さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

「僕も人間が出来てきたねぇ」と自分で自分を誉めちゃいました

2021-08-23 23:59:59 | 生活の一場面
今日の3時ころでした。
いつものように布団の中にいたさっちゃんが起き出して来ました。
僕はちょうど台所で洗い物をしていて、手は洗剤で泡だらけです。
さっちゃんはスヌーピーのライナスよろしく、毛布を引きずっています。
僕は急いで手に付いた泡を洗い流しますが、さっちゃんは台所まで来てしまいました。
毛布も引きずって来ました。

僕は優しく、「ここまで持って来なくていいよ」と、さっちゃんに言います。
さっちゃんは「はい」と言って、僕に渡してくれようとします。
どうやらその毛布は僕のために持って来てくれたもののようですね。
僕はさっちゃんに「ありがと」と返事しました。

そして、毛布を抱えて、さっちゃんを寝室の布団まで連れて行きます。
僕は布団に座り、左手でさっちゃんが寝る場所を指差して、「ここよ」と言います。
さっちゃんは自分の寝る位置まで来て、腰を下ろそうとします。
僕はさっちゃんのお尻を支えながら、さっちゃんの寝る位置に座らせ、体を倒しました。

そんないつもの決まりきった動作をしながら、僕は思わずこんな独り言を発してしまいました。
「僕も人間が出来てきたねぇ」
独り言を言いながら、自分でも苦笑してしまいますよね。
まあ、いつもこんな調子なら僕だってさっちゃんだって幸せなんでしょうけれどね。
いつもこんな具合にはいくはずもありません。
毛布、タオルケット、枕、寝巻き、・・・・いろんな物を繰り返し持って来られると、ついには僕も切れてしまうことがよくあります。

その後も洗い物をしている間にもう一度タオルケットを引きずって来ました。
水洗い中だったので、すぐに手を拭き、さっちゃんの元へ行きます。
やっぱり「はい」と言って渡してくれました。
(渡すと言っても、手を離すだけで、タオルケットは床に落ちます)
僕は同じく「ありがと」と言って、タオルケットを拾い上げます。

その後も何度も起き出して来ました。
洗い物は終わっていたので、問題ありません。
昼間なんだから、起きていてもらった方がいいんじゃないの? と思われるでしょう。
僕もその方がいいと思っています。
それで、食卓の椅子に座ってもらったりすると、そのうちすぐにテーブルに突っ伏して寝てしまうんです。
そんなことなら、ちゃんと体の休まる布団で、ということになってしまうんですよね。

さっちゃんはどうしてこんなに寝るんだろうと不思議です。
夜9時に寝たとして、翌日何もせずに放っておくと何時まででも眠り続けます。
僕が先に12時とかになるとさっちゃんを起こしますから、本当に何時まで寝続けるのか分かりません。
たまにそんな記録を計りたい誘惑に駆られることもありますが、何となく怖いのでやっぱり起こしてしまいます。


夕方、散歩に行きました。
いま東京地方の日没は18時20分。
以前にも書きましたが、ちょうど綺麗な夕陽を見るには家を30分前に出るといいのです。
そのつもりでしたが、準備に手間取って、家を出たのはジャスト18時。


▲18:06。多摩川土手に着くと、夕陽が山の端に沈む直前でした。久し振りに雲に隠れず、山に沈む夕陽を見ました。太陽は手前の黒い山に沈んでいるのではなくて、遠くの薄墨色の奥多摩の山に沈んでいるのです。以前はもっと右の山に沈んでいましたが、夏至からは2ヶ月も経ち、立秋も過ぎましたから、随分南寄りに沈むようになりましたね。とはいえ、秋分はまだ先ですから、真西よりは北側(右)に沈むんですけどね。ほぼ毎日と言っていいほど、散歩で夕陽を眺めていると、沈んでいく位置で暦の移ろいを感じます。


▲18:11。この前、月とさっちゃんを撮りましたから、同じ手法で夕陽とさっちゃんを撮ってみました。夕陽に自動フォーカスして、フラッシュを焚きます。


このブログもほぼ完了間際だった夜中11時50分ころ、さっちゃんが布団から起きて出て来ました。
こんな時間に目覚めることも時にはあるんです。
僕はさっちゃんに「いま夜中だよ。寝ようね」と言って、布団に戻そうとしました。
さっちゃんが布団に腰を下ろす際、僕はさっちゃんのお尻を右手で支えるんですが、その右手の感触が僅かに変です。
何でもないと言ったら何でもないんですが、昨日からそろそろ排便があってもいい頃だとは思っていましたから、
念のために、腰が半分落ちかけていましたが、さっちゃんを立ち上がらせて、トイレへと連れて行きました。
リハパンを下ろすと、少量の便が・・・・
注意深く便座に座ってもらい(それでも寝巻きのズボンが少し汚れてしまいました)、すぐに出たようです!
お腹をマッサージしても昼や夕方には張っていたお腹がまったく張っていません。
お尻を拭き終わり、立ち上がってもらって、中を見ると、しっかりと出ていました。
良かった、良かった。
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