さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

洗面所には手拭き用のタオルが提げられています

2021-06-07 23:49:37 | 出来なくなったこと
ほんのちょっとした生活の中でのひとコマですけれど、時々ブログに書き留めておこうと思います。
些細なことですが、生活と言うのはそんな些細なひとつひとつの行動の集積だからです。
そんな些細なこれまでのことも、書き留めておけばよかったと思うことだらけ。

今日、書いておきたいことは洗面所の手拭き用タオルのこと。
トイレから出て来た時(さっちゃんの手はほとんど汚れてないはずなんですけれど)、手を洗って拭きます。
さっちゃんはタオルが何のためのものかしっかりとは把握できていないと思います。
何故そう思うのかというと、手を洗って、僕がさっちゃんの手にタオルが触れるようにしても、タオルを掴んだりはしないからです。
以前はそれだけでタオルを手に取って拭いていたんですがね。
タオルが触れる程度でなくて、タオルをさっちゃんが掴めるようにしてあげると、分かるようで手を拭き始めます。
でも、軽~くチョイチョイチョイと触るようにするだけで、拭いている感じはしません。
結局、最後に僕がタオルを取ってさっちゃんの手をしっかりと拭いてあげます。

現状はこんな感じですね。
つまり、
「タオルで拭きなよ」と言葉で言っても理解はしてくれません。
タオルを指差して「手を拭いてね」と言っても理解はしてくれません。
タオルを手に取らせても、それでどうすればいいのか、分からない時と分かってくれる時があります。
今はそんな感じですが、そのうちタオルは手を拭くためのものだということも分からなくなるのでしょうね。


さっちゃんの今日の様子をちょっとだけ書いておきましょう。
いつも通り散歩に行こうと思ったのですが、何故だか怒っていて、布団から起き上がってくれません。
いつもなら「散歩行こ」とか「出かけるよ」とかのフレーズに割と敏感に反応してくれるんですけどね。
「どこに?」とか聞いてくることもよくあります。
一旦は散歩に行くことを諦めましたが、6時40分ころ、さっちゃんが起き出して来ました。
さっちゃんに「散歩行こ」と言ってみると、先ほどのように怒りはしません。
ズボンは室内用のまま、ソックスだけを履き替えて、急いで外に出ました。


▲19:02。この時刻ですから、太陽は完全に沈んでしまっています。淡い薄墨模様にほんのりと色を載せたような夕景でした。藤色とも桃色とも青紫とも思えるような薄い薄い色がのばされています。

僕は夕景の中の紫色が大好きです。
夕景には紫色も必ず紛れ込んでいます。
僕は昔エベレスト街道をトレッキングした時、ヒマラヤの山々に沈む直前の夕陽が、谷を淡い紫色に染めるのを見ました。
輝く夕陽が周り中の景色を橙色に染めてしまうような体験は子供のころから幾度も味わっています。
でも、紫色に染まった体験はこの時一度だけでした。
谷の中の空気のひと粒ひと粒までもが紫色に染まっているようでした。


▲19:02。さっちゃんは僕が上の写真を撮っている時、そばで待っていてはくれませんでした。普通なら待ってくれるんですけどね。でも、今日はスタスタと先に歩いて行ってしまいました。この写真を撮った後、僕の方を振り向いたんですが、また先に歩いて行ってしまいました。


部屋に戻って来ると、7時半を過ぎていました。
残っていた最後のお味噌汁を温め直し、冷凍してあるご飯を解凍します。
プラスチックの袋に入ったポテトサラダの惣菜を小皿に入れ、温まったお味噌汁と一緒に出します。
さらに冷凍焼売2個を温め、小さく切って出します。
あとは玉子かけご飯。
さっちゃんは珍しく、そのすべてを食べてくれました。
まだ足りなさそうでしたから、お菓子のソフトマドレーヌを出して食べてもらいました。
でも、そのお菓子を4分の1くらい食べると、お腹いっぱいになったようです。
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