趣味の日記

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宙組全ツ「ベルばら」

2014-09-06 23:56:20 | 観劇
今日は相模大野へ、宙組さんの「ベルばら」を観に行ってきました。
先日のオスカル編での、まぁ君ジェローデルがとってもキラキラして素敵だったので、今回のフェルゼンさまも期待。
ただ、オスアン中心の脚本より、フェルマリ中心の脚本のほうが、まとめ方に難ありなので(汗)、今回はどうなるかと思いつつ、観てきました。

全体としては、苦心のとりあえず無難なまとめ方、って感じ(爆)。
前回の全ツで、たっぷりとアンドレを堪能していた身には、今回のアンドレの扱いってどうなんだろう~~と思わないでもないですが(汗)。
今宵一夜がない(!)ので、その分のオスアンの関係を、微妙な台詞で微調整してあったり・・・。
でも、フェルゼンとアントワネットを中心にすると、どうしてもそうなっちゃうのかなぁ。
一帆さんのフェルゼン編と違ったのは、ちゃんとアントワネットを描いてあったこと。やっぱり、アントワネットありきのフェルゼンなので、そこはバランスなのかなぁと思いました。まぁ、あまりにアントワネットが王妃の誇りに目覚めすぎると、助けようと駆けつけるフェルゼンさまがますます気の毒なんですが(苦笑)。
小船のシーンがあってよかった!フェルマリ編にはこれがないと~!
プロローグのパペットは、別に普通にやってもいいんじゃないかと思いましたが。初めて観る人には、パペットなんてわからないよ、きっと。
現代的な宙組さんなので、お芝居としてはさらさらっと流れていって、大芝居にはならず。大劇場の宙組のオスカル編の時もそう思いましたが、全ツでこじんまりしている分、ますますその傾向を強く感じました。クラシカルな、コテコテの宝塚歌舞伎なベルばらを好きで見慣れてると、物足りないのは仕方ないですが。
雪組全ツも、芝居重視でどちらかといえばコンパクトに凝縮されてたけど、様式美の大芝居という点では、しっかりと踏襲してたんだな~と改めて思います。

まぁ君のフェルゼン。
これぞ白い王子さま。キラキラとお花を背負った文句なしの二枚目貴公子!ただ、まだちょっと線が細いかな。
特に、やっぱりフェルゼンって、主役としてのある程度の力技が必要な役。微妙な脚本も(苦笑)力で押し切るだけのどどーんとした存在感が必要なんだな、と。
一帆さんは、さすがの貫禄で全部押し切ってましたよね~・・・。今回、一帆さんのフェルゼン編をかなり踏襲していたので、余計にその違いを感じてしまった気がします。
まぁ君が、一番まぁ君らしい本領を発揮してたのは、何と言ってもばらタン!華やかで綺麗でカッコよかった♪♪「相模大野!!」と叫んでましたね~(笑)。

ミリオンちゃんのアントワネット。落ち着いてて上手いんですけど、う~ん、何だろう・・・。後半の妻、母としてのお芝居はさすがですが、前半のアントワネットさまの、大輪の薔薇のような華やかさは、今ひとつな気がしました。落ち着きすぎちゃうのかな。新曲の、王妃の誇りを歌うのも、どちらかというとしっとり不幸系で、痛々しい。花組の中日公演でランちゃんも歌ってたと聞きましたが、なんとなく、ランちゃんのほうが誇りに目覚めた王妃のプライドを見せてくれたんじゃなかろうかと、ちょっと観てみたくなりました(苦笑)。
ラストの断頭台は、やっぱり大階段が欲しい(爆)。あの登っていく演出って、ドラマの幕切れとしてすごく重要なんだな、と思いました。

カイちゃんのオスカル。何だろう・・・すごく、人らしいオスカル。人間的、というのともちょっと違う、当たり前に人として優しく、人として恋し、人として懸命に生きてる。そんな風情。熱さよりもあたたかみ、烈しさよりも必死さ、それが伝わってくるようなオスカルですね。
アンドレはりく君。出番が少なくて淋しいんですが、オスカルの影として見守ってる風情はちゃんと出てました。もっと線が細いかと思ってましたけど、意外にがっちりと骨太感がありましたね。
さやと君のジェローデル。すごく温度の伝わるあたたかいお芝居が、好きだなぁと思います。あたたかみと、そして心の中の熱さ。それがダイレクトに伝わります。
フェルゼンさまのあとを、かばん持ってついてくる姿に、ついついいつぞやの暑苦しいかばん持ちのJさまを思い出し、ぷぷぷ(爆)。

ジュンコさんのメルシー伯爵が、さすが。きちんと大芝居を踏襲して、安定の存在感。だからこそ、宙組の中ではやや浮いてる気もしないではないですけど。
でも、ジュンコさんがいないと、ますますさらっと流れる「ベルばら」になっちゃいます。
国王さまのすっしーさんも、良かった。
ジュンコさんとすっしーさんが、革命市民のアルバイトをしてたのにはちょっと笑いましたが、でもそこはさすがのクオリティ。
スウェーデンの花祭りでも、なんとオスアンがアルバイトしてましたね(笑)。

つい先週、一帆さんのサヨナラショーで、「駆けろペガサスのごとく」「愛の面影」「愛に帰れ」を立て続けに聴き、しかも「愛の柩」をえりあゆで踊ってくれた記憶も鮮やかな中では、意外にじわじわときました・・・。
特に、「愛の柩」ではまさかの落涙。あの幸せそうに満面の笑顔で踊ってた二人を思い出してしまい、突然淋しさがこみ上げてきて、まともにカイちゃんを観られなかった(ごめんなさい/汗)。また、娘役さんたちと絡む振付が同じなんだな~。
「駆けろ」は、鞭さばきがね、やっぱりね・・・一帆さん(爆)。

あれこれつい考えながら観ちゃったのですが、観終わってから、無性にちぎカルとともドレが恋しくなりました(爆)。
私にとっては、ひとつの理想形のオスアンでしたし。
あのオスアンが、来年はルパンと銭形かぁ~(大爆)。
時間を見つけて、また全ツのDVD観よう~・・・(その前に慶次さまも観なくちゃ)。

明日は、東宝の星組さんを観に行く予定です。
コメント (4)
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