自薦ポエム㊹ 『風の通り道』

山本有三も通った。太宰治も通った。彼らの頬を撫ぜたのと同じ風が、吉祥寺から三鷹をつなぐ道を吹き抜けた。 . . . 本文を読む

自薦ポエム㊸ 『蓮花の満つるとき』

釈迦牟尼は花になれたか。 . . . 本文を読む

どうぶつティータイム（２７３） 『熟れると色づく植物の実』

  　　   夏も終わり秋の気配が色濃くなるころ、シシトウがやっと赤くなり始めた。 １本の苗木につぎつぎと白い花をつけ、それが青い実となって食卓に変化をつけてくれる。 たまたま視界に入りづらい地面すれすれの実が、取り忘れたまま赤く色づいていた。 魂胆があってそのまま放っておくと、赤さを増し、図体もどんどん大きくなった。 「よし、これは来年用のタネになるかもしれない」 . . . 本文を読む

自薦ポエム㊷ 『幻影の芝桜』

規律にしばられても、女性兵士の魅力は規制できない。カーキ色に包まれた行進の息継ぎが、パープルピンクの唇から咲きこぼれる。 . . . 本文を読む

どうぶつ・ティータイム（２７２）『川柳ひとりよがり』

〇　安倍さんの病名推測「トランプ症候群」（潰瘍性大腸炎悪化の真因）〇　深謀遠慮　辞任の裏に「一石五鳥」（うやむやにしたい５項目）〇　アベノミクス破綻で「スガ・アベのミックス」へ（当面アベ路線）〇　トランプのごり押し避ける絶妙手（大統領選を前に要求目白押し）〇　新型コロナの後遺症はすべて「アベ以後に」（気にしないか）〇　モリ・カケもサクラも隠す辞任劇（火消しの菅組が尻拭い）〇　看板を「誠実」に替え支 . . . 本文を読む

自薦ポエム㊶ 『鉄瓶のテツ』

百年も前に無口の職人によって造られた鉄瓶が、いまお茶好きのご隠居相手にしゃべりだす。 . . . 本文を読む

天才『藤井聡太の言語能力』

　　　   いやいや大変な騒ぎである。 史上最年少で将棋タイトル二冠とA級８段を獲得した藤井聡太少年（１８歳）へのフィーバーぶりについてだ。 将棋愛好家にとっては目を見張るような快挙だが、ここまで社会現象になるとは驚きである。 テレビをはじめとする報道の影響もあるのだろうが、新型コロナでうんざりしている一般国民が「なにか普通じゃないもの」を求めていた心理とフィットしたのかもしれ . . . 本文を読む

自薦ポエム㊵ 『そよ風と麦なでしこ』

麦なでしこの花びらには、子供たちへのメッセージが刻まれている。 . . . 本文を読む

自薦ポエム㊴ 『爆発したレモン』

女の子に爆弾を装着し、人ごみに紛れ込ませて遠隔でスイッチを押す。 ここは何処なんだ？　人間の住む世界なのか。 . . . 本文を読む

自薦ポエム㊳ 『アリウムは杉玉の倣い』

ムラサキのネギ坊主のようなアリウム。生け花の花材としても重宝されるようになったが････。 . . . 本文を読む

自薦ポエム㊲ 『鬼灯を鳴らさないで』

鬼灯の危うさは、昭和と共に消え去ったのか。 . . . 本文を読む

自薦ポエム㊱ 『惜別の白いサザンカ』

人は、過去も現在も未来も仲間とともにある。 . . . 本文を読む

どうぶつ・ティータイム（271）『茗荷の林に身を伏せて』

　　　   秋の気配がしだいに色濃く感じられるようになった。 ささやかな家庭菜園も、長引く雨とその後の猛暑であまり自慢できる実りを得られなかった。 手間がかからないはずのエンドウやインゲンも、さやが変形したり未成育のものが多かった。 現在はオクラが採れているが、他ではいったん終わったかに見えたミニトマトが今ごろになって赤く色づいてくれ、それが慰めとなっている。 　　　　　　　 . . . 本文を読む

自薦ポエム㉟ 『野萱草のつぶやき』

往診途中のカンゾー先生は、草むらから野萱草に声をかけられた。 . . . 本文を読む

自薦ポエム㉞ 『紫蘭ほっほう』

電器のジャンク部品を商う社長は、繊細な春蘭の愛好家だった。 . . . 本文を読む