どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティータイム(284) 『川柳・大つごもり』

2020-12-31 00:00:10 | ニュース
〇 年越しそば 今年は家で「こもり蕎麦」(ひっそりと)〇 カーボンゼロを 後押しする気か第3波(経済縮小)〇 味覚・嗅覚 失くして嘆く後遺症(手ごわい敵)〇 医師会が自粛呼びかけるも 馬耳東風(聴覚障害?)〇 佐川・黒川で終わらず 次は吉川かい(川の流れ)〇 検察にも検札がある 審査会(お目付け役)〇 恩赦連発 正義に繩かけ 罪放つ(トランプ氏)〇 4年後を夢見て ワクチン振り回す(オレの成果だ) . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(283) 『おそれよ』

2020-12-28 03:50:01 | 行事
中国の武漢というところで、新型コロナウィルスによる肺炎が発生したと報じられたのは、今年の3月だったと記憶している。中国の市場で売られていた動物を介して、またたく間に感染者が広がり、これらの進行状況を世界中が息をひそめて見守る事態になった。何を今さらわかり切ったことを・・・・と、自分でもうんざりしながら起点を振り返るのは、小規模な集団感染が取りざたされてから現時点に至るまでに、たった9か月しか経って . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(282) 『川柳・あの人この人』

2020-12-26 00:08:47 | ニュース
〇 じゃぶじゃぶのお茶漬け かぶ(株)の旨いこと(投資家)〇 あぶく銭つかんで さらに銭洗い(弁財天さま~)〇 膨らむ借金 コロナが未来を先食いし(補正予算)〇 国債の格付け そろそろチラ見して(ムーディーズ)〇 オリンピック ほんとにやれるの バッハさん?(日本に聞いてよ)〇 オリンピックで儲けるつもりが 五輪終(言い過ぎでしょ)〇 二階から足滑らせて 腰を打つ(怒らせた?)〇 携帯を三つ並べて . . . 本文を読む
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ポエム(278) 『神使いのバンビ』

2020-12-24 00:19:25 | ポエム
倉淵から長野原へ向けてクルマを走らせていると辺りは次第に暗くなってきたかやぶきの郷への分岐を過ぎいよいよ須賀尾峠へ差し掛かる頃だ左右の樹木で視界が遮られる下りにかかるといっそう暗さが増す樹林に隠された丸岩城址も遠くない真田と北条の攻防もすでに薄闇の中すれ違う対向車もない未舗装路ライトを上向きにして慎重に車を転がしていたとつぜん前方で何かが動いたスピードを緩めて目を凝らすとなんと3頭の鹿がこちらを見 . . . 本文を読む
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ポエム(277) 『能勢という男』

2020-12-22 01:59:38 | ポエム
能勢という男がいた小づくりだがきりっとした顔立ちをしていた映画会社の大部屋に所属し声が掛からないときは寄せ集め劇団を作って活動していた団員は皆アルバイトで食をつないだある男はサンドイッチマンある人は看板描きとして能勢という男が座長であったがなかなか公演にこぎつけられず公民館の広間で稽古を重ねた能勢という男と知り合ったのは印刷会社の応接間でだった数十枚の原稿を渡されたのがきっかけだタイトルは『卒塔婆 . . . 本文を読む
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ポエム(276) 『白湯をください』

2020-12-20 01:30:14 | ポエム
ベッドの底から浮上した時ぼくの脳内ではまだスティービー・ワンダーが歌うI Just Called To Say I Love Youのリフレインが鳴りひびいていたなんという甘美な曲だろう繰り返されるねっとりした歌声が10時間に及ぶ大手術のあとの麻酔に引きずり込まれた奈落からぼくを引き上げてくれたのだ長い間ポトポトと音がしていたがあれはなんだったのだろうICUの光量の乏しい病室を包むのはおまじないの . . . 本文を読む
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どうぶつ・テイータイム(281) 『川柳・ボタンの掛け違い』

2020-12-18 00:12:48 | ニュース
〇 「GOTO中断は大英断」 褒めてあやす医師会長(さすがの処置)〇 「ガースーです」 お道化た自分に苦笑い(国民も苦笑)〇 「私の役目は終わった」 韓国の首切り一区切り(チュ法相)〇 「やっちまった」会食人数 定員オーバー(連夜の出番で接待慣れ)〇 「邪魔者は殺せ」 いや「ロシアより愛をこめて」(ナワリヌイ氏抹殺指令)〇 「5人以上はダメ」が「10人でも」は見苦しい(ね、西村さん)〇 「来シーズ . . . 本文を読む
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ポエム(275) 『見られている』

2020-12-16 00:05:05 | ポエム
中学生のころ赤面症に悩まされていた好きな女の子を思い浮かべるとそこにいないのに顔が火照ってくる何かを見て何かを思うなんでもないことなのに自分が怖いきっと赤くなると思うと本当に顔が熱くなるのだ授業を受けていてもすべては上の空このままでは道も歩けないクスっと笑われそうで心が滅入るどこかの窓から自分が見られている向こうから来る人とすれ違うのも不安意識過剰なのはわかっていても心臓がドキドキするのを止められ . . . 本文を読む
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ポエム(274) 痛快『六本木ジャズ物語』

2020-12-14 00:02:40 | ポエム
ぐずぐずしているうちに師走も半ば年賀印刷のソフトはまだ使えるのかなはて 来年の干支は何だっけそうだ 丑だ 丑だ 丑さんだああ 丑さんが懐かしいトンビが乱舞する湘南の海が懐かしいよ若いころの友達は 記憶の海に溺れてしまったが壮年の友は まだプカプカと海面に漂っているほら 手を出すから掴まってよジャズの世界に一緒に行こう<六本木ジャズ物語>は今でも健在だあれは丑さんの最高傑作だった戦後スウィング50年 . . . 本文を読む
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ポエム(273) 『歩くこと』

2020-12-12 00:22:46 | ポエム
颯爽と歩く腰を先に出してカツカツと通りを横切る犬が散歩する街路樹の根元でよそ見しながら片足をあげる顎を先に出して年寄りが病院に入るマットにつまずいてムッとする子どもが走る走っちゃダメと言っても三歩目には走り出す歩くのはむずかしいペンギンはヨチヨチ歩き競歩選手はくねくね歩く幸運は歩いて来るのかな不幸はいきなり飛んでくる神様はたぶん空に浮いて見てるんだ . . . 本文を読む
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ポエム(272) 『知ってるかい』

2020-12-10 00:00:20 | ポエム
中野六丁目の猫は魚屋のおやじが店先に現れアラを入れた笊をガードするのを見てふん とあざ笑って通り過ぎたという噂を知ってるかい中野五丁目の猫は区役所の自転車置き場にうずくまって切られ与三郎のような目でお富か? と呼びかけたというんだが その顛末を知ってるかい中野四丁目の猫は深夜 四季の森公園に集合してギャーギャーと喚き合った末に口の臭さで番長を決めたらしいがそのことを知ってるかい中野三丁目の猫は街路 . . . 本文を読む
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ポエム(271) 『お星さま見つけた』

2020-12-08 00:00:10 | ポエム
あ お星さま耳もとで 興奮した声パパ お星さまが出てるどこ? 右腕で支える長男の尻がふわっと浮く肩に力がかかりあそこ!冬の夕暮れは早い振り向くと大きな星あれっ 金星かなこんなにでかかったっけ?チカチカしないよほんとだ王様の冠みたいうん 貫禄あるね田舎に越してきて最初の晩家族三人で海岸散歩海を見ていた夫婦に長男の発見ここに来てよかったな同じ星なのに違って見えるよ今までパパ中心だった生活が今日からは家 . . . 本文を読む
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ポエム(270) 『猫との会話』

2020-12-06 00:15:00 | ポエム
ミーコ ばぁばより 長生きしてねみゃーほら 肉球 撫ぜてやろうかニャー くすぐったいばぁば ミーコに先立たれたら・・・・またかよひとりぼっちになってニャオ ニャオ買い物に行ったりミャー ごはん作ったりにゃお したくなくなるに決まってるミャーミャーだから 置いていかないでよぐう ぐう~目エ瞑って 寝たふりかいスー スーかわいいなぁ~ ミーコは天使だべたべたすると ひっかくぞ . . . 本文を読む
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ポエム(269) 『の、の話』

2020-12-04 00:00:01 | ポエム
ぼく の になりたいどうして?うん の がすきだからどうして 好きなのかな?どうしてものり 食べたから?ちがうのんちゃんのこと?ちがうよ乗り物が好きだからでしょう?ちがうってばぁちがうの? の ってさぁ うんうんすべりだいで すべってそのいきおいで ぐ~んとまわるからえ? え?ぼく の が かけるんだよあ そうか の の字を書けるんだぼく の になりたい . . . 本文を読む
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ポエム(268) 『ターシャ・テューダーの庭』

2020-12-02 00:15:40 | ポエム
年老いた絵本作家のおばあさんが家族と接するように庭の花々に手を伸べる私の庭は「楽園」だと思うわ物にあふれた世の中とは別世界植物が満ち足りているかどうか見て確かめるのおばあさんの庭は四季を問わず風がすり抜ける季節によって咲く花の種類はちがうがどの花にも優しく語りかけるのだこのシャクヤク色が珍しいでしょう古い品種で種から育てているのが自慢なの中世のオランダ絵画に描かれているのよターシャ・テューダー バ . . . 本文を読む
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