鎌倉・長谷寺
(画像は「かまいこねっと」)より
除夜の鐘が鳴りはじめる
百八つの始めと終わりは寺の住職が
間の106回は煩悩を抱える参拝客に
それが千年続くゆかしい行事だった
山は寺をふところ深く包みこみ
生も死もきびしく見据えたものだ
山に見つめられたら坊さんも背筋をピンと張る
庶民ですら除夜の鐘にゴーンと身を浄める時だ
除夜の鐘がうるさいという人が居るらしい
寺が人家に近づきすぎたのか
それとも人が寺域に迫りすぎたのか
除夜の鐘はこれから沈黙の行に入るそうだ
田舎へ行こう
いなかにこそ本当の音がある
耳で聞く音ではなく
身体でゴーンと受け止める音がある
田舎へ行こうよ
いなかへ行けばクーンと空を渡るしじまがある
シーンと息を潜める森がある
幾つもの峰を越えてとどく山寺の鐘の音がある
そうか それで皆ふるさとへ帰省していたのか
身体で音を聴く機会を求めていたのか
いろりの火の懐かしい温もりと匂いが
ジンジンと身に染み入ってくるものなあ
除夜の鐘がうるさいという人にも
長年の行事をやめた寺にも
やむにやまれぬ事情があったのだろうが
今夜は楽しい鐘の音を想像しようじゃないか
鐘と棒とがアッポーペン
ピコ太郎を見すぎてペンパイナッポーアッポーペン
笑って迎える新年が
どうぞ笑顔で登場してくれますように・・・・
世の中には、何て罰当たりな奴がいるんだ!、と思って腹が立ちました。
毎晩ならともかくも、たった年に1回の除夜の鐘じゃあないですか。
日本は、いつの間に、この様な心が狭い不寛容な社会になってしまったのでしょうか・・・
全国の街道や名所旧跡を探訪なさっている更家さんとすれば、余計に腹が立つでしょうねえ。
確かに不寛容な社会になってしまい、なげかわしいですね。
でも、寛容な自然がいつの間にか修復してくれることを願っています。
来年もよろしくお願いいたします。