どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

ポエム248 『秋明菊の花ことば』

2019-10-30 01:45:09 | ポエム
         シュウメイギク     (城跡ほっつき歩記)より     秋も深まったこの季節に ポッポと咲きいずる秋明菊 事件の多い年だったから 七歳の少女のようにいたいげだ   菊の花には似てないけれど もらった名前はシュウメイギク 花言葉は「薄れゆく愛」「耐え忍ぶ愛」 少女のはずが艶めかしい   行方不明になるなよ秋明菊 . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(233) 『芋虫くんのつぶやき』

2019-10-24 00:01:43 | エッセイ
        いやはや、朝っぱらからごめんなさいよ。10月に入って急に涼しくなったものだから、恥ずかしいくらい食欲が出てしまってね。こんな小さな里芋の葉っぱまで、モリモリと食べつくすほどの大食漢なんだ。そういうお前さんは誰だっていうんですかい?名乗らないといけませんか。名を名乗るほどの者ではないのですが、それほどおっ . . . 本文を読む
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ポエム247 『水の記憶にみちびかれ』

2019-10-20 00:26:43 | ポエム
          渡良瀬川と渡良瀬遊水池(フリー画像使用)   水には記憶があるって知っていた? 水はさまざまな情報を記憶しているんだそうだ 科学的に実証されているわけではないが 本気で信じている人が結構いるらしい   川には大量の水が流れているが もともと水滴の寄り集まった集合体だ 一粒の水滴が岩肌からポトリとこぼれ 沢を伝って支流から大河 . . . 本文を読む
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ポエム246 『川辺のコオロギ虫の息』

2019-10-15 04:40:02 | ポエム
     コオロギ   (ウェブ画像)   ゆうべは雨も風もすごかったよ 叩きつけるような豪雨と くさむらを巻きあげる強風に耐えて 草の根にしがみついていたんだ   こんなことは初めての経験だな そうだよ50年に一度だというんだから 川辺で釣りをしていたおじさんたちも 昨日はそそくさと帰っていったもの   釣り人のポケットから漏れ . . . 本文を読む
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ポエム245 『美しすぎて彼岸花』

2019-10-10 02:20:49 | ポエム
       白い彼岸花     (城跡ほっつき歩記)より   前触れもなく地中から現れた白い彼岸花よ あなたはあまりにも美しすぎないか すぐ近くには台風で痛めつけられた集落が 軒並みブルーシートをはためかせているのだよ   やっと灯りは点いたのだが 一家だんらんの窓から漏れる明かりとは違う 抜けた屋根やら破れた壁から鋭い光が夜を刺し あたりを . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム〈232)『気まぐれの長谷寺散歩』

2019-10-03 02:26:16 | 歴史散歩
        長谷寺正面     おなじみの長谷寺を覗いてみた。天気がいいので、つい足を延ばしたというところ。 何度か行った記憶はあるが、いざ中に入るとなんとなく見慣れない感じがする。 順路の立て札に導かれて回ったので、他人任せのような気分がぬぐえない。        大仏・小仏   如意輪菩薩なのかなあ、錫杖を持った仏様が迎えてくれたのだが、足元 . . . 本文を読む
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