さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

今週は木曜日と金曜日のデイサービスに出かける朝、2日続けて朝食を食べてくれませんでした

2021-07-31 23:32:55 | 生活の一場面
デイサービスに出かける日の朝は、さっちゃんは8時前後に起床します。
ダイニングと寝室との間の戸を全開にし、寝室のカーテンを開け、ダイニングのテレビの音量も普通の大きさにします。
そんな中、木曜日のさっちゃんは自分で上半身を起こしていました。
「今朝は調子良さそうだな」と思ったのも束の間、立ち上がらせようとすると、体をぐた~っとさせて、また布団に横たわろうとします。
僕はさっちゃんの脇の下に手を入れて立ち上がらせ、ソファまで連れて行きました。
ソファでもさっちゃんは頭を後ろに倒して寝る姿勢になってしまいます。

着替えさせるのが大変でした。
靴下とズボンは何とかなるのですが、Tシャツはさっちゃんの協力がなければ難しいんです。
両腕を万歳するように上げてくれませんし、Tシャツを掴んで、全然動かなくしてしまうんです。

それでも何とか着せて、食卓の椅子に座ってもらいました。
ここでも目をつむって寝ています。
これは朝食どころではなさそうです。
時間もかかってしまいましたから、朝食を全部食べる時間も取れそうにありません。

いつものように玄関で運動靴を履いてくれそうにありませんでしたから、椅子に座ったまま僕はさっちゃんに靴を履かせました。
電話がかかって来て、僕はさっちゃんを両腕で抱えるようにしながら、階段を降りてもらいました。


そして、金曜日の朝。
この日の朝は眠たい訳ではなさそうです。
ただ、理由は分かりませんが、起きたその時から機嫌が超悪い!
僕に悪態の言葉(そんな感じに聞こえました)を投げつけ続けるんです。
布団から立ち上がることに抵抗、ソファまで歩くことに抵抗、ソファに座ることに抵抗!

寝巻きを脱がせることにも、当然抵抗します。
ズボンはそれでも何とか脱がせることが出来たんですが、上着は大変!
さっちゃんが寝巻きの袖口を掴んで離しませんから、どうしようもありません。
さっちゃんは無理矢理脱がそうとする僕を叩いたり蹴ったりします。
僕もそんなさっちゃんの足や手を平手でピシッと叩き返します。
まさに格闘です。

寝巻きの上着を裏返すような感じで脱がすことは出来ましたが、さっちゃんはまだ袖口を掴んだまま。
裸ん坊のまま連れ出すことは出来ませんから、何とかして着替えてもらわなくてはなりません。
さっちゃんと僕との格闘もどんどんヒートアップしていきます。
声も大きくなります。
さっちゃんが僕の非道を非難するような感情を込めて、叫びます。
僕だって対抗して大声になってしまいます。
「ちゃんと着替えてよ!」

掴んで離さなかった寝巻きを僕は力ずくで奪い取りました。
さっちゃんはリハパンだけの完全な裸ん坊。
ここからTシャツを着せる格闘に突入します。
普通はTシャツを被るように頭も腕も入れ、頭をまず通しますよね。
さっちゃんには恐らくその方法では難しいんだと思います。
頭だけを通すことは簡単でしょうが、腕を外に出すのが難しそう。
Tシャツを頭に被せても、その中で腕を上に上げてくれそうにありませんからね。
それでどうやっているかというと、最初に両腕を通してもらいます。
最後に頭を通します。
その二つの方法を僕自身がやってみると、大した違いは感じないのですが、さっちゃんに対してやるとなると大違いなんです。
両腕に通ったことが確保された状態で、両腕を万歳してもらって頭を通します。
確実に腕は通され、頭が通されるんです。

さっちゃんにTシャツを着てもらおうとしている間もさっちゃんとの格闘は続いていました。
想像してもらうと容易に分かりますが、さっちゃんが僕を叩こうと腕を動かしながら、Tシャツを着せるなんて完全に不可能なんです。
で、どうするかと言うと、力ずくしかありません。
さっちゃんの両腕を力ずくで制御しておいて、その間に着替えさせたいんです。
腕を通すことが出来ても、気を抜くと腕もすぐに抜いてしまいます。
そんな失敗を何度も繰り返しながら、最終段階の頭を通すところまで来ましたが、失敗に継ぐ失敗。
数度目でやっと頭を通すことに成功しましたが、腕を万歳状態にしっかりと上げてくれませんから、頭がなかなか通り切りません。
数秒間、Tシャツが頭を締め付け、さっちゃんは苦しそう。
何とか頭を出して、やっとTシャツを着ることが出来ました。

靴下を穿かせるのも大変。
当然、僕を蹴飛ばそうとします。
僕だって声が大きくなり、さっちゃんの脹脛を平手でピシッと叩いたりしてしまいます。
「ちょっとじっとしててよ!」
さっちゃんが非協力的なのはそのままなんですが、僕を蹴飛ばしたりの荒業は出さなくなりました。

ズボンに足を通すのは問題ありません。
ソファから立ってもらって、ズボンを上げなくてはなりませんが、さっちゃんは立ち上がってくれません。
かっかと頭に来ている僕は、さっちゃんを力ずくで立ち上がらせます。
ちっちゃくて軽いさっちゃんですから、それは簡単なんです。

そして、食卓の椅子まで引きずるようにして連れて来ました。
時間も経ってますし、食べてくれそうな雰囲気ゼロです。
前日同様、椅子に座ったままで運動靴を履かせ、さ~てどうしようかと思案。
木曜日は眠たいだけだったのですが、金曜日は何やら凄く怒っていて、抵抗が激しいんです。
それで、まだ電話はかかって来ませんが、もう外に連れ出すことにしました。

椅子から立ち上がることにも抵抗します。
手を強く引っ張って、玄関の外まで連れ出しました。
35段の階段を下りなければなりません。
途中3、4回階段に座り込もうとしましたけれど、さっちゃんの脇の下を持っている僕の左手で持ち上げてしまうんです。
しっかりと歩いて下りようという意思が弱いので、グラグラしながらやっと下りました。
棟から出ても、進みたくなくて抵抗するさっちゃんの足取りはフラフラしています。
さっちゃんには歩く気がないからです。
それでも何とか、デイサービスの車が見える位置まで歩いて来て、さっちゃんは植え込みのある端の段差に座り込みました。

数分待ったでしょうか。
電話がかかって来て、さらに少し待つと、車が到着。
スタッフさんに今朝の状況を説明し、飲めなかった薬と結べなかった髪用輪ゴムを渡しました。
さっちゃんはまだ怒っていて、それほど激しくではありませんが、スタッフさんにも抵抗していました。

時間が経過し、デイサービスからさっちゃんが戻って来ました。
スタッフさんの報告では、この日は昼食もおやつもほとんど食べなかったようです。
水分は600ccほどおしっこも3回出たそうです。
僕が「大変だったでしょう?」と聞くと、スタッフさんは少し笑っていました。
恐らく凄く大変だったんでしょうね。
スタッフさんは「排便がないので、気分が悪いじゃないですかね」とおっしゃってくれていました。
確かに、金曜日は前回の排便から9日目ですし、木曜日からは明らかにお腹が張っていますから、気分に影響しているのかもしれません。

夕食も木曜日はほとんど食べていません。
金曜日も食べてくれそうな雰囲気ではありませんでしたから、作りませんでした。
さっちゃんが8時ころ起き出して来たので、プリンを出してみました。
小さなプリンですが、全部食べてくれました。
続けて、ヨーグルトを食べてもらいました。
でも、半分くらい食べて、途中で席を立とうとします。
もうこれ以上は食べてくれません。
ただ、少しだけでも食べてくれたので、ほんのちょっと安心しました。

そして今日土曜日、11時半ころさっちゃんが自分から起き出して来ました。
僕は何となく予感もしたので、そのままトイレに連れて行きました。
パッドが便で汚れています。
便座に座ってもらって2、3分排便がありました。
それまでも強く張っているお腹をマッサージしていましたが、急にお腹の張りが無くなりました。
見事な太くて大きな便が2本出ていました。

その後、いつものオートミールとヨーグルトを完食!
木曜日と金曜日はおそらくさっちゃんも排便がありそうでも出なくて、苦しかったのでしょうね。
着替えもとても協力的で、問題なく出来ました。
4時ころにはおやつに無印良品の不揃いバウムを食べました。
全部食べると400kcalほどですが、さっちゃんは250kcal分くらいは食べたでしょうかね?
夜はゴーヤチャンプルーを作りました。
バウムクーヘンを食べてさほど時間も経っていないので、あまりお腹が空いてはいなかったんでしょう。
それでも、半分ほどは食べてくれました。
メニューはゴーヤチャンプルー、花豆、クリームチーズ、かぼちゃサラダ、玉子かけご飯です。
さっちゃんは途中で席を立って、そのまま布団で寝てしまいました。

木曜日からのさっちゃんの不調は便秘のせいだったようですね。
今日表情も明るく、笑顔も多く、怒ることもありませんでした。
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