蝉か禅か
関係なさそうで
おおありだ
六月のセミ
もう鳴いている
真夏日が続いて這い出した
禅の修行も長かった
樹の根元で十数年
仲間も競って樹に止まる
ミンミンミン
ジージージー
網をかぶせられても泰然自若
蝉は禅者だ
夏の一大イベント
オーシン尽く尽く . . . 本文を読む
ヒョのつく県のサのつく人が
ワイドショーに登場して幾久しい
最初は視察のついでのオネダリや
職員への強要・パワハラが主役だったが
だんだん主役が変わってきた
不信任やら百条委員会の告発の末に
再選挙再当選ときたからサのつく人が超強気
選挙違反の疑惑もいつの間にかコン去るタント
近頃では知の巨人=立花隆に似た名前の人が飛び入りし
すったもんだと大騒ぎ
告発され役のサの付く人が告発 . . . 本文を読む
月の裏側はわからないことばかりだ
何年か前に中国がロケットを着地させたらしいが
その後の様子は皆目わからない
もしかしたすでに基地を作っていて
秘密の地下壕に宇宙飛行士が住んでいるかもしれない
太陽風や隕石に耐えながら暗闇の生活に慣れる訓練も
月は地球を回る公転と自転の関係で
地球の人にいつも良い顔を見せている
三日月から満月まで風流の極みを提供して . . . 本文を読む
最近、佐藤浩市の顔を頻繁に見る
「ファミリー・ヒストリー」にも登場したから
何ごと? と思っていたら
映画で吉永小百合の夫役を演じたのが話題になっているらしい
父親の三国廉太郎も吉永小百合と共演しているから
親子二代の縁とは珍しい
父親は[女ざかり」主演の吉永と
佐藤浩市はエベレスト女性初登頂の田部井 淳子モデルの夫役
佐藤浩市も渋い演技〈多部〉役で . . . 本文を読む
ナナフシは 小枝に擬態する
枯れ枝に似ているやつもいるが
緑の葉っぱを見せてごまかす知恵者もいる
日本だけで18種類 世界では約2500種
森や雑木林にひそんでいる
室内でペット代わりに飼育する者もいる
お~い ちょっと手を貸してくれ
人間が頼んでも いうことを聞かない
それでも物をつかむように手を動かすのだ
昆虫の世界で いちばん . . . 本文を読む
女郎があるなら花魁も
と思ったらなんと花魁草があった
北アメリカ原産の多年草だそうだ
色とりどりの花を咲かせ
花魁の衣装そのものだ
春の吉原しゃなりしゃなりと
高下駄履いて練り歩く
おっとごめんよ女郎花
あなたを見ながら
うつらうつらの白日夢
下司な男を許してくんなまし
おいらんそう
画像は〈季節の花300〉より
&nbs . . . 本文を読む
トニー・ベネットの歌も知らないのに
なぜかニコニコ顔が目に浮かぶ
鼻が大きくて声に艶があるから印象深い
そうだ「思い出のサンフランシスコ」は大好きだ
シナトラよりもトニー・ベネットだ
ゆったりしていて懐が深そうだ
亡くなったのは残念だが96歳まで長生きしたらしい
孫子に囲まれて幸せな人生を送ったと思う
晩年にはレデイー . . . 本文を読む
その人のことは茶色いミニチュア犬とともに思い出す
エリザベス・カラーを着けたその犬は疾うに虹の橋を渡ったが
一匹というより一人の仲間だった
海の見える高台に住んでいて
沖を通る外国航路の汽船を眺めて
マドロスパイプを咥えた横縞シャツの船員を想像していたに違いない
ソフトバンクの主砲・柳田がホームランを打つたびに
その人は「ギタ~」と言って喜んでいた
想い出は遠い
. . . 本文を読む
歌舞伎の名セリフは代表的なものだけでも十指に余る
[知らざあ言って聞かせやしょう」は弁天小僧菊之助
「問われて名乗るもおこまがしいが」は日本駄〈左〉衛門
など盗賊集団の白浪五人男をモデルにしたものが多い
その中で「声はすれども姿は見えず〈ぬ〉ほんにお前は屁のような」は
女装の盗賊・お譲吉三の名ゼリフとして知られている
夜鷹〈よたか〉が拾った百両をまんまと盗みだしたあと杭に足を乗せて大見 . . . 本文を読む
村野四郎
〈写真はウィキぺデイア〉より
村野 四郎(むらの しろう〉、1901年(明治34年)生まれ1975年(昭和50年)没。
日本詩人会会長。
東京北多摩郡多磨村に生まれた。
父、兄たちが、それぞれ俳句や短歌を作るという文学的環境に育った。
慶大理財科を卒業したが、詩への情熱は強く、1926年に第1詩集『罠』を刊行。
ドイツ近代詩の影響を受け、モダニストの立場を . . . 本文を読む
ポエム(274) 痛快『六本木ジャズ物語』
2020-12-14 00:02:40 | ポエム
ぐずぐずしているうちに師走も半ば
年賀印刷のソフトはまだ使えるのかな
はて 来年の干支は何だっけ
そうだ 丑だ 丑だ 丑さんだ
ああ 丑さんが懐かしい
トンビが乱舞する湘南の海が懐かしいよ
若いころの友達 . . . 本文を読む
ポエム(268) 『ターシャ・テューダーの庭』
2020-12-02 00:15:40 | ポエム
年老いた絵本作家のおばあさんが
家族と接するように
庭の花々に手を伸べる
私の庭は「楽園」だと思うわ
物にあふれた世の中とは別世界
植物が満ち足りているかどうか見て確かめるの
おばあさんの庭は四季を問わず風がすり抜け . . . 本文を読む
朝顔
朝顔の双葉みたいなのを見つけたので
大事にしていたら
昼間しぼんだ青い花をいくつか発見した
支柱を立てて置いたら絡んで
好きなだけ蔓を伸ばし
見る人もなく咲いた朝顔
翌朝7時に様子を見に行ってみたら
風に吹かれて左右に揺れていた
「あ、おはよう。間に合ったね」
でも梅雨晴れ間の光があたりを満たすと
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生き延びた一粒のかばちゃの種が
いまや家庭菜園を席巻している
本来はトマトやジャガイモのために用意した
猫の額程度のスペースに侵入したものだ
何本もの蔓がインベーダーのように伸び
切っても切っても侵入するかぼちゃ野郎
鉄の柵を越えて3メートルの宇宙遊泳
幾つもの花を咲かせるもんだからついほだされ
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昨日のニュースで
嘴太ガラスを肩に乗せて散歩する青年の
インタビューに答える様子を放映していた
とにかくカラスは頭がよくて可愛い
同居していて新たな発見があり
伴侶として申し分のない存在だという
話変わって都内の繁華街からカラスが激減
いま何が起こっているのかと
ミステリー仕立ての特集でもあった
有力な答えは頑丈なゴミ箱の設置だ
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