さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

ベートーベンの第九をさっちゃんは感動して聴き、集中して観続けました

2020-04-19 23:17:47 | 音楽
今日は日曜日、どこに出かける予定もありません。
本当はハイキングにでも出かけたいところですが、さっちゃんを連れて行くと思うと、気が重くなって、足も動かなくなってしまいます。
それで当然、朝はゆっくり布団の中で過ごすことになります。
起きてからも、朝食前に洗濯を始めたものですから、朝食の準備スタートはずいぶん遅くなりました。

さっちゃんもさすがに起き出して来て、台所の僕のそばに来ます。
コーヒー豆を挽くのを手伝ってもらいましたが、それ以外の作業は手伝ってもらうのは・・・・
ですから、テレビを点けておくことにしたんですが、さっちゃんが好むような番組はありません。
最近はテレビ自体にほとんど関心を示さなくなりました。
以前は朝ドラや大河ドラマ、あと「相棒」や韓国歴史ドラマなどを僕と一緒に観ていました。
他にも、録画してある自然番組や歴史番組も僕と一緒に観ていました。
最近はテレビを点けていても、画面それ自体を見ないんです。

そんなさっちゃんに観せた番組は2018年12月31日にNHKで放送された『N響 第九 演奏会』。
番組の最初は指揮者マレク・ヤノフスキへのインタビューなどから始まっていました。
そんな番組をさっちゃんはちゃんと観ています。
そればかりか台所で朝食を作っている僕に、「こっちへ来てテレビを観ようよ」と言いに来るんです。
(もちろん、言葉の内容は僕の想像ですけれど)
「聞こえてるから大丈夫だよ」と僕は返事するんですが、それでは納得しないみたいです。
何度も何度も、僕の所へ来てテレビの前に連れて行こうとします。
僕も手を離していい時には、ちょっとだけですがテレビの前に行きました。

朝食が出来たころにはインタビューも終わり、第一楽章が始まっていました。
僕はさっちゃんが朝食を食べてくれるかな、と心配するほどでした。
それほどさっちゃんはテレビ画面を真っすぐに見つめていたんです。
まあそれは杞憂でしたが、食べながらも熱心にテレビに向かっていました。

第三楽章あたりで僕たちの食事も終わり、合唱のある第四楽章は二人ともテレビに釘付けでした。
音量も普段の倍以上の目盛りにして、思いっきり第九を楽しみました。
1時間20分の番組だったのですが、さっちゃんはずうっと集中して楽しんでいるようでした。
僕自身も合唱を聞くうちに自然と涙が滲んでくる感動を覚えました。

さっちゃんは僕と知り合う何年も前から毎年年末に第九を歌っていました。
東京都民の合唱団に所属し、毎週1回上野で練習をしていました。
合唱団では毎年のスタート時に歌唱テストをし、団員といえども合格しなければ次の年はない、そんな厳しさのある合唱団だったようです。
さっちゃんと知り合ってからは毎年暮れの発表会を聞きに行ったものです。
それなりの交響楽団とともに、歌唱のソリストはプロの方だったようですし、なかなかのものでしたね。

CDで音だけ流してもさっちゃんの興味関心はなかなか惹かないみたいです。
今日さっちゃんがこれほど音楽に集中できたのは映像が伴っていたからなんでしょうか?
それとも、第九だったからなんでしょうか?
もっと別の理由もあったんでしょうか?
どうであるにせよ、音楽の力を感じさせられましたね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016年の忘事録/この頃はまだ、自分の名前は書けたんでしょうかね?

2020-04-18 23:46:45 | 2016年の忘事録
忘事録とは忘れた事の記録です
また思い出すこともあるでしょうが
忘れるよりも もっと
新しい思い出を
作ればいいのです


この忘事録カテゴリー文章はほぼその日付当時メモした文章のままこのブログに載せています)

2016年7月下旬

都知事選の期日前投票をしに市役所へ行く。その際、氏名や現住所を書類に書くのだが、住所が分からない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日も尿意の表現が分からないまま、ちょっと漏らしてしまいました

2020-04-17 23:53:43 | トイレ・排泄
金曜日のデイサービスは半日コース。
さっちゃんが帰って来て、ちょっと疲れていた僕は布団で横になっていました。
しばらくするとさっちゃんも布団の中に入って来ました。
ところが、今日のさっちゃんはすぐに布団から出てしまいます。
そして、家の中を何やらウロウロと歩き回っているのです。

僕は疲れ気味で本当は起きたくはないのですが、少し心配になってさっちゃんのところへ行ってみました。
さっちゃんの手を引いて、トイレへ連れて行き、トイレのドアを開けて、中を見せます。
「おしっこしないの?」と聞くんですが、さっちゃんは無反応です。
トイレを探してウロウロしていたわけではなさそうです。
僕はすぐに再び布団の中へ。

一旦は布団へ戻っていたさっちゃんですが、またすぐに布団から出て行きました。
そして、またウロウロ。
僕はさっきよりは長く無視していたのですが、やっぱり気になってしようがありません。
再び先ほどと同じようにさっちゃんをトイレへ。
「おしっこする?」
やっぱりさっちゃんは無反応です。
本当にさっちゃんはおしっこじゃないんだろうか?
じゃあ、いったい何でこんなにウロウロするんだろう?
分からないまま、僕はまた布団の中へ戻りました。

さっちゃんは布団には戻らないまま、やっぱり部屋をウロウロしています。
玄関やトイレの方へも足を運んでいるようです。
僕は二度も無駄足を踏みましたから、さっちゃんのことを長く放っておきます。
でも、気になりますからずうっとさっちゃんの足音に聞き耳を立てています。
音がしなくなり、静かな時が流れました。
僕は想像しました。
もしさっちゃんがやっぱりおしっこをしたいのなら、今この瞬間がそうなのかもしれないな。
さっちゃんはトイレへは入れたのだろうか?
さっちゃんはズボンもズボン下もパンツもちゃんと脱げたんだろうか?

僕はそんなことを想像しながらすごく心配していました。

布団の中でこれほど心配するくらいなら、実際に見てきた方が気が楽です。
僕は布団から出てさっちゃんを探しに行きました。
さっちゃんはトイレの中にいました。
便座にちゃんと座っています。
僕は近づいて、ちゃんと脱いでいるかどうかを確認。
パンツまでキチンと脱いでいました。


でも、パンツを触ると濡れています。
少し漏らしてしまったようです。
ズボン下も濡れています。
ズボンには明らかな濡れは確認できませんでしたけれど、靴下も含めて全部洗濯することにしました。
さっちゃんはもう立ち上がって歩いています。
僕はお湯で濡らして絞ったタオルを持って、さっちゃんの下半身を拭いてあげました。
さっちゃんは嫌がって、怒って、僕をぶったりして、遠ざけます。
まあ、何とか拭けたので、新しいパンツ、ズボン下とかをはかせました。

今日のような体験は初めてのことですね。
やっぱり最初からのウロウロはおしっこをしたいせいだったんでしょうね。
でも何故、その時さっちゃんはおしっこをしそうな雰囲気を見せなかったんでしょう?
あの時僕はどうすれば良かったんでしょう?
さっちゃんが嫌がっても、パンツまで脱がせて便座に座らせるべきだったんでしょうか?
さっちゃんが怒らないようなら、そうしてもいいのかもしれませんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さっちゃんは訳の分かんないことばかりします

2020-04-16 23:50:24 | 今日のビックリ
さっちゃんと一日中一緒にいると大変なこと、面倒なこと、困っちゃうこと、イラッとすること、そんなことだらけ。
今日もいろんなことがありました。
そんな中のごく一部、訳分かんない行動の幾つかを書いておこうと思います。

夕方のこと、僕は夕食の準備をし始めました。
さっちゃんも僕のいる台所へ必ずやって来ます。
ただ僕のやることを黙って見ているだけならいいんですが、好奇心なのか、手伝ってくれるつもりなのか、何かと手を出します。
それが僕にとっては実に邪魔なことばかり。
あまり怒ったり制止したりはしないでおこうと、心掛けてはいるんですが、気にはなるし、イラッともするし。

今日は、まだ洗っていない水に浸けてあった食器をさっちゃんが洗ってくれようとしていました。
さっちゃんは洗っているつもりなんでしょうが、浸けてある食器を手でチャプチャプと撫でた程度。
皿を1枚と小鉢をひとつ、今度はそれをどこかに仕舞おうとしているのでしょう、手に持って運ぼうとしています。
それを奪い取ったりすると、さっちゃんは酷く怒りだします。
僕も学習済みですから、そんなことはしません。
さっちゃんのするがまま。

僕はさっちゃんがその皿と小鉢をどこへ持って行くのか気になるというか、注視せざるをえません。
どこか見つかりそうもない場所に置いたり、それこそゴミ屑籠に入れたりするかもしれません。
数日前にはグラスをゴミ屑籠に捨てられていましたからね。
寝室の背の低いタンスの上に置いたようです。
少し時間が経って、さっちゃんが食器のことを忘れたころに取り返しました。

今晩は夕食のときにさっちゃんは布団から出て来ませんでした。
2度ほど「ご飯だよ、食べよう」と起こしに行ったんですが、半身は起こしても、食卓までは来ませんでした。
珍しいことです。
無理やり連れてくるわけにもいきませんから、僕一人だけで寂しく、でも気楽に食事しました。
僕が食べ終わったころ、さっちゃんは出て来て、食べ始めました。

そして、食べ終わって、スープカップとご飯茶碗を重ねて持って、どこかへ行こうとします。
食器を下ろしてくれるんだな、と思った僕は台所を指差して「そっちへ置いといてね」と言います。
でも、さっちゃんは食器ふたつを持ってうろちょろ。
僕にはさっちゃんが何をしようとしているのか、さっぱり分かりません。
さっちゃんの手からその食器を受け取ろうとすると(奪おうとじゃあありません)、渡さないぞといった強い意志を見せます。
これはもうさっちゃんのしたいように放っておくしかありません。
しばらく食器を持って歩き回った末に、水屋の前に置き、困った事態にはならなくて済みました。

本日最後の訳分かんないこと、それはいったん寝たさっちゃんが夜の10時過ぎに起き出して来た時のこと。
僕は良いチャンスだと、さっちゃんを洗面所に連れて行き、歯磨きをしようと思いました。
上の入れ歯を運良く外すことが出来、歯ブラシで軽く、本当に軽く歯を磨き始めました。
下顎は磨かせてくれたのですが、上顎に移ると、磨かせてくれません。
こうなると、磨くのは無理ですから、僕はすぐに諦めます。

口の中を漱いでもらおうと、洗面所のコップに水を入れてさっちゃんに渡します。
「グジュグジュ、ペッってやんな」
さっちゃんは一度だけグジュグジュペッとやってくれました。
「もう一回やんな」と僕が言っても、さっちゃんがやってくれる様子はありません。
まあ1回はやったんだからいいいか、と僕はまだたくさん水の入ったコップをさっちゃんの手から受け取ろうとしました。
すると、何故なんでしょう? さっちゃんはそれを渡してくれません。
そのまま持ってダイニングの方へ行こうとします。
僕はさっちゃんの腕を軽く触って、行かないように止めるんですが、聞いてはくれません。
僕もしばらくは何とかその水の入ったコップをさっちゃんの手から取ろうとしたんですが、無理でした。
水がたっぷり入ってますから、強引に奪おうとしたら、確実に水がこぼれて飛び散ってしまいます。

これもさっちゃんがどうするのかを見守るしかなさそうです。
さっちゃんは僕のそばで、何やら僕への文句をブツブツと言いつのっています。
僕はちょうど新聞を読んでいましたから、テーブルには新聞が広げられていました。
さっちゃんはコップを新聞の上に置こうとしたり、新聞の上でふらふらと動かしています。
あっ!
新聞に水をばら撒こうとしたわけではないと思いますが、結果的にはそうなってしまいました。
全部をこぼしてしまう前に、そのコップを僕がさっちゃんの手から奪いましたから、半分ほどこぼれたでしょうか。
新聞はびしょ濡れになってしまいました。

僕は残っている水を台所の流しに捨て、テーブルに戻って来るなり、両手の平をテーブルにバ~~ン! と叩きつけました。
すると、すぐにさっちゃんが僕の背中をバ~~ン! と叩きます。
全然痛くはないのですが、僕はさっちゃんに「なんで叩くの!」と叱りつけます。
さっちゃんも負けじと僕の非をあげつらってるような感じで喋っています。
僕は内心では、水の入ったコップ事件が読み終わった新聞を濡らした程度で終わって良かったとホッとしています。

でも、怒りたい気分もあるんです。
これは多分、僕自身のストレスのはけ口を求めての行為なんでしょうね。
さっちゃんには悪いなぁとは思いつつも、この程度のストレス発散はしないと、僕自身の身が持ちません。

続けて僕は部屋の灯りを全部消して、何も見えない中、さっちゃんから離れた場所に座り込みました。
僕はもちろん静かですが、さっちゃんも静かにしています。
椅子に座ったままのようです。
どれくらい経ったのか、小さな足音がほんの少しだけ聞こえてきます。
さっちゃんが歩いているのかもしれません。
さっちゃんが電気を点けると思っていたのですが、そこまで思い付かなかったようです。
30分くらいは経ったのでしょうか? あんまり続けると、さっちゃんが可哀想ですから僕は立ち上がって灯りを点けました。
さっちゃんも僕も相手への怒りとかは収まってしまったようですね。

こんな風に訳が分かんないことをされると(僕もしちゃってますけど)、
気にはなるし心配だし、叱りつけたくもなるし、とにかくストレスが溜まります。
毎日毎日、日常茶飯でこんなことが起こっています。
もちろん、訳分かんないパターン以外のストレスが溜まるさっちゃんの言動も他にいっぱいあります。
僕も昔と比べたら随分抵抗力をつけたとは思いますけれど、NOストレスは到底無理でしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016年の忘事録/選挙の投票行動が困難になりつつあります

2020-04-15 22:41:25 | 2016年の忘事録
忘事録とは忘れた事の記録です
また思い出すこともあるでしょうが
忘れるよりも もっと
新しい思い出を
作ればいいのです


この忘事録カテゴリー文章はほぼその日付当時メモした文章のままこのブログに載せています)

2016年7月10日

参議院選挙の投票へ行く。投票の仕方は忘れている。そばで説明すると、管理している人から注意された。目も悪いので、記入机前の立候補者のリストも文字が小さくて読めないらしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デイサービスへ出かける朝、今日のさっちゃんの様子

2020-04-14 23:38:46 | デイサービスや介護
デイサービスの朝、さっちゃんが起きて来て食卓の椅子に着く、そのパターンは幾つかあります。
今朝はその中でもいちばん遅く目覚めるパターン。
僕がほぼ朝食を作り終わったころ、僕が起こしに行く、そんなパターンでした。

さっちゃんに「おはよう。朝ご飯を食べるよ」と呼びかけます。
さっちゃんは眠いでもなく、スッキリでもなく、どちらかと言えば無表情に近い様子でした。
掛布団を剥がし、毛布を剥がし、タオルケットを剥がすと、さっちゃんは自分から体を起こしてくれます。
右手を支えてあげると、さっちゃんは左手を布団について立ち上がります。

そして着替え。
昨晩は寝巻きに着替えてくれたので、まずは寝巻きの上着を脱がすところからスタート。
僕の起床時に暖房をONにしましたから、寒くはないはずなんですが「寒~い」と必ず言いますね。
パンツも寝巻きのズボンと一緒に脱がせてしまいます。
スパン! と一発で脱がさないと、さっちゃんの思わぬ抵抗にあって、脱がすのが酷く困難になってしまうこともあります。
下着の上下が決まれば、後は楽ですね。
抵抗は少ないです。

おかずのベーコン・玉子・トマト・野菜炒めに再度強めの火を通し、コーヒーも弱火で温め直します。
焼けてトースターの中に入っている食パンを出して、食べられるようにします。
コーヒーもテーブルに持って来て、コップに注ぎます。
さっちゃんにはおかずから食べてもらっています。
なかなかパクパクとは食べてくれません。
まあ、さっちゃんの朝食風景はまた別の機会にでも。

今日のさっちゃんはおかずを3分の1ほど残しました。
ほとんど残してしまうこともありますから、今朝はまずまずですね。
今朝は食べるのにすごく時間がかかりましたから、ヨーグルトを出してあげる時間もありませんでした。

は最初に1錠しか飲んでくれず、口をア~ンと開けてくれなくなりました。
しばらく時間が経過して、2錠飲んでくれ、最後の顆粒状の薬もなんとか飲んでくれました。
歯磨きにはまったく協力してくれませんでしたから、出来ず。
を梳いて、ゴムで結んで、そろそろお迎えの車が来る時間です。

迎えの車に乗る前に、さっちゃんは体温を測ります、36.1度でした。
手にはアルコール消毒剤を噴霧します。
そして、車に乗り込むんですが、ここでひと悶着。
この車の後部座席には5人乗れるんです。
さっちゃんは車のドアを上ると、すぐの座席に座ってしまいました。
さっちゃんのお迎え順が1番ですから、入り口すぐでは困ります。
スタッフさんがその後ろの席へ移ってもらおうと、さっちゃんを立たせるんですが、さっちゃんはすぐ隣りの席に座ってしまいました。
さあ、ここからが大変です。

そもそも今朝のさっちゃんは車に乗った時点で僕も一緒に乗って来ないことに不安感を抱いたようなんです。
スタッフさんが「後で乗りますよ」とか言ってましたけれど、不安は募っていたようです。
そんな中で、自分が座った座席から2度までも「そこじゃないわよ。こっちへ移ってね」
と移動を迫られたんですから、無性に腹立たしかったんでしょうね。
自分の思い通りにならない不安感に苛まれたんでしょうね。
後部座席に移ってもらおうと、さっちゃんを立たせ移動させようとするスタッフさんに、さっちゃんが平手打ち!
僕も受けたことはありますが、ほとんど痛くはありません。
ボクシングで言えば、フックのような張り手ではなく、ジャブのような平手打ちですから勢いはないんです。
続いて、さっちゃんの前蹴り!
これも全然痛くはないんですが、平手打ちにせよ、前蹴りにせよ、そこまでするさっちゃんの心情が痛々しいですよね。

僕に対してはたまにあることなんですが、デイサービスのスタッフさんに対してまでこんなことをやったのは僕にとってはショックでしたね。
結局、席はこのままで車を移動させることとなりました。
施設に到着するまでには、普段のさっちゃんに戻っていたそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の朝食の様子を書き残しておこうと思います

2020-04-13 21:27:07 | 食事・食器
さっちゃんと僕の朝食は毎朝ほぼ同じ内容です。
認知症になる以前は次のようなメニューでした。
イギリスパン:サンマルクのイギリスパンを1本(3斤分)を購入後、僕が切っていました。
フランスパンやバタール等:イギリスパンだけで足りなければ食べます。
コーヒー:毎朝3カップ分の豆をミルで挽いてペーパーフィルターでドリップします。
ベーコンエッグ:ベーコン2枚と玉子2個を一緒に焼きます。これが二人分。
付け合せ:レタスとトマト。
このメニューは全部さっちゃんの好みで決まったもので、僕自身はほとんどこだわりはありません。

認知症が進んでくると、まずはレタスをほとんど食べなくなりました。
ベーコンエッグの食べ方が難しいのか、食べはするのですが細かく切ってあげないと食べなくなりました。
歯も弱いので、イギリスパンではさっちゃんにとって固いので食べたがらなくなりました。
コーヒーも嫌いではないようですが、飲む量がすごく減りました。

まずは、ベーコンと玉子、そして、レタスとトマトを一緒に炒めることにしました。
こうすると、食べてくれます。
その後、レタスの価格が高騰したりすることもあって、レタス以外の葉野菜を試すことになりました。
パンに関してはいろいろな種類を試してみました。
さっちゃんの噛む力でも食べられて、しかもさっちゃんの好みに合うパンです。
コーヒーをあまり飲まなくなりましたが、これはさっちゃんの朝食の核心でもありますから変えたくはありません。

それで今はどうなっているかと言うと、
パンは普通の食パンの6枚切りを買っています。
それを弱めに焼いて、パンの耳を取り除いて食べてもらっています。
(さっちゃんのパンの耳は僕が食べます)
マーガリンを少なめに塗って、ジャムを塗ってあげます。
ベーコンは今ではブロックベーコンを買って、二人分で40~50g使います。
野菜はトマト以外は何でもいいのですが、最近のよくあるパターンは次のようなもの。
トマト半分、エノキ少し、グリーンアスパラ1本、オクラ2本、ホウレンソウ1株。
これを上記の順番で、炒めたベーコンにそれぞれ細かく切って加え炒めます。
この通りでなくても、ブロッコリーだったり、今の季節ならノラボウだったりします。
細かく切らなければなりませんから、けっこう時間だけはかかりますね。
さっちゃんはコーヒー好きでしたから、コーヒーは続けて行きたいと思います。
ただ、飲む量は減りましたから今は2カップ分しか挽いていません。

こんな感じの朝食ですが、気分次第では食べてくれないときもあります。
でも、メニュー自体を拒否して食べないということはないですね。
あっ、そうそう。
最近は最後にヨーグルトも出します。
以前もカスピ海ヨーグルトの菌を購入して牛乳から作っていたんですが、今は忙しくて作っていません。
それで、さっちゃんにはブルガリアヨーグルトの75gパックを食べてもらっています。

デイサービスや病院などがある日には昼食も食べますが、何もない日はブランチになってしまうことがほとんどですね。
ブランチもいつもの朝食メニューそのままです。

最後にそんな朝食の食べ方ですが、だんだんその方法等を忘れていっているようです。
ベーコン・玉子・トマト等炒めはフォークで食べてもらっていますが、すぐには食べ始められません。
でも、いったんフォークを使い始めると、大丈夫です。
でも、時にはフォークを置いて手で食べることもありますね。
パンも最初はどうやって食べればいいのか、毎回思い出せないようですね。
これもわりとすぐに思い出してくれます。
ただ、パンを両手で持って口元に運ぶ際にジャムを塗った面が下を向いてしまいます。
パンくずやジャム、おかず、ヨーグルト、いろんなものをたくさんこぼしてしまうのは仕方ないですね。
食べ終わると、指がジャムだらけになっているのも仕方ありません。
ティッシュで拭いてあげたり、たくさんだと僕がさっちゃんの指をパクッと嘗めてあげたり。
それでも朝食は毎回同じ内容ですから、それほど大変ではありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まだ緊張感のさほどない3月1日のこと、湯河原の幕山へ遠出しました

2020-04-11 23:56:33 | 山登り
まだまだ新型コロナウイルスに対する警戒感が弱かった1ヶ月半ほど前。
神奈川県の湯河原、ほとんど伊豆と言ってもいいような印象を抱いている幕山へ行ってきました。
何故、突然こんなに遠出したかというと、K野さんが幕山の麓で岩トレを計画したからです。
僕も数えきれないほどこの岩場を訪れたことがあります。
今のさっちゃんにはここの岩場は難し過ぎて登れませんから、幕山を登ることにしたんです。
岩場には何度も来ているのに、幕山へは一度も登ったことがありませんでした。
どんな山なんだろう、と楽しみですね。


▲10:20。久し振りに自宅を7時前に出て、電車を乗り継ぎ、湯河原駅に着いたのは9:46。2時間以上の電車旅をさっちゃんは頑張ってくれました。予定では10:20のバスに乗るつもりだったのですが、さっちゃんの歩くスピードを考えると、少しでも時間を稼いでいた方が助かります。ですから、タクシーに乗って、登山口でもある五郎神社まで来ました。この神社が乗るはずだったバスの終点にもなっているんです。


▲10:59。最初は山道より急な舗装道路をどんどん登って行きました。急登も終わり、山の自然も混ざり始めてくると、今年初めてのスミレが咲いていました。スミレの同定は難しくて、名前は分かりません。タチツボスミレかな?


▲11:32。今日はSS木さんと本当に久し振りの山歩きです。彼女自身が闘病中なんですが、そんな辛さは微塵も見せず、さっちゃんと腕をつないで歩いてくれていました。有難いことです。


▲11:35。光り輝く青空に点在する星のような花、オオイヌノフグリ。毎春、いつになったらこの花が咲くのか、探すのが恒例になっているような気がします。大好きな花!


▲11:35。ヒメオドリコソウ。この花も背が低くて、小ぶりな花もその色が葉の赤紫蘇色に紛れがちであまり目立ちません。でも、よく見る花ですね。ちゃんと見てあげれば、とっても綺麗な花です。名前にも負けていないと思いますよ。


▲11:42。山道らしい上り坂になって来ました。SS木さんがさっちゃんの手を引いてあげています。さっちゃんはすぐに人の手を欲しがりますからね。


▲12:09。いきなり舗装された林道に出ました。左方向が幕山まで1800mとなっていますから、とりあえず左へ進みました。当初は南郷山610.9mも登る予定でしたが、パスすることにしたのです。結果的にはパスせずに、右の南郷山方向へ向かった方が良かったのかもしれません。


▲12:32。自鑑水の説明板です。源頼朝由来の池なんですね。


▲12:34。これが自鑑水。


▲13:23。およそ50分後にもう一度自鑑水。ずっとここで休憩してたのか? ですって? そうじゃあないんです。道迷いしてしまって、舞い戻ってしまったんです。林道がいろいろと現れて、真反対の南郷山の近くまで行ってしまったんです! 思えば、舗装された林道に出たあの時点から現在位置把握が疎かになっていたんですね。


▲13:30。もう一度あの舗装された林道に出てやり直し。このすぐ先に道標がありました。


▲13:39。幕山北面のなだらかで広い山道。さっちゃんも余裕です。


▲13:52。幕山山頂625m。SS木さんが撮ってくれました。


▲14:08。SS木さんが次々といろんな食べ物を僕たちにくれます。さっちゃんの好物が多かったみたいですね。


▲15:40。下山したところは幕山公園(湯河原梅園)です。梅の花の盛りは過ぎていましたが、ところどころまだたくさん残っている木もありました。さっちゃんは久し振りの標高差500mでしたからちょっと疲れたようですね。腰も少し曲がっています。この写真はSS木さんが撮って送ってくれたものです。

幕山麓の岩場(茅ヶ崎ロック)で練習していた仲間とSS木さんが連絡を取ってくれました。
すでに練習は終了して、幕山公園に下りてソフトクリームを食べているとか。
僕たちもみんなのところへ向かい、無事合流。
僕はもっと早い時間に下山出来た時のために、クライミングシューズとハーネスは持って行ってたんですけどね。
バスで湯河原駅へ行き、居酒屋さんで反省会。
Y根君も来てくれていたので、K野さんとY根君を正式に対面させることも出来ました。
僕がこういう状況なので、Y根君にK野さんのことをお願いしたのです。

Y根君は本当にいい奴ですよね!
今は新型コロナウイルスで山にもなかなか行けない状況ですけれど、早く二人で本格的岩トレを再開して欲しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

病院での言語リハビリは一ヶ月間中止、月1回の失語症言語リハビリも3ヶ月連続で中止

2020-04-10 22:22:14 | 新型コロナウイルス
先週の言語リハビリから、それまで使用していた防音措置されている部屋が使えなくなりました。
窓のある部屋の窓を開けて、必ず換気しながら行わなければならなくなったからです。

そして火曜日、自転車で家へもうすぐ着こうかという頃、病院から電話が入りました。
緊急事態宣言の期間は可能な限り患者さんとの接触を減らそうということのようで、
とりあえずは翌日に予約されていた毎水曜日の言語リハビリとリハビリ科の担当医師検診を延期するというのです。
リハビリを行わなくても状況がさほど悪化することがない患者さんに対しては、リハビリの実施を見送るというのでしょうね。
医師検診は6月に言語リハビリの方は5月13日となりました。
今後1ヶ月間は水曜日には予定がないことになりますね。

毎月第1木曜日(例外あり)に開かれていたグループでの失語症言語リハビリは3月、4月と中止になりました。
そして、水曜日に手紙が来て、5月も中止だとの連絡も入りました。

これで、今後一ヶ月間、さっちゃんの対外接触はデイサービスだけになってしまいました。
新型コロナウイルスは対外接触が少なければ少ないほどいいのでしょうが、さっちゃんには豊富な対外接触が必要なんです。
外に出る機会が減ってしまったので、僕も頑張ってさっちゃんと一緒にハイキングしたいと思いますね。
でも、これほど外出自粛が叫ばれていますから、なかなかハイキングに出かけるのも敷居が高いですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さっちゃん、玄関のチェーンを外して出て行ってしまいました!

2020-04-09 23:36:49 | 今日のビックリ
さっちゃんの気分はどこでどう変わってしまうのか、まったく見当もつきません。
僕に纏わり付くのはいつものことですし、喋りかけ続ける言葉に途中から不穏な空気、文句や不満の感情が混ざるのも日常です。
気分が転換してしまう理由があると思うのですが、それが僕にはさっぱり分からないんです。

今日も昼前からそんな不穏な感じに移行しつつありました。
新聞を読んでいる僕に、何やらかにやら喋りかけ続けます。
無視し続けると怒りますから、少しはさっちゃんの方を向いたり「うんうん」と返事をしなければなりません。
だんだんとエスカレートしてきて、新聞に集中できないほどに、僕に干渉してくるようになりました。
僕は新聞を持って、ベランダに逃げます。
さっちゃんは窓から僕を睨むように見続けています。
僕はちょっと移動してさっちゃんから見づらい場所へ移動します。
さっちゃんも隣りの部屋の窓へ来て、僕を見ています。
さすがに疲れたのか、さっちゃんがダイニングへ引っ込みました。
僕も寝室に入り、ソファの椅子で新聞を読みます。

さっちゃんは今度は玄関へ行きました。
玄関ドアのカギをガチャガチャさせています。
チェーンも掛けていますから、さっちゃんには開けられません。
ダイニングに戻ったり、ちょっとうろうろしてまた、さっちゃんは玄関ドアをガチャガチャさせていました。

ちょっとの時間が経過して、僕は部屋の中で何の物音もしないので、さっちゃんは何をしてるんだろうと見に行きました。
ダイニングにはいませんし、台所も、トイレも開けてみましたがいません。

その時、玄関ドアのカギとチェーンが目に飛び込んできました。
鍵は開けられ、チェーンは外されています!
「え~っ! そんな馬鹿な! さっちゃんがチェーンを外すなんて!」
でも、現実です。
運よくまぐれのように外れたんでしょうが・・・・

でも、そんなことは言ってられません。
まださほど遠くへは行ってないはず。
無くなってる靴はないので、スリッパのまま外に出ているようです。
財布と携帯だけ持って、僕は外へ飛び出しました。
駅やスーパーへ出かける時の細い路地を見通しました。
いません。
バスに乗る際に通る道路を50mほど先まで行ってみました。
いません。
本格的に自転車に乗って探し回らなくてはいけないと思って、棟の玄関まで戻って来た時、少し先にさっちゃんらしき人物の姿が見えました。
なおもよく見ると、確かにさっちゃんです。
あ~あ、良かった、本当に良かった!
大変なことにならなくて、本当に良かったです。

さっちゃんのもとに駆け寄って、さっちゃんと手をつなぎます。
さっちゃんは驚くでもなく、普通な感じ。
部屋に連れ帰ろうとちょっと手を引くと、少し嫌がるので、部屋とは逆の方向へさっちゃんと歩くことにしました。
さっちゃんとミニ散歩ですね。
さっちゃんはスリッパですし、家の玄関も開けっ放しですから、通常の散歩は無理です。
咲き始めたツツジの花を見せて、「綺麗だね」などと気を逸らせながら、棟の周りを歩いて部屋まで戻って来ました。

さっちゃんはすでに “外に出たい” 強い願望は消え失せているようでした。
ほんのちょっとですが外を歩いて気分も紛れたようです。
でも、外へ出たい気持ちは絶対に残ってるはず。
もともと僕の予定の中にはあったことなんですが、ちょっと遠くのホームセンターまで買い物へ行くことにしました。
多摩川沿いの土手の遊歩道を歩いて、下流へ2kmほどのところにあります。
こんなご時世ですから、遊歩道には散歩する人、ジョギングの人、自転車の人など普段よりは多くいましたね。
学童や学生たちも河川敷の広場で運動していました。

買い物を終えて、チェーン対策を考えました。
今回のことは偶然が重なって開けるに至ったと思っていますが、たとえ偶然でも開けることがあることが判明。
さらに偶然の確率を下げなければなりません。
それで思いついた策がこうです。
チェーンを短くして、穴から出なくすればいい。
短くする方法ですが、ナスカンをチェーンの途中にはめておくと短くなります。
ドアの開け閉めでひと手間かかってしまいますが、しばらくはこれでやってみようと思います。
そのうち、鍵屋さんで相談してみなければと思いますね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする