さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんは僕が血を流していても無反応です

2020-09-20 23:23:46 | 出来なくなったこと
金曜日にスーパーで買い物をした際、直径15cmくらいのかぼちゃが美味しそうだったので買いました。
それを土曜日の夕食で煮物にして食べたんです。


▲今晩(日曜日)も少し食べました。写真は残ったかぼちゃの煮物。明日も食べます。これまでは適当に作っていたので、べちゃべちゃになることが多かったんですが、昨日はクックパッドを見ながら作ったので、僕としては上手に作れました。美味しかったです。

硬いかぼちゃを注意しながら小さな3cmほどのサイズに切り分けていきました。
さらに、かぼちゃの皮も少し削ぎ落とします。

その皮を削ぎ落していた時でした。
「あ~~っ!」
包丁で小指を切ってしまいました。
一瞬、小指が指の皮ごと削ぎ落とされたのでは、と思ったくらい、スパ~ンと小指に当たっていったんです。
左手の小指を見ると、指先からが滴り落ちています。
「痛~ッ!」
大袈裟に大きな声で叫びました。
さっちゃんがすぐ側にいたからかもしれません。
「指が切れた! 血が!」
さっちゃんにアピールするように僕は叫んでいます。

この時点では僕はすでに冷静で、さほど切ってはいない、と分かっているんですね。
左手を高く挙げますが、血は止まりません。
水道で血を流して、殺菌消毒薬をかけ、バンドエイドを貼りました。
料理中の包丁による怪我の中では、僕としては一番切ってしまった怪我かもしれません。


自分の怪我のことより、僕はさっちゃんの様子を見ていました。
さっちゃんは僕が大声を出して痛そうにしていても、実際に血を流していても、まったく表情が変わりません。
驚く風もありません。

前頭側頭葉変性症の特徴的な症状のひとつに、共感能力の欠如があります。
例えば、家族が風邪で熱があってだるく辛くても、「なんでいつまでも寝てんの! 早く食事の準備をしなさい」と言ったりするんです。
さっちゃんにもそんなことはありましたね。
でも逆に、寝ている僕の体をなぜてくれたりすることもありました。

今回の件も、本当に共感能力の欠如によるものなのか、怪我や流血自体を理解できなくなっているのか、どちらなんでしょうね?
結果として、共感できていないのは事実ですけれどね。
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