サルビア越しの浅間山
やっと晴れ間が見えた。
ここ1,2ヶ月は太陽の姿を拝んでいないような気がしていたが、ともかく今日は青空を見ることができて幸せな気分だった。
天気予報を頼りに金曜日の午後から出かけてきて、やっと日曜日に巡り会えた青空である。
考えてみれば、庶民の幸せなんてこんな程度でも満足するのだから、安いもんである。
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スズムシ
(goo国語辞典)より
鈴虫が鳴いている
姿を見せずに鳴いている
おとこが一人泣いている
声を出さずに泣いている
鴉が物憂げに啼いている
ねぐらに帰るのも忘れて啼いている
ニュースの画面はもう哭きもしない
幼女が殺されようが街がふっ飛ぼうが
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<貸本マンガ史研究>特集
ー水木しげるの反戦マンガ家としての評価をめぐってーを読んで
1945年の終戦は、子供たちの世界にもさまざまの変化をもたらした。
疎開してずっと耐乏生活を余儀なくされていた少年にとっては、主に物質的な変化が記憶に残っている。
運動靴や長靴が自分の所有物として買い与えられたこ . . . 本文を読む
桃色昼咲き月見草
(城跡ほっつき歩記)より
うっすらと頬をピンクに染めて
桃色昼咲き月見草は民宿の娘のようだ
御宿の夏は潮の香りが満ち
客の帰りを待って花も娘も華やぐ
恋の期待と青春の哀愁が
どこからともなく流れてくる
月の砂漠で出会いがあったとか
漁船の陰で逢瀬があったわけでもなく
夕凪が運ぶ潮 . . . 本文を読む