どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティータイム(226)『まだ梅雨は明けないのか』

2019-07-29 01:24:12 | エッセイ
             (カボチャは無事に実をつけるか)  カボチャは他の植物を押しのけて匍匐前進中。  花はたくさんつけているが、はたして実はなるのか。              (トマトは鴉から身を隠せるか)    キュウリに続いて、トマトも鴉にやられた。  このトマトは、葉っぱの下で実を守れるだろうか。   . . . 本文を読む
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(超短編シリーズ)123 『伝説の諏訪』

2019-07-23 00:11:15 | 短編小説
        (1) 海面から三千尺も高いところに、諏訪の湖水がある。腹を赤く塗られた汽船が、花の頃も青葉の頃も水に浮かんでいる。この湖水は今から三百年(言い伝えからさらに百年経過)ほど前までは、今の倍もあって、高島というお城が海の中に立っていた。湖水の底には武田信玄の石棺が沈んでいる。小坂の観音様の下には鐘が沈んでいる。そして蛍の飛ぶ頃になると、その鐘が夜な夜な、ありし世を恋うて鳴 . . . 本文を読む
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ポエム239 『陽気な気性のマルバルコウ』

2019-07-15 10:33:56 | ポエム
       マルバルコウ     (城跡ほっつき歩記)より   どうなってるんだ この天気 来る日も来る日も 雨模様 半袖シャツじゃ 肌寒い   農家の嘆きは 野菜の生育不足 きゅうりは 背筋を伸ばせず トマトも茄子も ひねこびたまま   早くお天道さまの 顔が見たい 早くお天道さまに 逢わせてやりたい 冷夏のままでは 菌と害虫 . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(225)『むざんやな胡瓜の肺腑えぐられて』

2019-07-10 02:17:25 | エッセイ
       キュウリ   昨年も痛い目にあっているのに、またカラスに不意を突かれた。 朝、新鮮なやつを収穫しようと庭に回ってみると、キュウリが瀕死の状態で土の上に横たわっている。 とっさに「むざんやな・・・・」と呟いてしまった。 それというのも、ちょっと前に読んだブログ(ウォーク更家さん)の中の芭蕉の句が頭から離れなかったからである。 <むざんやな 甲(かぶと) . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(224) 『梅雨明け早く来い』

2019-07-07 02:19:10 | エッセイ
        初なり   一周遅れのランナーのように、キュウリ、トマト、ジャガイモの初なりがゴールインした。 ミニトマトとキュウリは、ホームセンターで苗木を1本ずつ購入、遅くなったとはいえ予備軍がいっぱい控えているので、まだまだ楽しめそう。 早く梅雨が明けてくれないかなあ。 梅雨が明ければ、本格的に収穫できそう。        ジャガイモ &nbs . . . 本文を読む
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