どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

ポエム210 『ナヨクサフジは天の贈り物』

2018-09-30 00:45:06 | ポエム
       弱草藤(ナヨクサフジ)     (城跡ほっつき歩記)より        へまをやっては深々と頭を下げる  飽き飽きするほど見慣れた風景だ  どこまで本気なんだろうかと  みんなの胸中をすきま風が通り抜ける    ナヨクサフジよ あなたの謙虚さは信じます  真夏の暑さに萎れたわけではなく  持って生ま . . . 本文を読む
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ポエム209 『曼殊沙華との白い別れ』

2018-09-23 00:13:00 | ポエム
       曼殊沙華(彼岸花)     (城跡ほっつき歩記)より         突然の訃報は兄嫁からだった   家庭内のいざこざで疎遠になったまま   実家の戸主をあきらめて近くの町へ引っ越した     兄嫁の所作が気に入らないと母が怒り   日々いがみ合いが続く中   ぼくが母の味方をして兄に身を引いてもらったのだ . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(215) 『秋の気配とリスの訪問』

2018-09-17 00:11:46 | エッセイ
         <秋ナスは嫁に食わすな>・・・・その秋ナスを2本植えてみた。  ぼちぼちと紫色の花をつけ始めたから、10月には収穫できるのではないかと期待している。  近所のおばあちゃんに、秋のナスは花が一つも無駄にならないとも聞いた。  これはかなり新鮮な耳学問だった。    ところで、ほかの畑を見ると、もう大きなナスがぶら下がっている。  花が . . . 本文を読む
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ポエム208 『ベニサンゴバナの観察日記』

2018-09-12 00:39:50 | ポエム
       ベニサンゴバナ     (季節の花300)より         この世には不思議がいっぱい   ベニサンゴバナもその一つ   海のものとも山のものともわからない   忘れかけた格言の出どころは   もしかしてあなたじゃありませんか     どこかから熱帯魚が寄ってくる   いやいや蝶々のはずでしょう   わ . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(214) 『茗荷のアイデンティティー』

2018-09-04 12:10:34 | エッセイ
        茗荷    まずは思ってもみないミョウガ発見の画像から。  数日前、ジャガイモを掘ろうかもう少し待とうかと迷っていた時、畑の隅の密生した植物の足元を見ると、なにか白っぽいリボンのようなものがピロピロと生えていた。  おやっと思って覗き込んでみると、土を持ち上げるようにしてミョウガが頭をもたげていた。  (おおっ、こいつやっぱりミョウガだったのか) . . . 本文を読む
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