どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティ-タイム(230)『秋風とカボチャたち』

2019-08-28 00:00:32 | エッセイ
       カボチャとオクラ   ミニ家庭菜園もいよいよフィナーレを迎えた。 トマトとキュウリの蔓、それにインゲンの木を撤収(?)する時期が来たのだ。 まだ花をつけているのを引き抜くのは気が引けるが、柔らかい枝や葉を切り落として畑に戻した。 入れ違いにオクラが最盛期になり、カボチャもやっと収穫にこぎつけた。 ふと気づくと、汗ばむ肌を秋風が撫ぜていった。 &nb . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(229) 『夏「ひろしま」がうごめく』

2019-08-21 03:08:11 | コラム
       <よみがえった映画> 令和元年8月16日深夜24時から「ひろしま」という映画がEテレで放映されるが、見たことありますか。 友人から電話があったのは2時間ほど前だったろうか。 友人自身は小学生のころ学校が催す映画鑑賞の時間に見たことがあるが、その後GHQの方針で映写が差し止められ、以後幻の映画となっていた作品だということだった。 終戦後8年ほど過ぎた1953年、教職 . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(228) 『菜園フィナーレ近し』

2019-08-14 01:56:39 | エッセイ
       オクラの花と実   暑い暑いと言っているうちに台風がやってきて、ミニ菜園ももうすぐ店じまいという雰囲気が漂ってきた。 何種類もの野菜たちの隙間に蒔いたオクラが花をつけ、それが実になっていく様子を観察していると、ああこの植物もトマトやキュウリと同じように完結へ向けての工程をたどっているんだなあと感慨を覚えるのだった。 初めての栽培だったので、収穫したオクラ . . . 本文を読む
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ポエム240 『もしもしオランダ耳菜草』

2019-08-09 15:43:45 | ポエム
       オランダミミナグサ     (城跡ほっつき歩記)より     あれ どこかで見た草だな そうか うちの庭にも咲いていたな 毛深い見かけが 耳の内側を連想させるのだろうか   目立たないけど 花は律義に整ってるな 五弁の先が 幼児用スプーンのように割れてさ え? 割れてないのもあるのかい   自然界にだって 落 . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(227)『くせもの勢ぞろい』

2019-08-03 17:21:35 | エッセイ
       ミョウガ   8月に入って、ミョウガがいっせいに花を開いた。 密生する茗荷林の根元に顔を突っ込んで確かめると、あるわあるわ50本ほどのミョウガタケが黄色い花をつけて手招きしている。 こちらは疑似餌に誘われる魚よろしく、這いつくばって食らいつくが、態勢が苦しくなったので途中で収穫を中断した。 逃げるわけではないから、明日にしようと無理には採らなかった。 . . . 本文を読む
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