どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティータイム(196) 『北軽井沢裏道さんぽ』

2016-09-26 02:39:16 | ドライブ
        サルビア越しの浅間山     やっと晴れ間が見えた。   ここ1,2ヶ月は太陽の姿を拝んでいないような気がしていたが、ともかく今日は青空を見ることができて幸せな気分だった。   天気予報を頼りに金曜日の午後から出かけてきて、やっと日曜日に巡り会えた青空である。   考えてみれば、庶民の幸せなんてこんな程度でも満足するのだから、安いもんである。    . . . 本文を読む
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ポエム133 『スズムシが鳴く』

2016-09-19 01:26:48 | ポエム
       スズムシ     (goo国語辞典)より      鈴虫が鳴いている 姿を見せずに鳴いている   おとこが一人泣いている 声を出さずに泣いている   鴉が物憂げに啼いている ねぐらに帰るのも忘れて啼いている   ニュースの画面はもう哭きもしない 幼女が殺されようが街がふっ飛ぼうが   . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(195) 『水木しげるの反戦マンガ』が熱い

2016-09-11 21:10:38 | コラム
       <貸本マンガ史研究>特集        ー水木しげるの反戦マンガ家としての評価をめぐってーを読んで             1945年の終戦は、子供たちの世界にもさまざまの変化をもたらした。  疎開してずっと耐乏生活を余儀なくされていた少年にとっては、主に物質的な変化が記憶に残っている。  運動靴や長靴が自分の所有物として買い与えられたこ . . . 本文を読む
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ポエム132 『哀愁の桃色昼咲き月見草』

2016-09-04 23:36:39 | ポエム
       桃色昼咲き月見草     (城跡ほっつき歩記)より     うっすらと頬をピンクに染めて 桃色昼咲き月見草は民宿の娘のようだ 御宿の夏は潮の香りが満ち 客の帰りを待って花も娘も華やぐ   恋の期待と青春の哀愁が どこからともなく流れてくる 月の砂漠で出会いがあったとか 漁船の陰で逢瀬があったわけでもなく 夕凪が運ぶ潮 . . . 本文を読む
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