どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

ポエム219 『スズランスイセンと赤く染まった空』

2018-12-29 00:08:00 | ポエム
       スズランスイセン     (城跡ほっつき歩き)より         ある日きみから一通の手紙をもらった   東京の下町から近県に疎開して15年経っていた   ぼくの住所をどのように探り当てたのか   戦火を逃れて互いに町を離れていたのに     手紙を手にして最初に感じたのは   なつかしさというより戸惑いだっ . . . 本文を読む
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ポエム218 『イノシシのち自爆』

2018-12-23 01:55:00 | ポエム
       イノシシ     (ウェブ画像)より           一度思い込んだら 梃子でも動かぬという顔だな   その意味では なかなか男らしいよ君は      今年も凄かったが 来年はもっと暴れるらしいね   まるで どこかの大統領みたいじゃないか     ぼくの前に道はない ぼくの前に道はできる   . . . 本文を読む
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ポエム217 『空飛ぶサソリ』

2018-12-15 00:00:00 | ポエム
      八重山サソリ     (ウェブ画像)より           いやあー オイラ死ぬかと思ったよ   だって 突然ゆうパックに詰め込まれ   ゆさゆさ揺られて 運ばれてきたんだ     あまり空気が吸えなくてさ   苦しいのなんのって   だいたい行先もわからず不安だったよ     着いた . . . 本文を読む
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ポエム216 『柿がなった』

2018-12-09 00:00:58 | ポエム
jirou       柿     (城跡ほっつき歩き)より         柿がなったよ 柿がなった   夕暮れの街灯のように あかあかと灯った   村の古老は目を細め これで今年も医者いらずじゃ     うちらの柿は次郎柿 ほかにも筆柿や富有柿   どんな柿でも お日様の下では平等だべ   陽光をいっぱい吸って 太陽にな . . . 本文を読む
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ポエム215 『かやぶき屋根にキンカン日食』

2018-12-02 00:00:02 | ポエム
       キンカン     (城跡ほっつき歩き)より         なかなか信じてもらえないだろうが   田舎家の前で金環日食を見た気がする   それは目の錯覚だろうといわれれば   ちがうというほどの確信はない     だけど金環日食を見た印象はただ驚き   庭先に実ったキンカンもこれまた不思議   だって人知の上 . . . 本文を読む
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