どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティータイム(151) 『松代の友人に案内された夏』

2012-08-29 00:51:35 | 歴史散歩
     『松代の友人に案内された夏』             <皆神山ピラミッドなど>        高井鴻山と佐久間象山交友の場所  将棋が縁で仲良くなった友人のT君から、ひと夏彼の故郷である長野方面へ遊びに来ないかと誘いがあった。  新幹線で長野駅へ着き、階段を下りるとT君が待っていてくれた。  近くの駐車場まで歩き、そこで白っぽい乗用車の後部座席に乗せられ、二泊三日の長野め . . . 本文を読む
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ポエム04 『オシロイバナを揺らす風』

2012-08-22 00:41:06 | ポエム
       オシロイバナ       (城跡ほっつき歩記)より     生まれたての オシロイバナの種には真っ白い白粉が 詰まっている 天から授かった ちっちゃな天使には周りを蕩かす愛敬が 詰まっている よちよち歩きの庭先で オシロイバナが風に揺れた黄色 白 赤 しぼり模様と 色とりどりの 花のうちもみじのような手を伸べたのは 紅い花 やさしい天使に . . . 本文を読む
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(超短編シリーズ)75 『幽霊談義』

2012-08-16 01:15:37 | 短編小説
     (幽霊談義) 考古学における新発見を発表した蒲原は、大学時代の同級生だった医師の新谷と詩人の曽根崎を自宅に招いて旧交を温めることになった。 きっかけは曽根崎からのお祝い電話の中で、かつて男子寮で夜通し語り合った「幽霊の正体」について、いまならどう思うかと尋ねられたことにあった。「アハハ、きみはちっとも変っていないな」 蒲原は呆れたように笑い、「・・・・新谷は医者になったというが、元気にや . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(150) 『落石注意』の本当の意味

2012-08-06 05:27:31 | コラム
     『落石注意』の本当の意味       昨年9月の画像  もうかれこれ五年も前のことだが、ぼくは『落石注意』の怪(2007・8・26)というタイトルで次のような小文を書いた。  <・・・・切り立った崖にコンクリートを吹き付けたり金網を張って落石を防御している様子は、あまり気持ちの好いものではない。  大雨の後、日本各地で崖崩れや落石による被害が報道されるが、長雨や台風 . . . 本文を読む
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