指輪を持っていた。必死でヘンリーを追うサム。ライラとの生活の歪み。繰り返す同じ出来事。突然変わる視界。死んだはずのヘンリーの母が目の前に・・・これらの謎が、ヘンリーの誕生日に解き明かされる。

 わかるようなわからない
時間の交錯は苦手だ。頭が悪いから、どうしてもひとつひとつの出来事に意味を見いだそうとして、うまくいかず意味不明に陥る。最初の交通事故のシーン、ラストの交通事故のシーン、それは同じ出来事。その間に起こったことは、いったい何だったのだ。ヘンリーの頭の中のことなのか。サムやライラにも関わっていることなのか。彼らにも、同じような体験が残されているのか。ラストにコーヒーを飲みに行こうと誘う場面を見ると、今までことを覚えてなさそうだ。ヘンリーだけの意識の世界のようだ。サムやライラに語りかけているのかも。

 公式サイト「ステイ」

ダイ・ハード4.0

2007年07月15日 | アクション

2007年 アメリカ 129分
■原題「LIVE FREE OR DIE HARD」
2007.7.7 TOHOシネマズ緑井
■監督 レン・ワイズマン
■出演
  ブルース・ウィリス(ジョン・マクレーン)
  ジャスティン・ロング(マット・ファレル)
  ティモシー・オリファント(トーマス・ガブリエル)
  クリフ・カーティス(ボウマン)
  マギー・Q(マイ・リン)
  シリル・ラファエリ(ランド)
  メアリー・エリザベス・ウィンステッド
   (ルーシー・マクレーン-娘)
  ケヴィン・スミス  ジョナサン・サドウスキー

 《story》

「あの男、再起動」

ワシントンDCのFBI本部に設置されたサイバー犯罪部に異変が起きた。信号、水道、電気などの公共のシステムに何者かが侵入してきた。街は大混乱に陥る。マックレーンは、娘の様子を伺いにここに来ていたが、娘のルーシーは監視する父親に嫌悪感をぶつけた。そこに上司から、マットという男を拘束し、本部に連行するように連絡が入る。しかし、マットのアパートで何者かに銃撃される。彼は、ガブリエル率いるテロ組織のサイバー攻撃プログラムソフト作りに、知らぬ間に荷担していて、抹殺されようとしていたのだ。逃げるマックレーンとマット、執拗に追いかける一団。二人にも、その組織に全容が見えてくる。

 ダイハードはなぜおもしろい
撃ち合い、殺し合い、そういう映画はあまり好きではないのだけど、このシリーズはおもしろい。なぜなんだろうなあ。1つは、ブルース・ウィリスという人、マックレーンという人の人間性に共感しているのだろうなあ。そんなに見かけがかっこいいわけではない。正義を大きく掲げて逆上せているわけでもない。マックレーンの身体と心の中に自然に存在する正義、当たり前のようににじみ出てくる優しさや思いやりの裏に気持ちよく正義が収まっているいる感じだ。2つ目は、そんなマックレーンも家庭をうまく築けないでいるところにも共感を感じるのだ。スーパースターじゃない。愛することに不器用で、うまく気持ちを伝えられなかったり、失敗したりしてしまう。そんな弱い面を見せることで、もっと身近に感じてしまうんだ。
しかし、「あれは死んでるよな」という場面が多かった。今までとちがって、かなり突拍子なありえない場面がいっぱいあった。全米を巻き込んだテロだから、一人で立ち向かっていくためにはそれくらいなればいけないのだろう。高速道路でヘリコプターと戦うシーンでは、滑り落ちたら動けないよな。スーパーマンになってしまったら、人間でなくなったら、となりのおじさんでなくなってしまって、遠い存在になってしまうよ。

公式サイト「ダイ・ハード4.0」

エミリー・ローズ

2007年07月14日 | ホラー


2005年 アメリカ 120分
2006.3.20 TOHOシネマズ緑井
  2007.7.7 wowow
■監督 スコット・デリクソン
■出演
  ローラ・リニー(エリン・ブルナー)   
  トム・ウィルキンソン(ムーア神父)   
  キャンベル・スコット(イーサン・トマス)   
  ジェニファー・カーペンター(エミリー・ローズ)
  コルム・フィオール(カール・ガンダーソン)

 《story》

「この映画はホラーではない、実話である」

謎の死を遂げた19才の女子大生。本当に神父が殺したのか。これは実際にあった裁判を元に作られた映画である。深夜3時、それは最も悪魔がこの世に出やすい時間である。彼女は焦げ臭いにおいとともに、その時間に目を覚ました。そして、激しい痙攣、幻覚に襲われるのだった。病院での診断は、欠神発作。薬を飲んでもいっこうに回復しない。そればかりか、異常な行動は増えていった。落ち着いているときのエミリーは自分の中に何かがいることを感じていた。そして異常な行動を認識ぢていた。家族は神父にすべてをゆであねるしかなかった。

悪魔の存在を裁判で審議したことが衝撃的なことなのだろう。彼女は病気だったのだ。それとも悪魔が憑依していたのか。私にもわからない。病気じゃないの、と思える部分もある。もし、悪魔ならもっと証明できる事実がいっぱいあって真実味があるとおもしろい。信じていないようで信じている。信じているようで信じていない。ただ、興味がある。「エクソシスト」のような衝撃をを期待していただけに、期待外れ感はある。しかし、ただのホラーではないとうたっているだけに、現実感がある。真相は何だったのか。必ずそこには何らかの事実があるはずだ。

悪魔がいれば神がいる。逆かな、神がいるなら悪魔も存在する。心の冷静さやすらぎ、強い意志を築いてくれるであろう神。私もそれを求めている。でも、今の神はあまりに人間に何かを求め過ぎる。神は人間が求めるからできたものでは、これは自分の考え。良きことを人間に求めるならいいけどね。

  2007.7.7 wowow 

 悪魔はいても神は・・・
もし悪魔も神もいるとしたら、絶対に悪魔の力が強い。苦しんでいる人を、神は救えない。死ぬことが最善の道だなんておかしい。聖痕が出たとしても、それが何なんだ。生きてこそ、神なら望むこと。
改めてこの映画を見て、反対に本当に悪魔はいるのだろうかと疑問を持った。何かに取り憑かれたのではなく、やはり病気だ。または薬のせいだ。身体と精神の相互作用で起こる現象だ。だから、場合によっては祈祷などで精神の安らぎが得られることもある。その祈祷する人を信じる気持ちが強ければ効果は大きい。エミリーは、心の安らぎよりも、神の世界を望んでいたのかもしれない。生きることより、特別な世界を求めていた。それが悪魔と神との接触の形となって現れ、聖痕を作った。
ホラー映画としては期待外れ。事実に忠実にという考えがあったのかも。それにしてもなんだか中途半端な感じがした。でも、2度見た。

オフィシャルサイト「エミリー・ローズ」