弱草藤(ナヨクサフジ)
(城跡ほっつき歩記)より
へまをやっては深々と頭を下げる
飽き飽きするほど見慣れた風景だ
どこまで本気なんだろうかと
みんなの胸中をすきま風が通り抜ける
ナヨクサフジよ あなたの謙虚さは信じます
真夏の暑さに萎れたわけではなく
持って生ま . . . 本文を読む
曼殊沙華(彼岸花)
(城跡ほっつき歩記)より
突然の訃報は兄嫁からだった
家庭内のいざこざで疎遠になったまま
実家の戸主をあきらめて近くの町へ引っ越した
兄嫁の所作が気に入らないと母が怒り
日々いがみ合いが続く中
ぼくが母の味方をして兄に身を引いてもらったのだ
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<秋ナスは嫁に食わすな>・・・・その秋ナスを2本植えてみた。
ぼちぼちと紫色の花をつけ始めたから、10月には収穫できるのではないかと期待している。
近所のおばあちゃんに、秋のナスは花が一つも無駄にならないとも聞いた。
これはかなり新鮮な耳学問だった。
ところで、ほかの畑を見ると、もう大きなナスがぶら下がっている。
花が . . . 本文を読む
ベニサンゴバナ
(季節の花300)より
この世には不思議がいっぱい
ベニサンゴバナもその一つ
海のものとも山のものともわからない
忘れかけた格言の出どころは
もしかしてあなたじゃありませんか
どこかから熱帯魚が寄ってくる
いやいや蝶々のはずでしょう
わ . . . 本文を読む
茗荷
まずは思ってもみないミョウガ発見の画像から。
数日前、ジャガイモを掘ろうかもう少し待とうかと迷っていた時、畑の隅の密生した植物の足元を見ると、なにか白っぽいリボンのようなものがピロピロと生えていた。
おやっと思って覗き込んでみると、土を持ち上げるようにしてミョウガが頭をもたげていた。
(おおっ、こいつやっぱりミョウガだったのか)
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